電子限定描き下ろし付
自分にとっては『スイートハートトリガー』よりもこちらのほうが断然好みだ。
個人的キャラクターの好みに左右されたってのもあるが、久々にこれは良いビッチ受け!!って満足できた。
片想いの男性の面影を追ってか、どうも赤毛フェチ気味になっているビッチ受け・ダニエルがなかなかいい性格してて、DT幼馴染み・ローガンに対して"踏み台"発言が飛び出しても後ろめたさや罪悪感ってのは一切なし。
対するローガンも、ウジウジ悩んだりダニエルに振り回される事がないさっぱりした性格で、案外と彼の片想いを達観した目で見ていたりと、コイツもなかなかのものだなと…
それにしても、ローガンってパッと見も決して悪くないだろうに、どうしてガールフレンドが出来なかったのかが不思議だ。
あと、この話って始終カラッとした持ち味が魅力だな、ってのも感じた。
大抵セフレから入る関係となると何かしら拗れるとか誤解を招くとかってのがあるだろうに、この二人に関してはそんな心配?がなかった。
エロ度もそれなりに高めでモロtn〇、下半身マッパってシーンも多々あるのに、ここまで一冊通してあっけらかんとしているとかえって卑猥には感じないものだなぁ…と。
ま、一番最強だったのはローガンの父親だったけどね。
無自覚に大人の男の可愛さを振り撒いてダニエルを惑わした挙げ句に無事で済んだなんてスゲー(笑)
セフレから始まった関係が本気になっていく中で、主導権がダニエルからローガンに傾いていく絶妙さがあるし、ローガンなりの純情なこだわり(相手の顔を見てセックスしたい、とか)、いつの間にか片想いのわだかまりが消えていたダニエルとの変化にも注目だ。
それに性に奔放なビッチ受けだって、誰かしら一人に心を奪われるとたちまちに可愛くなるもので、ダニエルも例外ではないのだ。
もしかしたら将来ローガンが自分好みのいい男になるかも、ともじもじしている姿が可愛いぞ(笑)
とっても簡単に言うと
一度ときめいてしまった相手の事を、深入りする事なく自分の中だけで大切に大切に育てて生きている
お尻のゆるめな
受け君が、他方向(攻め君)からの愛の攻撃を上手くかわしていると思っているけど実は胸がかすり傷だらけで、いざときめきの対象に真正面から向き合って一歩前進してみるも、美しく妄想しすぎたせいであれなんか思ってたのと違うし
息子が起動しないだと…!?
となった所に突き刺さるのは攻め君の愛の金棒!
傷だらけのハートには相当なダメージを負い、最後には降参して自分からハートを攻め君に捧げて幸せになるお話だと思います(簡単とは)
これこそ私の誇大妄想ではありますが、受け君は遺伝子的に恋しちゃってるのではないかなあと思います。
いつか攻め君は、かつて最愛と思っていた人と姿形が似てきて、受け君はもっとメロメロになって、攻め君も大きな胸でしっかりとそれを受け止めて、お互い幸せになってゆくのだろうなあ…。
ただのお友達、なら崩壊していたかもしれない展開ですが、幼馴染と言うのはちょっと他と違うんですよね。
半分家族みたいな感じだし、男の子同士だから尚更、今まで友達と思ってなかった、なんて言われて今までの積み重ねが一瞬にして無くなることはないんですよね。男の子は女性に比べてお友達に情深い生き物と聞きますので(笑)
個人的にあぁええ台詞やなあ!と思ったのは攻め君の
お前も俺も絆される
それを知らなかったのか
です。
今まで攻め君が伝えてきた愛がここに詰まっているような気がしました。
この作品は上質な絆されものだと思います。
最後になりますが、わたしがこの本を購入したキッカケは
なんかエロそう
だったわけですが、本当にエロかったです☆
内容がエロエロというのではなく、作画的にです。
下半身の肉感がすっごく好みで、お尻とか太ももの筋とか、男らしさを残しつつ柔らかみもあって、美味しそうな身体なんですよ…!
白抜きされてはいますが、しっかりカリとかわかるんでペニス好きには大満足でした!
一冊丸ごと二人のお話なのでそれもよかったです。
表面ドライだけど中はしっかり熱い男の子同士の恋愛が読みたい方には気に入って頂けるのではないでしょうか
ニャンニャ先生の絶妙に爛れた若者達。
アメリカのドラマや映画を見てる時と同じ感覚で、アメリカ的大雑把さを感じる。セリフの言い回しも雰囲気あって。ママとかカウンセリングとかコカインとか言い出すし。
ストーリー:友達だと思っていたダニエルは、ゲイだし、誰彼構わずヤリまくってるし、さらには自分の父親を好きだった。動揺しながらもローガンは、ダニエルに惹かれていって…
ダニエルのキャラクターがいい。明け透けで割り切っていてストレート。自己完結の塊で共感できた。
序盤ダニエルがセクシーなのですが、童貞だったはずのローガンがどんどんエロくなっていきます。
あんなに好きだったはずのエド(ローガン父)を神聖化し過ぎて、勃たなかったダニエルのうろたえぶりが好きでした。その後自棄になってるダニエルの色気よ。ダニエルみたいな自家発電で愛を増幅できるタイプの人間に惚れられたら一生離れられないことを覚悟しなくてはなりませんね。
距離が近づくことで、知っていくことで絆されるってことをその渦中にいながら理解してダニエルに話して聞かせるってすごい
恋って本当に理屈じゃなくて、きっかけはなんでも近くにいることが心地よく当然になって、色んな自分や相手を見せあって、それぞれを受け入れて大切にする中で絆されていくことを言うんじゃないかなってすら思った
ローガンに気づかされた
本当はエドを好きなんじゃない
まずいグミを買って食べていたのと同じことをしていただけだってローガンに突きつけられて、実際にエドをなんか違うって感じてしまって、ダニエルの弱りきった様は痛々しかった
翻って甘えるとなると凄い変わり身でビックリした
ローガンもダニエルに抱いていたイメージが壊れたんだけれど、思い込みが激しく人を見下す性格のダニエルに絆された自分を認めて恋人になれる器のデカさはなかなかだと思う
エドに育てられただけある
ちょっと体鍛えたらダニエルの理想のまんまのおじさんになりそうな気もしなくもない
人生を壊すようなダメージを受ける前にローガンとキスできて良かった
タイトルのジョウブレイカー。ググると、顎を壊すほどの巨大なキャンディがヒットするが、キモはその構造。幾重にもなる味の違う層でできており、舐めていくと味の変化を楽しめるという。
この作品では、二人の関係が変化するきっかけとしてまず登場する。そして関係性の変化そのものが、味変するこのキャンディを暗喩的に思い起こさせる。
ニャンニャ先生の作品を読むのは初めてだったが、こんなにも心情描写に秀でた作家さまとはつゆ知らず。なんとももどかしい二人の恋を、丁寧に描いている。表面上はドライにくっついた二人だが、ラブラブなのが良かった。
ビッチ受けが大丈夫な方には是非読んでほしい作品。絵も上手い!