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S社長と愛されすぎな花彼氏

sshacho to aisaresugi na hanakareshi

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表題作S社長と愛されすぎな花彼氏

花澤秀31歳,,コンサルティング会社社長
藤村勇児,24歳,フラワーショップのフローリスト

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

都内のフラワーショップで働く勇児は一人暮らしのマンションと職場を往復するだけの淋しい毎日。
唯一の楽しみは子供の頃から憧れの人・花澤秀とご飯を食べるひと時だけ。
若くして社長になった秀は王子様みたいなイケメンで優しくて、でも「好きな子ほど泣かせたくなる」人らしい。
……え、もしかしてこんなに甘やかされてる俺は恋愛対象外ってコト!?

作品情報

作品名
S社長と愛されすぎな花彼氏
著者
小中大豆 
イラスト
のあ子 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344839052
4.1

(131)

(46)

萌々

(62)

(17)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
18
得点
532
評価数
131
平均
4.1 / 5
神率
35.1%

レビュー投稿数18

これは良い攻めザマァ小説

家が隣同士で、小さい頃から兄弟のように育った攻めと受け。
受けは長年、優しくて何でもできる攻めに片想いしています。でも攻めが「好きな子には意地悪してしまう」と言うのを聞き、優しくしてもらっている自分は恋愛対象じゃないのだと思って悲しんでいる、という関係性。

受けの視点のお話なので、受けの好意は分かりやすいのですが、それに比べると攻めの好意はちょっぴり分かりにくいです。でもよくよく読み込んでいくと、読者には「なるほどこれが好きな子に対する意地悪…!」とだんだん分かってきます。でも受けはニブニブだし、昔っから攻めのことを優等生で優しいスーパーマンだと思っているので、イケズをされていることにすら気づいていません。まあそんな、ちょっと鈍い受けと、ムカつく攻めです。

攻めが受けに告白をしたら秒殺でくっつく2人だと思うのですが、攻めの「好きな子に意地悪したい性癖」に加え、受けに愛されている絶対的な自信まではないため、7歳離れた幼なじみとして可愛がっている状態が長く続きます。
そこからとある事件が起こり、性的なことをする間柄になります。セフレというよりは、幼なじみなので信頼できる性欲解消係のような関係。経験なしだといつか付き合う相手も面倒くさがるかも、とか都合のいいこと言って好き勝手する攻め。そんな言動の数々を意地悪だと思わず、振り回されては舞い上がったり傷ついたりの受け。

超ムカつくほどではないのですが、延々ちょっとした意地悪や、受けを試したり、他に想い人がいるようなことをほのめかして楽しんでいる攻めに、読者の苛立ちが少しずつ積もっていったところに、ドカンと攻めザマァ展開が訪れます。
もう、気持ちいいというかカタルシスというか、今まで受けにしていた言動のすべてが的確に攻めにブーメランとなって返ってくるのが本当にスッキリします。

もともと攻めザマァ展開が大好きなこともあり、すごく楽しめた作品でした。お見事です。
萌えというよりはスカッと感を味わう作品かと思いますが、まだくっついていない状態で、攻めが顔ではにこやかなのにtnkはギンギンでダラダラ先走りを垂らしている描写には激萌えしました。(笑)

35

はるぽん

あーちゃんさま。
いつもレビュー読んでいただいてありがとうございます〜。
攻めザマァ展開がお好きなら楽しんでいただけるかと思います!

あーちゃん2016

はるぽん様
こんばんは!
読む!読みます!絶対よむーーーーーーーー
超楽しみな本になりました、レビュー有難うございます!
攻めザマア万歳っす!

2人とも相手の事が大好きなのね

 みなさまのレビューを拝見して、攻めザマァ、というか攻め様が受け様の為に焦燥する姿が好きなのでそれを楽しみに読み進めました。

攻め様である秀さんを完璧なイケメン社長の幼馴染だと信じきっている受け様の勇児。
秀さんが初恋の人であり、再会してからやっぱり好きだと再確認して、秀さんの言葉一つに一喜一憂してる勇児は、「好きな子はいじめてしまう」という秀さんのセリフに自分は優しくしてもらつてるばっかりだから好かれてないんだ、と落ち込むわけですが。
 いや、いじめられてるよ?めっちゃ反応見られていじめられてますよ?と一読者である私は即ツッコミたくなりました。
後半のザマァな秀さんの言い訳を借りるなら、勇児から好きだと言って貰いたかったって事ですが、それでも好きにはなれない秀さんのいじわるっぷり。
こんなヤツやめて、本当に優しい恋人見つけて見せつけてやればいいんだ、と何度思った事か。

 そして、後半のザマァな展開。
自分の言ってきた事を素直に信じちゃってる勇児に、告白どころかさよならしようとされて、ガックリ脱力する秀さんの姿は、本当に気持ちよくザマァでした。
それでも、勇児を恋人にする為いかに勇児が好きか自分のダメなところを告白して必死に愛を乞う姿に、
勇児の説明する花言葉に一喜一憂する姿に萌えました。

