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表題作淫夢

木下葵
28歳,月島西署の刑事
折本龍
28歳,月島西署の刑事

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

確かめたい。
これが夢か、現実か

美少年となり男に抱かれる夢に悩む龍。その美少年そっくりの高級男娼・祐貴に、同僚刑事・葵とともに出会うが、祐貴も殺され!?

月島西署の刑事・折本龍(おりもとりゅう)は夢――その中で龍は艶めかしい美少年で、常に男に抱かれている――に懊悩していた。同僚で親友の木下葵(きのしたあおい)に、夢の核心には触れず悩みを打ち明ける龍。そんな折、殺人事件関係者の高級男娼・祐貴(ゆうき)を訪ね、驚く。彼は夢の美少年にそっくりだったのだ。その夜、夢の中で龍は祐貴となって葵に抱かれ、そして次には祐貴が殺されて!?

作品情報

作品名
淫夢
著者
愁堂れな 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
淫夢
発売日
ISBN
9784344841499
3.5

(30)

(6)

萌々

(9)

(10)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
9
得点
100
評価数
30
平均
3.5 / 5
神率
20%

レビュー投稿数9

謎解きがお好きな方にお勧め

笠井さんの挿絵に釣られて購入。ネタバレ含んでいます。ご注意を。






主人公は月島西署の刑事・折本龍。ほぼ彼視点でストーリーは展開していきます。

彼の最近の悩みは「自分が他の男になって、男に抱かれている夢を見る」という事。全く別人になった自分が、男色の趣味はないはずなのに男に抱かれて喘いでいる。
悩みすぎて仕事にも影響が出始めたときに、彼の不調に気づき手を差し伸べてくれたのは同僚の刑事である葵。葵に勧められ、彼の知り合いだという神野という男性のもとを訪れ相談するが…。

というお話。

主人公が刑事という事で、サスペンスの面もあります。龍が夢で見た「自分になっている男性」は高級男娼の祐貴で、さらに祐貴が殺されるという事件を担当することになるがー。

立て続けに起きた殺人事件の解明、そして龍が頻繁に見る「淫夢」の謎。
大きくこの二つを軸に進んでいくストーリーでした。

殺人事件よりも龍がみてしまう淫夢の方に重点が置かれていることもあって、ミステリーものというよりもよりBL感が強い作品ではありますが、その夢がなんとも意味深で面白かった。なぜ龍が祐貴になって淫らな行為をしているという夢を見るのか、という謎も最後にきちんと解明されているので読後はすっきりします。

愁堂さんらしい読みやすい文体にテンポよく進むストーリーで、さらに謎だらけの展開という事もあってページを捲る手が止められませんでした。この作品のテーマが「淫夢」なので龍がみる夢は濡れ場が多いのですが、タイトルや表紙からイメージするほどエロに特化した作品ではなく、いい意味で裏切られる作品だったと思います。

で、夢を見る因子が、なかなかに萌えました。理由よりも、その動機に萌えます。ネタバレしちゃうと面白くないと思うのでこれ以上書くのは避けますが、ぜひともご自身で読んで、その動機を堪能してほしいです。

笠井さんの描かれた挿絵は文句なしの美しさ。
特に表紙が素晴らしいと思います。
ちょっと、というか、かなりエロい絵柄ではあるのですが、読後にじっくり見てみると、この絵柄にこめられた意味が理解できるんではないかと。

ハイスペック男子である葵、綺麗なビジュアルの龍。どちらも素敵な男性でしたが、個人的には神野が非常にツボに入るキャラだったので、スピンオフを書いていただきたいなと思ったりしました。

4

オカルトエロスサスペンス

電子書籍版を購入。
あとがきあり、挿し絵なし。

神と迷って、萌え×2評価。

忘れていましたが、これぞ愁堂れな作品。
最近、二時間ドラマ風味な作品ばかりを読んでいたので、忘れていました。
(まぁ、二時間ドラマ風味な作品もそれはそれで好きなのですが)

愁堂れな作品で一番好きなのが『純愛』。
あの、オカルトとエロス、そしてサスペンスが絶妙なバランスで融合した作品を読んだときは、あまりもの素晴らしさに頭を殴られたような衝撃を受けましたっけ。。。
今回の作品は、それと通じるものがあります。

今回の作品を気に入った方は、是非、『純愛』をオススメします。
逆に、『純愛』を気に入ってる方は、是非、本作を手に取ることをオススメします。

いつもの二時間ドラマ風味が好きな方は。。。本作はイマイチかもしれません。
プロローグとエピローグで泣かせる、いつものあの涙がホロリとこぼれる人情的な展開とは、ちょっと遠いかも。



3

夢に因んだ推理物

二時間サスペンス調 BL版推理小説
 「サブリミナル効果」を仕込んだビオ・・と書いたらネタバレになりますね。

このシリーズ、1は、直球すぎてどんでん返が甘い。
3→2→1の順で読んじゃったからかな?? 
シリーズ3作目の半分ほどの面白さだった。

何故だろうと考えたのですが、
3巻は、柳さんという強烈な個性を持っているキャラのおかげで、読後の余韻があって深みがあった。
2巻は、ヒロインの冬樹の片思いが切なくて読後、可愛そうスギルと心が乱れた。
1巻は、才と愛が印象に残るだけ。ちっとも深みが無い、司会者的な二人。推理の謎解きが終わると、本の世界からすぐ抜けてしまう。

1巻と比較すると、二巻、三巻の当て馬の不幸度が段々増していくってことかなー。

1

No Title

殺人事件よりも主人公の見る淫夢の謎が軸のお話でした。
刑事のバディものということで、事件的な部分も期待していたのですが、その点は物足りなさを感じました。
殺人事件はあくまで話の軸では無かったこと、真相を主人公たちではなく脇役が解説してしまったこと等が物足りなさの主な要因かなと思います。
しかし、主人公が夢に惑わされる様子や、殺人事件の起こるタイミングなど、全体的に不気味な雰囲気が漂っており面白かったです。
私はオカルト的なストーリーも好きなので、不気味な雰囲気だけで楽しく読むことが出来ました。

0

挿絵に騙された!

初読み作家さんです。
笠井さんの挿絵にひかれて購入しました。あとは刑事ものが好きなので、あらすじからわくわくしていたのですが、読んでみると思っていたのと違いました。
初読み作家さんなので、どんな作風かもわからず読みましたが、刑事もので作中でも事件が起こりますが、そちらがメインではなく主人公が何故あのような夢を見るようになったかを探る方がメインらしく。事件はあまりにもさらっと終わってしまい、もう少し深く掘り下げてほしかったです。
また、笠井さんの挿絵に騙されました!私は読む前に挿絵をパラパラと見るのですが、その時に攻めと受けともう一人の3 Pの挿絵があり、何があってそんな展開になるのか楽しみにしていたのですが、どうやらそれは主人公の夢だったらしく、、、楽しみにしていたのに肩透かしを食らったような。見事笠井さんの挿絵にまんまと嵌りました(笑)

2

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