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"高嶺の花"から"ドM"まで、 イシノアヤが描く"イイ男"たちの作品集。
と、思わず叫びたくなる表題作でした。イシノ先生のタッチは淡々としていますから、絵はけっして甘くないのだけど。それなりに割り切った大人の関係を楽しみそうな2人なのに、蓋を開けてみたら学生同士のように相手のことで頭がいっぱいな恋愛を繰り広げていて、たまらなく可愛かったです。趣味を共有することや計画した旅行を心の底から楽しみにしている2人が愛おしい。音喜多の友人へのカミングアウトも誰に対しても隠し事しない!という真っ直ぐな性格に惚れ惚れしました。塩田が大人っぽい表情なのに、意外と初心なところがまた可愛いんですよね。
※表題作は長めですが、あくまで短編集です。
短編集。
イシノ先生の絵がどストライクで大好きなんですけど、個人的には表紙の色合いがもったいない気がします。
□マリーゴールド
2人ともかわいい。
お互いを大好きすぎるお話大好きなので萌えどころたくさんありうれしかったです。
塩田が一等賞のメダルを作ってあげるのかわゆすぎ。
□華道教室の先生
イシノ先生が描かれる生け花が美しい。
構図もコマ割りも好き。
□いち・に・さん
イシノ先生の作品て、時々ダメ男が登場するんですかね。お好きなのかな。
□不毛ランデヴー
痛いのは苦手です。
痛くないSMはいいけど。
2人のやりとりはおもしろかった。かわいいし。
谷部にとっては不毛ですね。
□LIQUOR
切ないお話ね。セリフ少ない絡みのシーンの絵がいいわね。なんて思っていたら…兄弟ものは苦手です。本人たちは知らなかったし、そうは思っていないみたいだけど。残酷なお話ね。
個人的には表題作の『マリーゴールド』がイチオシ。
とにかく可愛くて幸せでどストライク!
最初から最後まで、ずっとにまにましつつ読破。
塩田さんが可愛くて仕方ない!vvv
これだけで一冊読みたかった!v
その他の短編は、
『マリーゴールド』とはちょっと雰囲気の違う作品があるので、
精神的にも肉体的にも痛いのが苦手の人は要注意。
短編も全部が全部痛いわけではなく、
『マリーゴールド』と同じように、
気持ちよく微笑んで読み終えるものもあります。
しかし、痛いのも含めて評価は「神」!
全部読み終わった後にも、また読みたくなる。
クセになる作家さん。
先のhepoさんの評価に深く同意。
『マリーゴールド』か『窓辺のぼくら』を最後に読むと、
幸せ感に浸りつつ本を閉じられます。
レビューのタイトル、本当は表題作を褒めちぎりたかったのですが、読み進めたら未読の方にどうしてもお伝えしたいことができてしまったのでこんなことに…。
「LIQUORはネタバレ、レビューで前知識を入れると楽しみが3/4減ります」
イシノさんが意図した手法が台無しになってしまうので、なにとぞ!
わたしは作品を読んだあとレビューを書いてから他の方のレビューを拝見させていただくのでフルで楽しめましたが、前もってレビューを読んでいたらここまで胸に迫る感じは楽しめなかったと思ったので、なにとぞ!
*決してLIQUORのネタバレレビューをされた方を批判しているわけではありませんので、そこはどうぞご理解くださいm(._.)m
【マリーゴールド】神×無限大
笑いながら胸きゅん。こういうの、大好きです!!!
