ボタンを押すと即立ち読みできます!
ほの暗さや堕ちてしまった異常さを醸し出しながらも、甘い甘いとろけるような共依存に溶かされます。
BL(キラキラした真っ当な恋愛関係)というよりは、男二人のどこまでも堕ちてゆく共依存関係と言った方が正しいですね。
ヤンデレモノと言えば、途中でどちらかが正気に目覚めてしまったり片方は拒否していたりで惜しい気持ちになる事がよくありますが(ただ単に私の性癖がヤンデレにはヤンデレをあてがいたいだけですが……)、これは二人ともひたすらに依存の沼に堕ちてゆくだけの話です。最高です。
私はこのような共依存BLを待ち望んでいました。ヤンデレ×ヤンデレが好きな方は是非……!!!
前作『ボーイズ・バッド・ロマンス!』とは全く異なる作風に、驚きが隠せません……
モラルの逸脱を、美しく描いた作品です。
背徳的で、仄暗くて、読み終えた後に渦巻く灰色の感情が、妙に心地良く……
「幸せの形は、人それぞれ」ということが実感させられるようなHappy Endを迎えます。
「ヤンデレ」等と表現される方も多いようですが……その一言で纏めることの出来ない、独特で不思議な雰囲気が、この作品には漂っています。
正直、好き嫌いがハッキリと分かれる難しい作品だと思います。
一体、何処から何処までが八雲くんの計画通りだったのか……
共依存モノ、大好きです!!
何が好きって「狂ってる世界観」、サイコーです!
フィクションの世界でくらい狂気を感じたい、フィクションだから眺めて、覗いてみたいんですよねー♪
陰鬱とした湿度の高い雨の日に敢えて読みたくなってしまう…。
そんな魅力がございます♡
今作には主に4人の登場人物
攻めの柊平、受けの八雲、八雲の実兄:出雲
そして名も無き「おじさん」
おじさんによって幼い柊平と八雲は拉致監禁され、歪んだ世界で所謂洗脳され「つがい」として生活をします。
孤児院暮らしだった柊平にとってはそんな3人での生活の狂気に疑義も湧かず、むしろ安寧すら感じます。
そしてそれは八雲も同じで柊平と「なかよし」でいられる事に満足しています。
が、そんな生活は勿論長くは続かず、おじさんは捕まり2人も「元の」生活に…
という背景から大人になった2人の劇的な再会で物語が大きく動いていきます。
「元の」生活には戻れなかった2人、そしてそこに巻き込まれる兄、出雲。
三者三様、それぞれが狂った愛憎の中画策しているストーリーと心理描写に惹き込まれていきます。
狂おしい位に相手が大事なのか、自分の為に狂う相手が愛しいのか…
この辺の心理を抉って考えるのも最高に楽しいのです。
ちょっと長くなりますが私の共依存に感じるゾクゾクを語らせて下さい。
共依存にもいくつかパターンがあるかな?と思っています。
大きく分けて、、、
▶「2人の世界」が何よりも大事!っていう盲目的な2人に依る共依存
他には何も要らない位相手が大事で相手が世界の総てでこの均衡が崩れる事が
何よりも怖いから…大事に仕方が分からない。。。みたいな純愛に近いタイプ
そして
▶結局相手より「自分」が無意識レベルで優先されてる共依存
勿論相手も自分を必要としてる、欲してるから成り立つけど、優先されるのは
「自分の」欲であり、業であり、心の安定、そして愛する事、愛される事。というような『むちゃくちゃ病んでる寂しがり屋さんな精神不安定な人が2人居る』タイプ
今作は後者に当たる共依存だと思います。
そしてそれが顕著に表されているのが【ぼくの歪な楽園】というタイトル!
❝ぼくらの❞ではなく❝ぼくの❞という一人称!!!
これこそ「自分」を優先させた歪な愛し方の末の共依存!!!
精神倒錯の世界の住人感溢れるこのタイトル!!
秀逸過ぎます!!!
めちゃくちゃゾクっとします!!
そしてこの❝ぼく❞に当たるのは柊平と八雲だけでなく、出雲も、そしてかつての幼い柊平と八雲に楽園を与えたおじさんでもある。
わぁーーー
サイコパスってるぅーーーー!!!
とめちゃくちゃこの作品を読むとゾクゾクしちゃいます♡
ちょっとうまくまとまったレビューになっていないとは思うんですが、地雷案件多めな作品なので注意は必要ですが「ゾク」っとしたい病み系作品をサクッと読みたい時には是非・・・!
この作品を神作品にする事は倫理観としてどうか?という声、分かります。
でもこれを神作品にしないで倒錯好きは語れない…(語る必要ないか笑)
えと…要するに!『神』です!!
見事な共依存です。前作が気に入って今回も購入したのですが、ガラリと系統が変わりました…!
ハッピーなものも暗めの話も好きなので楽しく読ませて頂きました!
あらすじに「12年後に再会」とありますが、この再会に至るまでがかなり執着じみてました!
この話で一番怖いのは間違いなく八雲(受け)だな〜と。
健気な子なので尚更怖さが増しました。
実の兄と性行為をしている八雲の理由がとても切なかったです。
最後のシーンが特に胸に突き刺さりました。依存関係の終着点って、やっぱりここなのかな〜と。
(2人が幸せなら言うことは無し!)
そして、タイトルにもつけましたが、八雲の兄の出雲に救いが欲しいです(;_;)
お兄さんも八雲に依存してたんですね…。最後は八雲に呆れて去っていくお兄さんですが
八雲がどれだけ大切な存在だったのかと思うと胸が痛いです。
出雲にも素敵な相手がいつかできることを信じて…!
全体的にダークな雰囲気の話ですので、共依存・執着系の話が好きな方にオススメです!
過去に変態に誘拐されて"つがい"として行為を教えられていた子供たちが
12年後に再会し、お互いに依存・執着していくというストーリーです。
受けの八雲が無邪気な健気系かと思いきや、
ヤンデレ系の割とやばい子でした…好きです(笑)
柊平(攻め)も最初は割と常識的な考えを持っているのですが、
八雲に毒されて(?)思考がどんどん歪んでいきます。
受けが兄と行為をしていたり(描写はそんなにないですが)、
個人的には大好きなので楽しく読みましたがそれ系苦手な方は注意した方が良いかもです。
そして他の方も書いていらっしゃいますが受けの兄・出雲が最初はやばいやつかと思いきや、とにかくかわいそうな立ち位置です…!
目の前で弟を寝取られる…八雲のことは振り切って幸せになってほしい…!
タイトルに「歪な楽園」とあるように登場人物が全員どこか歪な狂気に包まれた作品。ハッピーハッピーな展開ではありませんが、バッドエンドということでもないのでそんなに構えずに読めると思います!オススメですー!