双子のチビ白虎にちゅっちゅされちゃって!?

小説

  • 白虎さまと子守りいたします。

白虎さまと子守りいたします。

byakkosama to komoriitashimasu

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表題作白虎さまと子守りいたします。

フーガ、白虎族で元天司のモルナガ領主
持田遥斗、天涯孤独な特異体質の青年、22

その他の収録作品

  • 大人たちの休息
  • 世にも奇妙なピクニック
  • あとがき

あらすじ

幼い頃に両親を亡くし、育ての祖母まで帰らぬ人となった持田遥斗は、虎耳尻尾の双子が泣いてる世界へトリップ。オムツ姿の二人を抱っこすると遥斗の耳たぶをちゅっちゅし始め、やがて泣き止みーーその様子を見た虎耳のイケメン、フーガから、遥斗は双子の乳母に命じられてしまう。いやいや、そもそも一体ここはどこであなたたちは誰なの!?

作品情報

作品名
白虎さまと子守りいたします。
著者
榛名悠 
イラスト
駒城ミチヲ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344842557
3.1

(17)

(2)

萌々

(5)

(3)

中立

(7)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
46
評価数
17
平均
3.1 / 5
神率
11.8%

レビュー投稿数6

子どもたちばかりに独占させるのはもったいない。

ずるい…ずるすぎる…。
ちみっこ×もふもふ×2(双子)の誘惑に抗えるわけもなく。
表紙イラスト・1ページ目開いた際の口絵で
既にやられてました。
作家さん買いでしたがこの時点で『買ってよかった…』って
思ったくらい…笑

祖母が死に天涯孤独となった受けさんの遥斗。
生きる気力もなくなってたある時に聞こえてきた『助けてくれ』という
言葉に引きずり込まれ。
目が覚めるとそこは知らない場所で。
そこでケモ耳付きの攻めさん、フーガと出会い、
警戒されながらもある事がきっかけでケモちみっこ達を育てる事になり…

と、異世界トリップ・もふもふ・子育て
の大好き要素三拍子なお話で。
天災など深刻な題材も関わってきますが、比較的軽く読めるトリップものです。
なにより、あのちゅっちゅが!可愛い!!
ちみっこ達に耳をちゅっちゅされてる挿絵がツボで。
それを実は羨ましく思ってた(はずの)フーガもちゅっちゅする始末で。
最後の方で、現実世界に戻ってしまったシーンなんて…
スマホに撮った家族写真を眺める遥斗には涙を誘われ。

笑いあり・可愛さあり・涙ありの
とっても癒された1冊でした(*˘︶˘*).。.:*♡ 

7

ちゅっちゅ♪

もふもふちみっこ子育てが堪能できる可愛いお話でした。
ちゅうちゅうする姿が悶絶ものの可愛さです( *´艸`)
双子ちゃんのトテトテ歩きや、
「ちゅっちゅしたいです」
「ちゅっちゅさせてくださいな」
のセリフにはもう悶えまくりでした。

受くんが子どもだけを置いて二度ほど離れたのがちょっと気になってしまったのと、以下の謎が未回収だったのが残念です~。
・乳桃の木の謎
・受君の赤い目や乳桃のエキスが出てくる謎
・マウロが持ってた乳桃果の謎

もしかして続編?と思ったけど、そうでもないみたいなので・・・
続編予定があるのかなぁ?

でも基本甘くて可愛い一冊でした!もふもふとちみっこが充足できるので満足な一冊ですっ!

5

偽りのない自分でいられる世界

今回は先代天司で白虎族の領主と
異世界トリップした日本人のお話です。

受視点で異世界で攻様との幸せを掴むまでと
攻視点で4人で市にお出かけするSS、
王弟が4人のピクニックに巻込れるSSを収録。

受様は純粋な日本人ですが
遺伝子の突然変異で赤い目と金茶の髪で
周りから特異な目で見られていました。

小二の時に不慮の事故で両親を亡くし
田舎町で商店を営む祖母に引き取られると
受様はさらに周りから浮いてしまいますが
唯一の味方である祖母は受様を
とても可愛がってくれました。

高卒後は市街地で就職しますが
祖母が倒れたとの知らせで田舎に戻り
祖母孝行しようとしますが
祖母は肺炎をこじらせて逝去し
受様は1人、残されてしまいます。

慌ただしく祖葬儀を終えた受様は
何もかもどうでもよくなりますが
雨降る公園を歩いていた受様は
突然助けを呼ぶ声を耳にします。

単なる空耳かと思った受様ですが
石造りの階段で足首を掴まれ
空中に放り出されてしまいます!!

