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表題作光、瞬く閒

瀬浦 利久,小学生〜高校生
灰庭 瞬,引きこもりニート

あらすじ

自分を信じてくれる人がこの世にたったひとりでもいること、大好きなひとが笑ってくれること―
こんなに心強くてこんなに幸せなこと、他にない。

ヤクザの家に生まれ、誰も自分を信じてくれないと思っていたみかを救ってくれたのは、太陽のように明るくお調子者で、誰にでも好かれる小学生の瀬浦利久だった。
無邪気なまま高校生になった利久だが、親友ふたりが自分に内緒で付き合っていることを知ってしまったことで、固く心を閉ざすことに。
鬱々とする日々の中出会ったのは、引きこもりニートの灰庭瞬だった。
まるでかつての利久のように、無邪気にひとを信じる瞬に反発しながらも、いつしか惹かれていく利久は…。

ひとりの少年が大人になるまでを、彼を取り巻く様々な恋心とともに優しく繊細に描く、オムニバス形式連作!

作品情報

作品名
光、瞬く閒
著者
佐藤千鳥 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
arca comics
発売日
ISBN
9784866690803
3

(43)

(8)

萌々

(9)

(12)

中立

(5)

趣味じゃない

(9)

レビュー数
8
得点
117
評価数
43
平均
3 / 5
神率
18.6%

レビュー投稿数8

優しさがあふれてる

ちるちるのインタビューを読んで面白そうだったので購入してみました。

オムニバス形式になっていて、1話はみか目線のお話です。2話以降からは1話で小学生として出てきた利久のお話になっています。
小学生の頃とても無邪気だった利久が1話で年は離れているけどみかの友達になって。みかはその当時高校生でやくざの家に育ったことで孤立していたところを、たまたま本屋で高いところの本をとってあげたことで利久に懐かれます。とってもポジティブだった利久は小学生ながらみかのそばにいることに。

2話以降では高校生になった利久が小学生の時から3人でずっと一緒につるんでいた康介とまおが教室でキスしているところを見てしまい、自分が邪魔なんじゃないかとおもってしまい、心を閉ざしてしまいます。
結局大学には行かずコンビニでバイトしている利久。そこにみかが連れてきたのはみかに借金をしていて、返すために働くことになった瞬。
瞬は1話にちらっと出ていたみかの同級生。
はじめは苦手だと思っていた瞬だけど一緒に働くうちに素直なところや、優しいところに触れて惹かれていく利久。瞬が仕事を見つけてコンビニ辞めて引っ越すと言うのを聞いてとっさに一緒に住むという利久。
そして同居してますます瞬に惹かれている自分に気づく利久。
登場人物皆不器用だけど一生懸命で愛しいです。
ちょっとした誤解や行き違いがあった利久と康介まおも、瞬の言葉でまた会いに行くことで友情も復活して作品全体が優しさで溢れています。

みかは今は古本屋の店主として働いていて、その時々で利久や瞬の相談相手になっていて、そして利久と瞬は付き合うことになったけど、みかのことも利久は一生の友達としてこれからも関わっていくと宣言。

一時腐っていた時期もあったけど、瞬と出会ったことで専門学校に行く目標もできて、生き生きしていく利久がかっこ良かったです。
そして、利久が変わるきっかけを与えた瞬も最初引きこもりだったけど、みかに無理やり外の世界に連れ出された結果変わっていく様子が元来の性格の良さもあって素敵でした。

エロは結局触りっこ止まりでしたが、ちょっとしたきっかけで人は変われるんだとポジティブなメッセージがあって読後は爽快です。
優しい気持ちになれる温かいお話でおすすめです。

6

1話目は番外編がよかったと思う

絵柄は好みです。

でも、1話目で登場したミカとリクの話なんだと思ったら、
2話目からはリクは高校生になり、ミカはちょっとしか出てこない脇役に・・・。

1話目でもちょっと登場した瞬とリクの恋物語でした。

確かに瞬も、ちょっとだけ登場のわりにはカッコいいから気になってましたよ。
だから、おーあの助けてくれた子も登場するんだーって思ったけど
まさか、その子(瞬)とリクがカップルになる話だとは・・・。

なんか、瞬が出てきてからミカほとんど出てこないなーとは思ってたけど
リクが瞬を好きだってなって、「えーそっち?!」っていうのがすごくて
その後も、ずーっと、えーそっちなの?ミカじゃないの?っていうのが
なんかすごく残念で残念で、いまいちリクと瞬に入り込めませんでした。

うーん、瞬とリクのカップルの話にするんだったら1話目ない方がよくない?って思います。
1話目はあれはあれでほんのりBLな感じでまとまってるちょっといい話だとは思います。

でも2話目以降と内容的にあまり繋がりがない。

キャラは同じ人が出てるけど、ミカのヤクザの家を継ぐって話もどうなったのか言及なく、ミカは古本屋の店主やってるし、ミカの見た目が変わりすぎて別人?髪違うだけじゃなくて顔もほんとに同じ?って思わず確認しちゃったし(微妙だけど1話目の目の特徴があまりない)、リクは1話目ではあんな太陽みたいなキラキラ少年だったのに、ひねくれた高校生になってやりたいことなくて進学せずにコンビニバイト店員になっちゃうし。

