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表題作放課後はちみつ

蜂谷心(ハチヤシン)高校生
花織満夫(ハナオリミツオ)高校生

その他の収録作品

  • ハチヤの目線(描き下ろし)
  • ミツオの目線(描き下ろし)

あらすじ

クラスに馴染めず“ぼっち”な花織満夫は、イケメンで“リア充”な蜂谷心のことがイライラの種。
髪はふわふわ、肌もキレイ、何でもソツなくこなす、そして声も良く通る
少し気に入らないだけだったのに……。
バスケの授業で足を捻挫した満夫を保健室に運んでくれた蜂谷。
突然の急接近から、なぜか蜂谷が満夫に絡んでくるようになり――

ハチヤの目線&ミツオの目線の描き下ろしを収録!

作品情報

作品名
放課後はちみつ
著者
波真田かもめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大都社
レーベル
Daito Comics BLシリーズ
発売日
ISBN
9784864951654
3.9

(94)

(27)

萌々

(42)

(22)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
371
評価数
94
平均
3.9 / 5
神率
28.7%

レビュー投稿数12

甘酸っぱい"はちみつ"

この作品は私がBLを読むようになった頃に読んだもので、何度も何度も読み返した思い出の一冊。派手なストーリーじゃなくて、日常の学校生活の中で2人の距離が徐々に近づいていく感じが大好きです。


陽キャの蜂谷と陰キャのミツオ。
学校での立ち位置が全く違うのに、ちょっとしたキッカケで意識し合って好きな気持ちがどんどん膨らんでいきます。人目を盗んでこっそりキスをしたり触りっこしたり…自分のこと好きなのかな、からかってるのかな?と気にしながらも拒否できなくて、結局自分のことをどう思っているのか分からないまま身体を繋げてそれっきり。
なんとも言えない切ない思いを抱えたまま、進路が別れて離れることになりますが、心のどこかでまだ好きの気持ちが消えないミツオ。そんなとき、蜂谷に出会います。

この蜂谷との再会がめちゃくちゃ良いんです。
身体を繋げたときの蜂谷からのメッセージ、ミツオは全く気付いていませんでした。
蜂谷がミツオを大好きだ伝えるドラマチックな演出に、胸が熱くなってふぁあぁ〜(≧∀≦)…となりました。
蜂谷のサプライズ仕掛けがミツオに伝わってない…切なすぎやんか。そして、そこから怒涛の嵐で蜂谷の気持ちが露わになっていくのですが、蜂谷のミツオへの気持ちに萌えっぱなしでした。
ミツオも蜂谷へ密かに好きの気持ちを抱いていたけど、蜂谷も全く負けてない(笑)学校一の美女よりもミツオの方が可愛く見えて仕方なかった高校時代。学校でキスしまくっていたのはそーゆう訳だったのか。ハァ〜…ニヤニヤしました(//∇//)


結末が分かると、2人の高校時代の甘酸っぱさよ!学校でこっそりとか、ドキドキ意識したりとか…キューンとなりました。
反動なのか今の2人は超ラブラブ。蜂谷がミツオにメロメロなのがすごく良かったです。

はちみつが、蜂谷の「はち」とミツオの「みつ」に掛けてるのも粋。私の萌えポイントを突いてくる作品でした(^ ^)
読み返す度にキュンとさせてくれる甘酸っぱい青春ラブストーリー。めちゃくちゃおススメします。

2

もっとハチヤ視点のエピソードを!

