はるつきさんのマイページ

レビューした作品

エキスパートレビューアー2020 「BLアワード検定」合格証

女性はるつきさん

レビュー数124

ポイント数1213

今年度21位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

平凡で不憫な契約社員 × 淫乱スパダリなドライバー

平凡不憫な契約社員・恋ヶ谷を主人公にした、仕事と恋の奮闘劇。
特筆すべきはエロ要素だけど、思ったよりも主人公の仕事に対する葛藤が丁寧に描かれていて良かったです。
よく働くメンズはかっこいい。

あやしい色気漂うこの表紙のイケメン、恋ヶ谷の先輩・ハゼさんも、ただエロいだけではなく仕事をやらせれば一流ドライバー。
昼間は真面目に働くからこそ、夜との二面性がたまらんのです。
仕事も恋もずっと恋ヶ谷をリードしてきたくせに、終盤まできてちょっと不安げな顔を見せるというギャップも狡かった。
思わずキスしたくなった恋ヶ谷に激しく同意でした。
それにしても鍛えた筋肉がふわふわだとは初めて知りました…(尊)
ハゼさん沼、ほんと深いです。

いっぽう恋ヶ谷は、ハゼさんと違い器用なタイプではなくちょっと残念なところがあります。
でも仕事に対していつも真面目で。
よりによって恋人のハゼさんから痛いところを指摘された時でも、ちゃんと反省して謝ることができる。
恋ヶ谷自身は卑下しがちだけど、ハゼさんが可愛がるのも納得の愛すべき子でした。
個人的にヒットしたのが、カバー下。
眼鏡かけてる恋ヶ谷、めっっっちゃ可愛かったです。

描き下ろしが最高。

『大人の恋はややこしい』の続編。
一応、冒頭でさらっと前作のハイライトに触れているので、こちらだけで読めなくもないです。
でも個人的には前作から読むのが断然おすすめ!
"甘すぎる愛され生活"のありがたみがぐんと増すので。

前作のラストでずっと片思いしていた相手であり、元教師の秋川に告白された矢沢ですが、自分の本心は伝えられず…
今作も週末限定のセフレ関係のままスタートします。

秋川から熱烈に口説かれるものの、切ないことに矢沢は、売春をしていた過去のせいで恋愛に対してとても臆病。
もっと傍にいたいという気持ちに抗ってまで、秋川との間に線を引こうとするのです。
しかしそんな態度もなんのその、秋川は押しに押しまくります。
ちゃんと気づいているんですよ、彼は。矢沢の本心に。
まわりくどい駆け引きなどせず、ストレートに気持ちをぶつける潔さがめちゃくちゃよかったです。

そして、言葉と身体の両方からストレートな愛情を注がれ続け、身も心もグズグズに溶かされていく矢沢がこれまたたまらん!
うーん、飼い主に捨てられて人間不信になった元家猫がやっと懐いたみたいな?
可哀想やら可愛いやら、いろいろな意味で胸がきゅーっとする感じ。
決してこれは暗いお話ではないのですが、本音と一緒に零れた矢沢の涙はやっぱり切なかったです。

ついに矢沢が素直になってからのエッチは、これでもかというほどエロい!!
そして激甘です。
当て馬の大黒さんも、ちょろっとしか登場しなかったわりに最後にとてもいい仕事をしてくれました。
あんなふうに嫉妬してもらえたら絶対嬉しいよな〜♡
とにかく矢沢にぞっこんな秋川ですが、それをちゃんと言葉と行動で伝えるところがすごく良かったと思います。

で、レビュータイトルに書いたように描き下ろしの『教師も意外と悩ましい?』が…もうもうもう、最高でした。
矢沢の高校在学中〜中退後を、秋川視点で切り取ったエピソード。
秋川のいい先生っぷりを垣間見ることができます。
なんか、あの頃から先生は矢沢の味方だったのだなと思うと、嬉しいような切ないような…
確かに矢沢は綺麗だけど、必死に踠いてた矢沢を綺麗だと思う秋川の感性こそ綺麗だなと感じます。

「矢沢 俺はどこかでずっとーー」
と続いていく最後のモノローグに心が震えました。
こんなしっとりしたモノローグで締められるとは思わなかったです。
やられた。

カム トゥ ハンド コミック

 

二度目の恋。

とある雪の日、道端で転倒して倒れ込んでしまった高校教諭の美晴(受)と、助けてくれたタトゥースタジオの店長・嵐(攻)の物語です。

職業柄縁のない世界にいましたが、同い年ということもあって仲良くなる美晴と嵐。
会いたくて、でも会いに行く理由がなくて。
会うための理由を探すふたりがとても甘酸っぱい♡
そこで、理由がなくても会える関係、つまり恋人になろうという流れになるけれど、あらすじにある通り美晴は何かが引っかかって……

