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表題作鬼人の契り

正親,橙弥の式神である鬼
東橙弥,23歳,呪術師

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

呪術師の家系に生まれた橙弥は、目覚めると妖だらけの異世界にいた。「鬼を探せ」という親友の言葉を頼りに正親という美しい鬼と出会い、ともに生活することになるが、正親は何故か橙弥を覚えているようで…?

作品情報

作品名
鬼人の契り
著者
成瀬かの 
イラスト
みろくことこ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
白虎の契り
発売日
ISBN
9784041037568
3.8

(21)

(3)

萌々

(12)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
81
評価数
21
平均
3.8 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数3

No Title

契りシリーズ3作目。
巻を追うごとにおもしろさが増していきます。
既刊のメンバーも出てくるし世界観に深みが出てくるからかな。

今作は清夏の従兄弟、燈弥のお話。
誓約解除という不穏な始まり。
鬼を式としていた燈弥を見初めた水神(燈弥モテすぎ!)の術で、『他人と契った』とみなされ
誓約解除となったふたり。
清夏がしきたりを破ってふたりに手を貸し、
再誓約に至るお話。

いつまでも『鬼』であることを引け目に感じている正親。
離れてもひたむきに燈弥を守ろうとする気持ち。

受けが絶対未通でひとりしか知らない
攻めがガチガチの執着体質
最高♡

みろくことこ先生の絵がクリーンでしなやかで
お話によく合っててすごく魅力的♡

0

健気な鬼なんです

「契り」シリーズの第3弾です。
「白虎の契り」の清夏の従兄弟である橙弥(受)とその式神である正親(攻)とのお話です。
ガッツリネタバレしていますのでご注意下さい。

東家の呪術師である橙弥が、正親と呪術師としての仕事の帰り道に穢れの気配のある神に見初められ穢されてしまい、そして穢された橙弥は、正親との式神としての誓約が破棄されてしまいます。
それにより18歳から23歳までの記憶を失い、誓約が結ばれた事により解放された力も知識も失ってしまいます。

そして正親は、式神でなくなったと同時に鏡の裏側からは出られなくなってしまいました。

身を穢され、誓約が破棄された橙弥は只人に堕ち、東家の一族の秘事を知られる訳にはいかない為、橙弥は東家から放逐される事が決まっていましたが、清夏は、身体も心も傷つき目も見えない状態の橙弥へのこの処分が許せないし、このまま家を出されたら橙弥はもう二度と正親に会う事が出来なくなる事に反発して、橙弥を鏡の裏側の世界へと送り込み、穢れ神も追いかけて…というお話です。

橙弥は記憶を失っていますが、自分には恋人がいた事は朧気に覚えています。
普通に考えたら、正親が自分から式神であり、恋人であったと言えば済む事だと思われるのですが、橙弥の今後の為を思いやって正親は黙っています。

正親は元々人間であり、ある事から鬼に変化してしまったのですが、これがまた悲しい経緯で…
そして鬼であるが為に常に人間からは忌避される存在で、
橙弥であればもっと力や格の高い妖を式神にできたのに、
そうしたら穢される事も無く守ってもらえたかもしれないと後悔します。

とにかく正親は自分の事を所詮鬼と卑下し、忘れてしまったなら橙弥の為に身を引こうとする健気な鬼なんです。
その健気さ一途さがもう堪りません♡

そして橙弥もまた一貫して男前でした。契りを交わした二人の絆の強さを感じられたお話でとても面白かったです。

一度穢され誓約を破棄されて結びなおす方法がエッチの上書きという、結構簡単な事だったのが意外でしたが、
由羅が橙弥に事の詳細を聞き取りメモを取る時に、普通に式神である黒豹がタブレットを出してきたところに笑ってしまいました。

第3弾という事ですが、一応前の2冊を読んでいなくてもお話は理解できますが、出来たら「白虎の〜」は読んでいる方が話の世界観がより理解できて楽しめると思われます。

神様であるのに人間によって穢された水神様も、癒やされ伴侶が得られるお話を次は読みたいですね。
という事でまだ続くかな?楽しみにしています。

3

神様に横恋慕される式神×呪術師 のお話でした

呪術師 東家シリーズの3作目。

今度は攻め 本性は鬼でした・・・
今までのように攻めに もふ属性はありませんが、
仲良し妖に山犬がいたので、もっふり記述はあります。

そして鬼がとても好みのタイプ(渋い口数少なめな感じ)&めちゃ健気で、きゅんきゅんー
記憶喪失ものだからか、時系列がとびとびなところがあり
流れるように読む ということが出来なかったため、萌2でお願いします。
1作目、2作目抜きでも読めますが、読んだ方が絶対面白いです。
また、これまで同様、みろく先生の挿絵がとっても素敵です。
(受けは愛嬌満点で魅力的、攻めは鬼の迫力ある式神で恰好いい)

舞台は現代日本。東家(みんな美形♡)という呪術師の家が舞台。
神社にある銅鏡の裏に妖のための世界を作り妖たちの世話をしている。
18才になると、この世界にいって自分の式神をgetする儀式があります。

今回は、受けに神が横恋慕して、式神との誓約が破られてしまう
という話でした。(詳細は他のお姐さまが書かれているので省略・・)

以下のような方々が出てこられます。
橙弥:受け。東家の人間。甘やかな美貌、明るく人懐っこい性格。
   目が見えず記憶を消された状態で本編登場ですが
   悲嘆にくれっぱなし ということはなく、冷静に
   なんとかしようと頑張るところがよかった。
   霊気のみならず感情まで見える能力あり。   
   とても清らかな魂を持っているらしい。
   最後は怒って 正親をぶん殴る(笑)。男前~。
正親:攻め。表情をほとんど変えない。冷静沈着、武士の鑑のような鬼。
   人から礫を投げられる鬼だけど人を恋しく思っている。
   好きな人を守れなかった ということで、悔やみ悩み苦しんでいる。
白露:でっかい山犬型の妖。ガチムチ人型になれる。鏡の裏の世界の住人。
水神:清らかな川を本性とする土地神。水色の長髪。
   川が暗渠となり、消えかかっているため
   禍つ神に堕ちかけている。橙弥に一目ぼれ、ほぼストーカー。
清夏:1作目受け。橙弥のいとこ。白虎の俐星が式神。
   そんなに美形じゃない。当作カプを援護するべく登場。
由羅:2作目受け。ちっぴりだけ登場。

2作目も面白かったけど、3作目も面白かったですー!
最後、水神の去就も読後感がとてもよくなりました。
気になる終わり方と思ってたら、次は水神が主役はってました!

0

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