ボタンを押すと即立ち読みできます!
待ちに待った『ジェラシー』の2巻。表紙がめっちゃカッコいいです。1巻は赤い背景に卯一のイラストでしたが、2巻はゴールドの背景に明虎さんのイラスト。
で、帯が素敵。
それぞれ二人を見事に表現してるな、という感じです。
という事でレビューを。すみません、ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
1巻の終わりで半田さんに対する殺気を漲らせていた明虎さんですが、2巻はその続きから。
明虎さんが、半田さんを殺めてしまう。
卯一が放った銃声、そして半田さんの遺体。
大事になってしまったそれらを淡々と処理しながらも、明虎さんをそこまでさせてしまう卯一に対する複雑な思いを抱える浅生田。
明虎さんの卯一への執着心がすさまじいです。
どちらかというと極道の世界に浸りきれず理知的なイメージのある明虎さんですが、その彼があそこまで自分を見失ってしまう。
「好き」とか「愛」とか、そんな言葉では表現できない。
明虎さんと卯一の独特な関係にぐっと引き込まれます。
そして、今巻で明虎さんの奥さんの麻巳が登場します。けがをして追われている卯一を、明虎さんが匿うことにしたから。
妻がいて、極道の組長代理という立場にいる明虎さんが、身体の関係を持っている卯一を連れてきて、そしてその卯一の世話を妻の麻巳にさせる。
と書くと、健気で薄幸な妻、をイメージしてしまうかもしれませんが、
彼女が、とにかくカッコいい…!
夫の愛人(=卯一)に対して非常に冷静だし、対応が大人なんです。
その理由が、これまた泣ける…。
BL作品における女性の立ち位置ってちょい微妙なものもありますが、彼女は文句なくカッコいいです。明虎さんを深く愛してるんだな、というのがしみじみ伝わってくる。さすが辰之の母ちゃんだけあります。
初めは明虎さんの奥さんという事で敵対心を燃やし、やたらと反抗する卯一ですが、少しずつ懐柔されていくさまがなんとも微笑ましい。
が、その平穏さはあくまで麻巳が一歩引いているから、明虎さんの意思を尊重しているから、なのですが、でもこの三人もこのまま平穏にはいかないよね。どこかでこの関係は破綻すると思うのですが。
そして相変わらずの卯一。
彼は自分が傷つくことに何のためらいもない。
彼の望みはただ一つ。
明虎のために働き、そして彼と平等の立ち位置に立ちたい。
だから無理もするし、潔い。
それゆえに、2巻でもいつでもピンチに襲われています。
モブレあり、人を殺めるシーンあり。
痛い描写が苦手な方にはややきつい展開が多いです。
が、そこから見えてくる明虎さんと卯一の、お互いへの執着心にクッソ萌えます。
浅生田と卯一の過去にも何かあった感じだし。
卯一の娘の麗華ちゃんの小話もあったり。
明虎さんと彼の父親との確執も少し見えていたり。
明虎さんと卯一の関係だけではなく、こういったエピソードが所々で盛り込まていて続きが非常に気になります。
あ、そうそう。
卯一が(というか櫓木さんが)『四代目・大和辰之』で辰之を凌辱する時に着ていた着物。
あれって、明虎さんの寝間着、なのかな。
ずっと大切にしてたんだろうか。
気になります。
第1巻の櫓木と対になっている明虎のカバーイラストが渋い金でかっこよすぎ。
なに、この極限まで目立たなくさせたタイトル文字!
この絵ありきの、この潔さ!
お話は、まだまだ序盤で、この二人の関係、これからがもっと面白そう。
そして、辰之そっくりな麻巳姐さんのカッコいいことよ!
ヤクザの女房らしい肝の座り具合と、それでも時折みせる弱音とか。
明虎にしても、櫓木にしても、麻巳にしても、こんな風に濃厚な生き物たちのそばに居たら、浅生田がこの先も一生ここから離れられない気持ちもよくわかるよね。
セルフツッコミ
多分、ここから先の感想は、ネタバレ地雷で爆発炎上されちゃうことはないだろうけど、一応レビュー本体から離して書くね。
このタイトルといい、このシリーズって櫓木のお話と見せかけて、実は浅生田の話なんじゃないかなって、この巻を読んでいて強く思った。
明虎の妻の麻巳も、明虎と櫓木の関係に嫉妬しているけど、辰之の存在があるから、二人のことはまあそれはそれで勝手にやっててもらえば、みたいな割り切ったところがあるじゃん。
でも、浅生田は?
BL的な恋愛面から浅生田が絡むことはないだろうけど、だからこそいろんな事に嫉妬せずにいられない、そんな浅生田の気持ちがこれからどんな風に描かれていくのかしらね。
これからの、浅生田に注目だ!!
文句無しで面白かったです。
櫓木の誰の思い通りにもならない危うさに目が離せなかったです。
そしてやっぱり明虎の妻の麻巳がカッコいい姐さんで好きです。赤ちゃんの辰之も可愛かった。
ただ明虎が櫓木を自由にし過ぎていて、不安にもなりました。浅生田の思い詰めて行く様子と、弥生組の動きも気になるのです。読んでいて破滅に向かって行くような不安を感じてしょうがなかったです。
明虎が実父の大和会会長を殺したい理由も分からないので、ますますこれからの展開に目が離せないと思いました。
並行して描かれてる櫓木の娘の麗華ちゃんの虐め問題がどうなるのかも気になりました。3巻を購入していなかったので、慌てて注文したので届くのが楽しみです。
2巻も面白かった。。。
この作品の何が凄いって、明虎の迫力ある存在感とカリスマ性に対して、頭がとにかく良いのと、刹那的。この2つが、ずば抜けている卯一の組み合わせ。。。
明虎には既に、妻と子かおりますが…
独身の時に出会っていたら、破壊力抜群の最強のペアになっていたんじゃないかと、読み返しながら思ったり。。。
そしてこの人の存在を忘れてはならない。
明虎の妻の麻巳さん。
麻巳さんは、よく明虎を理解しているね。
器の大きさは、登場人物で1番。
いよいよ、会長も出所して来たし。
さて、3巻へ!