報われたいなんて、思ってないから――

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わからずやの恋愛方程式

wakarazuya no renaihouteishiki

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表題作わからずやの恋愛方程式

宮東丈裕 高校三年生 社交的なイケメン
西広秀 高校三年生 優等生

その他の収録作品

  • (恋愛方程式の答え方)
  • 電子版特典 1P

あらすじ

人づきあいの苦手な西広は、唯一の友人・中野に密かに想いを寄せていた。
だが誰にも明かすつもりのなかったその恋心を遊び人の宮東に知られてしまう。
そしてからかうように「西広、好みだから俺に甘えていいよ」と告げられる。
拒絶したものの、中野に失恋した西広は宮東に思わず(orつい)縋ってしまい……。
遊び人×優等生、片想いから始まるセンチメンタル青春ラブストーリー。

作品情報

作品名
わからずやの恋愛方程式
著者
佐倉リコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
ISBN
9784047309425
3.9

(92)

(27)

萌々

(41)

(15)

中立

(6)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
9
得点
350
評価数
92
平均
3.9 / 5
神率
29.3%

レビュー投稿数9

絵も綺麗だし、ストーリーも甘酸っぱい

すごいよかった...
遊び人風の攻めとコミュ障気味のホクロ眼鏡受けのお話。
受けが1人だけ心を許してた中野くんの存在も素晴らしいスパイスになってました。
軽そうだけど優しくてかっこいい攻めとどことなく色気のある綺麗な受けの絵をじっくり見ながらストーリーを味わって読んでたら、思った以上に甘酸っぱい気持ちになってきちゃいました!
雰囲気にも絵のせいか透明感があって登場人物も嫌な感じの人がいないし、素直に読んでよかったというような気持になりました。





5

好きな設定

A(ノンケ)←片思いB(受)←片思いC(攻)
からの、Cの想い(チャラさで隠してるけど)にB→Cに気持ちが向いていく、っていう設定が好きです。チャラい感じのC宮東が実は一途なところがよかったです。

けども、Aであるところの中野(ノンケ)がB西広を宮東に取られたと思って、ゲイになりかけるのは何事って思いましたね! えぇーっ!って。

宮東は、自信なくて西広を試すようなことをするのも、リーマン物だったら最低と思うところですが、高校生なので仕方ないなーと微笑ましく読みました。

程よく切なくて、満足の一冊でした、(中野くん以外)

4

チャラ男の純情 コミュ障の成長

世間一般に、「このひとがいなくなったら生きていけない!」というレベルの大恋愛が終わった後にする恋は、生涯の恋になる確率が高いような気がします。
そういう経験のある方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

この作品の主人公・西広は極度のコミュ障で友人はたったひとり。
その友人に恋をしてしまったものだから、西広にとって友人・中野は外の世界のすべてと言っていいほどの存在です。
もし失うようなことがあれば、世界が消滅するくらいの比重が中野にかかってます。
そんな中、中野に彼女ができて…、と話が展開していきます。

「目は口ほどに物を言う」と言いますが、宮東(くとう)が西広の秘めた想いに気付いたのは、まさに視線。
洞察力があって勘の良い八方美人のチャラ男くんかと思いきや、このイケメンくんが大変身を遂げますよ。

この作品の何が良いって、中野も宮東も西広のことを「自分だけが見つけた宝物」のように思っているところではないでしょうか。
宝物を見つけたときって、ひとによって行動が違いますよね。
こっそり隠して自分だけのものにしておこうとするひとがいれば、みんなに「こんなすごいの見つけた!」って見せびらかすひともいる。
2人の西広の扱い方がまさにそれで、中野はこっそり派。みんなと隔離して、自分だけが知っていればいいというタイプ。
宮東は西広のいいところをみんなに教えたいタイプ。でもみんなが知ることでちょっと後悔もするという、可愛いところもあったりして。
西広が物だったらどっちが良いとは言い切れないけれど、西広は人なわけで、それまで閉じていた自分の世界を広げてくれた宮東に何らかの思いが湧くのも分かります。

