兄弟の定理

kyoudai no teiri

兄弟の定理
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神12
  • 萌×212
  • 萌7
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

63

レビュー数
7
得点
132
評価数
35
平均
3.9 / 5
神率
34.3%
著者
 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784403524684

あらすじ

要斗と總一郎、似たところがまったくない二人の危うい均衡が崩れるのは……?
血の繋がらない兄弟の歪んだ愛の形を描く、オール書き下ろし!!

表題作兄弟の定理

津向總一郎、医師で要斗とは似た所の無い兄、32歳
津向要斗、スタントマン、26歳

同時収録作品兄弟の定理

式見槐、俳優、28歳
津向要斗、スタントマン、26歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数7

恋する傍観者

 本来ならプライベート中のプライベート、二人だけの秘め事であるはずのセックスシーンに第三者が介入する、というのは、さほど稀なことではありません。少なくとも沙野作品においては。

 「狂犬と野獣」シリーズの靫真通クンなんて衆人環視プレイがしまいには快感になっちゃって「お前は本当に見られながらが好きだな」なんて言われてたし、「神の囲い人」じゃ「婚姻の証人」の大義名分の下にお友達カプ2組も参戦して堂々の6Pが繰り広げられてたし。「花陰の囚人たち」の零飛に至っては、本来恋から遠い場所にいた二人に無理やり公開セックスを強いた揚げ句、彼らが本物の恋人同士になっちゃったもんだから敵役ながらあっぱれと「ブラックキューピッド」のあだ名を奉られたりしてましたもん。

 なので本作の「観察のスペシャリスト」式見槐クンも、満を持しての登場と思っていいわけです。いま一番売れっ子の超人気俳優で、男も女も選び放題と思われる彼ですが、彼にとってこの世の人間はたった2種類しかいないという。すなわち、観察したくなるか、ならないか。そして現在、彼が最も観察したい人間が、本作の受け、要斗だというのです。要斗自身はは幼いころから兄聰一郎しか見えてなくて、大人になり、スタントマンという職に就いた今は、外科医の兄に手当てしてもらいたい一心でより過激なスタントに身を任せている。そんな彼の危うさが、式見には手に取るようにわかる。なぜならずっと要斗を見てるから。「僕は君が望むことを分かってる」と式見は言い、本当に、いま要斗に一番必要なものを与えようとするのだ。

 彼はあらゆる手管とさまざまな器具を用いて要斗の体に快感を教え込んでゆくけれど、決して一線を越えることはない。自分の手の内で悶える要斗を見つめるその目は、奇妙な熱に浮かされているようでありながら同時に冷徹な観察者のものでもあって、愛の行為というよりは厳粛な実験に臨んでいるかのようだ。それでも、これが式見にとっての至上の愛情表現だったのは間違いない。

 あまりに彼の存在感がありすぎるものだから、私の中では主役である聰一郎の方がすっかりかすんじゃって気の毒なほど。本来なら一番盛り上がるはずの主役ふたりの両想いエッチの最中でさえ、あっさり身を引いた式見のその後の方が気になって集中できなかったくらい。聰一郎氏もねぇ。悪い人ではないし、チェンジリングという運命のいたずらで長いこと苦しんできたのは分かるから、幸せになってもらうのはやぶさかではないんだけど。なかなか要斗の想いに気づかないし、行動に移してもいまいち的はずれだし。せめて要斗最大の命の危機くらい、体張って守ってほしかった。ここでもやっぱり、海に飛び込んで助け上げたのは式見なんだもん。それにしても人気芸能人で超多忙なはずの彼が、なぜ要斗のスケジュールを完璧に把握してて、ここぞというとき漏れなく颯爽と現れるのか。ひそかに「お前はだかいちのチュン太かよ」と突っ込みたくなったりして…

