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表題作白虎の契り

俐星,清夏の夢の中に現れる怠惰な振舞いの美丈夫
東清夏,呪術師一族の成人の義を控えた高校生,18

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

呪術師の家系に生まれた清夏は、成人の儀の直前に、銅鏡の裏側の世界に迷い込む。そこは人間に変化する様々な「妖」の住む世界で、元の世界に戻るには妖と契り、式神契約を結ばないといけないのだという。そこがいつも夢で見ていた景色と同じことに気付いた清夏は、懐いていた美丈夫・俐星を捜すが、彼の屋敷に姿はなく、仲間だという白虎のハクがいるだけ。けれど自分の体を狙う様々な妖から守護してくれる優しいハクに、清夏は次第に惹かれていくのだが…?ケモ耳ラブv

作品情報

作品名
白虎の契り
著者
成瀬かの 
イラスト
みろくことこ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
白虎の契り
発売日
ISBN
9784041016596
3.5

(43)

(6)

萌々

(19)

(13)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
6
得点
147
評価数
43
平均
3.5 / 5
神率
14%

レビュー投稿数6

あ~~!今作、原作でコミックで読みたいです!!

「俐星、大好き!」な清夏、時空をサラッと超えて、通って通って…。
ホント、コミックで読んでみたいお話しです!じたばたしたり、すねたり、当たり散らしたり…ハクの可愛さを絵的に見てみたいです!
成瀬かの先生の続編だとか、スピンオフだとか、読んだ覚えがありません。
作中で、きっちり着地して終了なのね?!と思いながらも、一作品で終わらせるのが、もったいない程の作品、キャラ群!!
どこから、どの作品から続編、スピンオフ始められても、OKです!
気が向いたらお願いします。…いつまでも待っております♪

5

白虎

契りシリーズ1作目でございます。
成瀬さんのモフモフ系は癒されすぎて困る((ノェ`*)っ))タシタシ

お話し。
東という一族に生まれた受。
代々受け継ぐ、妖の力を~な特殊能力なおうち。
18歳まで純潔を守るなんていう制約に縛られ彼女の一人もいない受。
年齢を重ねても若く美しい家族。
唯一自分は平凡。そして力も皆無。
儀式とか、、儀式とか、、儀式とか、、
そんなこんなで儀式を迎えるわけですが、儀式目前
ルールも何も聞く前にうっかり飛ばされた鏡裏の世界。妖怪が住まう森。
はてさてどーなるか。
さっぱりした受のキャラは好印象。
初めてはかわいい女の子!男?!ちょっ・・冗談じゃない
そんなこと言うてた口がいつの間にかというのがオイシイのです。
一番近くにいるのに見えなくて。
見えないから妙にすれ違う様がこれまたかわいらしい。
攻である白虎もまた叱り。
人間に隷属するなんて冗談じゃない。
そう思っていたはずなのに~な心の変化が良いです。
成瀬さんの描かれるこのへんの描写がドンピシャに好きなのです。
万年発情期の狂人な性欲にも天晴。
や、ガツンガツンなのはいいけど抱き壊しそうだからほどほどにお願いしますw

3

愛ゆえに偽装結婚が基本な一族!!

もふもふです、ファンタジーです、成瀬かのさん大好きです、みろくさんのイラスト
とっても可愛らしくてニヤけてしまいます。
好きな作家さん×好きなイラスト=神!と心の中で叫びたいのですが、
カエルの王様か美女と野獣か(受けがちんまいけど)のようにいきなり主人公の清夏が
呪いを受けたためにお相手の悧星が物言えぬ白虎姿でかなり後半まで行きますので
ラブ的要素が私個人比で不足してしまったのでダブルに留めました。
もっともお話萌え、イラスト萌えでのダブル萌えが冷静な評価かも知れないですね。

お話は代々式を使い異界のものが見える能力を有する旧家に生まれた清夏が
家族は特殊能力があるのに自分だけみそっかすで力も何も無いことですっかり
ちょっと捻ねてしまった清夏が18才の誕生日にある儀式に望むことになる話で
一族にとってはこれが何より重要事項、それも儀式までは必ず清い身体でいることが
絶対条件とくれば、なんとなく予測は付いてしまいます。

異界にいって自分の式を選び契りを交わし連れ帰る、でも相手を見つけられなければ
現世へ帰ることが叶わない。
そして1番のポイントは清夏が小さな頃から見る夢で1週間に1度必ず同じ場所へ行き、
同じ人物にべったり甘えるというもの。

これが何を意味するのか、そして清夏がホワイトタイガーのぬいぐるみを抱き枕に
しないと眠れないと言うのも夢と関係がありましたね。
儀式の日に異界へ心の準備も無く飛ばされ、でも夢と同じ景色だと気がつき、
夢の中でいつも優しくしてくれる悧星の屋敷になんとかたどり着き助けを求めようと
するのですが、そこに探していた人物は不在で替わりに白虎がいる。

