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表題作恋の傷あと

橋口修司
未知也の恋人恭平が妊娠させた女性の元夫
安藤未知也
フリーのプログラマー&ウェブデザイナー

その他の収録作品

  • 恋が効く
  • あとがき

あらすじ

同棲していた恋人・恭平に逃げられた未知也のもとに、
恭平が原因で妻と離婚したという強面の男・橋口が乗り込んできて……?

作品情報

作品名
恋の傷あと
著者
安西リカ 
イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403524080
3.8

(127)

(33)

萌々

(63)

(19)

中立

(4)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
16
得点
478
評価数
127
平均
3.8 / 5
神率
26%

レビュー投稿数16

No Title


先生があとがきで今回プッシュしたいのは「がさつで恋愛下手な男に惚れてしまった気の毒な受」と書かれていたんですが(攻めのことも書いてあるけど)、未知也が惚れてしまったのは自分の元妻を妊娠させた男を探して激怒している橋口さん

その妻を妊娠させたのは未知也の彼氏(行方をくらましている)なんていうんだから……。二人の出会いも衝撃的だけど、行動を共にするにつれ惹かれていく未知也の気持ちが切なくて

どうなることかと思ったけど最後は
橋口さんその不器用さが愛おしい攻めでした

0

同棲していた恋人噂を辿る話

独りでいることが嫌いな主人公が、
深い詮索をせず家に引き込んだ相手が、突然失踪。

相手が登場しない噂話形式の「みなとのヨーコ」スタイルのまま終わるのかと思ったら、オチがちゃんとついた結末だった。

未知也:独りで居たくない寂しがり。
  自宅で株取引等で稼いでいる。

恭平:未知也が同棲していた男。 突然蒸発。
  本命の女の為に、嘘を吐いて金を稼ぎ歩いていた。

原口:或る日乗り込んできて、恭平を出せと、詰め寄る。
恭平は、別れた妻を妊娠させ且つ妻名義の借金を勝手に作り、失踪している

原口と二人、噂を辿って、恭平を探す物語。
恭平と同棲していたけれど、何一つ知らなかったので、事実を知る都度に驚く未知也。
未知也は、きみょうな縁で知り合った原口と一緒に暮らすことになる。
しかも、原口の前妻と友人になる。 
何とも奇妙な話。

0

クズ男より誠実な男

同棲していた彼氏が出張から帰ってきたらいなくなってた!?
未知也は人恋しい寂しがりやでいつもクズ男に引っ掛かってしまう。なまじ稼ぎがあるのでヒモ男が寄ってくる。
そんな未知也の前にある男が訪ねてくるのですが、出ていった彼氏が付き合っていた女の元夫だという。変な関係はここから始まります。。。

クズ男(恭平)を殴ってやりたいと二人で探すのですが、橋口と名乗るその男はノンケ。ゲイの未知也と探す場所はゲイバーだったりして仰天する橋口。さらにややこしい男たちがうろついているからとしばらく橋口のマンションに避難して同居することに。
未知也は一緒に過ごす間に橋口に惹かれてしまう。
相手はノンケ、恭平は見つからないままだが、もう諦めよう、そうしたら同居の理由も無くなる。最後の夜に思わず橋口に欲情をぶつけてしまう。
酔った上での出来事としようと思っていたのに、今度は橋口から「抱きたい」と。

もうね、橋口がいい男なんですよ。服の趣味は悪いけど(苦笑)
なんか、ストーリーとしてはノンケの攻めが受けにだけ惹かれて付き合う、的なパターンなんですけど、読んでて「あぁいいな、この二人」って思えるエピソードもあり、読後感は良かったです。
後日談の一緒にマンションを買って、、、は橋口視点なんですが、結構最初の方から好意を持ってたんですね。不器用というか鈍感な攻めですが、未知也相手だからか肝になる部分はちゃんと伝えられるところが良いんですよ。。
イラストの攻めもストーリーと合ってて、素敵でした。

0

ウブな攻めがかわいいです

受の恋人に妻を寝取られた男×恋人に逃げられた男
とかいうトンデモ設定
これがまたおもしろいのなんの…

恋人探し一緒に始めて受自宅が危険だから
攻自宅で同居はじめて週末は2人で探しに出て…って
テンポ感よくて飽きずに読める

そして攻がまたかっこいいんですよコレが…
顔よし体格よし柔道経験者であまり物怖じしなくて
怒気を含んだら迫力がすごい頼れる男感やばい
なのに性方面にはウブでゲイバ-とかアダルトショップで
いちいち固まるし男同士の知識皆無で質問も顔を
赤らめながらおずおず聞いてくる…かわいい…

恋心を自覚した受の感情の変化もいい!
あまり書くとネタバレになってしまうので
ただただ可愛かったことのみお伝えします
健気受けが好きな方は是非!

4

クズ男に振り回された攻と受

寂しがり屋のほだされ受が、付き合ってたクズ男にとんでもない捨てられ方をして、それが縁で知り合った超堅物の真面目男に恋しちゃう話です。
もう読みながら受の付き合ってた男のあまりのクズっぷりにイライラ。
なんでこんなマダ男に引っかかってんの、アホじゃないのと悪態をつきながらページを捲る手もイライラ。
そしてそのマダ男に元妻を寝取られた間抜けな攻の無骨さを唯一の癒しに、ふたりで逃げたマダ男を追うという何ともドタバタした話にイライラしつつも引き込まれました。

受はとにかく寂しい人間なので、こうやってダメな男に引っかかるのは仕方がないのかもしれないと思いましたが、でもやっぱこの逃げた男はないわー。
そしてその逃げ男と対極に位置するような堅物攻と一緒に行動するうちに、徐々に惹かれていくのも無理ないわー、と。
堅物だけど優しくて、良い人で、はやくくっついちゃいなよ、と途中からはニヤニヤしながら見守ってました。

終盤まで結構楽しく読めていたのですが、残念な事に告白シーンに引っかかって急に冷めてしまいました。安西さんは好きな作家さんなのですが、どの作品も告白のパターンが同じだなと気付き、今回もまたコレか……と思うと、今まで盛り上がっていた気持ちがすーっと落ちてしまい……。
好きな作家さんなので今後も買うと思いますが、この「実は俺もお前のことが好きで告白しようと思ってたんだ!」「え、ほんと!? 夢じゃないの? 嬉しい!」展開以外でお願いしたいです。

0

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