 脇で出た本作で強烈な印象を残し、すっかり主役を食う働きをみせた式見クン。あとがきで作者ご本人の確約もいただいてることですし、次は彼が本物の主役で間違いないと思われます。どんな怪演を見せてくれるのでしょう。どんな相手役なら彼のおめがねにかなうのでしょうか。「好きな人に抱かれている君を観察したい」が彼の最高の口説き文句だとして、また要斗のように他に好きな人がいる相手を好きになっちゃったらあっさり身を引いてしまわないか心配です。前のレビュアー様方もおっしゃっていたようにある意味「最も恋愛に不向きな男」かもしれない彼の目が、本気の恋に眩む瞬間が見たい。

 

2

お兄ちゃんを求める心と弟を愛しく思う心

笠井先生だし沙野先生だし購入。兄弟ものの良さがようやく分かってきた気がしたので萌2.ドロドロしいとは思わないものの、兄弟ものの味わいが濃いと感じるので、苦手だと思ってる方は難しいかもしれないです。そう、恋人なんだけど、ちゃんと兄弟、「兄ちゃんと可愛い弟」だと感じました。全編書き下ろし、本編250P弱+あとがき。二人にめっちゃ絡んできたサブキャラというか当て馬のお話も、今後書かれるとのことでした!楽しみ~

イケメン白衣(兄)がベッドの横にいる病院で目を覚ました要斗(かなと)。スタントマンを職業としていて、10階建ビルの屋上から飛び降りたのですがどうやら怪我をしたらしく兄から「口内裂傷、左肩亜脱臼、全身打撲・・・」など告げられ、いい加減にしろと怒られます。兄から精密検査を受けろと言われていたのに、とっとと病院から脱出する要斗。しょうがなく兄は弟の自宅マンションに行き・・と話は続きます。

攻め受け以外の登場人物は
色見(イケメン人気俳優、ビジュアルあり!!!)と二人のお父さんちょっぴりぐらいかな。
ほぼ3人でお話は進みます。この色見という方がなかなか私には難解で。今度書いてくださるというスピンオフを超期待しています。

**以下は好きだったところ

しっかりお兄ちゃんの顔をするんですよ、そこがすっごく好きだった。そして弟も弟としてお兄ちゃんをとても慕っている。兄に焦がれている。そうだよなあ、兄弟ってそういう一面すごくあるよなあととってもシンクロしたんです。それで萌2.

色見の前で行為に及ぶところも、普段ならイヤだなと思うかもしれないけど、今回はそんなに。色見も兄弟も好きだったからかな。
最後、家に二人で帰るところもとても嬉しかったし。
ビジュアル抜きで、シリアスな兄弟ものを兄弟ものとして「良いわ」と思った初めての1冊かも。でした。

6

萌えより切なさが強い

先生初めてのディアプラス本だそうです。
ディアプラスは現代のリーマンなど、
どこにでもいそうなB達のLを描くことが多いレーベルな印象があるのですが、だから今回は現代物兄弟なのかな〜と思っていました。
でも実際は三角関係物…の方が表現があってるかも、というくらい当て馬さんがグイグイでてきます。
以下ネタバレです。

この当て馬氏が一筋縄ではいかず、
売れっ子イケメン俳優とスペックが高く、
ずるいのか優しいのか…!
あとがきにてこのキャラでスピンオフの話があることを明かされており、
納得…!という感じですw
個人的にはこちらの方が気になっています(*゚∀゚)
(発売前からスピンが決まっているのもすごいw)

肝心なメインカプですが、
普段から兄弟物を好まないこともあり、
2人のすれ違いが辛く萌えに昇華できませんでした。
エチしててもハッピ〜〜♡な気持ちにはなれない
プレイが序盤に多く、萌え1つという辛口評価です(*>Д<)
ごめんなさい…

それでもエロはいつも通り(?)濃厚で良きです!
沙野先生のキス描写はそれだけでエロエロで大好きです!
プレイも「見せつける」のが…ふふふ┌(。Д。)┐
受けの末っ子気質な性格も可愛くてよかったです!
こういう向こうっ気の強い子は好きです〜〜

それと、今回のアニメイト特典SSがとてもよかったです('ω'*)
みんな大好きヤキモチ〜〜(笑)
是非ゲットすることをオススメいたします!


