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故インターさん時代を思い出させる音楽や演出が脇で華を添えるベテラン二人の存在感と相俟って、どことなく懐かしい雰囲気を醸し出していると思ったら、スタッフ表記を見て納得。
ひたむきで真っ直ぐな虎と赤子のような脆さを持ってるシロ。そんなほっとけない二人の危うさと純粋さを見事に表現した若手二人のチョイスが素晴らしい。
壮馬くんの演技力と色気がここに来てまた進化するとは思ってなくて、久々に度肝を抜かれた。15歳と25歳のシロ、客に抱かれる時と虎に抱かれる時の反応の違いなど、絶妙な演じ分けも必聴です。
私の若手声優一推し、斉藤壮馬くん。最高でした。
シロの哀愁というか、悲壮感というか、そういうのを見事に表現されておりました。
少しワイルドな感じのお声がシロっぽくて素敵でした。
最近よくBLCDに出演されている八代拓くん。
低めのお声で八代くんお得意のへたれ感が無く、男らしさがあって信虎のイメージに合ってました。
アダルトチームの野島裕史さん、森川智之さんも脇役ながら存在感のある演技で、あの2人のスピンオフあったらやっていただきたいなぁ~。
特典のフリートーク、最近にしては珍しく4人でされていました。
すっごく面白くて、1人で大声で笑ってしまいました。
さすが、帝王森川さんだなと。
内容は、好きなキャラクターやお酒にまつわるお話でした。
もっとこういう大人数でのフリートークが増えたら嬉しいな!
久しぶりのレヴューでめちゃ緊張しました。
しかし、レヴューしたくなるほどの良い作品でした。
壮馬くんホント色っぽいお声ですなぁ。
原作既読です。
ゲイ向けデリヘルで働くシロと、妹の借金を返すために働く付き人の信虎、デリヘルのオーナーの春、昔親に捨てられたシロを預かる時雨
キャストの皆さんそれぞれが役にぴったりで、きちっと原作の世界を再現してくださっていて、良かったです。
ストーリーにあまり関係ない部分はカットされてますが、概ね原作通りです。
物語の最初と最後に言葉でのみ書かれていた歌にも曲がついていて、CDの最初と最後に流れていて丁寧に作られているのがよくわかりました。
デリヘルで働くシロとその客との濡れ場は沢山あるのですが、中には辛そうなプレイもあったりするので、モブとしている方が多く苦手な方はいるかもしれませんが、その分最後信虎としている時は好きな人とHするの初めてと嬉し泣きしちゃうシロがもう今までと全然違って感動です。
斉藤壮馬さんのシロさんは時にエロく寂しそうで人生諦めている風に投げやりな部分とか、ぴったりだし。
信虎の八代さんは、最初イメージと違うかなと思ってましたが、今回は低音でしっかり信虎らしく頼りがいのある感じが出てました。
ベテラン勢の春の野島さんは大人の男のちょっとずるい感じとか飄々としているところがそのままで、時雨さんは出番少なかったですが、森川さんさすがという感じでこちらも大人の懐の深い包容力のある感じがぴったりでした。
特に好きな場面は、信虎がシロを海に誘って自分の額の傷について子供時代のおバカなエピソードを話した時にシロが初めて無邪気に笑った場面が、こんなふうに笑うんだとちょっとほっこりしました。
前半は辛すぎて泣きそうになるのですが、最後は幸せになれるのがわかっているので乗り切ることができました。なかなか人を信じることができなかったシロが信虎によって徐々に変わっていく様子が声にもでていて本当に素敵な1枚です。
役者さんの素晴らしい演技で神評価なのに、ラジオから流れる曲のバックのピアノがあまりにも残念すぎて、真逆のふたつの評価が気持ちの中にあります。
若手二人とベテラン二人のそれぞれの存在感は、他の姐さん方のレビューにもあるようにとても魅力的です。
ある意味無垢なシロが唯一笑う場面を音声で聞けるのも、うれしい気持ちになれました。
なのに!せっかく原作に合わせて作られた曲のピアノが・・・。
バッキングパターンは安っぽくチャチで、コードのポジションもテンション使いのセンスもいまいちで、本当に本当に本っ当に残念。
いつもはドラマCD内の音楽に対しては、極端に合っていないというのでない限り流して聴けるし、合っていると感じればそれは良い意味でスルーできるし、細かく言えばあれこれ思うことがあってもとりあえずうっちゃり、置いといて、ドラマを楽しんでいます。
が、今回はどうしても残念でやっすい感じが耳についてしまいます。
こういうことを思ったのは初めてです。
レビューをあんまり「残念」という言葉で埋めるのもアレなので、声優さん賛辞を。
本編の演技は素晴らしくて、大好きな原作「MODS」がそこにあるといったふうです。
冒頭でタイトル「モッズ」って言うところは、短いのですがとても素敵です。
信虎がシャワーの中で言う「もうこの仕事やめましょう」は、なんでかジワジワと後を引きました。
森川さんのこの作品での声は、他の作品で聴く声よりも好みです。
2016年に話題になった作品だったので気になっていたのですが、ちょっと薄暗くて精神的に痛そうな感じだったので少し敬遠してしまいました。
ドラマCD化されたので勇気を出して聴いてみました。
声優さんがイメージにぴったりで大変聞きごたえがある作品でした。
斉藤壮馬さんの低音でシロの無気力で生命力が希薄なところをよく演じられていると思います。
『妓楼の軍人』での低音で凛とした声に新たな魅力を感じファンになりましたが、こちらでは低音でも怠惰で退廃的な声のなかに弱さや哀愁を感じ、壊れかけた人間の危うさが演じられますます好きになりました。
15歳の無垢な少年時代と色々あった25歳の現在のシロの演じ分けや、濡れ場での斉藤さんエロさが秀逸です。
八代拓さん演じる信虎は妹思いの普通の青年です。
妹の借金返済のために高額のバイトを探していたけれど、ヤバそうな仕事はやりたくなかったのにいかにもヤバそうなシロに出会ってどんどんハマって行くところをあたふたジタバタ…
気弱じゃないけど流されてるだけのような気もしたけれど、段々とシロの壊れ具合を受け止められる強さを感じられるようになって、遂には(男娼の仕事は)やめましょうよと言えた時にはやっと言ってくれたと嬉しくなりました。
野島さんと森川さんの艶のある声は出番は多くないのに印象的で聴いていて安心する素晴らしい声です。
さすがはベテランの安定感でした。
勝手なイメージで原作を読まなかったのが悔しいくらいいい作品です。
手に取りにくいと思っている未読未聴の方がいたら強くお勧めしたい作品です。