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表題作薔薇色じゃない

阿久津慧一
学生~大手食品会社勤務
水野光流
学生~フードスタイリスト

あらすじ

恋に落ち、小さなすれ違いで別れ、再会後はお互いを支えあう友人となったふたり。心の底に埋み火のような熱を隠したまま……。

作品情報

作品名
薔薇色じゃない
著者
凪良ゆう 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
発売日
ISBN
9784344837416
4.4

(180)

(115)

萌々

(44)

(10)

中立

(4)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
29
得点
785
評価数
180
平均
4.4 / 5
神率
63.9%

レビュー投稿数29

No Title


来週新装版が発売されるのでこのタイミングで積みを崩しました。20歳で出会ったふたりの15年!ずっと付き合っていたわけではない……、本当に薔薇色じゃないあれこれがありました人生は選択の繰り返し、そしてタイミング。

阿久津が亭主関白っぽい男ででもたくさんの失敗と後悔があり、彼の中にも変化があったよね。すごくすごく好きなお話でした。15年目の2人はどんな関係になっているのか先が気になって仕方なかったです。何も恐れずに恋をしていた頃には戻れないと思ってしまう水野の気持ちもよくわかる。大人の物語だなぁと。

奈良千春先生のこの表紙も好きそして新装版のイラストが円陣先生でまたすごく好みでした。アクコ付き予約しちゃった

3

素晴らしいの一言!

昨日から、ひとり凪良先生祭りしてました~
いやぁ、、積んどいた(電子だけど)「薔薇色じゃない」今月末出るのか読んどこう、という思考回路で手を出したらもう最高でした。

しかしBL読みにとって、これだけドラマが溢れた作品でエピソードのほんの一つでも、女性との結婚はきついんだなと思い知りました。

新しくなった薔薇色じゃないは、やっぱり何か付くんでしょうか。欲しくなっちゃうんだろうな。

3

紆余曲折の果てにある未来

付き合って、別れて、他の人と付き合って。さまざまなことを経て、お互いしかいないとまたくっつく。ふたりの人生の1ページを見ているようなお話でした。
主人公二人の大学時代からアラフォーまでを追うお話です。キャラクターの人となりがじっくり見てとれて良かったです。まさか二人が別の男の人と付き合ったときはどうなるんだこれと思いましたが……。紆余曲折の結果、ハッピーエンドで良かったです。
凪良先生の作品はBLではない一般小説しか読んだことなかったのですが、文章力が高く、本当にすらすらっと読めてすごい。好きです。
なんとなくだけど、凪良先生が本屋大賞をとった「汝、星の如く」の元になった話なのでは?と思ったり…。

攻めも受けもお互いに対しても、妻や恋人に対しても不誠実なところがあり、読者としてもちょっと思うところがあるのですが、その報いとして恋人に浮気されてフラれるという経験があるのですね…笑

完璧ではないからこそドラマがある。完璧ではないからこそ面白い人生。そんなお話でした。

3

15年の道のりがリアルに描かれてます

ルチルレーベル二十周年の記念の本ということで四六判の本です。
破局からスタートし、二人のそれぞれの視点で、15年という年月を描いたお話。

阿久津はたった一人の肉親を安心させるために水野と別れ、結婚する。
対して水野はフードスタイリストの夢を叶えて、仕事で成功する。
別れた後も、なんだかんだでお友達づきあいをして長い時間を過ごす様子が、自然でもあり不自然でもある。でもこういう関係もあってよいし、友だち以上恋人未満の進化形というか、お互いを誰よりもよく知る二人という間柄は理想的なのかもしれない。
なんて思ってしまうほどに、別れて再会しても、縁と相性の良さを感じるだけで、二人の間には安易な色っぽい展開はなく、ただただお互いを思いやり、それぞれの人生が平行しているだけ。
とにかくリアルです。
どこかの街に二人が生きているようなリアリティがあります。
この先どうなるんだろうとページをめくる手は止められず、先へ先へと読み進み、貪るように二人の人生をなぞりましたが、読後、私は手放しで二人を祝福できませんでした。
きっと本当は、紆余曲折があったけど二人が一緒になれて本当に良かった、との感想を持つべき内容の作品だと思います。
あまりにリアル過ぎたのかもしれないです。
水野はもてる割に浮いた話も少ないですが、阿久津の方は結婚したあと離婚し、その後ひと回り若い男の子とくっつくという、サイテーと罵られても仕方ない歴を歩むのが個人的にダメだったのかな。

あ、そうだ。「真夜中クロニクル」の真下陽光くんがちらっと登場してて、嬉しかったです。

4

2人の15年間

凪良先生の既刊を片っ端から読もうと思って本作も手に取りました。

始まりから付き合ってる2人のお話で、片側ずつ交代する視点で展開するストーリーでした。
最初から付き合ってる関係だと、多分別れたり拗れたりするのだろうと予測はついてましたが案の定そうでした。
もうずーっと胸がチクチクする展開なんだけど、読むのを止められず一気読み。
ヨリを戻せるのか、戻せないのか最後まで分からなくてヤキモキさせられます。

付き合い始めや、同棲する中でわいてくる感情、別れの理由などがリアル。
どこかに居そうなカップルが運命なのかタイミングなのか別れてしまい、再会はしますが友人関係が続きます。

攻めが一方的に別れを決めるし、一度女性と結婚するので、そういう展開がダメな方にはオススメできないですがそうなるに至る展開もキャラの生い立ちや性格によるものなので、必然性を感じました。

亭主関白なキャラクターは創作物の中でも、実生活でも好きじゃないのですが、攻めが自分の価値観のせいで失敗し、受けじゃないとダメだ受けが居ないと生きていけないとなったとき、必死になる姿が良かったです。
攻めザマァ要素アリです。
10年近く経ってやっとかよ!って腹立たしい気持ちもありはしましたが、人間臭くもがく姿には同情もしましたし、共感もできました。

一度失敗した2人だし、お互いに学んだ事もたくさんあるでしょうから末永く幸せに居られるだろうなぁと思ってます。
お互いの事を思いやる、相手の立場に立ってみる、そういうシンプルだけど難しい事をテーマに、自分のことを振り返ってみるきっかけにもなるような作品でした。

6

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