電子限定おまけ付
なにやら色香ただよう表紙と題名に引き寄せられ購入しました。
初読みだったのですがベテランの作家さんだったのですね、大変失礼しました。なぜ今まで巡り合わなかったのでしょう・・・?
タイトルがなんせ「絶頂ポルノスター」ですから、そりゃあエロを期待して
読み進めましたとも~
色気があって身体の線も美しいし眺めていてあきません・・・ホゥ・・タメイキ♡
私、スーパースターでオレ様な攻めに翻弄される強気の受けが、激しく
抗いながらも魅かれていくというのが大好物でして・・・
まさにど真ん中で、もう読んでいてキュンキュンしてしまいました!
ただのエロ展開だけだと飽きてしまうのですが、登場人物の心情や背景が
しっかりと描かれていてすごく良かったぁ
ここにレビューを書きたいと思ってしまうほどに・・・!
さすがベテラン作家さんです(ホメてます)!
ちょっと過去の作品を読んでみたくなり購入リストを作成中です^^
18禁アンソロジー『エロほん-なましぼり-』から始まったゲイビ男優の話です。
もう1編、僧侶にしてゲイビ男優の話も入っていて、わりとエロ多めの東野作品のなかでも、とりわけエロ濃ゆい一冊になってます。
「絶頂ポルノスター」
ゲイビ男優ツートップのプライベートセックスを撮る企画で、ボトムNo.1のタツキは最初は余裕を見せていたのに、帝王と呼ばれるトップNo.1の正宗にちょっと弄られただけで反応して、「もっと何もかも手放していいんだよ」と言われるままに感じて乱れまくり…
このDVDはかつてない売り上げになったそう。
他の男優との撮影もあったり(それを見て興奮したり)、お坊さん男優との3P絡みがあったり、エロはほんとに濃ゆいです!
でもタツキの辛い過去には健気なところもあり、それを映像だけで察して、トラウマを癒す正宗のつつみこむような愛情とやさしい言葉!
エロエロの中に垣間見える純愛にジーンとさせられました。
「煩悩ポルノスター」
表題作にも出てきたお坊さんゲイビ男優・道元と、義兄・道貴との背徳愛。
本物のお坊さんでゲイビ撮影も脱ぐまでは袈裟を着てます。袈裟からダダ漏れるオスの魅力が色っぽい!
道元は道貴への欲望が抑えられないから出家して、家族と疎遠になっていた。そこに道貴が「親に会え」とやってきて、「一緒にAVに出るなら言うことをきく」と…
撮影は、最初はお坊さんがマジメそうな道貴の本心を解放させていく感じだったのが、ずっと押さえていた想いを爆発させたのは道元のほうで、貪るような激しさでした!
道元は道貴の女を寝取ったり、なかなかの執着ですが、その破戒僧ぶりもなかなかイイ!
電子購入。全てを白くって程ではありませんがほぼ白抜き修正です。
あとがきに「描かないとテンション下がるからきっちり描き込んでる」とありましたが、それを見られるのは先生・アシさん・担当さんの3人だけだそうで…
電子だけでも18禁で出し直してくれないかな。最小限の修正で先生の描き込みを見せて欲しいです。
表題作CPのほかに、煩悩ポルノスターが収録されていて、こちらもなかなか萌作品です。
絶頂ポルノスターの方は、受けのタツキが過去に恋人に騙されてビデオに取られて…というトラウマを持っています。
攻めの正宗がそれを知っていてタツキに近づくんですが。
このエロメインの中に、さりげなく入れ込まれた過去回想シーン。きっと高校生のタツキが先生と恋人同士になって幸せな時を過ごしていたのに、その先生の金ヅルとしてマワサれ、裏切られた事が読み取れます。ツラい…
だから事務所にも複数プレイと強姦ものはNGにしていたのに。
でも正宗はそれを知っていて、そのタツキに入れ込んで、ものにしてやると。
かっこえー。
煩悩では、義兄弟のあにに懸想した弟の道玄がAV男優になるんですが、お兄ちゃんはそんな弟を心配している…でも実はお兄ちゃんも道元が好き、でもダメなんだって思って我慢していたといういわゆる両片思い。
美ボウズ攻め、って萌えますよね。うーん、眼福。
ゲイビ男優の世界、という、撮影の内容に伴ったドエロい絡みが全編を通して溢れているのですが、人気男優である正宗の恋情と、精神的負債を持つタツキが恋と欲情に溺れていくことで、その「愛されるための身体」と、心を取り戻していく…。意外にも切なく甘いラブ・ストーリー。…と、いう側面と。いやはやトンデモなエロエロを真顔でやってのけるイケメンたちに可笑しさを感じずにはいられない‼︎ という、何とも言えないツッコミどころのある作品です。
私が気に入ってるのは、『愛玩ドール』という(‼︎)人気シリーズの『高校生 幼な妻編』‼︎ 何じゃそりゃ‼︎ っていう。笑わずにはいられません!セックスドールに扮したタツキが箱に入れられ、届けられ、ご主人さまのキスで目覚める、というトンデモ台本。代役として現れた正宗にドロドロに抱かれ、意識しまくったタツキは台本通りの台詞、「好き」だと言えなくて。本心だからこそ、言えなくて。撮影を止めてしまう。という、切なあまあまなシーンです。
同時収録は正宗の友人、破戒僧にして、ゲイビ男優の道元が主人公。イケメン・エロ僧侶の人気シリーズ、『愛の功徳』というAVに、秘めていた想い人である義兄を半ば無理矢理に出演させ、抱いてしまう。一途にこの兄、道貴だけを想っていた道元は結構やる事が無茶苦茶で、本人たちがシリアスであればあるほど、可笑しみは増す。けれど、ちゃんと二人で恋に堕ちるので。それはとても甘いものとなっていくのだ。激しいけどね。
巻末には、正宗もタツキも男優を辞めていて。事務所を運営する立場になっている。抱いて、抱かれるのはお互いだけ、になっていて、ホッとさせてもくれる。二人だけの時間を重ねていくのだ。
迫力あるエロエロに驚かされるけど、切なあまあまなラブ・ストーリー。絵が迫力あるんですけど、だいぶクセが強い‼︎ と思います。
東野裕先生の作品は初めて読んだのですが、先生の作風好きかも。
本作はゲイAV業界が舞台で、男優同士のCPが主人公です。
その設定故に冒頭からの激しい絡み。各章で必ず絡み。全編通して絡み・絡み・絡み!
ですが、受けのタツキの切ないバックグラウンドや、タツキの苦しみをカラダで癒そうとする攻めの「帝王」正宗の真摯さが、この作品をただのエロ満載マンガではなく、純愛の香りさえ漂わせることに成功しております。
この作品では、もう一組のCPが出てきます。
同じくゲイAV男優であると同時に破戒僧の道元のエピソード、「煩悩ポルノスター」。
身長192センチ・筋骨隆々のスキンヘッドの道元は、義理の兄・道貴を愛しているのです。
なのに道貴を撮影の相手にしたり、本心を言葉にしないからすれ違いが凄い。
でもこちらで素晴らしいのは道貴の表情です。涙して唇を震わせる道貴の美形ぶりが…♡
ラストは3年後の正宗とタツキ。2人とも男優は引退したけれどそのレーベルの制作側に回り、仕事も順調、ラブラブです。正宗って誠実なタイプなんですね〜素敵。