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表題作鬼と天国(上)

天獄学,高校の保健医
青鬼篤郎,高校の国語教師

その他の収録作品

  • 欲しい言葉 (描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

高校勤務の青鬼は、最低限しかやる気を出さない省エネ教師。
先輩教師にどやされ、なかなか教室に来ない生徒の様子見のために向かった〝保健室〟で
初めてまともに話した、どうにも掴めない養護教諭・天獄。
熱心な教師を演じる青鬼の本性をあっさり見破って、にっこり笑顔。

この出来事で天獄のことが苦手だと再認識したはずなのに、
「赴任してきてからずうっと見てた」とカミングアウト。
更に青鬼のことを〝純情〟だと言って、いきなりくちづけをされてーー?


変態系ぶっこわれ保健医×くたびれ純情教師、
臆病な青鬼を待ち受けるのは天国か地獄か?

大人の色気を醸すタッチと緻密な心理描写の最強タッグ
阿賀直己原作、お吉川京子初コミックス上下刊、同時発売!!

作品情報

作品名
鬼と天国(上)
作画
お吉川京子 
原作
阿賀直己 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
シリーズ
鬼と天国
発売日
ISBN
9784801964440
4.3

(500)

(311)

萌々

(93)

(54)

中立

(20)

趣味じゃない

(22)

レビュー数
36
得点
2109
評価数
500
平均
4.3 / 5
神率
62.2%

レビュー投稿数36

圧巻

すごい、この作家さん。
絵の上手さ、物語構成、魅力的なキャラクター、テンポ、全てにおいてずば抜けてますね…。
これで初コミックス…?嘘だろオイ。
本当に、キャラクターの表情や心情、間の取り方、台詞の無いコマ、全てが卓越してるんですよ。
読んでて「すげえなこの作家さん…」と、もちろん物語にものめり込んでましたが、漫画そのもののレベルの高さに驚きながら読みました。

高校教師の青鬼(あおき)は、先輩教師や生徒からも「やる気の無い教師」認定されている(もちろん攻・天獄からも)。
事実やる気の無い教師であり、最近教室に来ず保健室に行ってばかりの生徒がいるのは把握しつつも、積極的には動かなかったり。
先輩教師にどやされ、やっとこさ保健室へ赴く青鬼。
そこで初めてまともに会話した養護教諭・天獄は、青鬼が苦手とする存在。
飄々として捉え所が無く、穏やかな声なのに言っている内容は恐い。
動揺したり怯えたりする青鬼を見て高揚する天獄に、青鬼はドン引き。
お気に入りの玩具扱いなのに、気がつけば天獄の手の平の上で…。
というストーリーです。

上巻では、主に青鬼の過去が描かれます。
シビアなのにそこまで暗い話にならないのは、青鬼と天獄の掛け合いがコミカルだからでしょうか。
また、天獄がすごいんですよね。
序盤こそ「サイコパス要素あるの?」と思うくらい青鬼に対して傲慢・どS、恋愛なんて意味がない不要なものと思っている天獄ですが、観察力・理解力はすごいんですよね。
だからこの天獄が青鬼に対して恋愛感情を抱いて恋人になったら、絶対スパダリになるじゃん!って思ってしまうんですよ。
天獄が彼氏になったらもう心配ないよ!何者からも守ってくれるよ!てかねじ伏せていくよ!と思ってしまうキャラクターなんです。
あと体型がちょうどいいですね。
私は攻と受にあまり体格差があるのが好きじゃないんですよね。
同じくらいか、ちょっとだけ攻の方が背が高いくらいが好きなんです。
あと攻だけガッシリしてて受は華奢とかも苦手です。
天獄はガッシリしておらずスマートだけど、華奢だったり中性的だったりはしない。
ベストな体型です。

次第に天獄に惹かれ、恋心を自覚する青鬼ですが、如何せん天獄の「恋愛不要」感は中々手強そう…。
でも手強そうだからこそ、先の展開が楽しみですよね。
この天獄が恋したらどうなるの!?って。

