ボタンを押すと即立ち読みできます!
『寄越す犬、めくる夜』の3巻目。
なんちゃってではなくがっつりな裏社会を描いた作品で、暴力シーン有り、レイプ有り、人を殺めたのでは?と思えるシーン有りのかなり痛い展開。
という事で、苦手な方もいらっしゃるんじゃないかな、と思う作品ではあるのですが。
この世界観にどっぷりと飲み込まれ、圧倒される。読み始めると一気にストーリーに引き込まれます。
ネタバレ含んでいます、ご注意を。
2巻の終わりで、新谷を守るため、そしてこれからも共にいたいがために殺しを引き受けた菊池。
それだけ、新谷に依存している、という事でもあって。
そんな全身全霊で自分を慕ってくれる菊池に、徐々に心を持っていかれる新谷ですが、自分の気持ちを受け入れ、愛してくれた新谷との別れが少しずつ菊池を襲う。自分が引き受けた、これから犯すであろう犯罪によって。
切ない…。
菊池という青年は、本当にアホな子です。
なぜ、こんなにアホな子なのか。
なぜ、チンピラのようなことをしているのか。
それが、少しずつ見えてくる。
彼の子ども時代の劣悪な家庭環境。
彼はおそらく「学ぶ」という機会に恵まれることがなかったんだろうな、と。
1巻の序盤では、どうしようもないクズな男に見えましたが、新谷という存在を得て、本来の優しく甘えたがりの性質が出てきたように思います。
新谷に「愛おしい」と告げられるシーンには思わず落涙。
なんとなく2巻までは新谷の優しさに嘘っぽさがあったというか、なんか裏がありそう、と思って読んでいましたが、この時の、新谷の告白はまごう事なき真実だったと思うのです。
だって、いつも隠れドSのように受けさんたちを抱く新谷が、この時のセックスの時は優しかった…。萌えた…。
けれど、新谷にはもう一つ守るべき存在が。
実妹の美由紀。
美由紀を守るために菊池の目の前で須藤を抱く。
新谷は美由紀を守るため。
そして菊池は新谷のそばにいるため。
けれど、須藤は…?
彼の気持ちが見えてこない。
新谷が菊池を愛したのは菊池が「カワイソウ」だからだ。
というセリフがありますが、それは、言い換えれば、どんなに「カワイソウ」な立場であっても、自分を愛してくれる人はいない、という須藤の慟哭のようにも思える。
須藤の、少しずつ見えてきた彼の過去。
自分を囲っているやくざの親分との、本当の関係。
そして、新谷に固執する理由。
見えてきそうで、見えてこない、彼の気持ちが、4巻で出てくるのか。
すでに続きが気になって仕方ない。
早く4巻が読みたいです。
救いの糸口見いだせないなー
内容は今まで通り、真っ暗闇です。
でも3巻目まで来ると、そんなことはどうってことないんです!
今巻は、菊池が特別に可愛くて可愛くて最高なんです。
1巻の時から大好きでしたが、今まで以上に好きが止まらない。
もう菊池受けを見たいがために、この暗くて怖い漫画を読んでると言っても
過言じゃないです。
今巻の菊池は、佐治くんからの「鉄砲玉」というアシストが功を奏して、
前巻で完全に須藤に持っていかれた感のあった新谷を、自分側に
グッと引き寄せる程、すさまじい悲愴感を溢れさせてます。
さすが菊池。
家庭環境まで痛々しい。
だからこそ余計に、献身的な生き方の菊池が不憫で不憫で。
健気に懐いてくるあんなヤンキー、猛烈に可愛いからできる限り
幸せになって欲しい、ていうかもう普通に生活してよ、って感じ。
前巻までの展開で菊池の幸せな様子なんてもう描かれないんだろうと、
勝手に絶望してたので、今巻でまた新谷と抱き合ってる菊池を見れただけで
感無量です。
12話が読めて本当に良かった。
そして、この幸せ12話から一転。
はなっからどん底にいる菊池を、さらに落とす須藤との地獄の3P。
2輪挿しならぬ、2口挿し??のシーンは、思わず笑ってしまいました。
こんなシリアス展開中に男性向けエロ漫画みたいな構図、面白すぎる。
そして、ここまで来ても菊池は新谷命の健気な姫だった。尊敬。
ここまでやるなら、100%ないとわかっていても佐治×菊池とか
見たくなるゲス心。
菊池見守り隊として、4巻も楽しみです!
