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なんでそんなにお仕置きするの?
表題作
講師と学生いいですね。
1年生も今日で年度末、先生の講義ももう受けられないしお手伝いもおしまいなのかな?
ないつもの調子だったのに!?
0時が来るのを待ってたんですね〜!先生!
しかしこの日はキスと手コキまで。
ここまでは好きな感じだったんですけどね…。
先生のお家に遊びに行く約束の日にエントランスで先生とお似合いの女性が一緒にいるのを見かけて…落ち込んでその日は嘘をついてキャンセル。
嘘をついた理由を聞き出すのが、執着攻めだとしても!なぜそこまでお仕置きするの!?
うーん、沸点がわからん。
お仕置きってなんでエロいことばかりなんでしょうかね?
もう一作もお仕置きでお仕置きはしばらくお腹いっぱいです。
①午前0時の〜
体格差すごい!
表題作ですが短め(66ページまで)です。頼りなさそうな優男先生が本当はイジワル、というのが、読む前からわかってても萌えます。
②唇に〜
BL×極道モノは、素晴らしい作品が多々あるだけに、どうしても比べてしまいます。組を思う二人(特に偲さん)にしては、ちょっと行動が軽率すぎない????と思う部分がたくさんあり、不信感を抱いてしまいました。
しっかり者の見た目×頭がキレず空回りしている、というギャップ?が好きな方には良いかもしれません。
作画もストーリーも両方好き!という作家さんに出会えるのって、素晴らしいですよね。
作画が好きで、すごく好きな作品もあるけど、苦手な作品の方が多いという作家さんが何人かいらっしゃいます。
大変恐縮ながら、藤河さんもそのひとり。
好き嫌いに関係なく、1冊読んだ作家さんの作品は可能な限り読破を目指す派なので、ある程度読んでいるものの、勝率は2割行くか行かないか。
だからこそ「これは萌える!」という作品に出会えると、全力で萌えを絞り出そうとしてしまうんだなあ。
2CP、収録されています。
【午前0時のオオカミ講師】【意地悪なオオカミ講師】【オオカミの囁き】 萌2
大学生の諏訪は、神奈木先生の研究室で手伝いをすること1年。
どんなに片付けても散らかる研究室に「また手伝ってくれる新入生がいるといいですね」と心にもない言葉を言ってはみたものの…。
講師に個別の研究室をくれる大学、勤めたかった!という私情は置いておいて、「寝ぐせの似合う攻め」を描きたかったという藤河さんの言葉通り、イケメンなのに無造作、構ってなさそうなのにいい体をした神奈木、カッコいい。
ぜひとも声を聞いてみたい…。
流れ的には卒業まで待つ高校教師と生徒の関係を、大学にシフトした感じです。
0時過ぎた瞬間の先生の行動が…、萌える!
告白の場面で部分的に敬語になるのも萌える!
ボサコン眼鏡もイケメンだと、おしゃれに見えます。
2話目は誤解からのすれ違いですが、先生にはすべてお見通し。
ちょっとSの入った先生が拝めます。
描き下ろしは「声」のエピソード。
こういう攻め側の「周りからも分かる」態度があると余計に萌えるんだよなあ。
【唇にナイフ】【唇にドロップ】【唇に蜜】 萌
893の父亡き後、組長の家に引き取られた偲と、組長の息子・仁の話。
高校卒業後、「偲とはいられない」と言ってアメリカへ渡った仁。
組長が病に倒れ、組が傾いたとき、いきなり帰ってきて…。
偲目線なので、ついつい偲寄りで読んでしまうと、仁がいなくなって「自分が組を支える!」と頑張ってきたのに、組長からも「お前は組に関わるな」と言われ、組員からの信頼も得られず、自分一人が蚊帳の外。
恩返しをしたいのに返せない歯痒さを必要以上に感じてしまったので、恋愛の方にうまく入り込めず…。仁義…。
仁の万能感や溺愛っぷりにスパダリを感じます。
スパダリ大好きなのに、仁がうまくやればやるほど、余計に偲が不憫に思えてしまう。
ツンツンしてた受けが赤面し始めると萎えるという、わたしのような天邪鬼な人間でなければ、もっと萌えるかと思います。
藤河さんの描く横顔の鼻のラインが好きなんですよねぇ。
「わたしも!」と言う方は、いっぱい出てくるので、ぜひご堪能ください。
あっさりした中編2本です。
ちょーっと物足りないかな……
大学講師・神奈木×大学生・諏訪
普段だらしなくダメダメな神奈木が、実はいい男……というギャップ。
メガネを外すというのが神奈木のスイッチなのかなぁ。
神奈木に片思いしている諏訪とは、あっさり恋人になります。
その後何かあるか?っていうと、取り立てて何もないという。
諏訪は可愛いし神奈木はかっこよかったけど、あっさりし過ぎていた印象。
同時収録作は、マイルドなヤクザもの。
義弟の偲の独りよがりな行動が目についたかな……
組のためにと思っているみたいだけど、裏目に出てたと思う。
一度は偲から離れた義兄の仁が、なぜか吹っ切ってアタックし始めたのは何故なのか?
ちょっと分からなかったです。
再読してみて、ようやく気が付く。諏訪くんは先生の「腰にクる」低音ボイスにヤラレてたんですね! 先生の鍛えられた身体にも、ボッサボサの髪で分かりにくいけど、そのイケメンぶりにも。そして、お世話してあげずにいられない程の整頓が苦手そうなその無頓着ぶりにも。他のレビュアーさんが触れてらっしゃるように、コレわざとやってた方が面白かったですよね! タイトルがオオカミですし。先生の腹黒さを際立てた方が萌えたかも! 先生が諏訪くんを好きなのは、もう滲み出てるので。可愛くてしょうがないんだと思います。実際、美形ですし。諏訪くんが他の人にもモテて、先生がギリギリする、とかも見たかったな。だって、大人とは言え、先生、余裕かまし過ぎててムカつく。そして、あっ‼︎と言う間に物語は終わる。
中盤からは全然別の極道もの。義兄弟ものです。
子供の時に引き取られ、兄弟として育てられた偲に邪念を抱いた仁は単身アメリカで暮らしていたが。組長である親父が倒れたことで、帰国する。これ、再読するまで、弟攻めかと思い込んでました‼︎ ええ、仁が弟だと思ってたんです。義兄だったんですね…。だって、長男…。この放蕩息子めが‼︎ 兄がこんなだから、弟の偲がカタギなのに関わらず、組を継ごうと慣れない世界で苦労したんじゃないか‼︎ と、仁を叱りたい。仁が戻ってからのスパダリっぷり、偲をオンナ扱いするのには目も当てられません。舎弟たちにもバレッバレの溺愛攻めです。舎弟たち、どう思ってるんだろう…⁇ と、心配にはなりますが、仁が跡目を継ぐことで、組は安泰の模様…。マジか。
ボリューム的にはこちらの方が多く感じられますが、同じくらい。それなら表題作の方をもっと深掘りして欲しかったなぁ、と。ちょっとだけジレジレしてしまいました。