受様が次に気が付いた場所は
石造りの階段の最下段…
ではなく半円形に張り出した
石造りのバルコニーでした。

そしてここでもまた
助けを求める声が聞こえます。

出所は背後の壁の先にある窓で
分厚いカーテンから覗いた室内には
大音響で泣き叫ぶ男の子が2人!?

よく似た2人には丸耳と尻尾まであり
驚く受様でしたが抱きあげた双子は
受様の腕の中で白い獣に変化し
受様は固まってしまいます。

そこに今度は哺乳瓶を抱えた
白い獣の耳をつけた背の高い男が現れて
2匹を抱く受様を怒鳴りつけます。

彼が今回の攻様になります♪

攻様は天候を操る天司で
この地の領主でもありましたが
ある事情から天司の力が衰え
天司を次代に引き継ぎますが

特殊な引継ぎだったせいか
次代は双子として現れて
上手く力も使えない状態なのです。

攻様は受様をあからさまに
不審者扱いしますが
受様が双子を泣き止ませると
受様を乳母にすると宣言、

受様は攻様とともに
双子を立派な天司にすべく
奔走することになります。

目指すは来月の豊穣祭での
2人が天司の舞いを踊る事。

はてさて双子は天司として
豊穣舞を献上できるの!?

日本で浮いた存在だった受様が
異世界で出会った攻様と双子と関わる事で
自分の居場所と幸せを見つけるまでの
ラブコメディです♪

攻様達天司は乳桃果を経て
その能力を引き継ぐのですが
攻様の引継ぎは異例の事態だった為か
双子が誕生してしまいます。

天司は先代と乳母に育てられますが
独り立ちすると彼らは消えてしまい
攻様は慣れない双子の世話に
悪戦苦闘していたのです。

受様がトリップした異世界は
住人は耳&尻尾がある獣人の為
攻様は受様を赤猿族と偽りますが
受様は双子の世話をしていく中で
獣人達にも受け入れられていきます。

双子は豊穣祭で立派な舞いを見せ
受様は攻様と甘い雰囲気になりますが

予期せぬ頭痛に見舞われるようになり
更に一騒動(二騒動かな!?)あって
受様が攻様の手を取るまで
とても楽しくよめました (^o^)/

攻様は領民に怖い領主と噂されても
黙々と領民のために働く領主です。

日本では異分子扱いされた見かけを
ありのまま認めてくれた攻様と
一緒に双子を世話するうちに
双子達も成長していきます。

豊穣祭までは子育てモノのドタバタ、
その後の界渡りによるハラハラ、
まとまった後でのラブラブと
各種楽しませて頂きました♪

個人的は
ファンタジーや異世界トリップでは
大切な記憶を思い出そうとすると
頭痛がする設定はありがちなお約束で
あまり気になりませんでしたが

受様が乳桃果と同じ分泌物を出すとか
説明不足な諸設定が気になると
消化不良になるかもですね。

今回は
異世界トリップ&ケモミミ攻様繋がりで
塩山オーロラさん『狐王と花咲ける恋妻』は
いかがでしょうか。
王道な異世界トリップが楽しめますよ。

7

もふは可愛い

モフっぽかったので購入。子トラたちは非常に可愛い。そして子育てなんて知ったこっちゃねー状態のイケメンが、だんだん子供たちと家族になっていく様はとっても可愛いし、幸せ感あったので萌にしました。もふもふお子ちゃまが好きな方は嬉しいかも。設定はあまり気にせず読了しましたが、受けさんの体質?については、謎解き欲しかったなあと少々思います。本編290P弱+後日談SS19P+サブキャラ視点のSS6Pほど です。