製薬会社に勤める音喜多と、早朝ジョギングで出会った塩田のカップル。
音喜多の「塩田さんスキスキ!」で駆け抜ける1話目。音喜多の何もかもに笑えます。笑いながらもきゅんとくる。塩田のちょっとした表情にも萌えまくれます。
付き合い始めてさらなる胸きゅんが心臓を襲いまくる2話目。ヤキモチに胸がジリジリ。音喜多の友人もイイ。塩田が可愛い。可愛すぎる。音喜多も男前でカッコいいのに、あの察しの悪さが最大の魅力…と「あばたもえくぼ」状態に突入してしまうこと間違いなし。
もはやイシノさんはわたしの命を狙っているとしか思えない3話目。塩田が本当に可愛すぎてつらい…。ハムスターのように飼いたい…。このCPで1冊、むしろ10冊くらいは読みたいと思わせる可愛すぎるCPでした。好きすぎる。
【華道教室の先生】萌
華道の先生に恋する男の子のある日のレッスンの様子。短いけど妄想が広がる可愛い作品。
【いち・に・さん】萌
腐れ縁のクズくんとリーマンとその友達 in 競馬場。最後できっちりオチがつく小品でした。
【不毛ランデブー】中立
想像通りの展開で必要以上に胸を抉られたので萌え切れず。
M体質な友人とドSな彼氏のエスカレートしていく関係を横で見ている大学生目線の話でした。痴話げんかで千切られた友人のピアス。最後の回想シーンがつらすぎた…。胸が痛い。
【LIQUOR】萌2
「君に沈む」で出てきたある人物の過去の話。堂々巡りでつらいやつです。
何か書くとネタバレになってしまうので、わたしは書きません。これは何の情報もなしに読んでほしい。じわじわと種明かしされていく展開と最後の爆弾。前情報ありだと構えてしまって、ここまでの衝撃は得られないはずです。
【窓辺のぼくら】
1ページ半の擬人化小品です。可愛いです。
おすすめの読み方はまず「LIQUOR」を読んで、その他の短編や小品を読んで、最後に表題作です。
読後の幸福感をMAXで味わえると思いますので、ぜひ。
久々の再読。
作家買いだから買い、好きな作家さんの新作だからワクワクして読む。そんな作品の一つであった本作でしたが、読み進めて「LIQUOR」まで来た時。
これは「君に沈む」のアレ…?とわかった時、衝撃波に襲われたようだった。
「マリーゴールド」1・2・3
ジョギングで出会った塩田さんに恋した音喜多。塩田の方も音喜多が好きで、ラブラブCPが出来上がります。主に音喜多視点で「塩田さん好き好き」の描写が多いですが、3で音喜多が風邪で塩田が看病するエピソードではセリフ少な目でとても雰囲気がある。
「華道教室の先生」
華道とか書道ってのはBLの舞台としてなんかソソるよなぁ。とはいえこの作品はBL未満。
涼やかな先生が和服でないのだけが残念。
「いち・に・さん」
競馬がモチーフ。負け続きのニイちゃんと面倒を見る同級生。なんで面倒を見る?
「下心」に決まっとる!
「不毛ランデヴー」
どMのダチにどSのカレシができて、生傷だらけでノロケ話。今度はピアスを開けてくれるって、と聞いて……それは俺の役目だったのに?っていうどんでん返し。
「LIQUOR」
真面目で飲み会にも参加しないリーマンの内藤。同居しているのは酒浸りで勤めも長続きしない男。
2人はどうやら訳ありで、男は内藤を挑発する。家の決まりごとも守らない、頼まれたこともやらない、だけど内藤は心配だからとあくまで世話をしようとしている。心配なんてしてほしいんじゃない、と泣きながら内藤を犯す(?)男。
2人は高校の先輩と後輩。屈託のない日常の中少しづつ惹かれあい想いを確かめた日、離婚していた両親が復縁する事を知る。離婚は自分が1才か2才の時で、その時母は2人目を妊娠中。
後輩はーーその顔合わせで初めて会った実の弟だった……。
その後両親が事故死し、遺されたのは常識を選んだ兄と、兄を許さず自分を罰して自堕落になる弟。でも同時に内藤が人付き合いをしないのは自分への罰なのかもしれない。
弟の名は「樫井」。
樫井はどこに行ったのか、樫井はどうなったのか、それは是非「君に沈む」をお読み下さい。浮かべず沈めず、薄闇で漂流する樫井に会えます。
「君に沈む」で不思議な存在感を見せた樫井の過去編。まさか読めると思わず、その上こんな話とも思わず、頭をガツンと殴られたよう。
「窓辺のぼくら」
窓辺の、レースカーテンとドレープカーテンの擬人化。2人はいつも風に揺られて優しいスキンシップ。
個性的な絵柄はそのまま、黒が少なくなり強すぎるコントラストが和らぎました。
