僕の人生の代償に、君は何を支払うの…?

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表題作凍える熱情

玄沢喜一(同じビルで働く社長)
百瀬良春(心療内科の薬剤師)

その他の収録作品

  • ほどける熱情

あらすじ

心療内科で薬剤師として働く百瀬には、幼少期に事故に遭い、一緒にいた友達を助けられなかった辛い過去があった。ある日、同じビルで働く玄沢と知り合い、度々食事をする仲に。次第に玄沢との関係を深めていった百瀬だが、実は玄沢は十七年前の事故で助けられなかった友人で、さらにその件がきっかけで彼の人生は大きく変わってしまっていた。百瀬は罪の意識から玄沢が望むまま彼のオフィスに軟禁され、気晴らしだというセックスを受け入れるが…?

作品情報

作品名
凍える熱情
著者
秋山花緒 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
ISBN
9784344842601
3.3

(6)

(2)

萌々

(0)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
18
評価数
6
平均
3.3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

代償

会社社長の玄沢と心療内科で薬剤師をしている百瀬のお話。

百瀬は子供の頃夏に山で事故に遭い、毎年その時期が近付くと不眠の症状に悩まされていた。
玄沢は百瀬の勤める病院に通院している患者のひとりで彼も夏が近付くと特に不眠が酷くなるという。
玄沢をどこか放っておけないと感じた百瀬は声を掛け、ふたりで食事をするような仲に。
そうして打ち解けてきたころ、山で遭難した時に助けられなかった友人が玄沢だったと判明。
あれ以降人生が狂ったという玄沢にその代償として何でもする約束で体を差し出し、歪んだ関係が始まってしまうという重た目なお話でした。

事故当時の記憶がまったくないわけではなく、トラウマになっているのに大人になってから山に入ることが出来ているのはアレっ?と思ってしまった。近づくだけでも具合悪くなりそうなものだけど。
玄沢が百瀬に代償を求めるのは間違っている気もするけど、それが引き金で幸せな日々が奪われたと思い続けていたなら矛先が向くのも仕方ないことなんでしょうね…その部分は切なかった。

そして百瀬の先輩で心療内科の医師・葛城の言葉に驚き。
詳しい理由を知らなかったとしても過去のことを「まだ引きずっているとは」と呆れたように言うなんて…そんなこと言う医師のもとに患者さんはくるんだろうか。

色々と思うことはありますが、心の闇を扱うようなお話は読み手側としても難しいなと思いました。

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