小説

  • 溺愛神官王の運命の番 - 異世界に飛ばされたらオメガでした

溺愛神官王の運命の番 - 異世界に飛ばされたらオメガでした

dekiai shinkanou no unmei no tsugai

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作溺愛神官王の運命の番 - 異世界に飛ばされたらオメガでした

リアム、クレイアス国の次期王で最高神官・α
杉崎晃、自衛官で「黒の稀人」・Ω

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

オメガってなにそれ!?

大雨の行軍訓練中に崖から転落した晃。気づけば異世界の泉で溺れかけていた!
拾ってくれたのは銀髪の美しい神官リアム。彼から漂う媚薬のような匂いに晃はなぜか欲情してしまう。
「おまえが私の番になるオメガなのか」そう言ってリアムは口づけてきたが、そもそもオメガってなに?
 運命の番ってどういうこと!? わけもわからないうちに耐え切れないほどの快楽が晃を襲う。
まさかこれはオメガの発情期なのか……!?

作品情報

作品名
溺愛神官王の運命の番 - 異世界に飛ばされたらオメガでした
著者
井上ハルヲ(オハル) 
イラスト
れの子 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773089660
3.3

(44)

(4)

萌々

(18)

(15)

中立

(2)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
8
得点
139
評価数
44
平均
3.3 / 5
神率
9.1%

レビュー投稿数8

溺愛神官✕意地っ張り自衛官

自衛官のコウが訓練中に崖から落ち、リアムがいるクレイアスへやって来たところから始まるお話です。

ストーリーとしては王道で分かりやすかったですがツッコミどころも多かったのが残念でした。
跡継ぎ争いも先王の鶴の一声で決まってしまうので、拍子抜けです。

コウがオメガに対する差別に立ち向かうために必要な描写だと理解はしていても、オメガはアルファに嬲り殺されるなどと書かれているので嫌な気分になります。

ヒートになって男とセックスするなんて考えられなかったコウがリアムを求めて繋がるところはえっちでした。
ただコウの自慰から始まりリアムとセックスするまでが長かったので読んでいて疲れちゃいました。

エピローグはリアムとコウの子供が登場して終了です。
妊娠したかもから一気に4年後になっているので妊娠出産描写はなかったです。

0

焦らしすぎ?

半分読んでからは走り読みしてしまいました。

国防男子が異世界トリップしたらオメガになっていましたパターンですね。

主人公コウの戸惑いが長々続いて、うんそうだよねとは思いつつ、いつまで続くの?と半分読んでまだまだ続きそうで飛ばし読みしてしまいました。

王位争いや予言や元の世界に戻れそうとか、まあ王道ですかね?

この国のオメガの世界はなかなかキツくて、それも読むのが辛かったです。

ひと目会ったその時から惹かれ合い体も反応してるのに、なかなか受けの覚悟が決まらず焦らすオメガバースものでした…?

1

雄々しい受けは最高


この作者様の話は溺愛と思って読んでいたら、いきなり痛い話に突入することがあるのでちょっと警戒しましたが(痛い話は苦手なので)大丈夫なやつでした。
あとがきで「自衛隊」「筋肉」と言っておられましたが、オメガであっても戦える受けっていいですね。アルファ×オメガなのに攻め×攻めって感じがすごく良かった。

自衛隊の演習中に装備一式とともに異世界へ渡ってしまったコウ(受け)が渡った先での王位継承問題に巻き込まれる話です。
あらすじは先の姐さまたちが書かれているので割愛します。


渡った先は神官王が統べる国で、男女の他にアルファ、ベータ、オメガがあり、男性のみオメガというひと月ごとに発情期があり妊娠できる性が存在します。
アルファは神官や王族といった支配階級で、オメガを蔑みの対象としており人として見ていません。
オメガは抑制剤はあるけど高価な上、神殿から持ち出し禁止になっているため富裕層以外は服用できず、娼館で働くことで激しい発情期を乗り越える生活をするしかなく、発情期の辛さに若くして命を絶つものが出るほどオメガにとって生きにくい国でした。

母親がオメガである次期王のリアム(攻め)はそんな状況を憂い、改善しようとしているのですが、アルファの特権階級たちがそれを邪魔し、王位を狙う異母弟のダーレンスは執拗にリアムを狙います。
帰る方法を探す間、リアムの側仕えをすることになったコウは何故か世界を渡った際にオメガになってしまい、発情期のあまりのきつさにリアムに助けを求めてしまいます。

