電子限定描き下ろしマンガ4P付
ファンタジー読み慣れてないのでレビューに粗があったらすみません(;´Д`A
でも下手は下手なりに伝えたい。
すごく良かった!!!
外交を断絶し、時代ごと世の中から置き忘れられた世界観。
原因不明のまま蔓延する風土病。
一国の運命を背負う小さな背中。
主人と従者が唇を介して命のやり取り。etc.
細かく創られたファンタジーですが詰め込み過ぎてなくてシンプル。
読みやすくて難なく世界観に入り込めました(﹡´◡`﹡ )
国交を断絶し高い壁にグルリと囲まれた小国。
ハイテクな現代から忘れ去られたように、何百年も前のような文化で暮らしてます。
お話はその国に入り込んだ異分子である冒険家・シン視点で進みます。
攻め・ムスティアは幼いながらも一国を背負う主。
志高く国を再建しようと前向きに生きていますが、体は病に蝕まれていて…。
その病の症状を緩和させる「抗体持ち」と呼ばれる人がいて
従者のノネはその役割を担っています。
抗体の受け渡し方は『口移し』(ФωФ)‼︎
発作が起こると深く深くキスをするのですよー!///
イケメンショタと美人のキス!!ふぁぁぁぁ///
…とはいえ、それはあくまで治療行為。
それ以外の意味を持たないのを理解しつつ、
ノネはキスをするたび恋心が疼いてしまうのが切ないです。
そんな熱を孕んだ体を慰めるのが、場面を目撃してしまったシン。
攻めはムスティアですが2回ほどシン×ノネの行為があります(未挿入)
これがまーエロい。
主に叶わぬ想いを寄せながら、間男の愛撫に震える美人受けなのですよ。
間男であるシンは、ムスティアの名を呼びながら悶えるノネを気持ちよくさせてるんですよ。
主従以上の関係はないから裏切ってはないけど、妙な背徳感が色っぽい(^//^)
ムスティアとノネの関係は残酷なものでした。
言葉の通りのまま「命を捧げる」間柄。
ムスティアの病を完治させることはノネの死を意味し、
ノネを生き残そうとすればムスティアはどんどん病に冒される。
抗体の口移しはその場かぎりの凌ぎでしかなく。
互いに相手を想い生き残そうとする姿。
言い方が悪いかもしれませんが、儚く美しく涙腺が緩みました(;ω;)
ムスティアが生き残るのか、
ノネが生き残るのか、
ギリギリの選択を救ったのはーーー。
ドンデン返しは、個人的にすごくビックリした!
ヒーローだった!!!
そんなこんなで(ボカす)ショタから成長した7年後。
大人になったムスティアとノネが治療ではなく初めての『愛欲を示すキス』
めっちゃ萌えた〜〜〜!!!!(;///;)
キスだけに何ページかけるの?ってぐらいじっくりじっくり…。堪らん。
当たり前だけど通じ合った恋人のキスは格別ですね♪
ああ…良かった。すごく良かった。
そしてとてもとても気になる別CP(未満)の従者・リアンドロスさん。
登場シーンは少ないけれど、主への献身さと健気さ垣間見て萌える!
これスピンあるよね?あるよね?あると信じたい。
リアンドロスさんを全力で応援する!!
この本が気になる方は紙本帯付きオススメします。
帯にはパスコードが付いていて特典漫画がDL出来ます。
7Pのショートストーリーなのでお見逃しなく…!
シンとノネの秘密の逢瀬,リアンドロスの気持ち。
切なキュンキュンで最高でした(∩;///;∩)
絵も綺麗ですし、ストーリーも斬新に感じたんですが、色々と違和感というかあと一歩の所で作品に入り込めない障害がありました。まず表紙を見てこの目の醒めるような美しいブルーの瞳を持つ彼が受けだと思った人が多いのではないでしょうか。その予想は大きく裏切られ、物語の中盤まで受けどころかストーリーの蚊帳の外という感じでした。表紙を一見しただけで勝手に受けだと思った自分が悪いのですが、攻め受けはともかく表紙を飾っておいて主人公または準主人公感すらないということに、ずっと違和感を引きずる羽目になりました。主人公は攻めムスティア(表紙)でも受けノネでもなく第三者で異国から入ってきたシン。表紙とのギャップが大き過ぎます。第三者目線で進むのも構成としてありだとは思いますが、その場合攻め受けのどちらかに好意を寄せているからこそ背徳感なりを感じて楽しめるのであって、シンはノネに手を出しますがそこから恋愛に発展することもないのでただただ第三者が好奇心から手を出しているだけに思えてシン×ノネに萌える余地がありませんでした(本番まではしません)。
そしてムスティアとノネの関係も不完全燃焼に感じました。ムスティアが幼い頃はノネが欲を我慢していて治療行為としてのキスのみの関係なのですが、どうしてもノネ×ムスティアに見えてしまうわけです。それが開国して諸外国の医療のおかげで病気も治り、急に何年後かのムスティアがぐんと成長した所に場面展開し、ムスティア×ノネになるんです。この急激な変化についていけないというか、確かにイケメンに成長したムスティアは十分攻めに見えるけれども、もう少しこの間の2人の関係性の変遷を読みたかったなと思いました。やっぱりシン目線で描くよりも、最初からノネかムスティアの目線で良かったのでは?と思わざるを得ませんでした。シンはキーパーソン的立ち位置での登場で十分だった気がします。シンをノネに手を出させたことに意味がなかったようにも思います。また、ムスティアとノネの関係性の重厚さと、シンの軽さやギャグ要員としての立ち位置にあまりにも温度差があるようにも感じました。このストーリーなら笑えるポイントをもっと控えた方が世界観に深く入り込めるのではないかと思いました。
「綺麗な表紙だな〜」と思って、自分としては珍しく前評判を全く見ずに気がついたらポチっていた作品。
読み終わってから気がついたのですが、鯛野さんの作品だったんですね!この作家さんの「君香シャーレ」もドンピシャでしたが、今作も良かった〜〜!