中野はちょっとずるい子ではあるけれど、この子の気持ちもなあ、分かってしまう。
他の友人と分けて、自分だけが知っている西広を守ってきたつもりで、この関係は変わらないと思っていたのに、自分がちょっと目を話した隙に掠め取られて。
彼女の件はよくある「こういうことをしたら西広はどういう反応をするだろう?」っていう好奇心だったんだろうな…。そう思うと不器用で可哀想な子です。

宮東は逆に器用。
中野の持っている宝物を欲しいと思いつつも3年も動かなかったけど、絶好のタイミングを逃さない運の良さも持ってます。
これもずっと西広を見ていたからこそですね。
西広には宮東のように強引に手を引っ張って、殻の外に連れ出してくれるひとが合う。
自分を変えてくれるひととの出会いは、自分も相手もお互いに成長していけるから、見ているほうも気持ち良いものです。溺愛っぷりも良いです。

長くなりましたが、イケメン最高なわたしはそもそも佐倉さんの作画が好きで。
そこに実は一途なチャラ男という大好きな要素が入ったら、もう絶対に好きなわけで。
上の2点に激しく同意してくださる方で、未読の方は、何としても読んでください。
しあわせな気分に浸れること、間違いなしです。

3

可愛くて綺麗で、憂いを帯びたツンデレさん♡

自分のセクシャリティに悩んでいた秀は、引っ込み思案で友達も少ない。
中学からの唯一と言っていいほどの友人、中野にほのかな想いを抱いていたが、
中野に彼女が出来て、密かに失恋する。そんな秀の心にズカズカ入り込んで来た宮東。
なかなか素直になれない、ややツンデレ気味の秀が、無自覚に色っぽくて♡
自分に自信が無いから、天然で煽っている、その可愛さがたまりません。
宮東は、きっと、秀がクラスで息がしやすくなる様に、
自分の友人たちを交えて話をしたりするんですが、徐々に独占欲を見せていて、
秀が友達と馴染んでいる様子に嫉妬しているのがいい!
秀は優しくて、そんな宮東に頑張って自分の気持ちをきちんと伝えられる子なので、とてもいい!
中盤で、彼女とちょっ早で別れた中野が迫ったりするので、少しハラハラ展開もありますが、
それほど大ごとにならずに済みます。
中野が、自分の気持ちに気付いたのが遅くて、後の祭りってね。
中野は秀の友人であり続けるしか無いのですが、宮東にはハラハラして頂きたいので、
しばらく頑張っていて下さい。
それにしても‼︎ 宮東の年の離れた弟、ひろむの方がイケメンの当て馬になりそうで、
将来楽しみです♡ このキス魔の子供は、きっと天性のアンテナで秀の色気をキャッチした筈。
秀はまだ高校生。これからもっともっとフェロモンが増して行くかと思うので、
宮東は心配が絶えないでしょう♡ あまあま数年後を見てみたい。

0

青春のドキソワ感

優等生だが口下手で人付き合いの下手な西広(受け)は、唯一の友人である中野に密かに想いを寄せていた。そんな片想いを見抜いたクラスメートの宮東(攻め)は西広をかまうようになる。そんな折、中野に彼女ができる。それにショックを受けていた西広に、宮東は「俺に甘えろ、俺のことを好きになれ」と言ってきて…。


高校生同士の青い恋愛ものです。
人付き合いの下手な優等生受けと、遊び人(というよりは世話好きの人気者)の攻め。受けはからかわれているのかと思っていましたが、結構攻めは純情で、ずっと受けのことを気にしていた模様。
攻めも受けも可愛かったです。ただそれまでまったく交流がなかったのに、急に攻めが受けに近づいた理由があんまりよくわからなくて、ちょうどそのタイミングで受けの想い人に彼女ができたりして、ちょっとご都合展開な気はしました。どうせなら受けの想い人に彼女ができてから、傷心につけこもうと声をかけてきた、とかのほうが自然だった気が。

絵は可愛いし小綺麗でした。攻めの小さい弟くんがキラキラしてて可愛かった。
あと受けの元片想いの相手だった中野くんはちょっと不憫でした。彼もいい子なのにな。二兎を追う者は一兎をも得なかったね…。

8

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