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表題作五臓六腑の恋

樫原誠一 病気持ちのホスト
よもぎ田いちろ 借金持ちの食堂店主

その他の収録作品

  • おまけ(描き下ろし)
  • カバー下おまけ(描き下ろし)

あらすじ

夜の街でひっそりと営業する「よもぎ食堂」には、
近くの店で働くホスト達が仕事終わりにやってくる。

とにかく騒がしい彼らにうんざりしていたのが、
店主である“いちろ"の顔に、はっきりと出ていたらしい。

「おにいさん、俺らのこと嫌いだよね?」

ナンバーワンホストだという誠一が、飄々と言い放つ。
いちろが最も苦手なタイプの人間だった。

「でも、手抜きの料理を出さない。アンタの誇りがそうさせない」

けれどたった一言が、すべてを一変させることがある。
なぜか熱くなる頰には、知らないふりをした。

描き下ろし10ページ収録!

作品情報

作品名
五臓六腑の恋
著者
トリメ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス moment
発売日
ISBN
9784801963030
4

(70)

(22)

萌々

(30)

(14)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
276
評価数
70
平均
4 / 5
神率
31.4%

レビュー投稿数9

飯テロ系ではなかった

歓楽街近くにある定食屋を舞台にしたお話です。

仕事明けにやってくるホストたちの事を、甘い言葉で女を騙して金を巻き上げる奴らだと内心不快に思っている店主のいちろ。
その中でもとりわけチャラそうに見えるナンバーワンホストの誠一が、実は誠実に仕事に取り組んでいてホストという仕事に誇りを持っていることを知り、その意外性に驚き、やがて次第に惹かれて…という展開です。

店主のいちろがかなりの訳あり物件というか、既婚ゲイの元カレに執拗に復縁を求められてるわ、父親から引き継いだ店の借金を返済できずにゲイ風俗堕ちさせられそうになるわと、なかなかの不幸続きなんだけど、それをその都度、誠一が助けてくれます。
どうせこの借金も大金稼いでいる攻めが返済しちゃうんだろうなぁ…という先が読めるベタな展開だったけど、それらがきっかけで二人の仲が深まったりする様子はなかなか良かったです。

帯に「大嫌いな男の胃袋を、掴んでしまった」とあるので、美味しいご飯があれこれ登場してがっちり胃袋を掴む飯テロ系かと思いきや、ご飯はほとんど登場しなかったのがちょっと残念ですし、ご飯BLを期待して読むとガッカリすると思います。

どうしても店を手放したくないいちろがゲイ風俗堕ちを決心する様子を見て、それなら俺がヤりたいと言ったらヤらせてくれんだよな?と挑発する誠一。
てっきり断られるかと思ったら「ヤれよ!ヤらせてやるよ!」と応酬するいちろの言葉に顔が暗くなり、途中でついに無言で涙を流します。
決してこんな売り言葉に買い言葉のような形でいちろを抱きたかった訳ではないんですよね、誠一は。
その気持ちが手に取るように伝わるここのシーンが好きでした。

残念なのはホストの誠一の顔。
ちょっとクセのある顔なのでイケメンとは思えず、ナンバーワンホストというよりもキャッチのお兄ちゃん程度にしか見えません。
しかもいちろの借金肩代わりのあたりから、やたら毒気が抜けて若返ったようになり、大学生くらいにしか見えなくなってしまったのは、意図的なんでしょうか?

そしてただのワンコになってしまうのがワンコ攻め好きな私にとっては美味しかったけど、最初の頃の誠一とは別人のようでちょっと違和感が残ったのも事実…。

萌萌と萌で迷いましたが、初コミックとのことでちょいオマケして萌萌です。




4

美味しい定食と素敵な恋を召しあがれ

とても面白かったです。
ホスト×定食屋さんのお話ですが、ホストの誠一が真面目で紳士的で好きでした。
チャラいホストものも好きですが、派手な見た目とギャップがある誠実なホストも良い!

定食屋を営むいちろの店の常連は、ホストの誠一。
ホストなんて……と、内心小馬鹿にしていたいちろでしたが、仕事にやりがいと誇りを持つ誠一を見直していきます。

ホスト生命を断たれた誠一が人生に迷い、新しい居場所を見つけていく素敵なストーリーです。
誠一がいちろの夢に寄りかかるのではなく、一緒に歩いていこうとする所がいい。

二人で食堂を営む様子にほっこりするし、Hが最後の最後までお預けだったのも逆に良かった気がします^^
二人の誠実さが表れている気がしました。
コミカルで可愛い描き下ろしも面白かったです。

3

五臓六腑のわりに、ご飯の描写は少なめかな?

ストーリーはとても面白くて好きです
お互いに、いつのまにか恋に落ちたんだろうなと思える作品でした

攻めホストの言葉が、少し説教じみてる感もありますが言い回しがシンプルなので読みやすかったです

受けは、あまり外に出さず内に秘めるところが健気な半面、ちょっとこじらせてる感も否めなかったかなぁ
けど、それも含めてホストはほっとけなかった感じもするからキャラとしてしっくりくる2人でした

個人的に絵の線が、ちょっと太めかなぁと思いました
もう少しスッキリした絵柄の方が私は好きです

2

職業の違う二人の交流話としても面白い

父親が残した大切な食堂と多額の借金を抱える無愛想でゲイの青年いちろと、仕事帰りに食べにくるホストセーイチの交流話、面白かったです。
Kindle Unlimitedにて。

その要素ひとつひとつ(深夜早朝に営業するなら食堂じゃなくて飲み屋でも良かったのでは…てかメニュー見えない…)(これがNo1ホスト…?)は、うむ?と思うものもあり突っ込みどころがあるのです。
でもお話の運びや、偏見をなくし二人がほんの少しずつ心の内を晒していく見せ方がとても上手くて面白かったです。不自然にBLにせず彼らの持っているもので近寄らせていく感じで。

さらっと読めるようで良いメッセージも置きにきています。
「天職が一つだなんて決まってない」
社会のゴミという言葉に対して「ゴミの概念なんて人それぞれだろ
誰か一人がゴミじゃないと言えばそれは必要なモノだ」
この二人だからこその言葉、最後の展開、そして巻末おまけ一番最後の言葉!読んで良かった一冊でした。
なのでどんなストーリーが想像できない表紙イラストはちょっと残念。

それと、言葉が細かいところも面白いものが多かったです。
モブの「かっこよすぎてちょっとかっこいいしか言葉出ないわ」
モブを仕草でくすぐるいちろに「はいコレやめる!お腹壊すからね」など。

絵は丁寧で飽きないよう魅せる工夫をされている感じがしますが、どうも外国の漫画のような独特の硬さ?がありました。それでも最終話には一段と上手くなられているのが凄いです。

0

力が湧いてくる

食べることで癒されるホスト、
ポジティブな言葉で癒される定食屋の主人。

何こいつ?って始まりから
ホストの事を知る度、惹かれてくのが~~~良かったです!!

本当にホスト誠一が良い男で!!
強気ないちろさんのふとした姿も可愛くて可愛くて。
二人とも良~い男、そりゃ惚れるわ!!

「天職はひとつじゃない」て言葉や会話の端々にも励まされました。
美味しいものと褒められる、認められることは大事だなぁ、本当に。

くっついてからのワンコ攻めホストにタジタジないちろさん、
2人のいちゃいちゃがかゆすぎて、おまけモブ目線も面白くて、
いちろさんの定食屋さん通いたいくらいです!!

0

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