 それにしても、あんだけ意地悪なことされてたのに、全部自分が欲しかったから、と言うことで納得して受け入れる勇児。
まぁすべてのベクトルが自分だけに向けられてる、と思えば幸せっちゃー幸せなんだろうな、うん。
外面はスパダリなのに、こと勇児の事に関しては、小学生か!!!と言いたくなるような残念な攻め様になってしまう変態入ってる秀さん。
クローゼットの中身がバレても、あきれながらも笑って受け入れてくれる懐が深くて秀さんの事が大好きな勇児でよかったね。

11

攻のドSぶりの方向が面白かった。

腹黒社長攻め×一途な花屋受けの幼馴染もの。受の家が代々攻の家の庭師をしており、家が隣同士。攻に弟のように可愛がって貰ってた受。懐いてた気持ちが段々と恋愛感情に変わっていた。再会してから何度も食事に誘われている受けが攻めへの恋と憧れの気持ちが良く伝わった。お互いゲイだと告白してからの攻めの言動に振り回される受けが不憫に思ってしまった。自分が好かれていることを確信し、好意の上に胡坐をかいて受けを操ろうとする攻めがなかなか許されなかった。だから距離を置かれてショックを受ける攻めはざまみろでした。誤解も解けてやっと両想いになったけど思いがけない攻めの変態ぶり楽しかったです。

7

変態拗らせ社長と健気花彼氏

攻めザマァ作品が好きで、見つけた本作。
作者が小中大豆先生なので安定して読めました!
最初は電子で読もうかと思いましたが、電子は挿絵が入っていないとのことで紙で購入。水彩画のような素敵な挿絵に、紙で買ってよかったと思いました!

本作は受けの勇児視点で物語が進みます。勇児と攻めの秀は歳の離れた幼なじみ。秀の実家は名の知れた会社を経営しているお金持ち。勇児の父親が秀の家の庭師をしていたことがきっかけで幼い頃から秀に面倒を見てもらっていました。
いつも優しい秀に想いを寄せるようになった勇児ですが、秀が大学生の時に実家を継がずに会社を自分で作ることを父親に反対され、家を追い出される形で引っ越してしまい、疎遠になります。秀は引っ越す際に「いつでも遊びにおいで。」と勇児に告げますが、社交辞令だと思った勇児は連絡を断ち、月日が流れます。
勇児は高校卒業後にフローリストになるべく花屋に就職し、そのことを知った秀から連絡が入り再び会うようになります。
秀は勇児にとても優しく接してくれますが、「好きな子には意地悪しちゃう」と秀が言っていたことを思い出し、落胆します。
この後も、秀は事あるごとに勇児が傷つくような発言や行動を繰り返します。
秀は好きな子をいじめちゃうタイプみたいで、精神的に勇児を追い詰めます。後々この行動は勇児の自分への気持ちに気づき、告白させるための手段だったと分かりますが、健気で純粋な勇児を思うと胸が痛みます。そんな自分の行動が裏目に出て皆さんお待ちかねの攻めザマァ展開へ!!!!

秀はザマァでしたが、その行動は勇児を愛するが故で、もう一度読み返すとなんだか可愛く感じます。
勇児は本当に健気で、秀のために自分を変えようと努力したり、素敵なキャラクターでした。

二人の不器用な恋を応援したくなる、素敵な作品でした。

2

これは、いい意味で裏切られた!!


まずはこの本、ネタバレなしで読んで本当に良かった~!!と思った本です。
多少あらすじは読みましたが、少し記憶が薄れた頃に読みました。
結果、これが自分を褒めたいくらいに大正解!!

なので多少、内容を伏せつつご紹介させてください。
ネタバレを見たくない方はここでUターンして即購入してください(笑)

---------------

読み始めは、受け視点で片思いが続きます。
ザ・美形×平凡受けという感じで受けが一途で健気~!

攻めも若手社長で何でもこなすスパダリ。
受けの心理描写が幼少時から丁寧に描かれてあったので、片想いの切なさを味わえました。

そして後半あたりから、まさかの展開…!!

ああ、色々書きたい…!
アレコレ感想として書こうかすごく迷ったのですが、冒頭でも記載した通り私はネタバレなしで読んで本当に良かったなぁと思ったので、悔し涙を流しながらこれ以上は伏せさせていただきます…っ。

ただ言えることは、受け視点の良さが最大限に生かされていたこと、攻めの○○姿などが見たい方はオススメということ。
それはもう、今までの出来事が伏線のように…!

そしてこの本、とにかく受けが純粋で素直過ぎる…。
読み始めとのギャップも驚き、久しぶりにいい本に出会えたなぁ~と思えるハピエンの甘々本でした。

2

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