電子限定おまけ付き
就活難にぶち当たっている大学生の夜空(名前がかっこいい✧̣̥̇)と、両親がおらず親戚中をたらい回しにされていた高校生の晴真との、アパートを舞台にしたセンシティブLove。
夜空の親が管理しているボロアパートの下の階に、遠戚の子が引っ越してくるから面倒を見るようにと仰せつかった夜空。
第一印象は、色気があって「セッ…してぇ」と感じてしまいますが、接していくうちに違う印象に。
世話してやらなきゃ…的に変化していきます。
そしてこの晴真。
親戚中をたらい回しにされている間に、人間関係において心に深く傷を負ってしまいます。
後半で、その傷を負わせた相手と再会してしまうのですが、偶然が重なってナイスファイトで夜空がそこへ居合わせます。
居合わせるどころか、ザマァ展開でスカッとします。
そしてこの展開がきっかけとなり、2人は想いを通わせます!!
個人的にはこの一連のシーンが大好きなので、ぜひ実際に読んで、目と心で楽しんでほしいです!!
からの、就職に難航していた夜空は、晴真のおかげでやりたいことを見つけます。
そして、最後にはそれに向かって頑張る姿が描かれていて、とても胸アツでした。
うん、うん、うん。
夜空、やりたいことが見つかって頑張ってるんだね!! と親の気持ちのようになったのは、まりあげはだけでしょうか??
ところで、この作品。
お話がいいのはもちろんなのですが、ひを先生と言えば水彩の美しいイラストもとても魅力的なのです。
なのでぜひ!
今回のお表紙もとても美しいので、夜空と晴真を一緒に鑑賞してみませんか??
(いつか画集を出してほしいと思っている腐女より)
さがの先生作品初読みです。この後4作読みます。
絵、ストーリーの流れがすっきりしていて読みやすいです。
それぞれの事情で存在を否定され、夜空(すごい名前)は心が荒み、晴真は心を閉ざしている。
夜空が晴真を気にかけ世話をするうち、晴真が素直になる瞬間の描写がとてもよかったです。
それまで夜空視点だったので、夜空の喜び、晴真のかわいらしさに共感できました。
陸也がしたことは晴真のトラウマになり心を閉ざすには十分だった。
その陸也の発言に対して夜空が晴真と同じセクシャリティで理解者であることを告げ、陸也を軽くやっつけることになってよかった。
晴真が実は素直でかわいいのがギャップ萌えだし。
それにメロメロになる夜空もわかる。
自分に存在価値はないと思わされてきた2人が相手に認められ受け入れられる喜びに共感できました。
相手とアパートが2人の居場所になるいい着地点。
2人とも実はまっすぐ素直な性格で、ストーリーもさくさく進みストレスなく読めました。
こういうお話好きです。
同性に性的魅力を感じる描写が下品でなく、こういうものなのかもな〜と思えたのも好みです。
夜空が大家をしているアパートに遠縁の親戚にあたる晴真が入居してくるところから話が始まります。
誰からも期待されず就活も上手くいかない夜空と親戚をたらい回しにされ自分が悪いから相手を苛々させてしまうと思っている晴真が段々と心を通わせていき結ばれるのでとても楽しめました。
晴真は同級生の親戚に素股され女の練習台にされたことがトラウマになっていましたが、夜空が好きだと思う気持ちがそのトラウマを払拭してくれたようで良かったです。
シーモアは白抜き修正でした。
床で初夜を迎えるのかと思ったら夜空が自制して抜き合いだけで終わりにしていて、晴真を大事にしたい夜空の気持ちが伝わってきたので、とてもときめきました。
初めて読む作家さんのコミックでした。
初対面の高校生に対して「セックスしてぇ…」ってなるものかねぇ、と序盤に持った違和感でしたが、それは後々明かされるので解消されました。
自分があげたペットボトルのオマケを捨てないで飾ってた晴真も可愛いですが、その事が嬉しくてご機嫌になっちゃう夜空がとても良かったです。
そういう小さな積み重ねで恋って生まれるのかな、と思います。
誰にも必要にされていない虚しさを抱える夜空と、居場所のない晴真の2人の孤独が少しずつ癒されていく過程が素敵でした。
タイトルをあえて"かなしい"読みにしたのが、夜空が
晴真のことをいとおしく可愛く思ってる様子に当てはまっていて、よりピタッときたと思います。
『誰かを好きになることは
あんな風に
笑われるようなことじゃないって』
夜空くん!若い男のコに手を出しちゃうチャラくてしょーもないヤツだと思って読み進めててゴメン!心がめちゃくちゃキレイだった!すき!
「もっと深くキスしていい?」ってすっごく優しくて素敵な台詞じゃないですか?ときめきが止まらない。
色んなところで傷ついてきた二人が、自分の手では誰も傷つけたくないというように優しく、相手の身体に、心に触れる。居場所を見つけた二人に、幸あれ。