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表題作不実なくちびる

黒坂晃矢(黒坂季永) 脚本家
小村夏巳 高校3年生

その他の収録作品

  • そのあとは腕の中
  • あとがき

あらすじ

ケガをさせた相手は、超売れっ子脚本家!?父親は敵役専門の俳優、母親は元女優という以外は極平凡な高校生の夏巳は、不注意で売れっ子脚本家の黒坂季永にケガをさせてしまう。その代償として強引に季永のパシリをやらされることになってしまうが……!?―おいで。いろいろ、教えてやるよ。小村夏巳は、敵役専門俳優の父と、元女優の母をもつ以外には、ごく平凡な高校生。だが映画会社社長の御曹司で脚本家としても名高い黒坂季永に不注意でケガを負わせてしまったことから、その生活は一変してしまう。強引にパシリをやらせたうえ、こんな身体じゃ女とデートもできないと夏巳にセクハラ三昧の季永。そのうえ、夏巳に目をつけたゴシップ記者が持ち込んだ、夏巳が実は超大物俳優の隠し子だという証拠をあっさり買い取り、それを楯に押し倒してきて…!?

作品情報

作品名
不実なくちびる
著者
きたざわ尋子 
イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044462079
1.8

(7)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
2
得点
8
評価数
7
平均
1.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

鬼畜眼鏡攻×外見も内面も可愛らしい受

きたざわ作品と言えば、年の差カップル‼
今回の作品も、意地悪で俺様な鬼畜攻め様と、可愛らしい健気受様の年の差カップル!
と、きたざわ先生お得い展開なんですけど…キャラにストーリーとそつなく面白くて良かったです。
これまた、大好きなやや先生のイラストが、色っぽ可愛くて♡
古い作品ですけど、当時、表紙を見た瞬間、即買いだったことをよく覚えてます。
なので…私的に絵の効果が大分入っている評価になっているかも(笑)

作中にも出てきますが、受け様の生い立ちが、リアルな鎌田行進曲的な展開で、そこに攻め様の過去の秘密も加わった、ちょっとドキドキな可愛いらしいお話。
もちろんパッピーエンドです。‼

内容は、映画会社の御曹司&売れっ子人気脚本家•黒坂×両親が俳優&元女優、平凡な高校生•夏巳の年の差もののお話。

夏巳の不注意で黒坂にケガを追わせてしまい、罪滅ぼしにパシリとして使われ、セクハラ三昧。
そんな時、アクシデントで夏巳の出生の秘密がわかり…それさえも利用して、夏巳が逃げられない状況に追い込んでおいこんでいく…そんな姑息な手って思うんですけど、本人はまだ気づいていない、惚れた弱みな展開が、読んでいてニマニマ安心して読めます。
 
主演2人のキャラはもちろん、脇キャラ…黒坂の腹違いの姉、夏巳の両親、夏巳の友達や黒坂の同級生で記者の男達が、それぞれいい味を出していて、暗くなりそうな話の展開でも、それぞれのキャラが前向きなので、せつないシーンもあるんですけど、すらすら読めて、逆に清々しい気持ちにもさせられます。

特に、黒坂の屈折してる性格がキャラ萌でした。
自分勝手に振り回して、夏巳の反応を楽しんで、いい大人がずるいなあと思うんですけど…実は惚れ込んじゃうくらい気に入っていて、本当は黒坂なりに大事にもしてくれていて、その行動といい入れ込み様が、手に取るように伝わってくるので萌ます。愛があります。

夏巳も、健気で可愛らしいタイプなんだけど、結構、勝気な部分が光っていて、嫌味さがなく好きでした。
恋人の黒坂より、お父さんがかっこ良くて大好き…っていう部分も楽しくて、そんな所を黒坂がヤキモキしてるのに気がつかない、鈍感で素直さが可愛らしかったです。
まだ子供だから仕方がないんですけど、どうみても黒坂に惚れられて、狙われているのに、なかなか気づかない所がや、振り回され続け、グルグル悩んでいる様子が読んでいて楽しかったです。
自分の黒坂に対する気持ちに気がついた後も、ダメだと必死にやめよう…やめようと思いながら、どんどん惹かれて、泣いちゃうくらいに好きになり過ぎて動揺する夏巳が、物凄く可愛くて萌でした♡

黒坂も寝たふりで夏巳の告白を聞きながらも、自分だけ納得して相思相愛だと思ってたっていうオチには苦笑いでしたけどね(笑)
いくら告白をしたことがないといっても、言葉が足りないぞって夏巳と同感意見でした(笑)

こんな2人の可愛らしくて、ちょっとエロチックなやり取りが、ほのぼの癒されて、いつまで読んでいても飽き足らない素敵なカップルでした。

最後に、夏巳のウチにお呼ばれしにいくお話は、猫かぶり黒坂とギャップに弾き気味の夏巳のやり取りがおかしかったです。

少し展開に強引さは感じるものの、エロも適度に色濃くいい感じで楽しめる作品なので、よかったら読んでみてくださいね!

0

『年の差』はいいんですが・・・

きたざわさんのこの系統の攻がものすごく苦手なんです。

きたざわさんは『年の差(年上攻)』が多いですし、それ自体は好みなんですよ。攻のキャラクターさえ好みに合えば。

ただ、きたざわさんには攻キャラクターのパターンが個人的にどうしてもダメな『俺様・傲慢・鬼畜』『大人げない』系統も多くて、こちらはその典型ですね。

『年の差』があるからこそ、黒坂(攻)の意地の悪さ・大人としての余裕のなさが目立って、もう読むのがツラかったです。特にセクハラのあたりはただ気分悪い。辟易しました。

きたざわさんのこういう攻(と言って括れるくらいテンプレートとして確立している)の作品はまったく受け付けません。ストーリーやエピソードがどれだけ素敵だとしても、読んでてまったく気持ちが入らない。黒坂がイヤで堪らないから。

さらに、イラストの桜城さんも非常に苦手ですので、まったくいいところがなかったですね。

とりあえず、ひとことで言うなら『(桜城さんの)表紙イラストそのまま』です。表紙の時点でいいと思ったら、面白く読めるんじゃないでしょうか。

3

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