めっちゃ、好きやねん

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その他の収録作品

  • 後頭「マイ・ミスター・オーサカ」
  • キセル「莫迦につける唄」
  • 星名あんじ「ハッピータウン」
  • 冬辺「君はとくべつ」
  • コモトミ裕間「エデンより東 2004」
  • ぴい「緑は異なもの味なモン」
  • あずみ つな「ボロが出るまで待ってやる」
  • 花緒「未来はおこのみで」
  • みつこ「あいのゆめ」
  • すおすしこ「甥と叔父と」
  • 森世「君は知らない」

あらすじ

【執筆作家陣】
後頭
キセル
星名あんじ
冬辺
コモトミ裕間
ぴい
あずみ つな
花緒
みつこ
すおすしこ
森世

Cover Illustration hinota

作品情報

作品名
OSAKAラヴァーズ
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
ポーバックスBABYコミックスEXTRA
発売日
ISBN
9784865891638
3.7

(4)

(1)

萌々

(2)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
14
評価数
4
平均
3.7 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

OSAKAに恋して

大注目の冬辺さんと森世さん目当てで購入したアンソロ。
舞台は浪速・大阪。言葉は勿論大阪弁。
色んな意味で、恐る恐る手に取ったのですが、
関西在住のわたしでも、違和感なく読むことができました。
11作品中、お気に入り4作品を掲載順に挙げていきます。

○マイ・ミスター・オーサカ / 後頭
リーマンゲイカップルのお話。
4年目熱々のふたりですが、攻めが東京に異動が決まったことで
受けの心が大きく揺れ動いていきます。
”めんどい女”みたいにならざるを得ない受けに共感しながら、
新幹線のラストシーンに胸がぎゅっと締め付けられました。

○君はとくべつ / 冬辺
串カツ屋の美人のお兄さんと、彼に一目惚れをした中学生の話。
お店に通い妻をする中学生に対し、
『うざったい』と言いながら、まんざらではないお兄さん。
中学生が、電車で痴漢に遭うお兄さんを守るシーンは
一途な姿がカッコ可愛くて...
冬辺さんの年下わんこ、大好きです♡

○ボロが出るまで待ってやる / あづみ つな
転勤で東京から大阪に来た攻めと、彼を妬む受けの話。
顔が良くて仕事もできる攻めに嫉妬する受けが、
お馬鹿でお人好し故、あれよあれよと絆されて、
いつの間にやら攻めに好き放題されている姿が面白かったです!
特にタクシー内でのシーンがお気に入り☆

○君は知らない / 森世
東京の学校へ進学する男の子(友人)と
大阪に残る男の子(主人公?)の話。
大阪への地元愛が欠けると文句を言ったり、
東京にケチをつける主人公がすごく可愛い。
友人がいなくなることが、寂しくて仕方ないんですよね。
反して、「大阪にしかないもんがあればあるだけ
きっと東京にも東京にしかないもんがあるんやから」
と話す友人の迷いのなさが印象的でした。
ラストの友人のセリフと表情、主人公の涙の対比も素晴らしかった...
自転車をふたり乗りしながら、とか、反則です森世さん!泣
わずか7Pのピュア切ない物語に持っていかれました。

総評としては、雑誌全体の設定バランスが良く、
大阪ならではの食文化、観光地、土地柄等が
違和感なく取り入れられているところもGOOD。
どの作品も”大阪らしさ”を楽しむことができ、
満足度の高いアンソロでした。
(ただ、コモトミ裕間さんの作品が下絵っぽかったのが残念...)

評価は、少し甘めの萌×2。
地方ラヴァーズシリーズ、他にも読んでみたいです!

4

アンソロあなどれない

アンソロマイブーム到来しているので、読んでみました。後頭先生目当てです。
大阪弁が炸裂してる作品ばっかって新鮮だった。
若者が普段使わんよ?って大袈裟な方言で描いてあるのはあんまりなかったので、違和感なく読めました。
大阪城、梅田、海遊館、通天閣、新世界、道頓堀、
今宮戎、法善寺横丁、淀屋橋、高津宮、京橋と思われる場所が出てくるし、大阪ならではの食べ物も。
ってほぼお好み焼きとたこ焼きだったけど。
すこすしこ先生の作品では、たこ梅(おでん屋さん)と夫婦善哉(甘味処)が出てきてグルメ漫画みたいで面白かったです。

作品によってページ数はまちまちで大体の作品は25P前後ですが、ぴい先生は3P、花緒先生は8Pでした。


印象的だった作品の感想を

後頭「マイ・ミスター・オーサカ」
某商業施設で働く同期2人は4年付き合ってるカップル、ある日念願の東京本社への栄転が決まって。。。ってお話。
当然のように別れるって選択肢なのキツない?遠距離恋愛したっていいやん?攻めの奴は、受けの奴に委ねすぎだわ、自分からは何も言わずにお前の本心聞きたいなんてさー。最後のお見送りの時、あえてセリフが書き込まれてないけど、「お別れなんて嫌だ!」って言うてたらいいな。しかし、受けの住んでるところ私んちの近くで親近感〜。

コモトミ裕間「エデンより東 2004」
そんなに大阪感はない作品。学生時代自分キッカケでギター始めた男が才能があってメジャーデビューする為に離れ離れになる。
地方と東京、才能の差、リーマンとバンドマン、いろんな隔たりが出来てしまった切ない2人の話。
時間が足らなくてああいうテイストの絵なのか、意図的なのか、ラフ画みたいなタッチでした。アンダーグラウンド雑誌っぽさありました。ガロとか。

あずみ つな「ボロが出るまで待ってやる」
東京から転勤してきたハーフのイケメン、気難しい取引先も一発で虜にさせて難しい商談もスルスル決まってモヤっとする主人公。
面白くないなーと思ってたら街中で迷子になってる彼を発見し成り行きで大阪城見学からの立ち飲み屋で一気に打ち解けてベロンベロン。
実はイケメンくんはゲイで主人公の事を気になってたんだなー。(あるある)
どんな子が好みなの?って帰りのタクシー内での会話。
[明るくてあまり頭が回る方でなくて何も考えてなさそうであと一見遊んでそうなのに強がって実は処女(童貞)とか人情に厚くてコロッと騙されそうになったり自分が性的対象になっているなんて想像もしてなくて呑気にしてる姿なんかとてもムラムラします](一息)
どう考えてもアンタの事だよ!って読者もタクの運ちゃんも思っちゃうのに、ただだだウケてる。

そのあとはお家にお持ち帰りされて頂かれちゃいます。
あるある話で、安心して読めた。

みつこ「あいのゆめ」
高校卒業して4年ぶりの同窓会。卒業前に仲違いしたアイツも東京から来てるけど、人気者だからみんなが取り巻いてて話す機会がない。
ここから過去回想、自分は1番気が合う友達と思ってたけど、相手は恋愛的な意味で好きでいた。
伝えなかったから伝わらなくてすれ違った気持ちのまま4年間連絡取らなかった2人がやっと誤解が解けてハッピーエンドな話。
東京に行った彼がイケメンでかっこよくてみんなの人気者って設定だけど、主人公もカッコよくて2人共同じくらいモテそうなんだけど?って思っちゃった。

中古紙本で購入
このシリーズいっぱい出てるのに電子書籍化されてないのが惜しまれます。
ほぼ性器描写ないけど、描いてあるのは白線修正

1

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