コウは元の世界に戻る方法を見つけることができるのか。
ダーレンスとの争いはどう決着するのか。
リアムとコウの関係は。
というのが大筋です。

話的にはいろいろと突っ込みたいところはありました。
現王(リアムの祖父)の鶴の一声でそんなにあっさり解決するなら、予言がどうとか関係なくもう少しやりようがあったんじゃないかとか。
オメガの血の混じったリアムの即位に難色を示し、両親ともアルファであるダーレンスを推していた老害たちでしたが、そもそも現王の母親がオメガなのに堂々と批判するとは、誰も知らなかったのかとか。
渡った途端、コウはオメガになってしまいますが、結局何故なのかわからないままなこととか。本当に今まで例がなかったのでしょうか。

二人の恋愛や継承問題のことだけで終わってしまったので、この世界にこととかがよくわからないまま終わってしまったのがちょっと残念に思いました。

そして、オメガが普通の人と同じように生きられるようにと改革しようとしていたリアムの治世でどう世の中が変わったのか、抑制剤が一般にも渡りやすくなったというだけではなく、彼らが即位したことによる変化をもう少し知りたいと思いました。


電子特典では4年後の姿が描かれており、コミコミ特典小冊子の内容だと思われます。
リアムの重い愛情に溺れそうなコウが、
子供は可愛いがあんな思いはたくさんだと言いながらも、最後の方ではできたら面倒見てやると決意していたので、兄弟が生まれているといいと思いました。
私はオメガバースの話では子だくさんであってほしいと思っているので、コウには頑張ってたくさん子供を産んでほしいです。

番についてあまり詳しく語られていませんでしたが、
寿命があまりに違うことがとても気になります。
リアムの溺愛具合でコウが普通の寿命だった場合、数百年取り残されてしまうので、リアムの精神は大丈夫でしょうか。が心配です。
運命の番という特別なものなら、番となった場合は寿命が伸びるとかあったらいいのですが。


イラストもとても素晴らしく、美丈夫なリアムと雄々しいコウと可愛すぎる二人の愛息子ノエルを堪能できました。


3

国防男子、なめんなよっ♡

得意ではないオメガバースと知りつつも、「表紙の銀髪ロン毛」に自衛官との情報で購入。期待通り、自衛官、きりりと頑張ってたので嬉しかったです。また、井上先生初読みでしたが読みやすかったです!次も読んでみよう~。本編240P弱。
オメガの地位は酷い設定ではありましたが、当のオメガである自衛官が「そんなもん、しったこっちゃねー」状態でしたので、落ち込んじゃうことは無かったです。自衛官カッコいい~♡王道かなと思ったので萌2より萌というところです。

酷い雨の中、山中で行軍訓練を頑張る晃(こう)。やばいなと思った瞬間目の前に落雷し、崖下に転落したと思ったら、突然口の中に水が。夢中で光の方にもがき上がっていくと、そこは白い大理石で囲まれた庭園の池。ほとりには、歩く宝石箱のようなキラキラしいイケメンが剣をもった男たちに囲まれていて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は、
アレイル(攻めの付き人)、ダーレンス(攻めの異母弟)、攻めの爺ちゃん(現国王)、その他神官ぐらいかな。

**好きだったところ

自衛官さんがさっぱりしている感じで良いんです♡♡ このまま装備一式持って行方不明になったら隊に迷惑かけるって心配したり、「国防男子、なめんじゃねえぞっ」って啖呵きったりで、かっこいいんだけど、銀髪キラキライケメンにチュウゥってされると昇天しちゃったりもあって、可愛いww 健気オメガさんとは真逆と感じられて良かったです(笑)

これからキリキリ働いて、不遇なオメガたちの環境を攻めさんと二人で改善していきそう~と思えたのも、嬉しかったでした。

そして、ただ元気なだけじゃなくて、元の世界に残してきた大切な妹や、その夫になる予定の部下の事を思って、届かないと思いつつ、手紙を泉に託すところも、ちょっと切なさを足してくれて良かったです。