ミカの見た目の変わりようもビックリだけど
それ以上に、リクの中身があまりに変わっちゃってビックリ。
そりゃまあ小学生のままのキラキラは維持できないかもしれないけどさ、高校生は思春期だし、友達との気持ちのすれ違いとか進路に悩むとか、ありがちな事ではあるけどさ、印象が違いすぎる・・。

強くなってミカを守るって言ってたのはどうした?
と思わずにはいられない。

ミカとは一生友達とは言ってたけど、ミカを守る的な事について言ってた事については触れないの?って思いました。
1話目の小学生の頃は大部分なかった事になってるのかな?
若気の至り的な?あの時は小学生だったからーって事?
まあ現実的にはあると思うけども。ガッカリすぎます。

思うに、この1話目は番外編にしておくべきだったと思います。
2話目以降の本編を読んだ後に、サイドストーリー的な感じで1話目があれば、ガッカリ感はなかったと思うし、すんなりリクと瞬の恋物語を読めたと思うんです。

1話目から読んだら、そりゃあミカとリクのカップルを期待するでしょー。

あのキラキラ少年だったリクが、友達が自分に大学名を教えてくれなかったと仲間はずれにされたって拗ねて、それがまさか高校3年生のほとんどの期間そのままずっとその状態で卒業しちゃうとは・・。

進学しないって宣言して、そのままほんとに進学せずに卒業しちゃって、コンビニバイトなんてして、やる気ない人になっちゃうなんて。
瞬への対応も最初の頃、やな感じだったし。
小学生の頃と全然違う。違いすぎる!

ミカの店への就職を断られたから、ミカともずっと疎遠になっちゃってたのかな?

あそこで夏が過ぎ、冬が過ぎ、卒業式までが、まさか3ページくらいでさーっと過ぎてしまうとは思わなくてビックリでした。

1話から読むとどうしてもリクの違い、ミカがほとんど登場しない事を残念に感じてしまうと思います。

リクと瞬のカップルの話を書こうとしてなんだったら絶対構成が悪いと思います。
なんで、こういう構成にしたんだろう?
編集の人はなぜこれを許可したんだろう?って思ってしまいます。

もしかして最初は読み切りで、間が空いて続きを描いたからなのかな?とか思って、掲載号を確認しましたが、続きで載ってるので、そういうわけじゃないみたいだし。
あとがきでも、作者さんは特にそういった事を言ってないし。

2話以降のミカの存在感の薄さを見ると、なぜ1話目があそこまでミカを中心にした話だったの?ヤクザの家とか引き取られたとか、2話目以降で全く絡んでこないので、必要なくない?って思います。

ミカとリクだと思った残念感が拭えず、最後まで瞬とリクの話に入れないまま読み終わって、読み終わっても残念な気持ちがありすぎて、ここに書きました。

kindle unlimited

10

Juliana@ゆりりん

Kindleで読み終えて...そんなこと思うの私だけかな?と思ってここに来たら全く同じことを思って書いてくれてる方がいたので少し救われました。
ありがとうございます。読み終わったあとのモヤモヤがやばいです

期待した展開とは違ったかな…?

他の方もおっしゃってますが、「あー!そっち?!」と思ったりはしましたが、終始朗らかな気持ちで読めました。主人公(でいいのかな?)の利久のまっすぐさが眩しい作品です。

まっすぐゆえに周りの人間関係に誤解を受け、ひねくれてしまいますが(字面だと矛盾してしまうのですが)、それが彼の葛藤だったのだと思います。
とはいえ、登場人物は皆魅力的です。
前向きだったり公平な姿勢が目立ちます。

私はこの作品好きでしたが、1話目にフューチャーされるみかという青年、2話目以降はほとんど登場しないので、みかの物語を期待していたからその先の展開を読み進めるうちにちょっとした寂しさを感じてしまいました。なので、作品全体としては「萌」で評価したいと思います。きっと評価が伸びきらないのも2話目からの方向性に違和感を持つ方が少なくなかったからではないかと。
でも、利久と瞬のお話としては良かったので、もし、みかの恋を取り上げるスピンオフが読めたら、きっと自信を持ってオススメできるようにはなるんじゃないかと思ってます。

4

三角関係と、思いきや

初読みの作家さんですがなかなか可愛らしい作品でした。
最初は三角関係へと育つのかな?と思っていたのですが1話の主人公だったやくざに引き取られたミカはラブに参加しなかったのが残念なような気もしましたが、結果的には後にくっつく二人の恋のキューピッドとしてくらいがちょうど良かったような気もしました。

ピュアで素直な少年利久が幼馴染みの二人のキスシーンを見て、ショックを受け、進学も内緒にされていたと勘違いしたまま二人の話に耳を傾けなくなってしまったのはちょっとがっかりでした。利久ならきちんと納得するまで話し合うんじゃないかなと思ったので。
でもそんな風に周囲との壁を作ってしまった利久をまた昔の利久に戻したのが同じようなタイプの瞬でしたね。なかなか主人公たちがラブい感じにならなかったので男の子達の友情物語を読んでいるのが長かったのですがそれはそれで読んでいて楽しいので個人的には最後までラブにならなくてもありかなと思いました。

3

表紙買いがすごく後悔した

表紙買いだったがほんっと表紙詐欺です。1話出たのみかくんは脇役なのか?なんだと?1話でこんなに細かく描いキャラはどうでもいいの人ですか?勘弁してくださいよ。みかくんに幸せにさせなければ彼のことをはじめから描かない方がいいと思います。作者さんに申し訳ないけど、読んだら空っぽな気持ちがしかないです。

11

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