本当にすごい作品なのですが(今まで沢山のBLを読んできましたが、私の中のベスト5に余裕で割り込んできますね)。
唯一気になるとすれば、青鬼のシワかなぁ…(笑)。
最初は「コマによって年齢が違って見えるな」って思ったんです。
あるコマではシワがそんなに無くて30代に見えたり、あるコマでは豊齢線がすごくて50代に見えたり。
絵が定まってないのかなと。
でも気づいた。これ豊齢線じゃないんだわ。
主役以外の青年がとある表情をする時に、豊齢線みたいな線があったんですよ。
つまり豊齢線に見えた線は、口元を歪めるというか口を開けた時に出来る線だったんです。
まあ子供でも、大きく口を開けたらそこに線が入りますよね。
この作家さん、そういう線で表情を表すタイプなんだわ、と。
実際青鬼は確か36歳で、天獄は32歳。
この50代に見えてしまうコマがね~、最初青鬼の年齢がハッキリしない段階では気になって気になって。
あんまりおじさん受好きじゃないんですよね(笑)。
でも36なら全然OK。
今時の36歳って、普通に若いですよね~。
青鬼は、天獄曰く「年齢よりやや老けてる」らしいですが。

16

期待どおり!攻めがスキーー♡

インタビューで気になっていた作品です。
期待どおり、いや期待以上でございました!

上巻のみのレビューになります。

高校教師の青鬼は、教室にあまり来なくなった生徒の様子を見るために保健室へいくが、そこで初めて2人きりで話した保健医の天獄から、突然キスをされてしまう。
幼少期に母親から体罰を伴うキツイ躾を与えられた青鬼はトラウマを抱えており、なかなか本性を人に見せられないでいる。
しかし天獄に、その深層心理を暴かれていき…

過去、女性との性行為に及ぼうとするも、母親の影がちらつき、不能になって悉く失敗してきた青鬼。
しかし、天獄から肉体的・精神的に迫られると、性的反応を示してしまう。

もう!なんと言っても天獄ですよ!!!
大好きだわーー!こういう攻め♡
飄々としていながらも強引に。
敬語で柔らかく話しながらも強気に。
距離の詰め方。グイッと懐に入ってくるこの感じ。
しかもエロくていい具合に変態。
もーう、最高に痺れます!

濁してすべては語られなかった、天獄と保健室通いの生徒・葛西が2人きりで何をしていたのか…は少し気になりますねー。後にわかるのかな?

上巻は、青鬼先生が体の関係を通じて天獄への想いを自覚し、エッチ中の軽い呟きではありますが告白めいたことをするところまで。

ここまで、青鬼に興味と愛着を示しながらも、恋愛に対しての発言はやや冷淡な天獄が、下巻でどう変化を見せてくれるのか。非常に楽しみです!

あ、この2人、意外と歳は離れていないようですよ。
上巻の段階では具体的な年齢は書かれていませんが、2人の会話の文脈から察するに、30代前半と30代後半かな?と推測されます。

続きへの期待を込めて 《神》 で。

10

次の作品も今から楽しみ!

上下読んでからのレビューです。皆さん、作品のあらすじには触れておられるので、そこは割愛します。凄い期待以上でした。本当良かった! 直ぐに読み返したいです。
ページをめくる毎にストーリーが厚みを持ち、画力が増し、作者様達がいい具合にタッグを組めてるんだなぁと読み終わってから、満足感でいっぱいの中感じました。
とにかく表情の描き方が半端なくお上手です!! ストーリーもありがちなんだけど、いい意味で裏切られて、切なさもあって、ベッドシーンも品があって(かなり危なげなシーンもあるのに、不思議と受け入れられちゃうんです) ご馳走様でした。

6

ネタバレなし

BLとしても習作なんですけど、普通に漫画として面白くあっという間に上下巻読んでしまいました。細かくレビューを書いてしまうと面白さ半減してしまいそうで控えますが、心の奥底に抱えてるトラウマって本人の自覚がないままに、その身を操ってるのあるあるですよね。その辺りの心理描写が重すぎずサラッと描かれていて読んでいて癒される感覚が味わえました。絵柄は個性的すぎずキレイで読みやすく好みです。2人のラブラブなやり取りをいつまでも読んでいたいけど、続編はないかな?もし叶うのなら読んでみたいな。★後日談の連載がされている…と知り嬉しい!是非コミックス化してほしいです。

4

性癖を抉られました

枯れおじ(まだ若い)の魅力が…!
今まで読んだことの無いCPでとても良かったです

4

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