せっかく一晩恋人同士なんだし、添い寝…以上のこと、してみない?

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表題作添い寝ラヴァーズ

鵜田一吾、企画での「添い寝ラヴァー」当選者
幸原克也、落ち目のアイドル、

同時収録作品アンチヒーローエゴイスト

泉原智久、中学で同級生だった裕福な青年
黒田、借金返済に追われる青年

同時収録作品監禁25年生活

はじめ、秋人を監禁している謎の男
里田秋人、サラリーマン

同時収録作品天国の特等席

ジン、謎の男
セトナ、記憶の無い青年

その他の収録作品

  • 突撃ラヴァーズ
  • あとがき

あらすじ

無愛想なナゾの男×落ち目のアイドル
トンデモ企画の結末は!?

幸原克也(ゆきはらかつや)・通称「ユッキー」は大手タレント事務所に所属するデビュー7年目のアイドル。
デビュー当時の人気は見る影もなく、CD売り上げ貢献のために抽選で選ばれたファン1名と
企画で添い寝をすることになってしまった。
当選者「いちご」ちゃんのお宅を訪れ、どんなドルオタかミーハー女子が出てくるかと思いきや、
現れたのはいい歳をしたガタイの良い男・鵜田一吾(うだいちご)!
ヤラセ企画かとホッとしたのも束の間、会ったばかりの一吾と一夜を共にすることになり…!?
一筋縄ではいかないラブの行方と想定外の結末ーードキドキ&キュン★な表題作他3編を収録!

作品情報

作品名
添い寝ラヴァーズ
著者
イイモ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
ISBN
9784801960374
3.8

(82)

(23)

萌々

(34)

(19)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
312
評価数
82
平均
3.8 / 5
神率
28%

レビュー投稿数10

比較的軽めな仄暗やエロ

イイモ先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
エロ 3
可愛い 2
仄暗い 2
な感じだと思います。

今作は表題作の他に3作品が同時収録されています。
イイモ先生の作品としては、本編の雰囲気も絡みのエロさも比較的軽めな物語りとなっているかと思います。

表題作の添い寝ラヴァーズは、デビュー7年目、通称ユッキーこと幸原克也くんが企画で選ばれたファンと添い寝をすることになり、その相手が無愛想なガタイの良い鵜田一吾くん。ただのエキストラとのヤラセかと思いきや、一吾くんはちゃんとユッキーファンで。
お互いをユッキーさん、いちごちゃん呼びをしているのが可愛いですね。この2人のほのぼのとしたお話がもっと読みたかったですね。ただただ可愛い2人。

収録作品で、特筆すべきはやはり、前後編の「監禁25年生活」ですかね。タイトルの通り、受けの秋人さんが攻めのはじめさんに監禁されます。最初は仄暗い雰囲気ですが、はじめさんに学歴が無いことに気付いた秋人さんが、監禁されたままはじめさんに勉強を教えていきます。
意外と仄暗くないのかなと思うのですが、はじめさんの過去、秋人さんを監禁した理由など、真相がちょっと重かったですね。明確ではないですが、小学生男児が襲われる描写が数コマありますので、苦手な方はご用心ください。

可愛いのや仄暗いのまで、様々なお話が読めるので、どれか一つでも癖に刺さると思います。因みに仄暗いのも全てハッピーエンドになっていると思いますので安心して、是非とも読んでほしいです。

0

同時収録作でイイモ節炸裂

正直!表題作はあんまりイイモ先生っぽくないなあ、と思いました。でもあとがきに書いてあるとおり、他の作品がガッツリ重めなので、こんなフワフワしあわせ系(手放しではない。どうにもならなさもある)があってもいいな、と思います。

やっぱり、強みはストーリー性。
ストーリーが天才で賞、です。

【添い寝ラヴァーズ】
落ち目のアイドルが、添い寝企画でお家突撃したら男の子で、サクラだと思ったらガチファンで、お互いドキドキしちゃって、、というお話。二人とも可愛い。エロがエロい。

【アンチヒーローエゴイスト】
元クラスメイト。金持ちとビンボー人。

【監禁25年生活】
ひどいくるしいせつない、、でもロマンチック!!!!これこそイイモ先生、という作品です。好き嫌い分かれるでしょうが、パーフェクトプラネット?だっけ?(先生の作品です)が好きな方はきっと好きです。

【天国の特等席】
「ねえ優しくしてよ」
「そしたら…「本物」みたいにできるかも…」
切ないがすぎる!!!!!

や、正直なんとなく展開は読めてましたがそれでも物語としてすっごく満足度高いです。SUKI

3

短編集【軽めの共依存と救い】

短編集だからすぐにセッセしますが(笑) 、お話とキャラがしっかり出来ていると感じます。
サラッと読みたいけど、しっかりストーリーあるのがいい人にオススメ。
キャラに多面性を感じます。願わくば長編とかで読んでみたいです。
絵からライトな印象がありましたが、絡みがとてもエロいです。
受の気持ちいいシーンでは、攻も没頭してる感じが伝わります。

・添い寝ラヴァーズ
【あらすじ】
落ち目アイドルのギリギリ企画。ファンのおうちに泊まり、一夜添い寝。そんな、コアな企画に応募して来た「いちご」というファンの家に行く受。どんなやべーファンかと思ったら、男が出て来たぞ!?
【攻】無口・照れ屋・ウホッいい身体
【受】落ち目アイドル・すさみ・愛に飢え
【感想】
これはいいエロ。
受はやや荒んでおり、自分でも落ち目で投げやりになってることも自覚してて、不憫可愛い。
そこに純粋なファンに好意を持たれて、何かしてあげたくなったてんでしょうね。
そうなので、シテあげます。
そこから、無口愛情過多の攻の伝家の宝刀!濃厚なセッセ!
【エロ度:60%】
効果音・喘ぎ共にエロくて美味しいです!!
後ろからの扱きシーンはオススメ。
【個人的に】
攻の素性が気になります。
逞しい身体・ピアス・仕事している。
何してる人なの?
あと、企画に応募したのも、かなり悩んで送ったろうなーとか思います。
受がカラッとしてて考え方が男らしくて好きです。
おまけマンガも受のユーモアさが好きです。

・アンチヒーローエゴイスト
【あらすじ】
親が残した借金を返そうと奮闘する受に、突如現れた攻。
その攻は昔から金持ちを鼻にかけてくる奴で、受はなんと昔に殴った事がある。
そんな受けにいきなり殴りかかり、「一週間で千万手に入ったら最高だと思わない?」と多額の取り引きを持ちかけて来ます。
【攻】金持ちだからこそのひねくれ
【受】男前・貧乏
【感想】
す、救われた〜。これは良い救済漫画。
きっといつか、「お前かわいーよな」とか抱かれてる最中に言いそうなほど、寛大男前受。
殴ってくれてありがとう。
【エロ度:50%】
体の貧富の差がかき分けが良い!
短編集なんでしょうがないですが、短いのが残念。

・監禁25年生活
転勤族の受は長期出張から帰ってきたら、妻に離婚を切り出されます。自暴自棄になり泥酔した受は路上で寝てると、何故か自分の名を知る人に誘拐されてしまいます。
【攻】執着・ピュア
【受】社会人
【感想】この本の本当のタイトルはこれなのでは?と思うほど、よく出来た話でした。
「添い寝ラヴァーズかぁー、可愛い♪買ってみよ」の人には、温度差でグッピーが死にます(笑)
【エロ度:75%】
読み終えるとこの攻の性技のうまさに…(´;ω;`)ウマイ…

・天国の特等席
【あらすじ】
目が覚めると2人の男に見下ろされていた。1人は白衣の男、もう1人は冷たい目でこちらを見ている。彼らが言うに、自分はクローンらしい。冷たい目で見てくる男に引きずられ、頭の整理が追いつかないうちに、無体に犯されてしまう…。
【攻】ぬっとした男
【受】見た目キラキラ無害
【感想】
もう温度差には慣れたかな?グッピー死んだ?
きっとこの水温が、合ってるんだと思います(笑)
話が本当にお上手!
話を読み進めるのが楽しみになる、良いお話でした。
死の受け止め方。自分ならこの立場だとどんな結末になるかなーとか思いました。
【エロ度:20%】
ストーリー重視なんで、少なめです。

2

BL漫画だ…!

個人サイトに漫画をあげていらした頃から好きなイイモ先生です。イイモ先生の作品だから、必ずや絶望に陥れられるとヒヤヒヤしながら読みました。どれもバッドエンドにはならず、嬉しいやら驚くやら。

どの短編も面白いので、もう少しBL的萌があってもいいかなぁとは思うのですが、それでもイイモ先生作品だと思うと、すごくBLしてますよね!!
しかし監禁25年生活は萌2かな〜と思っている私は、やはりイイモ先生の作品となると"らしさ"を求めているようです。

表紙の雰囲気はこの単行本を売るにはちょっと違う、勿体無いと思ってしまうけど、表題作も可愛くて好きです。

3

フィクションですからね!!!

2017年刊。
イノセント(ショタ、モブ姦)やパーフェクトプラネット(触手)と比べると、こちらの短編集から読んでみたほうが取っ付き易い、のかも知れない。
収録作に『監禁生活25年』なる、タイトルからしてビビるものも有るけれどね。
ちなみに表題作は『添い寝ラヴァーズ』なれど、このコミックで割合を占めているのは『監禁生活25年』だと思う。
紙コミックに付いていた帯でもこの2作がダブルアピールされていた位だもの。

実は自分のお気に入りは、その『監禁生活~』のほうだったりする。
タイトルのおかげで”えっ!?犯罪萌えな傾向でもあるの?"って誤解されそうな恐れがあるが、当然そんな訳無いっっ!!
フィクションですからねっっ!!
この話、付き合いの長さの末にまったりした雰囲気になった熟年カップルがいいなと思えたの。

各短編の攻めキャラは朴訥、金に飽かせた下衆、長年世間から隔離されていた男、受けへの恨みを秘めた男とバリエーション豊か…
だが、明るい性格の男が居ない…(-_-;)
しかし、攻め側は金や腕力で相手をねじ伏せる事ができても、精神的に弱い所を持っているし、逆に受け側のほうがそんな攻めに屈しないどころか諫め返す強さがあるのがいい。
一見暗そうな内容に思えるが、それぞれの話で救い→再生に繋がっているような印象を感じたのだった。
短編4本ともほだされ・過去からの腐れ縁・惚れた受けに対してのこだわりの強さを感じる話だった。

話の内容もさることながら、好き嫌いが別れそうなおじさん同士、クローンと、題材が難しく重くなりそうなものもさらりと読めたところもさすがだと改めて感じた。

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