イラストあり
受け攻め両視点で書かれているのですが、初めの受け様である一樹視点ではめっちゃイケメンで余裕のあるオトナな紳士の攻めだったのに、攻め様である浩輔視点になると、浩輔の印象がガラリと変わってビックリですよ。
イラストの浩輔がまたかっこよくて紳士なのに。
なんだ実際はこのヘタレでやせ我慢エロ妄想攻め様は。ニヤニヤにまにまがとまらないです。
ノンケの一樹を甘く情熱的に口説き落として、その後は一樹に嫌われないよう、ただただ一樹を甘やかしてかわいがって、挿入どころかその禁断の花園はないものとしてスルーして自分の欲望はひたすら我慢。
ゆっくりゆっくり進めていて、一樹が大好きで大事にしている浩輔の姿にとっても萌ました。
遠恋になってから攻めである浩輔視点になったのですが、一樹の前ではかっこつけていただけで、実はものすごーくやせ我慢していて、エロ妄想がとまらずオイオイ。
「サラダ記念日」をリアルに知ってる世代だけに、「トイレ記念日」には爆笑で浩輔にうまいっ座布団2枚と脳内で叫びましたよ。
紳士なスパダリではなかったけど、素の浩輔もかわいくて一樹への愛あふれる想いにやっぱり萌ました。
一樹視点のこの時、浩輔はこんなこと思ってたのかなー、と私の妄想もとまらなかったですよ。
当て馬の小森のせいで微妙な空気になってしまって仲直りのため転勤先の神戸まで行った一樹のそばで繰り広げられてた浩輔とゲイ友の神田との会話。
一樹の耳には入らないと思っての会話とはいえ、これは頂けない。
相手は酔ってるし、気の置けない友人なんでしょうけど、愛する一樹を味見するとか、冗談でも怒れや、とグーパンチものでした。
怒って帰った一樹は小森に襲われそうになるのですが、この2人の会話が一樹が天然なのか、緊張感がないというか、とぼけていてそんな状況なのになんか苦笑もの。
寸前で追いかけてきた浩輔が止めに入って事なきを得、二人仲直りしてからのえっちシーン。
これまで我慢していた浩輔だけにもう止まらない。
また素直に快感に喘ぐ一樹もとってもかわいい。
えちシーンは一樹視点でしたが、かわいい一樹にめろめろな浩輔視点でも読みたかったなぁ。
らぶらぶなバカップルな2人の甘々いちゃいちゃも、もっともっと読みたかったです。
とはいえ、とても楽しんで読みました。
ちるちるの作家さんプロフィールにある「受けを好きすぎてちょっとおかしな事になっている暴走気味な攻め」を期待してこの本を購入したのですが、途中までは、あれ?作品間違えたかなぁ?と思ったほど。
途中までは。
というのも、攻めの浩輔は紳士でカッコいい同僚として登場し、受けの一樹に正々堂々と情熱的にアプローチし、浩輔のあまりのいい男ぶりに一樹はノンケでありながらクラっときちゃってついに恋人同士になる。
しかし浩輔に転勤命令が出てしまい、悲しむ一樹……という展開で、ここまでの浩輔はどこから見ても非の打ち所のないパーフェクトな攻め様なんです。
しかしそれは「優雅に浮かぶ白鳥も、その水面下では必死に足をもがいている」というやつなんですね。
最初は受け視点なので攻めの「優雅に浮かぶ白鳥」状態しか見えていない・明かされていないだけなんです。
途中で攻め視点に変わってからは、水面下の必死こいてる姿が次々と明かされていきます。
ここが本当に面白かった。
「都会的でスタイリッシュ」で「非の打ち所のないイイ男」だった攻めのイメージが見事にガラガラと崩れていくんです。
学生時代に「二丁目の暴れん棒」と呼ばれていたほど遊びまくってたけれど、四年前に一樹に一目惚れして以来、品性方正な男でありたいとパッタリと遊ぶのやめて、それ以降死ぬほど我慢してる、とか。
恋人同士になってからも、ノンケの一樹に嫌われたくないからと挿入はおろか禁断の花園に触れることすらしないんだけど、実は超〜痩せ我慢しまくってて一人になると「か、か、一樹ぃ」と脳内で存分にレロレロしちゃってる、とか。
「都会的でスタイリッシュ」だと一樹は思ってくれているけれど、実は私服がクッソださくて、一樹と付き合い始めてから慌てて店員の言うがままに私服を総入れ替えした、とか。
一樹から見た浩輔のスマートな恋人っぷりと、実は……という残念のギャップが激しくて、何度も吹き出すほど面白かったです。
