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高校生という多感な時期に、カタチは違えど『ゲイであること』に悩んでいる二人の中村くんの話(名字が同じ
メガネキャラってあんまり得意じゃないのでちょっと悩みましたが、それをぶっ飛ばすくらいに隼人が可愛い。表向きのやんちゃな感じと、内心結構臆病だったり、好きな人の前だと可愛くなったり、こんなん好きになるわ・・・!
不安そうな顔とか泣き顔とか推しポイントはいろいろあるんですけど、印象深いのは143ページの玄関から出てくるシーン。なんか全体的に油断した感じが庇護欲をめちゃくちゃ刺激されます。隼人のビジュアルが好みど真ん中なのもあるかと!
ウラベくん?のその後も気になり・・・続きを読みます。
クラスに「中村」が二人いるから、
「さえない方の中村」と「イケてる方の中村」
なんて呼ばれてしまっている和成(さえない方)と隼人(イケてる方)。
見た目通り真面目な和成とチャラい隼人はタイプは正反対だけど、
実は二人ともゲイであることを隠しています。
ある日、和成は隼人にゲイであることを見破られ、
隼人も自分がゲイであることをカミングアウトして、
その日から、秘密の共通点をもった二人は親友になってゆきます。
だけど、そんな二人の関係も隼人のある提案から変わり始めてしまいます。
隼人にとって和成との友情はいつの間にか恋に変わっていました。
そんな隼人の恋心に気が付かず目の前の友情を大切にする和成。
だからこそ、隼人は和成への想いをひた隠しにしてきた。
自分と和成のかけがえのない友情を壊してしまうことのないように。
でも、溢れる想いを抑えきれず隼人は口にしてしまうのです。
「セフレになろっか」
本当は大好きなのに。
心から好きになってほしいのに。
自分だけのものにしたいのに。
壊れることを恐れるあまり、
冗談のように茶化すことでしか伝えられない恋心が切ない。
この辺りから隼人のチャラ男設定はどこへやら、
もはや私の目に見える隼人は健気な乙女でした。
両想い後、エッチばかりで「好き」を言ってくれない
和成に対してぐずってしまう場面の破壊力よ…
外と中身のギャップがありすぎて、もはや凶器レベルの可愛さでした。
そして、そんな乙女100%な隼人を鈍感なりに
しっかり受け止める和成の実直さもかっこいいです。
「さえない方」なんて言われてるけど、
長身で、電車内でぶつかられた隼人をかばう姿なんて
とっても「イケてる」と思うんだけどなぁ…
友情から恋愛へ、とありがちな設定ではありますが
登場人物たちの心理描写が細やかで痛いほどに切なさが伝わってきました。
隼人の恋が実って、和成も傍らの大切な存在に気が付いてくれて、
本当によかった…
こんなにも健気な嫁をゲットした和成は永遠に大事にしてあげてください!
親友だけど恋愛感情が芽生えてしまい、仲が良すぎて大事だからこそ自分の気持ちが言えない…みたいな関係性が大大大好き。なので、初めて読んだ時は、切なくて悶えた。
けど何回か読み返し、受けの過去が頭に入ってる状態で読むと、ちょっと微妙な気持ちになってくる。
っていうのも、まだ高校生なのに、この受け経験豊富すぎない?
そもそもゲイじゃないの? バイ? 中学の時は彼女がいて女の子とエッチもしていて、お兄ちゃんの彼氏(浦部くんの兄)寝取って、失恋の痛手から立ち直るためにデブの男の人とつき合って、で、今は親友の和成に片思い中って…。惚れっぽいのかなんなのか知らないけど、よくよく考えたら、こんな爛れた高校生ヤダな…。
兄がらみの受けの過去が、高校生ものにしてはドロドロしてて重苦しく、これ一作だけでは消化不良ぎみ。だけど、兄弟で同じ男を取り合う…っていう不毛すぎるシュラバを正直もう見たくないので、過去にまたスポットが当たるらしい続編は(読まなくても)いいかなという感じに。
攻めが浦部くんに自分本位な部分を指摘されて、受けに拒絶されても会いにいくところなんかは男らしくてかっこよかった。もうちょいエッチにも、いたわりと愛情が感じられたら萌え萌えだったかな。
本編とは関係ないですが、作者さんがご家族に腐バレするエピソードが描かれたあとがきが笑えました(笑い事ではないですが…)。三次元はヤバイ(笑)
和成(攻 黒髪眼鏡)と隼人(表紙)の掛け合いや関係性、ゲイである悩みを分かち合う高校生な感じが好きでした。山田先生は絵が綺麗で、イケメンがうまい。エッチシーンもキラキラしてます。山田先生の画力のせいで、和成が普通にかっこよくて地味キャラが馴染んでない笑
ストーリーの本筋には少々乗り切れず。浦部王子が学校で真剣な顔で「男とSEX」とか言ってるのが、なんだか小っ恥ずかしく思えてしまいました。そもそも家族ぐるみでバレてて親は離婚までしてるのに同じ高校に通ったままにさせるのか…?
はあ〜〜〜…
よかったのですがせつなさも後を引いたこちら。
名字が同じ中村でさえない和成、イケてる隼人。
童貞の和成がチャラい隼人に振り回されながら
脱☆童貞!みたいなわちゃわちゃ、わあわあする
かんじかと思っていたら思いもよらないシリアス展開。
隼人がだいぶとビッチだったのでやや尻込み
してしまいましたが、募っていく和成への想いを
上手く伝えられない不器用さとか、
和成の良くも悪くも真面目でまっすぐすぎるところ、
若いながらもお互いを真剣に思い遣るふたりの交錯する
想いに往復ビンタされた気分でした。
和成の涙が隼人の頬に落ちるシーンにはわたしの
頬にも涙がつたいました。
想いを告げあい、身体を重ねて、かなり激しめに求めて
くる和成に根を上げそうな隼人。
結ばれるまでつらさがあったぶん、年相応の
盛り放題のがっつきが見られてやっと口元が緩み
ほっとさせられましたが、和成にはこれからは
しっかりとテクを磨いて、存分に『愛』を叫んで
ほしいと思いました。