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表題作世界でいちばん顔が好き

間宮光/ 仁科秋穂
俳優/美大生
水谷七瀬
AV男優

その他の収録作品

  • bonus track それから(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

AV男優の七瀬には、心酔している相手がいる。
その人物はとにかく顔が綺麗な男、俳優の間宮光。
高校の同級生で、同棲してセックスもするけど、恋人じゃない。
いわゆるただの金づるかもしれないけれど、
貢いで更に輝いてくれるのなら幸せ、利用されたってかまわない。

そんな中、AVの撮影現場でタチの代役としてやってきた美大生・仁科。
とてつもなく七瀬と身体の相性が良い彼の介入により、
歪ながらも収まっていた光との関係が次第に崩れだして……。

作品情報

作品名
世界でいちばん顔が好き
著者
あめのジジ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
ISBN
9784801964372
3

(79)

(15)

萌々

(22)

(13)

中立

(9)

趣味じゃない

(20)

レビュー数
11
得点
211
評価数
79
平均
3 / 5
神率
19%

レビュー投稿数11

誰も幸せに慣れない?

表紙を見た時に推しとバイト仲間とのイチャラブ三角関係かと思ったのですが、いい意味で裏切られました!

表紙からは想像もつかないようなダークな内容でした。

こんなクズは久しぶりにみました。
まず、家に帰った瞬間知らないおじさん達に犯される。え、どういう展開なの?って思ってたら間宮の「お前のおかげでいい仕事貰えそうだよ」
...へ?
しかも日常茶飯事?
どゆこと?
その後の高校時代の回想シーンでただのパシリだった事を知り、現在付き合ってるというのも間宮にとってはパシリの延長戦なのだと私は解釈しました。
他の人のレビューに愛より仕事を取ったと書いていたのをみたのですが、私は愛なんて無かったと捉えました。

オチが誰も幸せになってない感が凄かったです。
これからの彼らの人生がめちゃくちゃ気になりますね!
ただ、人を選ぶ作品なのでメリバなどが好きでは無い人にはおすすめ出来ません。

0

見た目はキラキラ中身はドロドロ

ムナクソワルイ系の三角関係(3Pあり)BLです。

ヒカルくんがほんっとにクズで、ちょっとイライラしてしまいます。断らない(好きでやってる/依存している)ナナにもイライラ…共感できればまた違うのかもしれませんが、どーしても!共感できず!顔が好きだと中身がクズでも、しかたないのかなあ?

で、助けてくれるニシナくん。こちらもすっきりさっぱりタイプではなく…3人ともジメッとしている珍しい?タイプの組み合わせです。名脇役もおらず、、。

3Pはなかなかエロい(体つきに萌える系の絵ではない。とにかく華奢で、お顔が可愛い)です。モブおじあります。地雷に注意です。

1

顔面が良ければ許せる気持ちとてもよく分かります

オタクならわかりがちな心理が極端になってしまっただけ。
推しの顔が好きすぎてなんでも出来るそれがAV出演でも、という設定が切なくてでも斬新です。ずっとビターな感じが終始流れていてひとが悲しいですが、そこが良いです。
暗め作風と妥当にビターエンドが好きな方は納得してしまうと思います。ビターかもしれないけれど、ハッピーエンドだとも思います。

1

考えると、すごく深い

いやー、クズでしたねぇ。
久々にすごいクズを見せていただきました。

ゲイビ俳優の七瀬が高校時代に出会った間宮光。
顔が良くて、みんなの注目の的だった彼が、地味で暗かった七瀬の毎日を照らす光となった日から、彼の顔を見られることだけが七瀬の生き甲斐になって…。

「顔が好き」というだけで、誰かのためにここまで献身的に全てを投げ出せるものでしょうか。
七瀬は確実に病んでいるし、間宮は狂ってます。
自分の仕事のために躊躇なく七瀬を差し出す。
女を連れ込んだら、服を着る間も与えずに容赦なく七瀬を外へ放り出す。
主人と奴隷みたいな2人の関係は、直視するのがかなり厳しかったです。

高校時代の回想から現在に至るまで、七瀬は間宮の顔が好き。
貢ぐことも生活費も、間宮が強要したわけじゃなくて、七瀬が好きでやっていることで。
ふつうの好意であれば、何かをしたら見返りを期待するけど、神さまを信じている人が神への供物の見返りは求めないのと同じような感じ。
間宮の方は酷いこともするけど、七瀬に執着もしていて、だからこそ卒業した後もずっと自分のマンションに住ませて、手の届く範囲に置いているんですよね。
ただただ盲信的に自分を崇めて、裏切らない七瀬の存在は、間宮にとってある種の精神安定剤だったのかなと思うのです。

片方は神、片方は精神安定剤。
人間として向かい合ったことのない2人だったからこそ、最後の決断を下した瞬間の間宮が初めて七瀬と人間として向かい合ったように感じました。
複数は苦手だし、間宮が秋生を交えて3人で始めたときは「うへぇ」と思いましたが、読み終わってしみじみ考えると、あれは間宮なりの橋渡しだったのかなあ、と。
自分がこれからひとりになって、芸能界というシビアな世界で戦っていくと決めたからと言って、七瀬をひとりで突き放すんじゃなくて、秋生に任せるみたいな。
そう考えると、間宮も間宮なりに七瀬を愛していたんだろうなあと思いました。

苦手要素が多すぎて、本質を見極めるのに結構考えてしまいましたが、深い話だったなあ。
作画がわりと独特で、わたしたちが間宮の顔を見ても「イケメン!」と無条件には思えないのが残念でした。

2

おすすめはできないけど好き

間宮ほんとお前顔がいいだけのクズ野郎やなと思うんですけど、何も面白くなくていつ死んでもいいと思っていた七瀬にとって生きる意味になってくれていた特別な存在だと思うとなんだか強く責められないんですよね。でもやっぱ顔がいいだけのクズなのは間違いない。
一方仁科はわりと好みのタイプです。顔は七瀬のタイプではないけど、ちゃんと七瀬を大切に愛してくれる人って感じです。
3P大好きで、だれか一人が辛い思いをするような話が苦手なので、このストーリーの落としどころは個人的にはよかったなと思います。
推しのカノバレで嫌いだけど顔が好きだからと苦しんでいる友人というのが私の周りにもいて、胸に込み上げるものがありました。
読む人を選びますが、題材が気に入りました。読んでよかった。

2

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