違和感の正体は中盤で明らかになりますが、それと同時に、最初は落ち着いた大人な雰囲気だった嵐の、実は格好つけでヘタレな面が解禁されていきます。
そこが萌えポイントでした。
やっぱりすました姿より、ひたむきな姿に心を掴まれるものですね。
嵐という人間、美晴への想いの深さが見えてきて、もっと応援したくなりました。
特に「ペンだこ」のエピソードがよかったです。
きっとあれが彫師である嵐の原点なんだろうな。

読み進めていくうちに「二度目の恋」のもうひとつの意味が見えてくる、という展開が素敵な一冊でした。


同時収録作『フィクションの外で待ち合わせ』は、恋愛小説家と俳優の物語です。
明るいわんこ系主人公と、お相手はツンデレ。
いや、クーデレかな。
表題作が優しい系なら、こちらは爽やか系です。
より青い雰囲気が強い印象を受けました。
表題作の余韻を壊さない良作だと思います。

明烏夢恋唄 コミック

朔ヒロ 

遊郭 × 人外 × 純愛

普段、人外は進んで読むジャンルではないのですが「純愛」なら好みかもと思い購入。
ねらった通りの胸きゅんストーリーで、それに加えてファンタジーならではのドキドキハラハラする場面もあり、大満足の一冊でした。

主人公の暁人は、元ヤンの会社員。
気が強く、真っ直ぐで、情に厚い性格です。
厄介事に首を突っ込んでしまう彼は、お世辞にも賢いとは言えないけど、打算的じゃないところが清々しくてかっこいい。

ある日、子供たちに虐められていた豆腐小僧を助けた暁人は、浦島太郎的な流れで妖怪専用の遊郭へ行きます。
そこで出会うのが、烏天狗の美しい男娼・翠蓮です。

男娼と客として出会ったふたりですが、暁人にとって妖怪と寝るなどありえないことで、最初は身体の関係を持ちません。
しかし、翠蓮の羽の美しさに目を引かれる暁人。
一方で翠蓮も、翼に優しく触れる暁人に心惹かれて…
と続いていきます。

出会って最初の夜は、ほんとに身体の繋がりはないんです。
エロ要素全くなし。
でも、恋の始まりを予感させる雰囲気たっぷりで…♡
ゆっくりと、だけど会う度に甘酸っぱさを増していくふたりにきゅんきゅんしました!

惹かれ合うきっかけにも、後半の展開の鍵にもなっている翠蓮の「羽」。
これまた先生の絵がお上手なので、本当に綺麗で、見惚れました。
恥ずかしい時とかそわそわすると、翼がぱたぱたしちゃうところもキュートでした。

びっくりしたのが、翠蓮には女(妖怪)の客もいるということ。
そんなわけで、翠蓮は女装していない時もあるのですが…
ふたりが初めて身体を重ねる日は、ちょうど男性スタイルなのです。
あえてなのか、たまたまなのかは分からないけど、BL感があってすごく良かったです!
ありがとう先生!

やはり男娼なので、胸がチリチリと痛む場面もあるのですが、翠蓮の健気さと暁人の一生懸命さには激萌えで、もっともっと見ていたかったです。

ただエロいだけか?と思いきや。

失恋のショックで衝動的に北海道へ飛んだゲイリーマン・塩田と、飲んだくれているときに偶然出会った青年・明彦のストーリー。

まず推したいのがこのエロさ。
少女漫画系のサラッとした絵柄じゃなくて、こう、肉感があって生々しい感じなんですよね。
好みが分かれそうですが、個人的にはツボです。
特にキス描写が好き。
ぷにっとした唇の厚みがいい。(決してタラコではない)
塩田がマシュマロと聞いて、明彦のそれを連想したのも納得できます。
誘い受けなのにウブ、という明彦のギャップも大変おいしい設定です。

それで、エロシーンはとことんエロいわけですが、ストーリー展開は意外と真面目。
田舎の農家という閉塞的な舞台ならではの穏やかさと優しさ、そして切なさを感じました。

やはりキーマンは明彦のご両親でしょうか。
ふたりの交際をすぐに受け入れてくれたご両親。
とても優しくて寛容なのだなと思いきや、ゲイは「治る」のか?と発言したり…
このバランスが絶妙でした。
いくら優しくても完璧人間ではない、言葉を間違えることもある。
でも根底にはいつも明彦への愛情があるから、すごく温かいなぁと思いました。

序盤ではエロばかりに気を取られましたが(笑)、可愛い明彦と、誠実な塩田と、優しいご両親による素敵なストーリーでした。

描き下ろしの終わり方が好き。

Dom/Subユニバース初挑戦だったので、未だこの作品の良さを掴みきれていないのでは…と思いつつ。
とても面白かったです。

最初は、受けの正己の差別的発言が嫌だなぁと思ったし、正己の冷たい態度もお構いなしにやたらと懐いてくる攻めの悠生もイマイチ好きになれませんでした。
でも正己の家庭環境や、悠生と正己の過去にあったことなど人物のバックボーンを知っていくうちに、ふたりを全力で応援したいと思うようになりました。
特に、2話と3話の間に攻め視点の短いお話(描き下ろし)があって、そこで悠生の株が爆上げ。

