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表題作ディール

延清美弦
28歳・「エスコート」トップガード
水嶋律
19歳・大学生

同時収録作品ディール

志岐由柾
トップガード
浅生ユカリ
新米ガード

その他の収録作品

  • ステップ
  • あとがき

あらすじ

シリーズ第2弾登場。人材派遣会社エスコートで秘書を務める水島律はトップガードの延清と同居している。クールな男と純粋な少年のビタースイートラヴ。(ill:佐々木久美子)

作品情報

作品名
ディール
著者
水壬楓子 
イラスト
佐々木久美子 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
エスコート
発売日
ISBN
9784344803770
4

(33)

(17)

萌々

(5)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
132
評価数
33
平均
4 / 5
神率
51.5%

レビュー投稿数10

年下聖母受けとはこれか!

エスコートのドラマCDが好きで何回も繰り返し聞いて原作も読んで。
ディールの方は痛そうでずっと寝かせてました。いざ読んでみるとスラスラ一気に読めて泣けて良かったなあとしみじみしました。

2004年の作品で時代を感じるところもありますが、愛を知らない二人が出会って。
トップガードの延清と義兄の差し向けた男達に襲われていた所を助けてもらって拾われた大学生の律。

二人の過去がとてつもなく苦しくて、今も影響を残し愛されることも愛することも知らない二人。

もう律が延清と出会って聖母のようで。
空気のようにそばにいて、たまに抱かれて。
でもだんだん延清にとって大切な存在になっていき…。

延清が自分の感情を持て余して律に当たるけど、律は受け入れ世界で一番大切な人とまで言いきり。
最後は良かったですね(泣)

お互いにまっすぐ相手を見つめて。いつまでもそばにいてね。

2

挿絵の影響かも

攻めの延清、彼の生い立ちや今の仕事、色々と好みで萌。
しかし、受けの律ちゃんはどーにも好きになれませんでした。挿絵のイラストの印象が女の子っぽかったからかなぁ。話に出てくる律を読む限りではそうでも無いんですが。

義兄から受けている仕打ちを黙って耐えているってところは、庇護心をくすぐられて良かったんですけどね。延清を理解して、そばにいることを一番の優先事項として真っ直ぐに、強かに、ってところは好みの受けのはずなのに。。。

お話は良かったし、まぁこの主軸のエスコートに勤めているトップガードってのはイイ男なんで面白かったです。

1

文庫化してんの知らんかった(涙)

CDから入って原作が読みたくてずーっと探してて、
やっと見つけた本作。
るんるんで読了して、さぁて「ちるちる」さんにレビューっと
思ったら、文庫化されてたんですね。知らんかった。

義理の父親と兄に虐待され、実の母にはそれを見て見ぬふりされ、
全てをあきらめていた律が、自分から掴んだのは
ボディガードを生業にする延清という男で。
延清にとっては一夜の相手だったはずが、
オーナー榎本の計らい(?)で
怪我が治るまで延清と同居することに。
愛されたことがない延清は「愛」がわからない。
律に対する気持ちが何なのか理解できないまま、
律に執着する様に引き込まれます。
ちるちるさん「あらすじ」に「ビタースイートラブ」
とあるだけあって、本編の甘さは控えめですが、
掃除収録の「ステップ」は思わずにんまりしてしまいます。
でも、延清はめんどくさいな。律はたいへんだ。

3

文庫化待ちきれず

わたしのイメージで水壬作品は『痛い』なのです。
最初に読んだのが『ラブシーン』だったせいでしょうか。
こちらはエスコートシリーズの二作目です。
が、毎巻メインカップルが違うとお聞きして、一番好みなカップル(年上で飄々とした攻と健気受)であるこちらをチョイス。

**********************
受けの律は落ち着いて見えてもまだ19歳の青年。
現在は秘書として働いています。

攻めの延清は優秀なボディガードで、28歳。
表向きの愛想は良いが、危険な仕事のみ請け負う質。
**********************

シリーズの舞台は人材派遣会社『エスコート』のボディガード部門で働く者たち。
今回のお話自体は律の過去への回想で遡り、律が大学入学直後の延清との出会いやその後の関係が書かれています。
その際の痛々しい律の過去はBLではたまにある設定ではありますが、律と延清の出会いや成り行きはなかなかなのです。
どちらかがトラウマを抱えていたり、過去に悲惨な経験をしていたというようなものならよくあります。
が、この二人にはお互い辛いヘビーな過去があって、しかもその拗らせたトラウマによって歪な関係しか築けずにいます。
ただ、恋人とは呼べない関係であっても、その呼び名よりも深く結びついているふたりが堪能できすごく満足です。
お互いがお互いしかいないと気づいていく様子が本当良かったです。
延清には必ず戻ってくれると確信できる律が必要で、律には世界に延清だけばいれば良いという…なんでしょうこのカップル、出来上がってしまったら最強ですね!

内容的にはハードなのですが読んでいて心地よく入ってくるのは、律の性格にもよるのかなと思いました。
視点主(本編の方。同時収録の方は延清視点もあります)が合わないとどうにも苦痛なものですが、律のどこか諦めたような体温の低い、低くするようにつとめてきたような思考がひじょうに良いのです。
痛いシーンは回想されるだけで事細かくは書かれていないので、個人的には大丈夫な範囲でしたので、シリーズの他の作品も読んでみたいと思います。

7

ベスト・カップル!

自分がまだこの作品をレビューしてないことに、今更ながらビックリした。
この『ディール』の二人が、シリーズが何作出ようとも一番好きで、CDも買いこちらも何度聴いても飽きることはない。

私は割れ鍋に綴じ蓋カップルが大好きなのだが、この二人はまさにそれを体現しているのではないかと思う。
律にとって延清は何者にも代えがたい物凄く大切な存在なのだが、延清にとって律は言葉に出来ないような恋人であり、たった一人の家族であり、まるで自身の半身の様な存在なのである。

二人は共に家族に恵まれない。
律は母親の再婚相手の義兄にひどい扱いを受けている。
延清と初めて会った時も、義兄の尻拭いに公園で男数人に輪姦されそうになっていたところを、通りかかった延清が律を気に入り取り引きを持ちかけたのだ。
男数人に輪姦されるのと自分一人に犯られるのとどっちがいいのかと。

延清も幼少期より親より虐待を受けており、愛を知らずに育ち成長して、フランスの外人部隊にいたところを志岐にスカウトされ現在は『エスコート』でガードとして働いている。
その働き方が如何にも延清らしく刹那的で見ていて苦しいのだが、徐々にこの話の同時収録作では変わっていく様が何とも見所で心が暖かくなる。

二人はまるでお互いの傷を舐めあうようにして寄り添い、言葉数は他のカプより少ないものの話が進むにつれて誰にも入り込めない強い絆が見えてくる。

この二人にハマッたが為に同人誌・小冊子もろともコンプすることになるとは、人の情熱はまったく果てしないものである。

ちなみに挿絵もすごく合っていて綺麗と言うか、魅せるなあという仕上がりだ。
佐々木さんの絵はこの頃が一番好きかもしれない。

12

この作品が収納されている本棚

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