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表題作23:45 Re;

瀬尾未森
幽霊だったサラリーマン
栗原育
コンビニアルバイトしてる学生

その他の収録作品

  • カバー下:あとがき

あらすじ

瀬尾未森は、幽霊だ。
正確には、幽霊だった。
自殺をした末に意識不明の重体、
一年ぶりに目が覚めた病院のベッドの上で、
途切れ途切れに思い出す、知らない男の子の記憶。
いつだって記憶の中で泣きそうな男の子は、良く行くコンビニの店員・栗原育だった。
自分のことを好きだと言う育の突然の告白に驚くも、
それは、幽霊だったときの未森のことで…

君が好きなのは、幽霊の俺? それとも――

俊英、緒花が描く、幽霊と人間のくり返される生と死と恋の物語。
堂々の、完結。

作品情報

作品名
23:45 Re;
著者
緒花 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
シリーズ
23:45
発売日
ISBN
9784758076104
3.6

(66)

(21)

萌々

(20)

(13)

中立

(6)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
9
得点
230
評価数
66
平均
3.6 / 5
神率
31.8%

レビュー投稿数9

23:45から、未来へ進む2人の物語

今作の未森さんは、前作での優しくて温もり溢れる印象からガラッと変わり、意外と打算的で意地悪な物言いをする、とても人間らしいキャラクターでした。

前作が育くん視点だったので、今作を読んでる時は「何で育君を傷つけるような言い方するのー⁉︎」と悲しくなりましたが、そりゃ、未森さんからしたら「幽霊だった自分」と勝手に比べられて、落胆されてしまうなんて辛い事ですよね…。

「幽霊の未森さん」しか知らない育君が、今の未森さんに違和感を覚えるのも分かるし、「今を生きる自分」を見ていない育君に腹が立つ未森さんの気持ちも、よく分かる。
お互いに気持ちの擦り合わせが上手く行かず、切ない展開が続きますが、その切なさが凄く心に響きました。

"良い人ポイント"を集めていた未森さん。そんな彼が唯一、意地悪な事を言ってしまう育君は、やっぱり特別な存在だった訳ですね…

良くも悪くも人間味溢れる未森さんは、私にとっては凄く魅力的で「23:45」で止まっていた2人が、未来へと一緒に進む素敵な続編でした。
ハピエン好きとしては、イチャイチャする2人を見る事が出来て感無量です…(拝)

▶︎Renta!/トーン修正

0

素敵な作品なんですけど...

素敵な作品なんですけど、自分の理解力が足りないのですかね?なんだか読みづらい作品でした。

設定はとても好きです。意識不明の間、幽霊として過ごすも、意識を取り戻した後にその幽霊の頃の記憶を持たない青年と、幽霊に恋していた青年の話。お互いが惹かれあってた頃の記憶が一致していないなんて切ないですよね...。そしてお互いがひたすらすれ違っていました。

うーん、絵も素敵でストーリーも良いのに、なんだか独特の読みにくさがありました。

0

絵が綺麗なのは好きです。

前作から続けて読みました。目覚めた未森は育と過ごした記憶が残ってなくて…?という切ないやつ。激しいポエミーっぷりは健在なので、前作と併せて深夜のポエム時間になってから読むのが良いです。
正直萌え度はガクっと落ちました。育も未森もそれぞれ悩んでるんですが、二人とも方向性が違う悩みを自分の中でぐるぐるさせてて、なかなか交わらないんです。メインキャラが二人して内側に溜め込むばかりだと、読んでて疲れてしまいます。
前作では見え辛かった未森のキャラが描かれてますが、人を試すようなところがあって、あまり好きになれませんでした。意図は分かっても嫌な気分になるのは変わらないんですよね。告白シーンも欲しい言葉を相手から引き出す感じで、育に対して上からな接し方だと思いました。育も下に見られることに慣れてて女みたい。
最終的に落ち着いた二人の関係性に萌えがありませんでした。絵が綺麗なのは好きです。

1

波動の切なさのあとにこころが満ちる

中盤過ぎまでずっと涙が止まらず。
切ないに次ぐ切ない。畳み掛けるように切ない。寄せては返す切なさ。

続編、あったんですね。存じ上げず。
大変遅ればせながら読みまして。泣きまして。

前回、未森が意識を取り戻して、再会した育が思いを告げたところで終わりました。
その後の未森目線多めの話でした。

自分の知らない記憶を語る育。
育が語るのは自分であって自分ではなくて、育が見ているのは自分ではない自分で…。

未森が結構ばっさりと育を斬り捨て斬り捨て、斬り捨て御免!状態で、その真意が明かされるまでかなりハラハラさせられます。
一回読んだだけだと、そこの辺りの未森がただ記憶がなかったときの自分(ていうか幽霊)を知っている相手とのインフォメーションギャップにイラついているだけのひとに思えるので、最後まで読んだらぜひとも読み返してほしい。全く印象が変わります。
分かりやすく言えば双子です。
双子の片方としあわせな時間を過ごして好きになったという相手が、「そっちじゃない」方の自分に想いを告げてくるような。「あんなことがあった」って言われても知らんし。
「俺の何を知ってるの?」という問いへの育の答えに「なんだ、それだけかあ」と言ってしまえるのは確実に相手にダメージを与えたいからで。育の中に残る「もうひとりの自分」とのしあわせそうな時間を「そんなにたいしたものじゃない」と決めつけることで、自分を見ていない育を傷つけたいわけで。
そこが見えてくると、「何でそんなこと言うんだ!」ってひたすら悲しくて切なかった初読のときよりこころ穏やかに読めます。むしろ「え、嫉妬?」と萌えます。
斬り捨てたと感じた言葉も、ちゃんと読むと全然違う。「そういう条件なら無理だけど、そうじゃなければ…」が透けて見えてきます。
未森は双子じゃないから、ひとりの人間だから、2回目に読んだときは未森が感じるやるせなさやもどかしさから来る切なさに胸が締め付けられました。

それだけこころを揺り動かされたあとの後半はもう、何て言えばいいのやら。
しあわせすぎました。あの切なさがあったから、ここまで満たされたのだと思える読後感でございました。結構なお点前で。

表現の仕方がいちいち素晴らしかったです。
冒頭のドーナツの表現、秀逸すぎませんか。育のモノローグも小説みたいでカッコイイし、中盤の記憶を手繰り寄せようとする未森の見せ方も痺れます。

切なさで胸がジリジリと痛んで、ポロポロとかドパーッ!ではなくじわりじわりと涙が滲んできてしまう感覚って、この年になると実生活で味わう機会なんてありません。
からだと同じでこころも運動させないと。
良い運動しました。

3

未森さんも育くんも萌える

いやいいですなあ…!まず絵がとっても絵が綺麗!!未森さんめちゃタイプ…!!そして育くんの健気さというか、今まであんまり人と関わる事を避けていたのに未森さんと出会って話していくうちにどんどん変わっていくのが萌えます。未森さんは表面良い人で世渡り上手的な人なのに実は闇ある感じでそれが育くんといる時だけ垣間見えるのも萌えます。萌の宝庫です。そして2人が良い感じになってからの未森さんの表情ナッ!!!育くん話してる時とか、なんとも恋してる表情が堪らなく良きです。切ないけど萌えます。ごちそうさまでしたと言わせてください。

3

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