6

頭の良くない人間のレビューとなっております

ネタバレする前に、
兄弟モノがお好きな方は
新しい切り口を楽しんで頂けると思います!

三角関係がお好きな方は
十二分に苦しんで頂けると私は思います(笑)


さて、ネタバレ行きます!
兄弟、と言うよりもほとんど三角関係のお話と言っても過言では無いと思います。

兄弟の話は他のお姉様方にお願いするとして、私は式見君という第二の、いえ…

もう一人の攻め君

についてちょっぴり語りたいと思います。

私は彼を当て馬、などという枠には絶対に入れるべきでない存在だと感じました。
当て馬とは、グーグル先生によると

『優勢な者を牽制する目的で推し立てられた者』

いやいやいやいや!!
そんなポイと投げて寄越されたような存在では全くないんですよ!
優しくて、心が強くて、愛する者の全てを受け止められるような広く深い心を持っている彼に受け君は、硬く歪んでしまった心を解きほぐされ、お尻の穴も使い物になるよう、しっっかりと蕩かしてもらうのです…。

そうして最後には、潔がよすぎる程にあっけなく、最後まで本当に優しいまま、男らしく受け君から離れていきます。
切なくて仕方がなかったです…。

牽制するどころか、お兄さんには弟君を守る為の忠告を与えて、弟君の心を包み支えて、下半身の開発までしてあげてるんですよ!?

めっちゃくちゃいい人じゃん…!!

お名前は槐(えんじゅ)君。
なになに、えんじゅは、幸福を呼ぶ縁起の良い木…

彼は天使にちがいない!!!!


私は式見君に感情移入しそうになるたびに
兄弟の定理だから…
兄弟がメインなんだから…
希望をもってはだめよ…
と自分に強く言い聞かせながら読んでいました。

辛い終わりを迎えた彼ですが、縋る思いで先生のあとがきを拝見したところ、式見君のお話を書いて下さる予定だとか…

ヤッッッターーー!!!

普通の兄弟ものでは決してないので、ぜひ沢山の方に読んで頂きたいです。
式見君の事ばかりお話ししましたが、一度は分裂しそうになった二人の兄弟が最後にはしっかりと再結合出来たことを本当に嬉しく思っていますよ(笑)

さあ、次は式見君が幸せになれる日を待ち望む事に致しましょう!

12

隙間のない論理、清々しいモラル

まず最初に感想を一言で。
「沙野風結子さんの本はとても頭を使う」。
「まぁ、いいじゃないの。そんな感じで」という曖昧なまま、緩くまとまってしまうことを許さない。
登場人物達がとても潔癖だと思うのですよ、いつも。
いや、行為はいつもぶっ飛んでいらっしゃるのですけれど(毎回、異なる濡れ場を考えてくださって、その工夫に感心いたします。こっそり『当代一のエロティック・チャレンジャー』と呼び、尊敬の念を抱いております)心がそうじゃないんですよ。
納得のいかないことを許さない。
なので、どんなことをしていても、沙野さんの物語の中で生きる人たちは、とても高潔で品がある。
そして、大変知的だと思います。
だから、考えてしまうのです。
「どうすれば彼らが最善の道を歩めるのか」について。
あまり良くない頭をフル回転させて読みましたとも!

愛情には色々な形があります。
人と人との関わりが様々ですから当然のことですよね。
で、私たちはそれを『家族愛』であるとか『友情』であるとか『同志愛(こんな言葉あるのかしら?イメージで理解して欲しい)』であるとか『恋愛』であるとか、便宜上、分けて言葉にしています。
でも、これ、デジタルで分けられるものではないですよね?
人の感情ですもの、かなりグレーな部分があって当然だと思うのです。

相手に肉欲を感じてしまったことで「これは恋愛だ」と自覚するというシチュエーションは、今までも何度も読みました。
でも、恋愛をしてはいけないモラルの縛りがあって、それを背徳的な喜びと感じられない場合は「どうすりゃいいのさ」ということなんです。
この部分にここまで真摯に向き合った物語を読んだのは、私、多分初めてじゃないかな。

