そんな顔が見られるなら 振り回されるのも悪くないかも―――。

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表題作エスケープドロップ

檜垣 弦
大学生・ボディガード・道場の息子
カルロ
留学生・大富豪の御曹司・日本とのハーフ

同時収録作品カァディル×ジュスティーノ編

カァディル
ジュスティーノの執事
ジュスティーノ
イタリア大富豪御曹司・カルロの兄

その他の収録作品

  • カルロの憂鬱
  • 甘い生活

あらすじ

大学生の弦は、ひょんなことからイタリアからの留学生で御曹司、カルロのボディーガードをすることになる。ワガママで自由奔放なカルロに振り回されっぱなしの弦だが、一緒に過ごすうちにカルロが時折見せる寂しげな表情が気になるように。そんなある日、「家に帰りたくない」と漏らすカルロを成り行きで実家に泊めた弦だったが、寝ているカルロにいきなり抱き着かれて―――…。他、褐色執事×カルロ兄編も収録!!

作品情報

作品名
エスケープドロップ
著者
束原さき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
発売日
ISBN
9784861349416
3.6

(68)

(16)

萌々

(24)

(18)

中立

(9)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
239
評価数
68
平均
3.6 / 5
神率
23.5%

レビュー投稿数7

とにかくこの美しい表紙だけでも見ていってほしい

6~7年前に読破。私の記念すべき初 束原さん作品です。
表紙を見た時、その美しさに度肝を抜かれました。
でも一度スルーしてて、それでも心のどこかに強烈に印象に残ってて。
それ故に、全然意識してなかった状態で たまたま他の数多くの作品に紛れていたのを再度見つけた時、あんなに小さいサムネだったのにこの美しい表紙がガツンと目に入ってきたんです。
もう完敗ですよ。

「黒髪日本人ボディーガードxイタリアの御曹司」。
攻めの兄弟が3人もいるので、実質イケメンパラダイスです。
しかも全員適度な筋肉アリときた(拝む
一緒の布団で寝ることになった次のコマで、縁側の下にいる3羽のニワトリの顔がまんま腐女子のそれで草。

サブCPは1話分、「黒髪褐色肌の執事xメインCP受けの兄」。
メインCPでえrが足りない、という方はこちらで "ある程度は" ご満足いただけるかな?と。

ただ一点気になったのは、一体メインCPの二人は何語で会話してるんでしょう?
兄弟同士のイタリア語会話をメインCPの攻めが完全に理解しているので、おそらく攻めがイタリア語ペラペラ、という設定ですよね?
たまたまイタリア大好き柔道家だった、という理解で宜しいでしょうか。
たとえ弟が日本人とのハーフで、兄が日本大好きマンであっても、さすがに普段兄弟同士の会話(しかもケンカ)を全部日本語でするというのは考えにくいので。
どうも細かいところが気になる性分です。
設定が現実的に無理があるとか、話は気持ちあっさりめとかいろいろ思うところはありますが、とにかく全ページ美しすぎるのでおまけの☆5です。

0

心の病み

イタリアから来た御曹司のカルロと
カルロのボディーガードをすることになった大学生の弦のお話。

最初、カルロがわがまま放題で何がしたいのか
私にはさっぱりわかりませんでした。
でもなんとなくその行動に意味がある気がして
一体どうしたんだろう?と思っていました。
読み進めていくうちに理由がわかり切なくなりました。

カルロの母親のこと、そして弦の気持ち。
でも全部が上手くいってよかったです。


そして個人的にすごく気になっていた
カルロの兄と執事のお話も読めてよかったです。

1

麗しい4人と美しい主従

この作品を読むと毎回、「肉体美」という言葉が浮かびます。
そして自分も体を絞りたくなってくる不思議。
でも結局イメトレで満足して終わるのですが。

突然日本の大学に留学してきたイタリアの御曹子・カルロのボディガードを任された弦。
監視の目を盗んで逃げ回るカルロの様子に、何かの目的を感じた弦は…。

主従です。
硬派なイケメンが麗しい美青年を守る。
それだけでもう素敵。
そこにお互いがちょっとずつ相手のことを気になったり、アクシデントでぶつかった唇が気になってしまったりなんていうスパイスがあったら、なお素敵。

