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もっと奥 ぐちゃぐちゃにして――
サラッと読めて、ストーリーもあって、Hで、いいお話だと思います。
内海課長のクソ男の印象からの好感度の上がり方がエグかったです(笑)
夏芽にピンクポーションを盛ったことについてずっと後悔しているところが良いと思いました。
ピンクポーションが最後まで尾をひきますが、過去の自分の行為に責任と罪悪感を感じる姿勢が良いです。番という形でない関係の結び方が素敵だと思いました。
夏芽の相手があなたでよかったと言った友里弘の笑顔(内海課長視点)に、配属初日からの片想いの清算を感じました。なんとなくこのシーンが印象に残りました。
鈴木は付き合っていたαに裏切られた過去があるせいで、αに対して苦い感情を持っていて。
そんな感情を拭い去れるくらい内海に惹かれはじめていた時に彼が薬を盛っていたことを知ったのは相当ショックだっただろうなと切なくなりました。
内海がやったことは本当に良くないことなのだけど、でも彼は腐った心を持ったαではないので
やがてわかり合えるような結末になったのは良かったです。
でも最初は望月のことが好きだったのに随分あっさりと鈴木に惹かれてしまったのを見て
クズではないのだけど気が変わりやすい人なのかなと思ってしまいました。
惚れ薬を使って部下の美人オメガをモノにしようとして失敗するクズ課長の話かーと思いきや、、意外といい奴だった、ウツミ課長
誤って薬を飲んでしまった別の部下オメガ(とっても地味キャラ)にわりとすぐ惚れてしまうという、、や、それ罪悪感でしょ?と思ったけど身体の相性かあ。フツーのカップルだと本当か?と思うけどオメガバならアリ
くっついた?後もオメガちゃんにコロコロされる課長。アルファ感あんまりない。幸せになってよかったね〜
この本は読んできた冊数が対してないのもありますが私の中ではかなり上位になります
受けの鈴木君がいわゆるジト目で口も悪く愛想もない子です。そんな子がぐちゃぐちゃになってるのがとにかく可愛くて良かったです。最中に減らず口叩くのも大変良かったです!
他の皆さんも書かれているように確かに望月君との話も気になりますがほんとにあっさりとしてるのでこの本を楽しむ上ではあまり気になりませんでした。上下巻あったらもっと良いものになったのではと思います。
しかし私はこの1冊だけでもかなり満足です!今後作者買いしてしまいそうな位です!
ダウナーな気分になるとついオメガバース作品を読みたくなってしまいます。
オメガバースは大きく2つに分けるとαやΩがカースト制度の呪いのように描かれているものと、それを逆手に取ったスパダリ系になると思うのですが、こちらの作品は後者でした。
秘密裏に開発されたΩ専用の惚れ薬を手に入れたαと、それを手違いで飲んでしまったΩの話。
なのですが。
ストーリー展開的には良いのです。
過去の経験から、Ωであることを隠してβとして仕事をする鈴木。
表向きはΩに理解がある態度で、本当は自分もΩを見下しているのではと感じている内海。
惚れ薬がきっかけで、ふたりの関係と気持ちが変化して…というのは良いのですが。
問題は内海が高価な違法薬を手に入れてまで欲しいと思っていた望月の存在なのです。
引っかかるー。
最初、αの内海はβだと思っていた鈴木に対していい感情を持っていなかったんですよね。
それが惚れ薬によるヒートの鈴木と関係を持って、からだの相性と罪悪感が相まってめろめろに。
さらに実は鈴木の大学時代からの友人で、鈴木の過去の事情を知っている望月から鈴木が抱える問題を聞いて罪悪感に加速がかかって、よりめろめろに。
鈴木からのメールに一喜一憂する内海も良かったけれど、もう少し望月への気持ちとのせめぎ合いが欲しかったです。
そして何より、惚れ薬の存在を知った鈴木は、内海が飲ませようとしていたのは望月だと気付いたはずなのに、その辺がすごくあっさりしてらっしゃる。
本当にあっさりしてらっしゃる。
問題が「薬のせいでからだの相性が良く感じたのか」という1点だけになっていらっしゃる。
おかしい。
本当は望月が好きだったのか!というおいしい葛藤がゼロ。
そこが読みたかったんです、わたし。
自分じゃなかった。運命の相手でもなかった。単に薬のせいだったんだって、もだもだうつうつする鈴木が見たかった。
そこに「最初は君には全く興味がなかった。でも知っていくうちに君が愛おしくなって!(抱擁)」という内海の告白が読みたかった。
しかし、そんな場面は、なかった…。
しかも鈴木のキャラが最後の最後に激変という展開もあって、全体的に良かったんだけど、何かソウジャナイ感が残るというか、足りない感が漂う作品でした。