華やかな御曹司VS冷静沈着なエリート×ウブな新入社員のラブバトル!

小説

  • 二人の御曹司に迫られています

二人の御曹司に迫られています

futari no onzoushi ni semarareteimasu

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表題作二人の御曹司に迫られています

椎名郁,27歳,人望と共に難もある営業部課長,社長子息
鈴木凛太朗,24歳,入社2年目のリーマン

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

入社二年目の凛太朗の上司は、社長の子息で営業部一のモテ男の椎名郁。有能で尊敬出来る先輩と思っていたが、ある日会社のパーティーで郁が別室で女性から迫られているところを目撃! 気づいた郁に「口止め料」とキスされてしまう!! 以来、何かと郁を意識してしまう凛太朗だが、そんな折、凛太朗の元教育係で、郁の二卵性の双子でもある航が、海外赴任から帰国する。冷静で生真面目で郁と正反対な航と距離を縮める凛太朗だが、それが気に入らない郁が凛太朗に迫ってきて…!?

作品情報

作品名
二人の御曹司に迫られています
著者
chi-co 
イラスト
鈴倉温 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041075777
2.7

(12)

(0)

萌々

(3)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
5
得点
29
評価数
12
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

突っ込むのは野暮?

これは…ツッコミたい欲がうずうずして仕方ないです。でもBLなのに野暮なことを言うのはどうなのか?うーーーん。

可愛い系天然男子な主人公の入社2年目の凛太朗が御曹司に見初められ…なお話です。それで御曹司は双子でチャライケメンとクールイケメン。二人とも凛太朗の指導係であったと。

オフィスもの?職場のシーンが多いです。
大企業な設定でしたよね?
色々ちょっとありえない言動が多くて…。
いや設定なんて些末なことで面白きゃいいんだよ!萌えればいいんだよ!なんですが。

主人公の特別扱いにどうしても引っかかって、お話があんまり味わえなかったかな?
フレッシュでいいですね。

0

タイトルに偽りありかな?

面白かったですが、3Pとか攻め二人の受けの取り合いだと思った方は肩透かしかもしれません。私にっとては、受けの取り合いは好きですが、3Pはあまり好きでないので良かったのですが。
攻めが二人いるようなタイトルですが、実際には攻めは一人でもう片方は保護者的存在でした。

<あらすじ>
社会人2年目の営業・鈴木凛太朗(受け)は慣れてきたとはいえ、自分の仕事、先輩の手伝い、後輩の世話などてんてこまいの毎日を送っています。
週末の会社の周年記念パーティーで自分の指導役・椎名郁(攻め)が女性に言い寄られているのを見てしまいます。
逃げた凛太朗でしたが、トイレで捕まり、郁に共犯だといって突然キスされてしまいます。動揺する凛太朗でしたが、気まずい思いで出社した週明け、もたらされたニュースにすっかりその衝撃は隅に追いやられてしまいます。
もともと凛太朗の教育係だった椎名航が出張先のアメリカから帰国したのです。
右も左もわからない新入社員の時に丁寧に面倒見てもらったこともあり、ひな鳥のように航を慕う凛太朗は大喜びです。


凛太朗視点がメインで時々郁視点になるので、郁の気持ちもよくわかります。
実は郁と航は2卵生双生児の社長令息で、凛太朗が気づいていなかっただけで、ほぼ全社員が知っている公然のヒミツです。
凛太朗は入社直後から半年間航に面倒を見てもらい、その後郁に引き継がれたのでどちらも慕っていますが、刷り込みでどちらかというと航の方に親しみを感じているように思います。航のアメリカ出張の報に泣いてしまうくらいに。