言葉が通じないし、白虎悧星は東の家を嫌っているという設定もあり、
このことが原因の一つで後に清夏が危機一髪な事態になります。
でも1番度肝を抜かれる設定がこの一族そのものなのですよ。
考えてみれば人間と妖の恋愛ではなく、半妖×半妖じゃないかといまさらながら気がつく

それに二人がなんとか結ばれた後は甘いのですが清夏にはかなりハードな夜の日々が
待ち受けている、優しい顔して優しい言い回しなのにやることはかなりハード。
清夏が壊れてしまうかもと、だって虎の交尾回数はすさまじく多いのですもの(笑)

7

おぬしは──愛い。

呪術師の家系に生まれた清夏。
家族の誰もが美貌揃い、秘める力も強大で。
なのに自分は不細工とは言わないが凡庸で、力もからっきし。
幼い頃から自分一人置いてきぼり、ずっと肩身の狭い思いをしてきた。
そんな幼少の生い立ちがあったからか、一族のしきたりに反発し反抗する清夏ですが、18歳の誕生日に行われる渡月の儀は避けられない。
なんの説明もされないまま突然界を渡ってしまい、そこで次々と襲われてしまう。
自分を襲ってくる『妖』はみな、自分と契ろうと…つまり後ろに突っ込もうとしているわけで。
なんと清夏の一族はみな『妖』の精を身の内に受けることで封印が溶け、式を得られる。そしてやっと元の世界に帰れると言われ──?

白虎!ホワイトタイガー!俐星素敵…。
何かの呪いによって俐星は清夏の前では人の姿を保つことは出来ず、白虎のまま。
清夏が寝てからやっと人になれるんですが…添い寝が眩しい…。

ずーーっと白虎との戯れなのでラブ要素は低いかもしれません。
だけどハクが俐星とは知らずに気持ちを言ったり、契るのはハク(動物)がいい!と言ったり、ニマニマする内容でした。
そしてなによりもやっと俐星との絡みが、もう。
何回も何回も『愛い』と告げる俐星に胸きゅんです。

実は清夏の力は弱くなかったという。
赤子の頃からしょっちゅう結界を渡っていたせいで力が枯渇、普段は温存していたそうな。
四神のうちのひとつ、白虎を式神にした清夏はこれからどんどん綺麗になって、そして俐星の愛でますます艶っぽくなっていくんでしょう。

それにしてもとんでも一族です、東家。
偽装結婚の裏側にはとんでも事実がw
一族の男、み~んな受けに回るしかないってことですよね…?
ガンバレ、東一族男衆!

4

ゲイの家系なのか…?(受け談)

成瀬かのさんの先日読んだ作品が面白くて、続けて読んでみました。
ファンタジー苦手なわたしですが、これは現実舞台なのでOKなのです。
一から築きあげられたファンタジー世界が苦手なんですよね。
入り込めれば最高に面白いのですが、少しでも内輪受け(作者さんと編集さんなどの)と感じてしまうとガッカリしてしまって(苦笑

********************
受けは華奢で小柄ながら気が強い清夏、18歳。
神主を務める東家の長男で、美形一家の中で凡庸な自分にコンプレックスを持っています。

攻めの俐星の本性は白虎。
とある理由で東家を毛嫌いし、隠棲中です。
幼い頃から結界を超え無意識に訪れる清夏へ、いつしか愛着を持つように。
********************

清夏は幼い頃から夢に見る俐星(人型)が大好きでした。
彼の側では本当の赤子のように安心していられましたし、現実世界では味わえない幸福感を与えてもらえていました。
実は俐星がいるのは、東家の御神体である鏡の中の世界です。
18歳になったらその中で式の契約をしなければならないしきたりとなっているのですが、一族の落ちこぼれだった清夏は何も知らずにそこへ落ちてしまい色々な異形の者たちに貞操を狙われます。
そうなんです、貞操ですよ!(鼻息
式の契約=セックスなわけです。
すごいBL的に美味しい設定です。

ファンタジーとはいえコミカルに書かれていますし、清夏の性格が快活で素直なので、とても可愛らしい作品となっております。
そして俐星は清夏がかけられた呪のせいで、お話の八割がた白虎の姿形で話もできません。
まさしく虎との生活です。
素敵過ぎー。大型動物との暮らしは憧れですよ。
ふたりの日常のやりとりがとにかく可愛くて、すごく癒されました。

作中のわたしのお気に入りは、少ししか出てませんが清夏の幼馴染み森泉くんでした。
なかなかどうして良い男ですねえ。
甘やかしてくれるキャラ大好きです(笑
彼のお話が読みたいけれど、彼女がいるから無理だろうなあ。
ああ、誰かとラブって欲しいー。
しかし、スピンオフで可能性がありそうなのは由羅(清夏の義父)や橙弥(清夏の従兄弟)でしょうね。
置かれた現状は清夏と同じなので。

3

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