あらすじは他の方が書いていらっしゃるので全体的な感想を…
まず構成が面白い。これ、最初から最後まで、いわば間男であるシン視点なんですよね。
なので、序盤は(え?これは一体誰が攻めで誰が受けであれあれあれ?)と混乱しましたw
自分としては、もしこれがノネ(受)視点だったりしたら、ただの健気受けが翻弄される系の普通の話になっていたと思うので、このシン(間男)視点というのが斬新ですごく面白かった。
シンは本当にいい仕事してるんですよ。BL界における間男どもはシンを見習ってほしい。
あ、構成も面白いと思いましたが、お話自体ももちろんとても良かったです。いわゆる架空世界のお話ですので、ファンタジーになるんですかね?
ファンタジーですが、設定にわかりづらいところもなく世界観も練られていて入り込みやすかったです。
主要CPはムスティア(攻・表紙の少年王・序盤は完全にショタ)とノネ(受・ムスティアの従者)です。
お触り程度ですがシン(間男)とノネ(受)の絡みが数回あるのでそこら辺が地雷の人がいるかな?
でもこのノネとシンの絡みもなかなかにエロい。敏感体質の受けって良いですよね!
あと個人的に長髪の受けは苦手だったので、成長したムスティアとノネの初めての絡みのときに、ノネがバッサリ髪の毛を切っていてくれて良かった〜!ここが長髪のままだったらまた評価が違ったと思いますw
この主要CPの2人も良かったですが、シンとリアンドロスのスピンオフを切に願います!w
すっごくよかったです…!
鯛野先生商業は未読でしたが、
綺麗でわかりやすいタッチと話のテンポも良くて、
今後は作家買いさせて頂きます!(o´∀`o)
何の前情報も入れずに読みました。
ミステリアスな表紙と相まって、
最初は誰が受けで誰が攻めなのかわからず、
もっといえば少年漫画のような
異国ファンタジーもの。
サ◯デー掲載のマ◯とかお好きな方にはよさそうです!
でもしっかりBL要素もあるのでご安心を!笑
電子書籍で購入しましたが、
この作品はあまり修正が気にならないというか、
直接的な描写がないのでそもそも修正がいらないくらいです。
それでも受けちゃんの色気はすさまじくて
物足りなさは全然無いのです!
そういう意味では電子書籍派の方にもオススメです!
でてくる登場人物、すべてが愛しいです^^
中でも、幼少期ムスティア様の可愛さといったら…
ショタは興味なかったですが、目覚めそうなくらい可愛いです。
あまり前情報をいれずに読んでほしい作品です。
ちるちるさんの作家インタビューでお見掛けして、面白そうだなと思って購入。内容はすでに書いてくださっているので感想を。
地図にも載っていない小国・オライエが舞台。
その国では風土病が蔓延しており小さい子どもたちが死んでいく、という「死にゆく国」でもある。
その国の、若き王・ムスティアと、彼に仕える従者・ノアのお話。
なんですが、このお話の面白いところは主要CPの二人の視点ではなく、この国に訪れた他国のシンである、という所。
国に蔓延する病のため、隣国から高い壁をつくられ、他国とのやりとりもままならない。
子どもたちを、そして国を守りたいと思うムスティア。
けれど自身も病に侵された身体を持つ。
オライエの蔓延する病はいったい何なのか。
病を克服するにはどうしたらいいのか。
という所を軸に、ムスティアとノア、そしてシンをはじめとする部下たちが奮闘するお話。
ムスティアの病を一時的にでも抑えるために必要なのがノアの持つ抗体。
ゆえに彼らは唇を重ねるのだけれどそれはあくまで治療目的。
ムスティアくん、思いっきり子どもなんで、ビジュアル的にちょいショタが入ってます。いや、攻めだとショタって言わないのかなあ…。
でも、子ども相手に性的興奮を覚えるというのが個人的に地雷なので大丈夫かな、と思って読み進めましたが、全然大丈夫でした。
ノアが、本当にムスティアを愛しているから。
そして、性的に興奮していることに対して懺悔の心を持っているから。
かな、と。
子どもが犠牲になる病。
その病の進行を抑えるために、「ドナー」と称して子どもが売買の対象になっていること。
シリアスなストーリーではあるのですが、シンという男性がいい意味で緩衝材になっている。
快楽主義の、楽観主義者。だから。
彼のバックボーンはややご都合主義的なところはあれど、彼の存在があったからこそ風土病が壊滅できたわけで、GJでした。
大人になったムスティアのビジュアルが超イケメン。
で、こちらもまた麗しいビジュアルを持つノア。
この二人の絡みはどれだけきれいなんだろうと思ったらなかなかくっついていない様子なのも良かった。
ムスティアにしろ、ノアにしろ、ピュアすぎたんだな。
シンは最後まで「シン」でした。
シンと彼の従者のリアンドロスとの関係も気になる…。ぜひとも彼らのスピンオフを描いていただきたいと思いました。
シンという第三者目線でのストーリーで、斬新な切り口からの読ませ方でしたが、惜しいと思ったのが、ムスティアとノアの過去の話がさらっと流されていたこと。
孤独であり続けた彼らが、唯一無二の存在へとなっていった過程がもう少し盛り込まれていたら、もっと良かった気がします。
けれどきれいな絵柄に斬新な設定と魅せ方で、ぐっと引き込まれた作品でした。