国防男子が気になった方、お試しを。

5

オメガな稀人は日本の自衛官

今回は次期王と期待される最高神官と
異世界で稀人となる自衛官のお話です。

攻様が王位を巡る政争を勝ち抜き
受様が攻様と生きる道を選ぶまで。

受様は6年前に自衛官となり
5年前に両親が事故死してからは
残された妹を大切に守ってきます。

ところがそんな可愛い妹は
結婚相手に受様の部下を選び
受様は優秀な部下と認めつつも
花嫁の父的な複雑な心境を
抱いていたのです。

2人の結婚式が2ケ月後迫ったある日、
戦闘を想定しての奪還訓練が行われ
受様は班長として臨みますが

激しい雨と風に加えた雷の中、
数十キロの背嚢と小銃を抱えたまま
山の斜面から滑落してしまうのです!!

崖下には細い川が流れていましたが
目を開けた受様の身体は
あり得ないほどの水に包まれて沈み
受様は必至で水面を目指します。

ところが岩場だと思った周囲は
深い緑に包まれた庭園で
受様が川だと思った場所は
どう見ても遺跡風な池だったのです。

しかも池の畔では
銀髪で鮮やかな青い瞳の美貌の男が
数人の男達に襲われていたのです。

その銀髪の美丈夫が今回の攻様です♪

突然衝撃現場を見られた相手に
受様も一緒に暗殺対象と見なされて
攻様に加勢することとなります。

受様は彼らには未知の小銃で威嚇し
攻様は苛烈な剣劇で彼らを退けますが

攻様に近づかれた受様は鼓動が早まり
同性愛者でもないのに彼に欲情し
下腹が疼いてしまいます。

攻様は受様を「黒の稀人」と呼び
受様を抱きしめますが
受様の状況を察すると「オメガなのか」と
更なる驚愕を示します。

受様は攻様の助力で神殿預かりとなり
妹の結婚式に出席するためにも
早期に元の世界へ戻る手段を
探す事となります。

受様は異世界から戻れるのか!?

日本で自衛官だった受様が
異世界トリップした攻様の王国で
黒の稀人&オメガとして政争に巻き込まれる
異世界トリップオメガバースになります。

井上さんのお話は
現代で骨太な男達の恋愛が大半でしたが
今回はオメガバースな上に
異世界トリップってどんな!?と
楽しみに手にしました v(^m^)

強気で骨太なキャラはそのままに
異世界文化に翻弄される受様が
とっても楽しいラブコメディでした♪

攻様の世界には
攻様の様な大柄で王族のアルファ、
様々な体格、色を持つ家臣や庶民のベータ、
禁忌の子されるオメガがいます。

オメガに生まれつく者は男子のみで
女性の様に華奢で発情期の性行為で
子を宿す事もできる存在です。

受様がトリップした泉は時々
別の世界からの稀人が流れ着くらしく
受様はとりあえずは攻様の側仕えとして
王国に留まる事になります。

体格もよく華奢でもない受様ですが
攻様に対して欲情した様子から
攻様は自分の番ではないかと
手を出すのですが

異世界に放り込まれた受様としては
自分が稀人だといのは納得できても
オメガだとは受け入れられません。

しかし
受様が発情期を迎えてしまい
2人は一線を越えてしまうのですよ♡

妹の結婚式に出席する為にも
日本に帰る方法を探し続ける受様ですが
攻様へ惹かれる気持ちも止められません。

そんな2人に
王位を狙う異母弟等が絡まる中で
受様はオメガである事から狙われ
日本に戻るか、王国に留まるか
という究極の選択を迫られます。

2人が番となり、
可愛いジュニアをもうけるラストまで
ハラハラ&ワクワクでした♪

オメガバースとしても
異世界トリップモノとしても
王道路線でベタな展開ですが

受様が体格的にも性格的にも
男前キャラな変化球がとても効いていて
オメガな受様が王国の常識に捕らわれず
自分の信念のまま己の正義を貫く姿が
爽快でした (^O^)/

扉絵にお子ちゃまがいたので
出産前後の小話とかもあるのかなと
ちょろっと期待していたのですが
そこは完全ワープで残念だったな。

お子ちゃまを交えての2人のその後を
もう少し読んでみたいです!!

今回はトリップ&オメガバースな1作、
市川紗弓さん『軍神虎は花嫁Ωを甘やかす』を
オススメ作とします。
こちらはキャラ設定はひねられてますが
王道で安心展開な1作です♪

7

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP