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表題作星みたいに遠い

秋吉一真
星野青児

同時収録作品いたいけな子供のために

志摩
高村勇己

同時収録作品オリオンには勇気がない

高村勇己
砂原 嵐

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

もう、「友達」には戻れない。

健気で一途な天体好き男子、
おっとりした黒髪美人、
男前生徒会長


一方通行でもどかしい環状型のラブストーリー。


片思いの相手には、好きな人がいました。

天体観測好きの高校生・一真(かずま)が恋した相手は
クラスメイトで仲良しの青児(せいじ)。
しかし、青児の想い人は幼なじみでイケメン生徒会長の勇己(いさみ)だった。
3人は友達同士。
一真は青児の視線の先を見る度に叶わぬ恋に苦しみながらも
卒業まで関係性が壊れないように願っていた。
しかし、一真は勇己に告白されてしまい…。
全10話でおくる、甘酸っぱい青春を丁寧につづった渾身の一作。


作品情報

作品名
星みたいに遠い
著者
クロオ千尋 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
ISBN
9784865893694
3.8

(22)

(4)

萌々

(11)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
83
評価数
22
平均
3.8 / 5
神率
18.2%

レビュー投稿数5

涙の意味は

友達としては仲の良い3人が恋愛では歪な三角関係というは衝撃的でした。
みんなそれぞれに"叶わないかもしれない"という気持ちを抱えた恋には片想いの甘酸っぱさはあまりなくて。
楽しそうにしていてもどこか切ない雰囲気が漂っていて、もしかしたら本当に一方通行なまま気持ちが交わらないのではないかとすら感じました。
でも最後には青児が一馬のほうを向いたことで、ふたりは晴れて恋人同士に。
ちょっとだけ、青児がズルいなーと思ってしまったりもしたけど…このカタチになることが3人のバランスを保つベストだったんだでしょうね。

個人的に勇己推しだったので「オリオンは〜」で彼がメインになり、幸せになってくれてほっとしました。

複雑で切ない部分も多かったですがそれも含めて読み応えがある素敵な作品でした。

0

三角関係

友人3人組。
矢印が3人の間で同じ向きに回っているような関係で、みんなの恋が一方通行でした。
かわいい感じのセイジと、メガネで少し優男の一真、そしてイケメン高身長のいさみ。

一真視点です。
幼馴染のいさみとセイジは両想いっぽいのに、いさみは自分のことが好きだった。
でも自分が好きなのはセイジ。そのセイジはかずみが好きで。。

結局、セイジが一真に心変わりしてくっつく。
いさみが好青年だけに切ないです。

中盤以降はオムニバス形式で、いさみの救済物語。
年上のゲイ、シマさんに慰めてもらういさみ。けれどラストでは、ちゃんと自分のことを思ってくれる砂原に出会う。

最初のカップルがちょっと無無理矢理だっただけに、いさみがちゃんと幸せになれてよかった。

0

不毛な三角関係

何だか不思議なお話でした。
あらすじは、上記を見てください。

『星みたいに遠い』は、三角関係だけど、恋なのかそうでないのかが、はっきりしない感じで、これは誰も付き合えないのでは?!と思う不毛な関係。
でも、結局はくっつきますが、本当にお互い好き?と私は思ってしまいました。

『いたいけな子供のために』は、勇己がまだ一真に告白する前のお話。勇己実はこんな一面を隠して、心も隠していたんだなぁ。
不憫な子。。。

そんな勇己が、『オリオンには勇気がない』では、メインキャラに!
大学生になってからのお話。
ゲーム好きと言うことから、仲良くなった(懐かれた?)嵐は、勇己の家によく泊まりに来るようになる。
合コンばかりの大学の友だちには、心が開けずにいた嵐は、勇己といることに、心地よさを覚えるが。。。

嵐が中学生の時、友だちの男の子に告白された話を聞いた勇己は、自分の気持ちはしまい込みます。
それに何となく気づきながらも、友人としての付き合いを続けようとする嵐だが、泊まりに来るなと突き放されたり、今まで感じなかった嫉妬をしたことで、二人の関係が変わります。
私は、この本の中で、この話が凄く好き。
友人として勇己に、心を開いた後の嵐は、小動物みたいで可愛いです。
本編より、心の動きがしっかり描かれており、最後には一真と青児も出てくるし、みんなまとめてハッピーエンドというのが良かったです。
ただ一つきになったのが、自分よりも先に気の合う女の子に会っていたら、嵐は自分なんか好きにならなかったと言う勇己の気持ち。
あぁ、確かにそうかも!
だからか、本編も『オリオン~』も、登場人物が互いを本当に好きなのかなぁ?と少し感じてしまうのが、残念でした。やはり、お互い心から好き合って、付き合うお話しが好きなので。。。

2

癒される展開

クロオ作品はどれも好きですが、これ一番好きかも。270ページほどの一冊は大きく前・後半と分かれています。一方通行の三角関係や、相手に言えない気持ちを抱え自然に振る舞う描写など、切ない気持ちが本の多くを占めますが、楽しく読める部分も多いです。

本日再読ですが、なにも知らない状態でもう一度読めたらなぁと思ってしまう。驚きの展開!という意味ではなく、細かいところで自分の予想を裏切ってくれるのが心地よかったんですよね。読後にじんわり温かい感情が湧いて、続いて、思いを巡らしてしまいます。絵に、セリフに、モノローグに、キャラたちにもたっぷり癒されました。それに読み終えたらやっぱり星座のことも調べてみたくなるしね。

ところで初めて裏表紙を読んだときは、なんでここまであらすじに書いちゃうのかな…と思った記憶があります。主役が3人、皆さん名前が漢字二文字で、最初覚えにくいんです。だからあらすじにじっくり目を通してから本を開くと、どれが誰なのか、そしてその片想いの矢印ばかりに気をとられる。でもこれが不思議、第2話あたりから一気に入り込んで読み進められました。

描き下ろし、あとがきも知りたい情報満載。長い本編を読んだ後にこんなデザートを用意してくださっていたなんて…大満足です♡スナ可愛すぎる!

前袖にもワンちゃんの画像を載せていらっしゃる作者ですが、作中に出てくるカズマの愛犬・テンマが、んも〜ぅ愛おしくて癒しの種でした。カズマはずっと犬と一緒に暮らしてほしいな。犬と、恋人と3人で…そんな生活を見てみたい。そして、大学を出たらどんな職に就くのかとても楽しみなキャラクターです。


装丁:川名 潤


<メモ>
ータイトルー
・星みたいに遠い -不屈のプロキオン-
・いたいけな子供のために
・オリオンには勇気がない

描き下ろし
・オリオン2話:遅れてきた一真
・エピローグ後:初顔合わせ

8

三角関係の行方は…

自宅から高校へ通う一真は、
寮住みの青児(せいじ)と勇己(いさみ)の二人と仲良し。
誰からも頼られ、文武両道の勇己と
おっとりして綺麗な顔立ちの青児は幼馴染で
疎外感はたまにあっても良いバランスを保っていました。
一真は青児が好き。
でも青児はきっと勇己が好き。
その理由がわかってしまうほど勇己はいつだって優しいのに
突然一真は勇己にキスされてしまいます。

叶わないとわかっていても
特別に想っているひとの、特別になりたい。
友達としてでもいいからずっと傍にいたいけど、
その気持ちにも限界があって…。

クロオさんの作風と絵柄って決して派手ではないけど
じわじわ惹き付けられる感じがします。
最初はほのぼのしているから、すーっと読んでしまえるようでいて
恋心を吐露していくともう切ない…!!
感情が溢れだしてついぽろっと泣いてしまうところも
泣くつもりなんかなかったのに、という気持ちが伝わって来て
恋をするというのは楽しくて嬉しい事ばかりじゃなくても
やっぱりいいなぁなんて思ってしまいます。

この作品は是非ネタバレ無しで読んでいただきたいので
詳細は申し上げませんが
最後は悲しい気持ちでは終わりませんのでご安心下さい!!

ちなみに私は勇己推しです。
デキる男系よりはヘタレ系が好みの筈なんですが
誰からも好かれるタイプでも内面で葛藤していたり、
思い通りにいかなくて人知れず苦しんだりっていいですね…。
全10話で綴られる切ない恋、じっくり浸れると思います!

6

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