しまいには久しぶりの再会&トイレフェラを記念して「今日は二人のトイレ記念日」をなど詠んじゃう始末で、恋の病が重すぎるとしか言いようがない。
そして「元暴れん棒」時代を隠しておきたい浩輔の前に、危険人物が登場して……という展開も面白かった。
一樹にやたら懐く子犬系の後輩をゲイだと察した浩輔は、二丁目時代の情報網で探るんですが、そいつは何と超肉食系のバリタチだと判明。
しかし一樹は後輩のことを、ただのかわいいやつとしか思っていないので浩輔は真実を明かして警告したいのだけど、そうするとひた隠しにしておきたい自分の暴れん棒時代もバレてしまいそうで…という自分の過去が俺の恋の邪魔をする…!!というところも良かったな。
萌萌にしようか迷ったけど、途中からのあまりのギャップ、攻めの残念イケメン化&ヘタレ化など、「受けを好きすぎてちょっとおかしな事になっている暴走気味な攻め(→何度見ても、こんな攻めがいたら読みたい!!と思わせる力に溢れた見事な表現だと思う)」という期待に見事に応えてくれた作品なので、おまけして神です。
これすごく面白かった。
転勤先に向かう電車の中の若宮の心の声がおかしくて。
終始、一樹への溢れんばかりの愛と欲望が心の中に渦巻いています。
過去は二丁目の暴れん棒だったかもしれませんけど、一樹を好き過ぎて暴れる事もできなくて可愛かった。嫌われるのが怖くて過去を知られたくないばかりに危険な小森の事もまともに忠告もできない始末。
この小森が本当にキモい。一樹が危機感が無さすぎて若宮が不憫になってしまいます。
マンションまで押しかけてきた時にはまじでうざかった。
小森にはもっと厳しい制裁を加えてやってもよかった。
やろうとした事は間違いなく犯罪ですから。
テンポも良くどんどん読み進められました。
公共の場で読むとあやしい人になってしまいます。
くっくっくっぐらいの笑いじゃなくて、噴き出します。
めちゃくちゃ笑えて面白かったです。
付き合いたてサラリーマンcpの遠距離恋愛
リズムがあってあっという間に読了。アプローチを始めてからの攻めの勢いがすごい!付き合い始めてラブラブな筈が遠距離になり、事態を思わぬ方向へ。
攻めが変態ではあるけど(笑)一途で良かったな〜嫌われないように一生懸命なのも可愛い。受けがおおらかで懐深いから歯車がかみ合ったのかな。
噛ませ役がまた強烈で、2人にしたら迷惑でしかないけど面白かった!
キャラも個性的で、終始楽しく読めました♡(❁´◡`❁)
あらすじ:
化粧品会社に勤める一樹(受け)は、同期の浩輔(攻め)に告白され、恋人同士に。
一線を越えないまま付き合いを続けるうち、浩輔の関西支社への転勤が決まり、遠距離に…。
攻め受け両視点あり。
受けの前では紳士的でスマートな男を演じている攻めが、実は…というギャップが面白いラブコメです。
受けの一樹は、王子様系のイケメンでノンケ。
浩輔に告白され最初は戸惑うも、彼への好意を自覚してからは抱かれることも覚悟して色々準備しており、男前かつ乙女な反応が可愛らしいキャラクターです。
浩輔は、仕事のできる男前ですが、若い頃は「二丁目の暴れん棒」と呼ばれていた元遊び人。
4年前、入社して一樹に恋をして以来は彼一筋になり、会えない間は彼の隠し撮りした写真を延々眺めていたり、ゲイ友の神田相手にいかに恋人が素晴らしいか語ったり…と、かなり愉快な人物です。
遠恋しつつも逢瀬を重ねる二人。
トイレで一樹にキス&フェラした日を「トイレ記念日」と名付ける等、浩輔の一樹大好きっぷりがとにかく可笑しいです。
浩輔は浩輔で、いつ一樹に抱かれるかドキドキしており、自分でアナルを開発する等、かなり一樹にメロメロ。
こんなラブラブな二人が、相手が浮気したと誤解したり、当て馬の存在にヤキモキしたり…と、紆余曲折ありつつ本番を迎え、愛を深めていくお話。
その中で、浩輔が素のコミカルでエロい部分を一樹にさらけ出し、そんな浩輔を一樹が受け入れる展開が良かったです。
気になったのは、当て馬の処理の雑さ。
もう近寄らないと言っても職場の後輩なら嫌でも接触はあるだろうし、
強姦まがいのことをした彼がその後もしれっと一樹と同じ職場で働き続けるのはどうなんだとちょっとモヤっとしました。
とは言え、全体としては甘くてエロくて笑える、大変楽しい作品でした。