愛執×処女オークション

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表題作春淫狩り ―パブリックスクールの獣―

クリフォード・ロチェスター
ローレンス・シーゲンバーグ

あらすじ

伝統あるパブリックスクールの副生徒代表・ローレンスは、凛々しい優美さで人気を集めている。
ある日、欲望をこじらせた同級生の罠にはまり、処女オークションにかけられることに…。
しかし、落札したのは幼なじみで生徒代表のロチェスター。彼はローレンスの想い人だった。
長年、確執があった彼の真意がわからず、戸惑いながらも「抱かれたい」と思う自分を恥じるローレンス。
けれど、ロチェスターに、何度も激しく抱かれる程、想いはつのり―――。

作品情報

作品名
春淫狩り ―パブリックスクールの獣―
著者
高月紅葉 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784866571119
4

(118)

(54)

萌々

(33)

(21)

中立

(4)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
18
得点
469
評価数
118
平均
4 / 5
神率
45.8%

レビュー投稿数18

タイトルと表紙が…

タイトルと表紙が扇情的ですが、中身は硬質な英国パブリックスクールBLでした。他のレビューで皆様も書かれてる通りで、素敵なんですけど内容には合ってない。この内容を好むような読者はなかなか辿り着けないんじゃないかな。ちょっと損してるかなと思います。内容については申し分なく神でした。

1

名前が覚えにくいのがネック

 終わり際になってから、挿絵がないことに気づいた。
 やっぱりカタカナの名前は覚えにくくて、序盤は誰が誰なのか理解するまで時間がかかった。
 いちばん厄介なのが、一人に対して呼び方がありすぎること。クリフォード、クリフ、ロチェスターが覚えるのに苦労。あと春の王とか、なんとかバイオレットみたいな通り名?
 そこさえ突破出来たら読み応え抜群。
 前に作者のほかの作品を読んで、苦手だな〜って思ってた記憶があったけど、この作品においてはストーリー・設定・語彙力の多さ・表現力の高さすべてに感心した。

1

パブリックスクールで英國紳士ですよ( つ▽<〃)

この題名に、笠井先生のエロ度満点の表紙。
そりゃ、えろいのを想像しちゃいますよ。
いやいや、めっちゃ純愛やんけ~(≧∇≦)


『英国紳士養成所』とも呼ばれるパブリックスクール。
受け様は、副生徒代表の優美な麗人ローレンス。
攻め様は、生徒代表の美丈夫なクリフォード。
共に由緒正しい英国貴族の出身で、貴族としての矜恃を持つ2人。

ローレンスに執着しているビリーの罠にはまり、秘密のクラブ内で処女オークションにかけられてしまうローレンス(・д・。)
もちろん、そこはクリフが高値をつけて落としますけど。
結構早い段階でカラダの関係はできる2人だけど、気持ちは隠してるから、スレ違い続けてて。
ローレンスを慮ってのクリフのセリフに、気落ちするローレンスが切なかった。

クリフの前だと、素直になれない不器用なローレンスと、ローレンスが大事過ぎて、自分の本音を隠し通しているクリフ。
両片思いのジレジレに、悶えました。

貴族としての誇りとか責任とか、英国紳士ってめんどくさい(^_^;)
そう思いつつも、その高潔さが美しくてロマンチックでもあり。

ローレンスの告白がめっちゃきゅん⸜( ´ ꒳ ` )⸝♡︎
なんなの~今までの鎧を捨てた可愛らしさ。
「あのね」
から始まる告白が可愛すぎて悶えましたよ(*ノωノ)キャ

ビリーが執拗で、最後までどうなるんだろう、と思ってましたが、きっちりカタをつけてくれてスッキリ。

はぁ(´ω`)
若い不器用な英国紳士2人の純愛を楽しませて頂きました(≧∇≦)


イラストはもちろん笠井あゆみ先生。
湖畔でのイラストが特に美しくてうっとりです。

1

すっっごく良かった!!!!

タイトルの通り、すっっっごく良かったです。
表紙との開きが良い意味で大きかった。
はっきりいって、レビューは読んだもののエロ重視だろうな、感情のやりとりや雰囲気、空気感なんかはちょっと付け足されたくらいだろうな、と思っていたんですよ。

でも!!!!
違った!!!!
重すぎず、軽すぎず、いい塩梅のパブリックスクールもの。
いい塩梅、というのが心地よかったんですよ。
ご都合主義に終わるし、ローレンスには味方が居すぎだと思うし、兄は報われない(番外編読みました。気になる方は読んでください)し。
けれども、パブリックスクールものに目がない私にとってはもう。
本当に掘り出し物を見つけた心地でした。

