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主人公系男子校生はオレ専用!?

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表題作主人公系男子校生はオレ専用!?

小早川睦久 キラキラ王子様
林次雄 自称シナリオライターの童貞三十路ニート

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

光り輝く人間を意のままに動かし、喝采をあびる…そんな夢を抱きシナリオライターをしていた林次雄、現在無職。
休息とインプットのためと故郷に戻るも、寂れた町並みからは収穫ゼロ…と思いきや、ひょんな事から超絶美形・小早川睦久と出会う。
ドラマチックな甘いセリフ、整った顔立ち、自分の想い通りに動く輝く存在…理想に出会い次雄は有頂天!
だがこのイケメンなんだかやけに距離が近い。キラキラフェイスの下、睦久の思惑とは?

作品情報

作品名
主人公系男子校生はオレ専用!?
著者
小雨田ゆう 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
G-Lish Comics
発売日
ISBN
9784866691060
3.9

(38)

(9)

萌々

(18)

(10)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
148
評価数
38
平均
3.9 / 5
神率
23.7%

レビュー投稿数5

ドラマチックなヒーロー

スランプのため実家に帰省したシナリオライターの林次雄(30歳・受け)と顔良し頭良し性格良しのドラマチックを絵に描いたような忠犬ワンコ系高校生の小早川睦久(攻め)の成長のラブコメディでした。

睦久は、登場して、とにかく次雄に対する振る舞いが主人公然だったのですが、読んでいくうちにちゃんと次雄に対する強い思いが伝わってきていいなと思いました。
そして次雄ですが、確かに充電中のシナリオライター(ほぼニート状態)ですが、自分を一心に慕ってくれる睦久の前では虚勢を張ったり、何というか憎めない人柄でした。

自分に自信がない人の目の前に、自分の全てを肯定してくれる人が現れたらどうなるか?ということなのですが…。夢のような、フィクションのような、このまま停滞していたい気持ち。でも、絶対なんて無くて。今まで睦久から気持ちを与えられることで満足していた次雄が、自分の満足を他人任せにしないで、自分で自分のことを満足できるようになりたい、と、1歩を踏み出す所がとても感動しました。

身につまされた所も正直あったし、睦久のどこまでも真っ直ぐでピュアで年季の入った想いも情熱的だし、何より次雄の成長が読んでいて元気がもらえました。

とても面白かったです!

0

深みのあるストーリー

シナリオライターの次雄は、意気込んで東京に行くも夢破れ地元に戻ってきた。
実家の隣に住む睦久と出会い、次雄の生活は非日常的なものに変わっていく…。

自分のことを棚に上げ、書けない自分を認められない次雄。
自分の欲しい言葉をくれる睦久。
自分は特別なんだと思わせてくれる睦久との生活に満足し、それが当たり前の事のようになっていく…。
しかし、陸久が事故にあったことで、当たり前なんて存在しないと気がつく。
人を思い通りに動かしても意味がない!
自分が動かなければ!!
非日常ではなく、それが日常になるように努力するのは自分自身なのだと気付けたことが、他人任せだった次雄が成長した証だと思いました。

陸久は完璧な人間で、そのうえ一途なステキな男でした。
そんな睦久だったからこそ、次雄は一緒にいるために頑張れたのだと思います。
最後はお互いに依存するのではなく、それぞれの足でそれぞれの夢に向かって歩き出すことができ、本当に良かったと思いました。
読後の余韻が心地よかったです。

2

よくある主人公がニート系


読んでいる最中も笑いが止まりませんでした。

よくある主人公がヒモニート。何もできない男を支えてくれるスパダリ彼氏様のお話。
ただ少し違うところをあげるとすれば攻めがDK(男子高校生)
男子高校生に家事などをしてもらうなんて・・・どんだけだよ!と。

しかも、睦久に少し強引に迫られるとプライドを死守しようとする次ちゃんの行動力と思考力が凄くて。

あーこれだからシナリオライターなのかなと思ったりwww

最終的には次ちゃんの行動によってよい方向に進んでいこうとするところが一番惹かれました。

1

完璧な王子様

シナリオライターの次雄は、鳴かず飛ばずで実家に帰ってきてほぼ無職の状態。
そんな次雄のもとに、隣に住む高校生・睦久が通ってくるようになる。

睦久は小さい頃から次雄のことが好きだけど、次雄は隣に住んでいたことさえ覚えていないため、睦久が自分の熱心なファンだと勘違い。
かっこよくて優しい睦久に理想のヒーロー像を重ね、なぜか自分をヒロインにして妄想を始めてしまう次雄と、先読みするかのように完璧な王子様ぶりを発揮する睦久が絶妙に符号してます。

「あなたの内側に入りたかった」という睦久の告白は、挿入するということだけでなく、次雄の中の中まで全てを欲しがる貪欲さが表れていて、王子様の裏の男の顔が見えました。
流される形で抱かれ、関係を続けていた次雄ですが、そんな熱い想いにようやく睦久に落ちている自分に気づいたところで、頭を打った睦久が次雄を忘れてしまう事態に。

自堕落だった生活を一変し、自分にはシナリオしかないとひたすら書き続ける次雄。
そのシナリオが呼び覚ます記憶と、次雄のヒーローでありたかった睦久の再度の告白。
内側を抉っていく獰猛な想いとはまた違い、次雄には何でも与えたい健気な想いです。

記憶が戻った後は、それまで受動的だった次雄が積極的に睦久を求め、上に乗ってぺたんぺたんと不器用に動く姿が何ともいじらしい。本当に結ばれた瞬間です。
その後、ライターとして本格的に仕事を始め、東京に戻った次雄のもとには、近くの学校に通うことになった睦久が再びお隣さんとして登場。近いというだけで難関校に合格しちゃう睦久でした。

奪い、与える睦久は全てを兼ね備えていて、非の打ち所がなく完璧です。かっこいい!
自分のために無理して作っていたのでは、と次雄が心配する王子様キャラも天然ものという。

描き下ろしは、BL小説家として歩み出したものの、濡れ場が書けずに悩む次雄に実地で書かせようとする睦久です。
体が繋がるのは早かったけど、恋人としてはまだまだこれからな二人。今後ますます完璧さに磨きがかかるであろう睦久との先の物語も読みたいです。

5

なんだこの可愛さはっ!

次ちゃんのアホっぷりに癒される事間違いなしです。
もう本当に丁度良いアホっぷりさ、腹が立たないアホっぷりさ!
この作家さんは「読者に魅せる」技術がすごいと思う。

そして、あらすじを読んで、漫画の途中までは、睦久は腹黒キャラだと思ってました、そんな時がワタシにもありました。
読者の皆さんそう思うハズです。
天然?(本来の性格的な)なのか???
養殖(次雄の為に)?なのか???
睦久ったらなんちゅう可愛いスパダリワンコなんだ!

なんか王道ラブストなんだけど、すごく満足できる可愛い作品でした!

4

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