闇社会での三角関係を描いた作品の3巻です。
3人が何を選び(選ばされ)、どう生きるのか、続きが気になっていました。
少しネタバレです。
脅迫され、殺しを命じられている菊池。新谷に好きだと告白する。
新谷からもいとしいと言われ、このまま死んでもいいとさえ思う。
全身で縋ってくる菊池を放っておけず、裏切りたくない新谷は、いっしょにいて欲しいという須藤を突き放す。
須藤は、新谷に執着し、新谷の妹を人質に自分と菊池がどう違うのか、どう抱くのか見せろと迫る・・。
新谷、須藤、菊池の関係性が一気に露呈する後半は、圧巻だと思います。
酷いことをする須藤ですが、最後に見せた涙は、やりきれない気持ちになります。
危険と知りつつ関わって、一番傷つけたくない妹も危ない目に合わせることになってしまった新谷も、イカサマで借金抱えたチンピラの成れの果てである菊池も、自分の本心を偽って薬に溺れる須藤も、それぞれ自業自得だと思う反面、人の弱さを見ているようで、どうか救われますように、と願ってしまいます。
菊池は、この巻で新谷に好きだと言われたことでもう救われたのかな・・
次巻が待ち遠しいです。
久しぶりの新刊、待ってました!!
ネタバレ含みます。
2巻の最後に殺人を頼まれてしまった菊池くん…
やっぱり裏社会から抜けられず、どんどん沼にハマっていく様子が見てて辛い…
そして2巻で新谷さんに抱きつけなかった菊池くん、今回は抱きつけた…!!
ラブラブなエロシーンあります。
そして須藤さんは絶賛暴走中って感じです…
クスリの影響で嘔吐やら幻覚やら…
そして、新谷さんの事を本気で好きなんだろうけど、好き故の行動がとってもクレイジー…
終盤の3Pはなんというエロさ。
そして最後の須藤さんの涙…見ているこっちまで泣いてしまいそうなほど切ないです…。
4巻は1年後くらいかな…早く読みたいです。
菊池萌えな私は2巻で少なめだった新谷との絡みを希望していました。
うん、希望は叶った。いとしい、好きだ、とも言ってもらえてた。だけどそれ以上に切なく苦しくて見てらんない…菊池のモノローグが健気すぎて泣ける。ああ菊池はただおバカなだけなのにこんな事になっちゃって…。
3巻では佐治も言っているように会長暗殺前の束の間の(最後のかも)新谷との時間が中心に描かれていました。控えている事が事なので全然安らげない安らぎの時間でしたけど(泣)
終盤に須藤が美由紀と菊池を拉致しますが、これはやはり今後の展開に繋がるのでしょうかね…。好転するのかそれとも益々ややこしくなるのか、気になる所です。
…須藤は、うーん過去アリで同情の余地はありそうなんだけど、結局ヤクチュウじゃない?って所に行き着いてしまう。新谷への思いが例え本物で菊池と新谷の関係に嫉妬や寂しさを覚えてるとしてもクスリをやってる時点でちょっと信用できない、彼の何が本当なのか。
今後須藤の過去を掘り下げれば少しは好きになれるかしら…
それにしてもblの刊行ペースの遅さがもどかしい作品だなぁ笑。ツライ展開を待つモチベーション維持って難しい、歳のせいか年々重たいテーマを読むのが精神にクる笑。続きは完結してからにしようかな。