郁と航は顔もそれほど似てないし性格は正反対と言っていい二人です。
二人とも優秀ですが、華やかな容姿に社交的で常に人に囲まれている郁と冷静沈着で仕事が第一、冷たい美貌で近寄りがたいようでいて、面倒見はよく凛太朗のことも丁寧に面倒見、同僚の信頼も厚い航。
郁はついキスしてしまったことで早々に凛太朗への気持ちに気づき、自分に自信のある郁はゆっくり落とそうと思っていました。
が、航が帰ってきたことによって計算が狂います。
凛太朗の関心が航に向かってしまって、自分の存在がともすれば忘れられがちなことに焦る郁。
一方、航は郁が凛太朗に手を出そうとしているのを知り、凛太朗の心配するのです。


一緒に出張したこと、取引先の部長のセクハラでの助け船など、凛太朗が郁に絆されてきたころ、郁のアメリカ転勤の噂話を聞いてしまいます。
こういった話の場合、自分に好きだと言っておきながら転勤することを言わない郁への不信感で、気まずくなってしまうことが多いですが、凛太朗は一念発起自分から誘ってしまうのです。
結局、関係をもってしまったら郁のことを好きなことに気が付き、郁の社長令息という立場とか上司とか同性とかいろんなことを考えすぎて逃げてしまいますが、この斜め上な行動にはびっくりです。
最終的に、航のところへ郁に告白すると宣言し、ローションを持って突撃するところは初心者なのに男前だと思いました。

嫁に出す父親のような心境になって反対していた航でしたが、可愛がっていた後輩を自分の片割れが攫って行くというのが、余計に思うところがあったのではないかと思います。
逆に凛太朗にとっては強力な相談相手ができたともいえそうです。

ただ、私の好みとしてはちょっとチャラい郁よりも理知的な航なんですよね。
ちょっと残念でした。



電子書籍番外編
3人それぞれのクリスマスイブ(各視点で)

凛太朗 side
クリスマスイブの前日、弟にせがまれて実家に帰っり恋人がいることが弟にばれ、高校受験が終わったら会わせる約束をして狼狽する凛太朗の話。
ちょっと見ない間にすっかり自分より背が高くなり、唯一勝っていた要素がなくなったことと頭を撫でられないと残念がる凛太朗に対し、わざわざ頭を下げて撫でられる弟君が可愛いすぎる。


郁 side
クリスマスイブの日、実家の最寄り駅まで迎えに行った郁は、弟と恋人に会わせる約束をしてしまったと戸惑っている凛太朗を車に乗せます。
もともと認められるまで何度でも挨拶に行くつもりな郁でしたが、遠くの方からこちらを見ていた男がいたのを目ざとく見つけており、もしかしてとわざと親しそうにするという大人げない行動をとってしまいます。
呆然とした凛太朗でしたが、車中でキスをしかけると、「帰ってから」という返事が・・
凛太朗にとって自分のマンションが帰る場所だと思ってくれていることに嬉しい郁でした。

ちょっとしか登場しなかったけど、絶対ブラコンだろう弟君と郁の出会いが楽しみです。


航 dide
アメリカに渡って3か月、クリスマス休暇と重なり浮ついている社員にイラついていた航。
そこへ、今回面倒な調整をする原因となった三栖が日本から出張してきます。
ヘッドハンティングされたという三栖が自分よりビジネスライクな人間に関心を持ち、よく見たらけっこうな美人でした。
「美人だと言われないか?」と航がうっかり放ったセクハラ発言に「セクハラです」「次は本社へ報告する」と警告され、航は余計に興味が湧きこれからのことを考える話。

スピンオフが出るのかな?と思われるような話でした。
ツンデレ美人な三栖はちょっと手ごわそうです。
その場合、無邪気に慕う凛太朗が航の救世主になるのでしょうか。

椎名兄弟以外の登場人物は、
営業部長の成瀬、凛太朗の同期の深山、取引先の部長といったところで基本いい人ばかりでした。
取引先の部長には迫られますが、あっさり引いたので悪い人ではなかったと思います。
あまり出番はなかったですが、部長の成瀬が存在感あったように感じました。
ダンディでパワフルで部下を気遣える尊敬できる上司でもっと登場してほしかったです。

