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絶世の美青年×少年しか愛せない男
amco先生のコメントを見てびっくりしたのは、掲載時からほぼ丸々描き直されているということ。
話の流れまで変わったレベルでの手直しって、何があったんでしょうか...掲載時の話も読んでみたいです。
お話は王道路線。そんな中、”美”が印象的でとても強調されていると感じました。
2人の出会いは、攻めが受けの元へお仕事として住み込むことになったことからはじまります。
攻めは騙されたことによりお金がなく、ある目的のために早急に工面することになりました。目的のためなら身体も差し出す潔さは、美しい見た目と印象的な目と相まってとても強いです。
受けは”女装した少年に抱かれるのがすき”という性癖の持ち主。攻めに対し良い環境の生活を提供しつつ、自分の欲も満たしてもらっています。
金銭が絡んでいることを忘れてしまえば、2人は本当の恋人のように楽しそうに毎日を過ごしていました。
そんな中でも、攻めはその後の明るい未来を信じているようですが、受けはそうではないところが、何かを秘めているようでドキドキしました。
種明かしがあったあとは、何歳差なんだろう...というところが気になって仕方ありません。
ただ個人的に最後がなんだかあっさりに感じられたので、もう一超え欲しかったかなというのが正直なところです。
綺麗な子とちょっとずるい大人、お互いついに夢を見つけました。
+
amco先生のイラストいつまでも宝石よりキラキラしてます。2020年乃今改めて読んでも飽きない。あと、セシールくんのコトも凄い気になって、是非spinoffください。
印象的で個性的な表紙に目が止まりました。
読んでみると、他にない絵柄と共に、内容もちょっと変わってると思いました。
キッズモデル出身の美少年・キールが、モデル時代にいつも花束を贈ってくれたひとを探す資金集めのために、会員制高級売春クラブを介して日本人天文学者・誠治と出会い…
誠治の性癖は、「女装した美少年に激しく攻め立てられるのが大好き」。
あら、変態もの?
…と思いつつ読み進めますが、そういうのじゃないんですよね。逆に、変態設定が邪魔しちゃったんじゃないのかなぁ。
キールは確かに美少年だけどもっと中性的だし、このストーリーなら性的なものは無くても良かった気がする。
キールの探し人が誰なのかも、会えた後その人がどう振る舞うのかも予想がつきます。
逆にキールが誠治に恋をする方が不思議で唐突に感じちゃったりして。
でも、抱いた恋心は誰も否定できない。
ペテルギウスという寿命が尽きようとしている星…地球の今日ではまだペテルギウスは爆発したのかしてないのかはわからない。
それでもペテルギウスの光を見たことは事実なのだ…
美しい恋心もそれと同じ。思い出も、それと同じ。
華やかな、輝くようなキール(K)が希望だった誠治の心も。
若いキールの情熱的な行動力が、臆病な大人の誠治を引っ張って、ふたりしっくりいくといいね。
「紺碧セレンディピティ」で出てきて『恋してます』感キラキラ全開だった男の子が今回の主人公キール!
2か月連続刊行ですので特典ペーパーにネタとしては登場しますが他社出版ですし内容には全く繋がりはありませんので、「紺碧~」読んでなくて全然問題ありません。
人探しの為に探偵を雇うお金が欲しくて1っヵ月住み込みで誠治の家にいくキール。
初っ端から「女装した美少年に激しく攻め立てられるのが大好きです!」とキラリどや顔でキメる誠治に、(私が)ドン引きしたけど、その性癖以外は超紳士!
元モデルだけど”無個性で綺麗なだけの良いマネキン(入れ物)”扱いされてきたキールは服に無頓着。
なのに服を選ばせてほしいと誠治に言われショッピングモールで試着試着試着・・・
ラストにラフな格好を選び1ページびっしりな文字数でべた褒め(笑)
誠治の素晴らしい語彙力もさることながら(笑)キールへの愛がめっちゃ伝わってきましたね!!
キールの未来を考え姿を消す誠治、その誠治を追って南極まで行くキール!!
二人の愛がとても美しく感じました!!
『紺碧セレンディピティ』に出てくる
花川寛治の兄、誠治のお話。
天文学者の誠治は複雑な家庭事情から
歳の離れた幼い弟と離れて暮らし、
弟に似た子供たちの手助けをしたいと彼らを
援助していくうちに強い思い入れのあるキールと出会います。
自分の特殊な性癖を凛とした表情で明るく語る姿は潔くて。
おちゃめな面もあって、人懐こい笑顔が兄弟揃って
似ているなと感じました。
キールの強い意志に曲げない信念と、
誠治の終わることを恐れて深く踏み込まない
臆病で保守的な考えが正反対で。
ふたりで過ごす時間が進むにつれ、
誠治と一緒にいようと心に決めてイキイキしている
キールに対して、離れる決意を決めてどんどん
曇っていく誠治の表情が切なかったです。
狡い大人の判断に納得できないキールが
自分の気持ちを貫いて誠治を追いかけて捕まえて、
きっとふたりは大丈夫…と読み終えましたが、
『紺碧〜』でキールの出てくるところとの繋がりが
わからずもやっとしてしまいました。
キールが誠治を追いかけていく場所が南極なんですが、
『紺碧〜』での日本のくだりはどこに繋がるのか…?
もう全く別の作品として考えるのかな…。
みみみ。さんのレビューで全編改稿と知り、
雑誌掲載時とはまた違っているとのことなので、
なんとか読める方法を探してみようと思います。
何なら雑誌掲載版と改稿版と2冊単行本で
出してもらえたら購入したのに…!
キールの神秘的で圧倒的な美は素晴らしかったです!!