 『おはおや』でも『恋かもしれない』でも、お仕事をきちんと描かれているところが、とても好印象な波真田先生。今度は男子高校生かぁ…と思いつつ読んだ試し読みで、おどおどする黒髪の子の小さなひとコマがとっても可愛くて購入を決めました。

 私が気になった黒髪男子はミツオ。かなりひねくれた性格で、楽しそうなリア充たちを斜に見てる【ぼっち】なのですが、新しいタイプのツンデレでした!すごく可愛いです!
 クラスの目立つ生徒たちの中でもひときわ光を放っているハチヤを「見ているだけでイライラする」と思っているミツオですが、偶然ぶつかったり目が合いそうになるだけで、一人で慌てる様子がめちゃくちゃ可愛いくて、ハチヤを覗き見る顔が「恋してる」顔にしか見えません。
 ミツオはツンツンしたキャラなのですが、感情が表情でバレバレどころか、ハチヤの接近にあそこが勃起してしてしまったり、目が合うだけで視線を壮大にそらしたり、全然隠せていないところが本当に可愛いのです!!
 
 バスケの時間に怪我をして保健室に連れて行ってもらったことで急接近して、なぜかハチヤはどんどんミツオに近づいて来るのに真意がまったく見えず、それがミツオ視点でしか描かれないので、やけに落ち着いた様子のハチヤに私自身もミツオと一緒に戸惑いながら物語は進んでいきます。
 ハチヤの真意はわからなまま、二人は何度もキスを交わし合うようになり、そのまま夏休みに…。と普通なら夏休みに何かが起るはずですが、起らないの!しかも会うことすらないんです。二人は毎日のようにスマホで画像のやり取りをするだけなんですが、画像を見ている間は、ハチヤも自分のことを考えていると思うミツオ。たぶんそれはハチヤも同じで…。
 夏休み後に再会した二人は、募る思いを抑えきれないまま校舎裏でキスをして…と、ここでとうとう恋人に!?と思ったら、キスを交わし合っていたときのように会話も無く、ただ抜きっこするだけの関係に…。「もう~~~っハチヤわけわからん」と私が焦れたように、ミツオの戸惑いもMAXです。
 結局真意は分からないまま卒業式を迎え、また真意がわからないままミツオはハチヤに抱かれてしまい、ハチヤの態度はこれまで以上に変で…。

 全く真意の見えないハチヤに、ぐるぐる振り回される可愛いミツオを楽しむ作品なのですが、初H後のハチヤがあまりにもひどくて、その後、大学生になって再会してから、ハチヤのヘタレぶりや実はミツオに振り回されていたことが判明するし、描き下ろしの『ハチヤの目線』でミツオに夢中なのはわかるのですが、ちょっと物足りない。もっとハチヤ視点のエピソードが欲しかったです。
 特に卒業式の日の初Hの後のハチヤ視点がないのが残念です。あの時うつ伏せでそっけない素振りを見せたハチヤの、本当の姿が見れていたら、もっと良かったのになと思いました。だけどミツオが可愛すぎるし、波真田先生の絵柄に男子高校生がぴったりだったので、またDKを描いてほしいです。

4

二周目はもっと甘くて美味しいかも!?

ぼっちでひねくれてるけど、本当はカワイイ顔した受けのミツオくん視点で物語は始まります。
クラスで人気者のイケメンな攻め・ハチヤのことを、ミツオくんは、このリア充め!イライラする!などと内心毒づきながらも、ついつい見つめては、彼のかっこよさを無自覚に羅列し無自覚にときめいて、日々を過ごしています。

二人はとあるきっかけで急接近し、よく会話したり一緒に過ごすようになります。距離の近いハチヤに常にドギマギするミツオくん、二人のかわいくて優しいやりとりには、キュンとしたり、ほわんとしたりで美味しいところ満載です。

ところが、最初はさわやかな付き合いだった二人の関係は、卒業までには、キスだけじゃなく・・・な状態に。しかも、ハチヤもミツオくんもその行為に何も言わないままなのです。
ミツオくん視点なので、彼にはハチヤの行動は訳がわからず、振り回されたままなのですが。時折みせるハチヤの表情には、お互いに惹かれあっているはず・・・という空気を感じさせます。