ただ、凛太朗が初めに逃げた原因については何一つ解決していないので、その辺は大丈夫なんでしょうか。
あの椎名兄弟に実は兄か弟がいるという話なら安心なんですが・・・

1

タイトルが多くの方の印象とミスマッチ

今回は受様の指導係のイケメン営業部課長と
入社2年目の天然系新人社員のお話です。

入社前からお気に入りの受様を
攻様が紆余曲折の果てに手に入れるまで

受様は楽天的な性格で
就活も大学4年になってから始めたために
面接までもなかなか行けずにいました。

そんな時に教授の助言を受けて挑んだ
上場企業に縁あって内定をもらいます。

配属された営業部では
指導係となった先輩社員に扱かれつつ
後輩を迎える事も出来て
少しは自身が付いてきた今日この頃です。

受様を指導係してくれた先輩社員は
営業部が誇るエース社員で
かなり厳しい人でしたが

受様が初契約を取った時には
我がことのように喜んでくれる
公私ともに憧れる大人の男でした。

しかし、
先輩社員はその有能さを買われて
受様の入社半年でアメリカに
出向してしまうのです。

その後、彼に代わって
受様の2人目の指導係となったのは
5年先輩の営業課長でした。

彼こそが今回の攻様になります♪

攻様は顔も営業成績もよく
社内での人望もあるものの
生真面目だった1人目の指導係とは
正反対で社交的でノリが良く
女性関係の噂も絶えない人でした。

しかも攻様は
受様をとても気に入っているようで
ニックネームを付けるほど
可愛がっていました。

というのも攻様は入手試験の日に
受様と出会っていて
受様の指導係として接するうちに
素直で明るい受様は攻様の中で
特別な存在になっていたのです♪

攻様は徐々に受様との距離を
詰めようとしていましたが

会社主催のパーティ会場で
取引先の社長夫人に迫られていた所を
受様に見られてしまい
非難されてしまいます。

攻様はとっさに
「共犯にするしかないか」と嘯いて
受様のくちびるを奪うのですが

アメリカに出向していた
受様の1人目の指導係が帰国して
課長補佐となったことから
攻様はあの手この手で受様に
ちょっかいを出すようになります。

というのも
受様が懐いている1人目の指導係は
攻様の双子の弟だったのです(笑)

二卵性のためにそっくりではありませんが
社内では2人が社長子息である事同様
周知の事実だったのに

ぽややんなところがある受様は
元より社内事情に疎く
同じ氏でも偶然と思っている始末(爆笑)

しかも攻様の弟は
兄の気持ちを知ると
弟の様に思う受様を兄の毒から守るべく
いろいろと思わせぶりな言動を取り
受様を巡って火花が散る事態になります。

こんな好条件なイケメン2人に
挟まれてしまった受様が出す応えとは!?

タイトルとカバーイラストから
可愛い新人くんを巡って
イケメン双子兄弟がバチバチバトルか!?
的な展開が予想されますが

3Pを期待されている方にはゴメンナサイな
主役2人が誤解とすれ違いの末に
恋仲になるドタバタラブコメディです♡

主軸は受様視点ですが
攻様視点がちょくちょく入って
攻様の行動の意味と思いが知れるので

受様が攻様の言動の真意がわからずに
あわあわしている様よりも
攻様が受様と弟の関係をぐるぐると
考えている姿にニマニマで
2人がハッピーエンドを迎えるまで
とても楽しく読めました (^-^)v

今回、攻様の弟は
受様を弟の様に可愛がっていたので
受様を攻様から守ってる感じです。

そういう意味で攻様が弟を
邪魔者としてライバル認定されてるのも
私的には笑えて良かったです。

でも
タイトルとカバーイラストと帯の煽りで
多くの読者が期待するバトルとは
ちょっと違うタイプなので

タイトル期待値で読んだ評価が下がるのは
ちょっともったいないな(苦笑)

