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表題作幼なじみの溺愛ヒーロー

羽瀬駿弥、冬真の幼馴染でイベント企画会社社長
馬淵冬真、料理上手な彼女募集中の会社員25

その他の収録作品

  • ぼくの夢
  • あとがき

あらすじ

彼女が欲しい冬真は、お見合いパーティーで幼なじみの駿弥に再会した。泣き虫で可愛かった彼は、長身の美形に育っていて──。

作品情報

作品名
幼なじみの溺愛ヒーロー
著者
榛名悠 
イラスト
一夜人見 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775527276
3.6

(8)

(0)

萌々

(5)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
29
評価数
8
平均
3.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

幼馴染の再会もの

税理士事務所に勤める冬真(受け)は現在婚活中。
料理が壊滅的な冬真は料理上手な彼女を作ろうとお見合いパーティーに精を出しています。そんな中、代理で出席した船上お見合いパーティーで幼馴染の駿弥(攻め)と再会します。なんと駿弥はそのパーティーの主催会社の社長でした。昔は女の子と間違えられるくらい可愛かったのに、すっかりイケメンになっていて冬真では驚きます。二人は14年ぶりの再会を喜び、料理上手な駿弥は料理を作りに頻繁に家に寄ってくれるようになるのです。

冬真は4人兄弟の長男で、年の離れた異母弟(高校・小5・小2)たちと暮らしています。母親を5年前に亡くし、父親は海外赴任中なため、父親の役目も負っているのですが、すぐ下の弟とともに料理の腕が壊滅的なため毎日が弁当か惣菜か不味い料理になってしまっています。おいしい料理を作ってくれる彼女欲しいと婚活パーティーに出席するようになります。弟たちもおいしい料理が食べたいた
め協力的で引くに引けない状態になっているのです。現在10連敗中で、少し焦っていたのですが、駿弥に再会してからは憑き物が落ちたように彼女欲しい衝動が落ち着きます。

駿弥は大学時代に友人と創めたイベント会社が軌道に乗り、社長として順風満帆です。冬真とは小5で父親の転勤で離れるまでずっと親友でしたが、冬真が引っ越しの連絡を怠ったせいで音信不通になっていました。昔から冬真が好きな駿弥はいつか冬真を迎えに行くために、冬真を養えるくらいの財力を手に
し、料理も研究して準備をしていました。


幼馴染の二人が再会して、受けのことを昔から好きだった攻めが受け及び家族の胃袋をつかみ愛を勝ち取る話です。
ただ、ちょっと疑問なのは成人した子供がいるとはいえ小学校低学年の子供がいる父子家庭の父親を海外赴任させる会社ってどんな鬼畜な会社なんだろう。
あと、お兄ちゃんの彼女はお母さん候補ではありません。最初は癒されたいといって彼女募集をしていたとはいえ、途中から弟たちにご飯作ってくれる人みたいな探し方をしているようでは相手なんて絶対見つからないと思います。彼女を何だと思っているんでしょう。誰もそれに気が付かないのが不思議でした。優秀な次男が気が付いても良さそうなのですが。
話の前提条件になっているこの二つがちょっともやっとしました。
それと、年に一度の発表会の劇で着る衣装を冬真が駿弥の会社の友人に手伝ってもらって何日もかけて作るというのも、今時そんな学校あるのかなと思ってしまいました。バレエ教室の発表会や高学年の子たちが自分たちでできる範囲というならわかりますが、いろんな家庭がある昨今、そんな学校あるのかなと思いました。
ファンタジーならあまり細かいことを気にならないし、仕事がらみだと自分が知らないだけかなと思うのであまり気にならないのですが、普通の話でかつ学校とかだと身近なので細かいことが気になってしまいました。


細かいことが気になってちょっと気持ちが散漫になってしまいましたが、頭のおかしい人が出てこないので嫌な気持ちになることもなく、ほのぼのした気持ちで読み終えました。

うたたねをしてしまった冬真についキスしてしまったため気持ちがばれてしまい、驚いた冬真が反射で拒絶するような態度をとってしまいぎくしゃくしてしまったり、冬真の住むアパートが火事に巻き込まれ住むところがなくなったりとちょっとした事件は起こりますが、どこまでも男前な駿弥を急に意識するようになった冬真が駿弥に落ちたことで駿弥の粘り勝ちでした。

両想いになるまでしか描かれてなかったので、願わくばもう少し先まで読みたかったです。
そして、クライマックスで婚活パーティーのさくらとして参加していた冬真を社長とはいえ無理やり連れだした駿弥はその後始末をどうしたのかも読みたかったです。

2

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