電子限定おまけマンガ付
やっぱり厘てく先生の書く作品は、キラキラだね!
告白シーンで藍がまーくんに「まーくんは何が怖い?」と聞くシーンで
「お前がいつか俺の知らないところへ行くのがいちばん怖いよ」のところで涙腺崩壊した。
厘てく先生は、この場面でこのセリフっていう言葉選びが本当にお上手です。
藍とのいろんな距離感がずっと怖かったんだね、まーくんは。
まーくんの胸の内を思ったら、泣けてしまいました。
物語に没頭して、感情移入できる作品は、そうそうありません。
『カメレオンはてのひらに恋をする。』がとても素敵で、厘てく先生の他のお話が気になり購入。
…いやあ〜〜〜なんか、年下攻めの良さをぜーーーーんぶまとめてぎゅっ!!!としたような攻めの藍くんでした。。外見神なのに初々しい行動とのギャップが堪らなくて身悶えしました。。
お詫びに持って来たチューリップ一輪。花束じゃない…?と不思議がる受けに、
「花束はお小遣い足りなかったから…」って頬を染めて言うんですよ…身長190センチのイケメンがね…陥落するしかない。
キスもちゅっと触れる程度のものしかできなくて、舌の入れ方を知らないんですね。
かわ。。可愛いが爆発しそう。。
攻めの尊さが大大大爆発しているんですが、お話の流れとしては、受けの真樹が突然攻めを好きになっていて戸惑いました。
ちょっと前まで強い言葉で拒否、というか拒絶してたのにな…?と。
受けに気持ちが傾いたんだな、と分かる描写がなかったため、そこだけ残念だなあとは思うものの。
それをカバーして余りあるほどの、攻めの良さでございます。(何度でも言う)
そして攻め様のお兄ちゃん、青(じょう)もこれまたいい男なんだ…!
名前もいいですよね、「青(じょう)」と「藍(あい)」。
かっこ可愛い年下攻め好きな方にはたまらない作品だと思います。ぜひご一読を☺︎
親友の弟で高校生×素直になれない社会人
受けは交通事故で骨折し、生活面のサポートにと親友が助っ人として手配してくれた人物は、小さい頃は妹だと思っていたら実は弟!男の子~!
なんとこの攻めは12歳差で190cm、ハーフ顔でイケメンDK。
しかもツンデレ!ピュア!一途!
小さい頃に兄の親友として家に遊びに来てくれたころから受けの事が好きで、身の回りの世話を一生懸命にしてくれます。
特に萌えたのがなけなしのお小遣いで花を買ったり、ご褒美にキスを強請って照れたり…。
かと思えば男前だったりギャップがとにかくいい!!
攻めのキャラにステータスを全振りしていて、年下の可愛らしさといいとこ取り!
受けも最初はイヤイヤと高校生なのを理由にたしなめていましたが、最後は押せ押せされてハピエン!
受けの親友であり、攻めのお兄ちゃんも良い人で安心。
ストーリーというよりはキャラ萌えが詰まった一冊でした。
あとがきに先生からコメントの他に、二人の数年後のイラストがありほっこりしました。
DKの藍が格好良すぎです。兄の青より男臭くて、それでいて可愛いらしい面もあり私は好きでした。
真樹が可愛いらしい藍を青の妹だと思っていた辺りはありがちな設定だと思いました。
しかし真樹の部屋へのインパクトありまくりの登場の仕方で、一気に面白くなって来たんです。
押せ押せで真樹のお世話をしてみたりするのに、妙に純情な一面も持っていてデカくなった藍もとても可愛らしいんです。
藍の告白に大人の体面を気にして逃げ続けてたにしては、真樹があっけなく絆されたと思いました。
そして青から聞かされた藍の中学一年生の時のエピソードにキュンとしてしまいました。
年の差、一途、イケメン。
年は近い方が好みですが、一途、イケメン、大好きな要素が2つも揃ってます。
ただ他の厘さんの作品に比べて、イケメン!と思える瞬間が少なかった…。
数年前の初読時にレビューを入れた記憶も、部分的に文章すら覚えているのに、ない。本棚+データ徹底整理をしていて、持っている作品に出来る限りレビューを入れているのですが、この現象に何度もぶち当たっています。消えた?そんなことある?
気を取り直してこちら。
2番目に読んだ厘さんの作品でした。
あまりの愛らしさに女の子と勘違いして会わないまま12年。
交通事故で右腕を骨折した真樹(まさき)に、親友の青(じょう)が「藍(弟)を手伝いにやる」と言い出して…。
藍の登場シーンがホラーです。
暗闇に大男。怖い。
6才の可愛かった藍しか記憶にない、さらに「女子高生♡」と思い込んでいた真樹の恐怖たるや、想像を絶します。
この再会から藍の攻撃が始まるわけですが、ひとは相手に会わずに12年も想い続けることができるのでしょうか。6才の頃にしたプロポーズを実現しようと、そこまで強くいられるものでしょうか。
藍は青同様、ハーフ風イケメンです。しかも青と違ってワイルド系。身長は190、学ランが弾けそうな胸筋。モテるでしょう。モテないわけがない。
でも途中でチラッと出てくる藍の女友達2人の反応的に「おや?」なのです。たぶんこの子、周囲に言ってますね。好きなひとがいること。すごく年上なこと。全部言ってる気がする。で、周囲は「敵わない」になってるか、「残念イケメン」か。
それだけ藍にとっては真樹を好きでいることは「ふつうなこと」で、誰に遠慮する必要もないことだったんでしょうね。
結局一番のテーマが「男と付き合う」という世間体でも「一回り年下と付き合う」という男としてのプライドでもなく、「親友の弟と付き合う」ことで大事な親友を失うかもしれない、というところにあったんだな、と。
キスしているのを青に見られたときの2人の反応がもう…。
とっさに真樹を庇うために「違う!」って言う藍と、腹を括った真樹の「違わない」。このシーン、かなり好きです。
これから会えなかった分もべったりするんだろうなと思っていたら、藍の予想外の進路が電子版おまけに。「パスポート」っててっきり新婚旅行かと思いきや、そういうことだったのかと。
会えなくても想い続けてたから、通じ合ってからも会えなくて大丈夫!的な…?
長々と書いてしまいましたが、作品自体は深く考えずにさらっと読めます。
ラストがなあ…。