結果的に、卒業式後のハチヤの対応には度肝を抜かれたり、かわいいミツオくんがかわいそうな展開でヒヤヒヤするものの。再開したハチヤの心のうちが明かされた後の今となっては・・・全てが、かわいいじゃないか!と悶絶状態です。

この作品、ハチヤの気持ちを知った(最後まで読んだ)後、もう一度最初から読むと、これでもかってくらい甘い二人をニンマリニヤニヤと楽しめて、また違った気持ちでムフフな場面を堪能できるのがいいなと思いました。

2

蜂谷と満夫ではちみつ

4回目の読み直しです。
この作品、確実に読めば読むほど味が出るスルメ作品です。

胸が締め付けられるような思いや涙が出そうになるのは何度読んでも変わらないのですが、それぞれの登場人物の印象が変わっていくんですよ。
1回目は満夫がすごく自意識過剰で恥ずかしい子にしか見えないと思います。ちょっと話しかけられただけで過剰反応。何もかもに心の中で悪態をついて、斜に構えたい時期なんだろうけど「この子は愛せないなー」と思ってしまう。捻挫したのも蜂谷のせいじゃないよね?という感じだし、ナンダカナーという印象。それでもやっぱり卒業式の後のことは可哀想で、一気に満夫に同情的になって胸が痛んだり涙が滲んだりしてしまうわけですが。
2回目は蜂谷の動向を探りながら読んでしまう。満夫のツンツンはあえてスルー。もしかしてのど飴をあげたときにはもう仲良くなるきっかけを探してたんじゃないか!?とか、もう小さいコマまで目を皿のようにして見てしまいました。そうすると満夫目線のせいか、やっぱり分からないんですよね、蜂谷の気持ちが。見えてこないんだなあ。
3回目は無心で。どちらに肩入れすることなく読もうと心に決めて読んだものの、結局卒業式のところで「蜂谷のヤロー」となってしまう。

そして今回。
何でしょうね、この作品をこんなにも読み返したくなる魅力って。
気になる相手に過剰反応して毎回意識しすぎて常時赤面という恥ずかしい過去って結構身に覚えがあると思うんですよね。
蜂谷の見せる男性特有の「わざわざ言わなくても行動で分かるだろ」的な空気感とかも分かるし、相手に先に認めさせたい気持ちとか、下手なサプライズが不発に終わるとか、若い頃に誰もが通るけれど、思い返すとその関係者全員の記憶をどうにかして消せないものかと思うような、恥ずかしくも必死だったあの頃が詰まっているからかもしれないなと思いました。

かわいい話です。
何度目か、何十回目かの同窓会に、みんなの待つ教室に手を繋いで入って行ってほしいなあ。

2

高校生男子ってこんなもんかも

花織くんの謎の図太さも面白いけれど、確かな好意をちゃんと向けているとは思うけれど言葉で何も確かめられない蜂谷は余裕そうに見せて臆病すぎでしょう
アメで通じなかったんなら正直に言えよ!!

夏休みの写真のやり取りも、蜂谷くんは「満夫くんならなんて言うだろう」で送ったんじゃないかって思う(きれいな空の写真が多かったように見える)のに満夫くんの反応は分かりやすくしりとりだったから続けられたけれど、肩透かしだったんじゃないでしょうか
ずっとずっと蜂谷は振り回されていたことが解ると可愛らしく見えてきます
保健室での反応、足なんてもう直っているのにそう言わない、自分を見て赤面しているしキスも受け入れてって、後は言葉だけに思えるのにそれを自信のなさからあげない満夫くん自意識過剰のようでいて鈍感なようで意地悪しましたね
でも、自分から言わないのズルいからそれくらい仕方ないですね

知らない満夫の部屋までの道中も手を引いて走る蜂谷くん、いつも逃がしたくないし余裕なくて可愛いです
満夫くんも垢抜けたし、地元のイケメン東京でも通用したみたいですてきなカップルになれて良かったです

2

この作品が収納されている本棚

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