成人したイタリア男性が、こんな思春期の美少年のような容姿でいるわけがないというツッコミは、ゴミ袋に入れて捨ててきましょう。
少女漫画風の作画が苦手な方は、弦の体にご注目ください。
美しい。
筋肉に覆われた無駄のない体って、こんなに美しいものかと。
これが現実の写真だったりすると、ちょっとした肌のがさつき感とか、おへその上の皺?線?(分かる方いらっしゃいますか?)が気になって、ちょっとげんなりしてしまうのですが、絵だとただ「美しい」というところだけに集中できます。

一族のプレッシャーに潰されて姿を消した母を探すというカルロの目的の方は、案外サクッと終わります。
それに関しては、そこにたどり着くまでの2人の関係の変化を楽しむ作品なので、特に物足りなさは感じませんでした。
絆を築いていく過程で弦が言う台詞が大変良くて。

「信用しなくても良い。けど、俺を疑うな」

痺れました。
一言で威力抜群でした。

同時収録に、本編でアホの子をさらしていた兄・ジュスティーノと、ジュスティーノの執事・カァディルの出会いからの話が読めます。
こちらの主従関係も良いです。
主人が潔いと主従関係は安心して読めますね。

描き下ろしの独占欲メラメラのカルロと、自分に向けられた好意に疎い弦も、お酒に酔ったカァディルを面白がるジュスティーノも良かったです。
欲を言えば、あれだけキャラが立っていた弦の4兄弟。
こちらのスピンオフがあったらいいなあと、結構強めに思いました。

2

つかの間のエスケープが生涯の恋(おそらく)に成るお話の筈。

束原さき先生の『Powder Snow Melancholy』がとっても好きだったので、購入したんだけど、期待が大き過ぎてガッカリしたことを思い出す。あの作品を超える事はもぅ無いのかなぁ、と思うと寂しく思う。大学生の日常を描いていた作品に比べると、遠いイタリアの富豪のご子息がボディガードや執事をぞろぞろ連れて留学に来たなどという非現実感が、腹落ち感無いのか。非現実に惹きこまれて行くような、ワクワクが足りないのか。何だかスカスカする様な心持ちのする作品でした。他の方も触れてはいますが、圧倒的な説明不足によるものと思われます。カルロと弦の心惹かれ合うさまですら、描きこまれて無い様な気がしてしまうのです。

そんな中で、スピンオフとして描かれた、カルロの異母兄・ジュスティーノと、幼ない頃に救われてからずっと側で世話係を務める、褐色肌の美形、カァディルとの恋は、BLあるある王道でありながら、その美しい絵柄と共に魅かれるものがあります。カルロを溺愛しており、ちょっとお調子者を装ってはいるが、とても心優しいジュスティーノ。貧しい生まれで苦労しながらも学ぶことが好きなカァディル。カルロとジュスティーノの兄弟は、冷淡な叔父に管理されているようなので、この後ジュスティーノは、政略結婚をさせられそうになったり。色々面倒くさそうな事案が勃発するんだろうけれど。(モノローグにて、それを心配しているカァディル。)今、このつかの間だけは。この恋に溺れていたいという、いたいけな寂しさを誘う物語でもあって。私はこの二人の物語の方が好きでした。

3

眼福

この作者さんの作品はデビュー作以来です。絵が本当にきれいですね。

イタリアからきたお坊っちゃまのカルロと大学生の弦。武道をたしなむ弦がカルロのボディーガードをすることに。

カルロは嫌われてる伯父のつけた監視役を嫌がって逃げてばかりですね。
そして画廊や図書館ばかりに行くのは母の手がかりを探していたのでしょうか。

中学から無理やり二人で慎ましく暮らしていた母と引き離され姿を消されそりゃ寂しいし、人に打ち解けられないよね。

二人がだんだん惹かれあっていくのも良かったです。

ちょっとローマの休日っぽいかな。

ホームステイやら武道を教わったり、カルロの兄の助けでやっと母に会いに行けたし。良かったね。
ていうか兄は消息知ってたんならもっと早く教えてあげなよ!

3年後弦はイタリアでカルロのボディーガードをしてます。会いに行くよってどころかしっかり恋人兼ボディーガードになってますね!

カルロの兄のジュスティーノと執事のカァディルのお話。

子供の頃に父の仕事先で助けてもらった縁で執事としてイタリアに連れていくことに。
カルロの回から一緒に寝てるっぽかったしどんな関係?だったけど恋人だったのね。
腹違いとはいえ弟と違って屈託なく可愛く育ってますね。

見た目が若いからか仕事をバリバリやって商談してる感じがちょっとしませんね。
でもきれいで眼福でした。

1

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