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森に住む美しき異邦人×無垢で淫らな赤ずきん。官能童話第3弾!
赤ずきんモチーフのお話が、メインキャラ全員人外で、果ては異能バトルを繰り広げる展開になるとは。官能童話シリーズ、改めて面白いシリーズだなあと思った。
赤ずきん王子ことリルは、箱入りお坊ちゃまって感じの能天気な16歳。あまりに危機感の薄い反応や、今じゃないだろうという状況で発情して苦手になりそうだったけど、正体が明かされるとそれなら仕方ないかとなった。
BLの相手役となるクラウスは、容姿の素晴らしさは細かく描写されてても、中身は終盤まで謎。性格はふわっとしかつかめず、口が悪い印象があるくらい。「狼」を比喩的に使ってるのかそのままの意味で使ってるのか、狙ってふわふわさせてる感じ。
中盤はリルと密会してるだけなので、もう少し動きのあるエピソードが欲しかった。いちゃついてるだけでは萌え不足……。
そしてクライマックス、盛り上がる祖母と王子。存在感的にも、この二人が主役のストーリーな気がしてくる。で、忘れかけていたところにクラウス登場。こちらも設定を豪華に盛っていて、置いてけぼりにされないよう必死に読む。
少々のグロがありつつ、バトルは終了。一応上手く収まったのかな。山脈を守護する聖獣、神の使いといってもバターに釣られるものなんだなあと、森の中でのクラウスを思い出すとなんとも庶民的な聖獣な気がした。
エピローグはめでたしめでたしの後のお話。リルにとってのクラウスを、秘密の夫であり唯一の生餌と表現しているのがとても好き。力を失っても淫魔の相手は可能なようで何より。
面白かったけど、もっとクラウスの活躍が見たかったかな、という感想。
シリーズの他の作品にもちょこちょこ出てくる「血の月」には何か深い意味があるのかな。
森に住む美しき異邦人×無垢で淫らな赤ずきん。
官能童話第3弾
ヴァルセント王国の王太子・リルは、母親代わりの祖母の女王から贈られた赤いマントを大切にしていた。
そのお礼にお菓子を作るため、森に住む先代の料理長を訪ねる途中、山の樵3兄弟に拉致され凌辱を受ける。
顔を見られて殺される寸前を、クラウスに助けられた。クラウスは獣人。
物語は、赤ずきんを土台にした、王道もの。
筋書きが王道で単調な文、頑張ったのか挿絵が超淫靡。
笠井先生の描画は、赤く塗りつぶしてもうっすら見える、この技法は浮世絵の春画の技法を意識しているように思う。
遊び心が入っていて、もの凄くエロい。
犬飼先生と笠井先生のタッグは最強だと思っています。詳しいストーリーは他の方にまかせて感想です。
てっきり贄に選ばれてしまったリルの元に現れるのはクラウスだとばかり思っていました。慈悲深そうに見えた女王の正体とクラウスによる屠られ方に、犬飼先生はやっぱり上手いと思ってしまいました。
クラウスとリルが結ばれた場面は一度きりしかありませんでしたが、王となったリルの後日譚のクラウスとの会話から、しっかりと関係してるのが分かりました。
王位を次の王に委ねたら2人きりで幸せになって欲しいと思いました。
笠井先生のクラウスが歴代攻めの中でも抜群にカッコいいです。リルも赤いマントの中の華奢な肢体がとても萌えました。
ごめんなさい。本の半分まで読んでもひたすらエッチな事がしたくて頭がいっぱいのリルに共感できませんでした。
木こりに襲われあわや!というところにクラウスが現れ助けてくれて。でもなんだか不本意そうで、あれ?でもなんかエロいことはちゃんとしてって。
その後も良い子と悪い子のリルが葛藤し心の中で言い訳を繰り返してはクラウスにエロいことをしてほしくて、快感の先を体験したくて頭がいっぱいで。
君、王子だろう。箱入りすぎ!あとエロいこと好きすぎ!
半分まで読んでやっぱりクラウスを誘うリルにもう着いていけませんでした。
本の半分かかってエロいことしたいで頭がいっぱいのままで。
また気を取り直して今度こそ最後まで読もうと思います。途中でレビューしてすみません。こういう感想もあったということで…。
追記
最後まで読みました。
女王とリルとクラウスの正体、乗り越えた後の暮らし。なるほどなあ。クラウスの愛は思っていたよりもずっと深かったのですね。リルの成長を助けたり、その後のリルを生かしたり。
でもやっぱり評価はそのままかな。
この『官能童話BLシリーズ』、
毎回犬飼さんの発想とアレンジに驚かされます。
大胆にアレンジされつつ、しかし元の童話からは決して外れない。
今回の「赤ずきん王子」も、元の童話とは全く違うお話なのに、
ちゃんと「赤ずきんちゃん」なんですよね。
更に官能もてんこ盛り!
敢えて『エロ』とは言わず、『官能』と言いたくなる絡みのシーンv
頼りなく色々と分別のつかないリル王子。
謎だらけでも逞しくカッコいいクラウス。
前半、読んでいてなかなか物語が先に進まず、
同じループが続いているように読めてもどかしくなるのですが、
後半はその謎も解け始め、一気に物語が進んで面白くなります!
『恐竜シリーズ』を彷彿とさせる大格闘シーンは迫力があります!
この辺も流石犬飼さんです!
ちょっと間違えば、嫌な子になってしまいそうなリル王子ですが、
私の中では不思議と最後まで健気で可愛く君臨していましたv
評価はちょっと迷ったのですが、
やはり犬飼さんの『創造力』に感服して『神』で!