タイトルって大事ですね (^-^A

今回は樋口美沙緒さんの
『八月七日を探して』をおススメします。
これは3Pじゃなく三角ほうです。

2

二人の御曹司

イケメン二人によりデロデロに愛される3P大好き。鈴倉先生の挿絵だし、表紙の右側眼鏡クールイケメンが超好みで期待度MAX。なのに、ちょっとハズされた感あったので中立です。「本編のみ210Pほど+あとがき」です。うーん、こんなにカッコいい二人なのに勿体ない(涙)とどうしても思ってしまう・・・

お話は、大手企業に就職して2年目の凛太朗がお仕事頑張る風景から始まります。5年先輩である椎名課長からは「リンリン」とパンダのような愛称をもらって可愛がってもらっていたのですが、ある日、課長が女性顧客から迫られているのを見てしまった後、口止めなと課長からキスされてしまい・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は同期の深山、取引先少々ぐらい。うーんやっぱりもうちょっと航に頑張ってほしかったんだよなあ・・・

**以下 内容に触れる感想

3Pじゃない!!!!! これに尽きる。二人の御曹司から迫られたら、そのままベッドへいけーーーーー3人で! と思わず叫んでしまいました。勝手に3Pだと思った私がいけない。でもめっちゃ誤解する表紙&タイトルではありませぬか。しかも好みだった航(表紙右)の方が当て馬扱いという・・・ぐぬぬ。
と残念感に満ちた読後でした。

一生懸命な2年目可愛い社員さん(子犬状態)なのは良いですし、スパダリ御曹司も良いのですが、何よりクール御曹司が良かったんだよう。ああ無念。先生、次回作は3Pにしませんか。

1

3P好きとしては、物申したい!!

タイトルやあらすじから3Pものと勘違いしてましたが、こちら普通に一対一の恋愛です。
残りの一人ですが、せいぜい当て馬でしょうか。

3Pなんかを期待してた分、ちょっぴり残念ではありますが、こちらはこちらでキュンキュンさせてくれる可愛い作品でした。

内容ですが、社長子息と御曹司で華やかなエリート・郁×入社2年目の頑張り屋な社員・凛太郎によるオフィスラブです。
有能で尊敬できる先輩と思っていた郁から、アプローチを掛けられてドギマギと意識するようになった凛太郎。
そこに、凛太郎の元教育係で憧れの先輩・航が海外赴任から帰国してと言った感じになります。

で、こちら、しつこいようですが、3Pではありません。
実の所、三角関係というのも苦しい。
何故なら、そこまで航は絡んで来ないんですよね。
凛太郎がやたら懐いていると言う事で、郁をちょっとヤキモキさせ、更に「そんな顔を見ると郁にやるのが惜しくなるな」くらいの控え目なアプローチがあるだけなのです。
いやこれ、タイトルや表紙が盛り過ぎだろうみたいな。
3P好きとしては、誇大広告だと物申したい!!
まぁ、3Pを想像する事自体が、感覚としてズレてる感もありありですけど。

と、ちょっとそのあたりが腑に落ちなくもありますが、作品自体はとても可愛いキュンキュンさせてくれるものです。
こちら、両視点で進む所が良いのです。

華やかで仕事の出来る郁から、大人のスマートなアプローチを掛けられドギマギしてる凛太郎。
そのスマートさに騙されそうになっちゃいますが、郁は意外とグイグイ来てるんですよね。
ウブウブな凛太郎が自分の気持ちが恋かも分からず、ジタバタやってるのが甘酸っぱいんですよ。
で、これが郁視点になると、そのすました外面からは想像が付かない程凛太郎にメロメロ。
こいつはなんて可愛いんだ!!だの、何で航にはそんな嬉しそうな顔をするんだ!!だのやってる。
両片思いを両視点でと言うのは、個人的に最も好きなパターンなのです。

この後、郁が海外赴任すると言う噂を聞いた凛太郎。
自身から湧き上がる強い感情により、自分の気持ちに気付きー・・・と言った流れです。

まぁそんな感じで、ストーリーとしてはあまり捻りなんかは無いのですが。
ただその分、安心して楽しめる正統派と言った可愛い作品だと思います。

個人的にちょっぴり残念な部分はありましたが、作品自体は好みで楽しく読めました。



4

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