相手を好きになるというのは、それまでの経験から好きになる訳ですよね。
だから、今までの全てを『なかったこと』にはできない。
いやー、こりゃ大変だわ。

「力業で解決するのかなぁ。でも、それって沙野さんっぽくない」と思いつつ、後半部分をかなりドキドキしながら読み進めたのですが……
美しい。
幼い要斗が守ろうとしてきた聰一郎の『ある表情』で終わる、見事な終焉。
エロチャレンジャーにしてモラリストという沙野さんの面目躍如を、またしても見せつけられました。

自分の力量以上に頭を使ってしまったので、萌えている余力がなかったため、評価は『萌×2』ですが、ゾクゾクするほど知的なスリリングさを感じさせていただきました。
読んだ方がいいよ、この本!

ここから蛇足です。
『観察するに値する対象が好き』という当て馬さん(名前が槐というのですけれど、意味深だよねぇ……)が出てくるのですが、この人が大層面白い。
徹底した観察眼を持つ槐には『あばたもえくぼ』はあり得ない訳ですよね。
でも『恋は盲目』のはず。
ある意味『最も恋から遠い男』である彼の作品も書いてくださるとのこと。
「うわー、とってもとっても楽しみ」としか言えません。
また、知的な冒険に引き込んでくださりそうな期待にわくわく、わくわく。

12

私の知ってる兄弟もののセオリーを軽く超えてくる

すっっっごく面白かったですね!
もう最初からグッと引き込まれるストーリー運びで、ページをめくる手を止める事が出来ませんでした。

私は元々兄弟ものが好きで、攻めは弟で超執着していて欲しいとか妙なこだわりがあるのです。
が、そんな私の固定概念を軽く吹っ飛ばすと言うか、全然兄弟ものとしては好みの設定では無いはずなのに、圧倒的なパワーで読ませてくれると言うか。
兄弟ものはたくさん読んでるのですが、これまでに無い予想外のストーリーがとにかく圧巻でした。

内容ですが、医者で一人だけ血の繋がらない兄・聰一郎×スタントマンの弟・要斗による超拗らせの兄弟ものです。
兄に想いを寄せる要斗と、弟に愛憎入り混じる複雑な気持ちを抱く聰一郎。
俳優である式見が要斗に近付いた事により、二人の危うい均衡が崩れ始めー・・・と言うものです。

で、とにかく要斗の健気過ぎる想いが切ないのです。
要斗がスタントの仕事をする理由ですが、怪我をすれば兄に診てもらえるから-。
が、実の所、診てもらえると言う単純な理由だけでは無く、なんとしても家族の絆を無くしたくないと言う強い思いからなんですね。
要斗が怪我をして兄が面倒を見る事で、父が聰一郎を頼りにして二人の絆が深まるのです。

兄の聰一郎ですが、家族の中で一人だけ血が繋がってないのです。
その事に強い孤独を感じている聰一郎ですが、要斗の面倒を見る事で「長男」として頼りされ、家族の一員としての自信を持てる-。
そんな聰一郎の気持ちに気付いた要斗が、自身が不自然でなく怪我を出来るスタントの仕事を続けるようになった・・・。

聰一郎の要斗への思いは愛憎入り混じる複雑なものです。
弟としての愛しさも確かにあるのに、両親の特質を間違いなく受け継ぐ彼に妬みも抱いてしまう・・・。

なんかもう、聰一郎に実際会えばワガママばかりの態度をとりながら、ひたすら一途に兄弟としての絆が切れないよう願い続ける要斗が切なくて切なくて。

で、そんな二人のギリギリで保たれてる均衡を、危うくするのが俳優の式見。
彼はその鋭い観察眼で、要斗の兄への許されない想いに気付きます。
で、それを脅しのネタにして要斗に手を出す-。
最初は、要斗をどんどん追い詰めてゆく式見に、腹が立って腹が立って!!
が、読み進めるうちに、彼は彼で本当に要斗の事を思っているのだろうと分かってくるのです。
散々要斗を(エロ方面で)いたぶってはいるのですが、決して最後まではしないんですよね。彼は。
実のところ、彼の事は読み終わった今でも理解出来ない部分があるのですが。

