イラスト入り
グラフィックデザイナーが主人公でありながら、警察絡みの事件モノ作品だった。一巻は事件が2つと学生時代のお話と、1つ目の事件の別視点バージョン。
ストーリーはシンプルで分かりやすく、サクサク進んで面白い。響のキャラも好き。ただシンゴだけが合わなかった。
シンゴは考えが甘く、自分に都合良く言い訳するモノローグが多い。響からの忠告も、親を煙たがる高校生のように聞き流す。容姿が特徴的な自覚はあるのに、犯罪者を尾行する不用意なサマは響でなくても頭が痛い。
結局シンゴは響が懸念した通り事件に巻き込まれるが、自業自得感が否めない。こんなんでも守らなきゃいけない警察は大変だな、と思ってしまう。まさにトラブルメイカー。
2件目の事件はさらに強引に首を突っ込んでいき、不自然に感じる。警察でも探偵でもなく、当事者でも近親者でもない、ただの第三者が入れ込み過ぎ。流れが強引で、響と関わるための(作者の)展開作りに見えてしまう。
恋人でもないのに自分の身の危険を盾に響を脅すシンゴは、どこまで分かってやっているのか。ちょっと性悪に思えた。
響は傲岸不遜な第一印象から、凶暴すぎる番犬といった感じになっていった。シンゴがやられた分はしっかりやり返す、忠犬根性が備わっているような。
学生時代の過保護さには笑った。シンゴがこんなふうに育ったのは、響のせいでもあるのかも。あほのこでい続けて欲しかったのかな。
過去に酷いことがあった二人だけど、シリアスな雰囲気はなく、さらっと軽く読めた。
響は好きだし、サブキャラたちもイイ感じだし、話も面白い。事件を解決しながらゆっくり恋愛が進むとこも良い。シンゴ以外は全部好き!っていう、なんともいえない感想。視点主が合わないのは辛いな。
まず、高校時代にやらかしてその後交流のなくなった攻めとひょんなことから8年後に再会する受けちゃんとのあれやこれやという私的には大好物の設定プラス刑事ものなので、期待値が高かったのかもしれません。
…まぁ王道ものなんでしょうけど、
攻めの開き直りと友人の言い分も意味不明でなんやそれとなってしまい倫理観が合わず。
シリーズ一気買いしましたが、
2巻で離脱いたします。全く萌えられん…
好みの問題ですね。
岩本薫さんの作品は、独裁者シリーズで知ったのですが、こちらも刑事もの好きなのでどうかなと手に取りました。
トラブルに見舞われる受けのシンゴをサポートする攻めの響。
お話はテンポよく進むんですが、あまりにもシンゴのキャラクタが受け入れられず…どうにもこうにも、イライラの方が優ってしまい響に同情する始末。
それでもお話の中の響は、シンゴに惚れているわけで、高校時代にやらかしてしまったことを後悔しつつも、思いを忍ばせながらサポートするわけです。
しかーし。
シンゴの方は会いたくなかったトラウマ?な響を避けたいと思っていて、なのに忠告を聞き入れずに自分からトラブルに首を突っ込んでは響にフォローしてもらうという形に。なのに素直に感謝も出来ないと。
シリーズ作品なので、ここからが面白いのかもしれないので、頑張って読んでみます!
いにしえのBLかと思ったら2006年の作品…いや、新装版になってるのかな?1999年が最初?地図を手書きでメールに添付して送るってどういうことよと思ったのだけど…ただスマホも出てきてたし修正が行き届いてないのか?こういう違和感に集中力を削がれる。
トラブルメーカーでキャンキャン騒がしい美人受けと、ねじ曲がった愛情を持つ攻めとが、互いに互いを振り回し合う…今も昔も楽しまれてるタイプの王道さです。ここにプラスアルファの厚みというか奥深さを期待してしまうけど、このトラブルがライトもライトで風船のよう。悪役たちの小物感がすごい。大立ち回りのチープさがすごい。そのあたり"いにしえのBL"を感じる…かと言ってラブ成分はまだ少ないし…
と書くと悪いとこばっかな印象ですけど、この軽さがイコール読みやすさだったりもするんですよね。
自分の好みではないだけで。
シリーズ長い作品なので、深みに気づく時があるかも。期待。
高崎ぼすこさんの表紙が美しい。
凶暴な(刑事だけど)響と美人でトラブルメイカーなシンゴ。
1巻ではまだ二人の関係は始まってもないのかな?というくらい。これからの展開が楽しみ。
両片想いがどうやって両思いになるのかな?
美人がトラブルメイカーになるのは仕方ない。