お話は、遥斗が最愛の祖母を亡くし、一人ぼっちになった家に帰るのが嫌で呆然と公園に座っているシーンから始まります。雨が降ってきたため、しぶしぶ立ち上がって歩き始め、石階段を下りている時に「助けてくれ」という声が聞こえ、足が何かに掴まれたようになって体が空中に放り出され・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
テン、ライ(♂、双子、フーガの後継者である天司、白虎族のお子様で虎に変身可)、マウロ(正体不明の人(♂、成人)、テン、ライのお友達になる子供 等です。テン、ライが割合ご活躍。

******以下は好きだったところ

天司は天候を支配する力を持つもので、フーガは前の天司。ある理由により代替わりをしてテン、ライが生まれたという設定です。天司は乳桃という木になる実から生まれるそうで(桃太郎?)、テン、ライは未熟だからかとてもよく泣く=雨続き。フーガ自身も親というものを知らずに育っているので、小さな二人をどうしたらいいのか分からず悪戦苦闘しているのですが、そこへ降ってわいてきたのが遥斗♡なぜか遥斗の指をしゃぶったり、着ていたパーカーをしゃぶったりしていると落ち着くのか、お子様が泣かない!それで乳母認定されちゃいます。
なにしろ見かけはラブリーな二人。絆されて遥斗もすっかり乳母化し、ついでに(笑)フーガの面倒も見ているうちに・・・という経緯。フーガが虎になってブラッシングを気持ちよく受けている記述なんかはこっちがうっとり・・

亡くなったばかりの祖母の件で、一度元の世界に戻るというせつない山がありますが、私は子供二人とフーガと遥斗が家族を形成していく様子が嬉しかったです。食事を一緒に楽しく食べることや、お子様をほめることは大事♡と思ってw

モフ記載や、家族形成過程話がお好きな方はお試しいただいてもよいのではと思いました。しかしあの耳から出る甘い液体はなんだったんだろう・・・読み飛ばした?

4

何だか不思議な天司さまの成り立ち

今やBL小説で主流の一つになった異世界トリップもの。
『助けてくれ』の叫びを聞き取り異世界に引き込まれた遥斗は、2歳児相当の虎耳と尻尾を持つ双子の乳母の役目を仰せ付けられる。

異世界では天司たる者が、国の豊穣や平穏無事の為に天候を管理するという大役を背負っているが、訳あってフーガ(攻め)は引退し、新たに産まれた双子のテンとライに代替わりしなくてはならなくなったのだ。
この幼児達に国の最重要行事・豊穣祭を目指して短期間で天司の舞いを覚えさせるべく、スパルタな父・フーガと優しく甘えられる母・遥斗と四人で築き始めた家族関係にほっこりする内容となっている。

この話の中で目を惹く設定が、”天司”なる天候の祭司が誕生する成り立ちなのだが、自分には哺乳類の固定観念が強いせいか何とも不思議だった。
母乳の代わりに”耳たぶちゅっちゅ”って発想も斬新だったけれど、全然いやらしいものではなく、むしろその様子が可愛らしかった。

遥斗の体内でだけ分泌される不思議なエキスからして、彼が異世界に引き込まれる原因に繋がるのかと思っていたが、その点については特に触れられていなくて拍子抜けしてしまった。
遥斗が幼い頃から悩んでいたという生まれつきの金髪や赤い目ってのも伏線があるのかと思いきや、単に異世界やフーガの前では隠す必要がないんだって位のものだった。
他にも、何か大事な事を忘れているっていう謎の頭痛とか、思わせぶりに見せかけて実は何ともないって設定が幾つかあって、空回りに終わった感が残ったのが惜しい。
でも、遥斗が気持ちの区切りを付ける為に一旦元の世界に戻った展開は良かったし、脇役の変わり者術師・マウロが面白いキャラクターだった。

ちなみにマウロってば登場シーンとか挿絵で見る限り虎耳と尻尾が見当たらない?ようなのだが、普段から異世界の人間をリスペクトしているのだろうかね?

2

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