式見の登場により、要斗を性的対象として意識し始める聰一郎。
そして、兄弟としての「枠」を外れてゆく事に、ひどく追い詰められてゆく要斗。
要斗にとっては兄弟と言う絆は絶対的なもので、それを無くした時に二人の繋がりは切れてしまうと言う強い焦りがあるのです。
このへんの要斗の心情なんかがとても深く掘り下げられてまして。
もう読みながら痛くて痛くて仕方ないのです。

で、答えを探してひたすらもがき苦しむ二人-。
この後、二人の出す結論はぜひ読んで確かめていただきたいのですが!!
まぁ個人的には、そこに戻るんだと驚く結末。
しかし、二人がもがき苦しんだ分、この結末に心を打たれました。

いやもう、私の知ってる兄弟もののセオリーを軽く超えてくる物語。
圧巻でした。

12

「兄弟」という枷を超えて

作家買い。さらに笠井さんが挿絵を描かれていると知って、発売されるのを心待ちにしていました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





主人公はスタントマンの要斗。
表紙の、向かって右側の黒髪の男の子です。

彼には医師の兄・聰一郎がいるが、要斗は子どものころからずっと聰一郎のことが好きだった。けれど、兄弟という禁忌に耐え切れず、想いに蓋をして生きてきた。

要斗がスタントマンになったのは、仕事で怪我をすれば、兄に診てもらえるから。

だから、時に生死にかかわる怪我をしても、兄に仕事を辞めるように言われても、スタントマンを辞めることが出来ない。

そんなある日、仕事仲間でもある人気俳優の式見に告白され…。

というお話。

「兄弟」である、という枠が、この作品のキモになっています。
早々に、要斗と聰一郎が、両片想いだというのは透けて見えてくる。

けれどお互いに恋愛感情はあるものの、「兄弟」という枷が彼らを縛る。

が、見た目、性格共に全く似ていない彼らは、本当に血を分けた兄弟なのか…?という部分も見え隠れしている。本当の兄弟ではないのかもしれない、という展開がこの作品の奥行きを広くしているように思えてなりません。

美しいビジュアルに、医師として優秀な聰一郎。
完璧に見える彼の内に隠した孤独と、その孤独を増幅させ、けれど癒しもしてくれた「弟」である要斗の存在。

要斗だけではなく、聰一郎のほうも「兄弟」という枷に縛られている。

血の繋がりが全てではない。
けれど、兄弟、そして家族という枠も捨てられない。

そんな彼らの葛藤に、めっちゃ萌えます。

彼らを引っ掻き回す当て馬くんとしてストーリーを引っ張るのは、要斗に告白してきた式見。

彼の要斗への想いは紛れもなく本物ではあるのですが、若干歪んでいる。
要斗に快楽を与え続ける、といった展開なので、エロ度は高め。玩具や手錠を使って攻め抜く描写はかなりエロいです。

でも、式見が要斗に触りこそするものの挿入まで至らないのは、彼の要斗への深い愛情ゆえ、なので、これもまた萌える。

挿入こそないですが、性的な接触はそれなりに多いので、攻めさん以外との絡みが苦手な方は若干注意が必要かもです。

要斗と聰一郎。
彼らが選ぶ道は、「家族」か「恋人」か。
彼らが自身に課した枷を少しずつ外し、そして恋人同士へと変化していくさまに、激しく萌えました。

名前の呼び方とか、ちょっとしたしぐさとか。
そういったところで彼らの感情の機微が読み取れるところはさすが沙野さんといったところか。そういった細やかなところもぜひ注目していただきたいです。

それと。

笠井さんの挿絵が、

めっちゃ神。

とにかく美しい。
けれどそれだけではなく、彼らの性格なんかも表情とかしぐさから読み取れるんだよな…。

で、ですよ。
tnkの修正が、ちょっと甘くないかい…?
エロい。
エロ過ぎる…!

大変美味しゅういただきました☆

13

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