ちなみに高月先生の作品は初読みで、了読後違う作品を検索してみたのですが、シリーズ物が多いのですね。
ちょっとまだそれに手を出す勇気はありませんが、単発のものをとりあえず手当り次第読んでみたい!と思わせるくらいにはとても良い作品でした。

物語は、冬の王と呼ばれたクリフと、春の王と呼ばれたローレンス、ローレンスの友人でもあるダニエル、が主軸にローレンスのお兄さんやその他当て馬のビリー(マジで当て馬らしい当て馬で好きです笑)も出てきます。

この作品、高月先生の他の作品と比較できないのですが、良い意味で物語の文章が、堅いんですよね。
パブリックスクールの雰囲気がガツガツ伝わってくる感じ。ううう〜〜こういうの好き〜〜〜

さて、まずはダニエル。
「喚きだしたくなるような若気の至りを、檻の中に残して行きたいんだろう」
そんなふうに言う彼の言葉は、いつもちょっと遠回しで皮肉的で、けれど、とても興味深くて味わいがあります。
まさにそれ!パブリックスクールの醍醐味だよね!!!と思わずにはいられなかった。
ダニエルの言葉はいつもなんだか難しいのに、いつだって高尚でその魂が気高い感じがします。
だからこそローレンスと親友なんでしょうね。
こっちまでその深い意図を読むのが楽しくなってくるというか。

そして、クリフとローレンス。

ちょちょちょちょちょーーい!
たまらんぜ????
こやつらたまらんが???

と、読みながら何度悶え喚いたことか。
1人の時に読んで正解でした。

気持ちが通じあっていない(つもり)なのにもう早々から両思いの空気感がガツガツ出てるんですよね。
その、両片思いの癖に甘い雰囲気。
なのに切ない。
両片思いはもともと好きだけれど、こんな両片思いは経験したことがありません。
もう!好き…!!!!

俺の、フローラ。
俺の、スイートバイオレット。
こんなこと普通言ったら空ぞらしくて笑っちゃうと思うんですけど。
笑っちゃいますよね。
でも、違うんです。
そこがいい!
クリフが言うなら睦言にしか聞こえない!
相手に片膝を立てて跪いて、自分はただローレンスに選んでもらった、という立ち位置みたいなものを崩さない態度とか。

紳士か!!!!

本場の紳士の萌えたるや凄まじいですよ。
これこそスパダリ。全てをかねそなえた上で、穏やかに紳士的にローレンスを陥落していく様はお見事です。
こういうスパダリを求めてたんですよ……

あと、下手に片思いを拗らせず、終盤に両思いになるのもタイミングが良かったというか、潔かったし好感が持てました。
もだもだしている時も楽しかったし最高に切なかったんですけれど、それよりも、ただ、だだ漏れる愛をお互いが教授しながら、当て馬をやりこめる(笑)くだりが爽快でした。

そしてエッチですね。
エッチがエッチい(褒めてます)んですよね。
もう、なんだろう?
言葉も態度も優しいくせに、余裕が無い感じがたまらないのかしら…
なんと表現していいのでしょうか。
上滑りすることなく一言一言が入ってくる感じがして、だからよりエロく感じたんだと思います。
他作品のエロも読みたいな、って思ったのは初めてでした。

またうけのローレンスが程よく甘ちゃんでほどよくカッコイイ笑
これこそ美人受けの見本だと思う。
末っ子気質の甘えんぼというか、甘やかさを残しながらも、笑顔を絶やさず、場面場面では、豪胆に振る舞える。けれど肝心のクリフへの気持ちは最後の最後までひた隠しにしている。
これだよお!この一見したらツン、とお高くとまっているように見える繊細なローレンスの美しさ。性格にまで滲み出ていますね〜

最後になりますが、クリフの口調がまた、不意に柔らかくなるのがいい。たまりませんでした。
おいで、とか、〜〜だよ。とか。
クリフ好きだよ〜〜〜

3

なんだか面倒くさい

えーと、多分私がアホだから?
なんでビリーを野放しにしなきゃいけないの?
さっさと放校させるべく逆に罠にかけてやりゃいいのに?できそうじゃない?

いやーこのビリーがキモいんです。
もうそこそこ育ちがいいって設定が謎ってぐらい下品なんですよね。
こいつのせいでなんかローレンスが弱そうな感じがするのも納得いかない感じ。

そこで、ぱらぱらと一度流して読んで、ビリー登場の場面を程良く?飛ばして読んだら面白かった。
あれ?コイツそんな必要無いんじゃないか?と思ったんです。
上手くカットして読んでも問題なく読めて、その上気分良く読めました。


2

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