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人間界とアヤカシ界の境目にある食堂で働くことになった受けに、客のアヤカシたちは人間界で食べたものの曖昧な記憶を語る。
果たしてそれは何の料理かという謎解きに始まり、攻めの烏天狗の過去、人間嫌いの理由、食堂に料理人不在の理由などの謎も少しずつ明かされていく、ミステリー展開。
個人的イチオシポイントは、出てくる妖怪の種類の多さ!
烏天狗を筆頭に、豆腐小僧、豆狸、小豆洗い、ろくろ首、百目、九尾の狐、カマイタチ、猫又、河童、すねこすり、子鬼……と、実に多くの妖怪が出てくる。
特に、豆腐小僧、豆狸、小豆洗い、すねこすりなんていう小物妖怪も、きちんと妖怪としての特性を生かしつつキャラクター化してくれたのがとても嬉しかった。
「こいつはあの妖怪だったか……!なるほど!!」と納得しつつ、見抜けなかったのが妖怪好きとして悔しくなったりしつつ。笑
非常に楽しく読みました。ここまで楽しませてくれた妖怪モノは、BL界には他になかった。しかもどの子もみんな個性がありつつ愛嬌もあって、可愛らしいのがまたすごいなと思いました。
攻めのトラウマも、妖怪モノならではの切なさ、愛おしさに溢れていてたまらない。
「妖怪好きなんだよねぇ」「実は妖怪マニアだよ」という方がいらっしゃったら、是非オススメしたいお話です。
可愛い表紙に惹かれて手にとりましたが、中身も可愛かった〜!
脇役の天乃介と豆太の可愛さったら!!
ちびっこともふもふは大正義(´∀`*)
主役の二人については、攻めの鐵が何だか惜しいキャラでした。
ツンデレにしてはツン要素高すぎで、客寄せがチャラい( ̄◇ ̄;)
鴉天狗の神通力を失ってるせいで天狗らしさもあまり無く、もう一歩…!といった攻めでした。
受けの柚留は危機管理低すぎー!
素直さが彼の美点でもあるけど、あやかしの世界にいるのに緊張感無さすぎかと(笑)
誤解により離れた二人を繋いだ桜の花びら。
些細な言葉を覚えていた鐵に、うるっときました。
あやかしと人間の恋は最終的にどうなるんだ?柚留の人間の世界での人間関係はどうなってるんだ?と、小さな事が気にはなりましたが、様々なあやかしが楽しく可愛かったので『萌2』で(*´ω`*)
大学生の柚留(受け)は、道路でタヌキを連れた小さな子供を見かけた。危ないので保護し、話を聞いてみると、その子供はある店で働いてくれる料理人を探しているという。ちょうどバイトを探していた柚留は、子供に勧誘されてその店を訪れてみたが、何とその店は妖怪が経営する妖怪のための料理店だった。
人間嫌いだという店主の鴉天狗・鐵(攻め)に嫌味を言われながらも、料理人として働きはじめた柚留だったが、鐵をめぐるいざこざに巻き込まれてしまい…。
ちみっこにモフモフにファンタジー、という個人的BL三種の神器につられて手に取りましたが、受けが攻めに惹かれるあたりの説得力が弱く、おでこのハートマークとか、攻めの過去とか、なぜ店の繁盛が攻めの能力回復につながるのかとか、色々よくわからない設定が多くてハマりきれませんでした。
受けが妙に男にモテる体質だという設定や、なぜ受けだけが妖怪を見ることができるのかといった美味しくできそうなネタも生かされずじまいで、もったいなかったです。
ちみっこ妖怪・天乃介とか、敵方の妖怪の手下などの小さな動物系の妖怪たちはとても可愛かった。料理上手な受けが妖怪たちを美味しい料理でトリコにしていくのも楽しかったし、脇キャラのキャラクターはよかったです。その一方、主役である攻めの印象が薄かった。最初は怒ってばっかりだし、女妖怪をたらしこんでばかりだし、BL的にはあまり萌えられなかったな。
なぜかいつも同性にセクハラを受け、そしてバイトを辞めるハメになってしまう柚留。
そんなとき、幼い男の子と一匹の動物がビラ配りをしていた。
時間も時間だけに訝しく思った柚留は、転がってしまった男の子に近づく。
かわいい男の子と、一匹の動物──タヌキ。
柚留は『くろや』という店で料理人として働いて欲しいと懇願される。
新しいバイト先を探していた柚留は、渡されたビラ通りに店にいくのだが、なんとそこはアヤカシが住まう、異世界のお店だった──。
人間嫌いの鐵様。
人間である柚留を認めようとはしません。
けれど店の経営状態、そしてチビッコや従業員の懇願の目、何よりも柚留の料理の腕にしぶしぶ雇うことになったのですが。
無器用さんです、鐵様は。
そして鈍感です。朴念仁です。素直じゃありません。
柚留を認めてはいるものの、本人には天の邪鬼な態度。
でも時折素直で、柚留は鐵の優しい部分を知り、惹かれていくのですが。
魔除けのでこちゅーが甘ったるいわ。
はあとまあく、とひらがなで表記されるとなんともかわいいですね。
そんな記しが出るところに、鐵の無意識な恋を現している気がする…。
天乃介がちょーかわいい!
そしてイラストのタヌキ、いや豆太もちょーかわいい!
二人ともムギュムギュしたくなります。
最後、天乃介の料理帳にて、はあとまあくの説明のところにほっこり。
抱きしめたい~~っと悶えてしまいました。
わたしも『くろや』に行ってみたい。
鐵様、わたしにもその羽ひとつくださいな。
大好きなモフモフと好きな作家さん…ということで手に取りました。
縁あって妖の食堂で料理人として働くことになった、なぜか男からモテモテな大学生(柚留)と、その食堂の人間嫌いの店主(鴉天狗の鐡)との、アヤカシファンタジーです。
登場する妖の子供たちは本当に可愛いいし、モフモフは癒されるしで、その点は満足してます。
ただ、鐡が人間嫌いなせいか途中まで柚留と喧嘩ばかりで、いつになったら甘い雰囲気になるのか?とヤキモキしました。
おまけに、柚留は同じような敵の罠に何度もハマってるからイラッとするし…。
2人が恋に堕ちていくのも、いつの間に?という感じで。
それと、鐡が罰を受けてる過去の罪も、鐡は悪くないような気がして(命を失ったのは悲しいことだけど)罪と罰の重さが比例していないように思いました。
そこら辺が気になったけど、あとはひたすら可愛い妖の世界が堪能できて面白かったです。