あとがきに悠生が留学中のエピソードが書かれているのですが、これも良かったです。
正己は相当な苦労人だけど(正己のスマホのよく見るサイトが泣かせる)、悠生も辛い経験をしてきたんだなぁと。
このふたり、ほんとに推せるわ。

一話目を試し読みした時点では、まさかこんなドラマチックなストーリーだとは思っていませんでした。
タイトル回収が素晴らしかった。
跪いてってそういうことだったのか…!

本編後に収録されている後日談「愛を問うたその先に」(描き下ろし)の、最後のふきだしも最高。
あの描き方によってより一層余韻がグッと残りました。

バイトの面接行ったらうっかり夫婦になるお話。

主人公・元ヤンニートの高音が連れてこられたのは、人口減少に歯止めをかけるため作られた「男性妊娠」研究所。
そこで今作の攻め様・天才教授の小町と出会うことになります。

はじめまして状態からすぐ仮夫婦生活が始まり、子作りに挑む…というかなり強引な展開なのですが、「1滴で一定時間目の前の相手をめちゃくちゃ好きになる薬」のおかげ(?)で、即ぐずぐずえっちができちゃうわけです。

最初は薬頼りだったふたり。
でも同棲生活を送るうちに、研究者×治験対象者以上の感情が…
と続いていきます。


男性妊娠、合法媚薬、仮夫婦生活。
おったまげ要素満載だけど、ふと我に返って冷める隙を与えないスピード感がいいのかも。
最後まで楽しく読ませていただきました。
当て馬の車がオープンカーで、助手席に乗った高音の前髪がふぁさ〜ってなってるのとか、ちょっとしたコマもなんか面白かったです(笑)

全体的にとても明るいラブコメですが、ストーリーが進むにつれ高音が赤ちゃんを切望するようになるところはちょっぴり切ない…(涙)
いつか小町教授の研究が実を結んでくれたらいいな。

必見の描き下ろし。

前回から引き続き主に奏視点で進みますが、今回の主役は真城。
1巻で明かされた真城の薄暗い家庭事情にさらに切り込んでいきます。
ついに恋人になったふたりの甘酸っぱいやり取りを交えつつも、心が苦しくなるシーンを含むストーリーでした。

読み始めてまず思ったのは、奏がキラキラしてる!ということです。
「寂しくないってすごいよね」から始まる、奏が自分の内に生じた変化を語るシーンが印象的。
これまでの孤独と、真城がいる幸せの両方が迫ってくる台詞が胸にじんと響きました。

前巻で、真城に彼女ができ奏が涙する場面を見た時から「奏って実は芯の強い子なのでは…?」と思っていたけれど、真城と結ばれたことで本当に表情が明るくなりました。
相手の存在が自分の糧となる、そんな真城との恋愛関係が素敵。

今回、真城の母というかなりハードな相手と対峙することになりましたが、部外者扱いされようと、手が震えようと立ち向かう奏に励まされました。
母親が絡むと情緒不安定になる真城を初めて目の当たりにして、すごくびっくりしただろうに。
奏、よく頑張ったよ…(涙)

重い問題ときちんと向き合って、最終話では身体も結ばれるふたり。
最終話はpixiv未掲載の描き下ろしになります。
か、奏の可愛さが炸裂してる…!!

叫びたい萌えポイントがたくさんあるのですが、せっかくの描き下ろしなので詳細は控えますね。
個人的には、翌朝ベッドの上で目覚めてからの流れがすごく好き。
ちゃんと甘いんだけど、ドラマチック過ぎず、日常感が滲んでいて最高でした。

読了後に表紙を見返すと、奏と真城の笑顔がより素敵に感じられます。
「この先何度泣いたって、きっと大丈夫」
帯の言葉通り、あたたかい未来を思い描ける完結巻でした。

GAPS off limits コミック

里つばめ 

クズ王子 × 不能姫 求婚編♡

攻めの属性がわたしの守備範囲じゃないなと思いつつ、話題作だったので購入し、惰性で読み続けてきたこのシリーズ。
5冊目にしてストライクゾーンにどハマりしました(祝)

貞操観念ゆるゆるのクズ王子だったくせに、長谷川に独占されたがる片桐がたまらん。
独占欲滾る攻めも萌えるけど、独占されたい欲をぶつける攻めも良い〜!
そして最後の、姫の究極のデレ。最高でした。

今回新しく登場するのは、片桐の大学時代の先輩・中村さん。
レオに始まり、瀬戸くんといい中村さんといいサブキャラの癖が強すぎじゃないですか(笑)
中村さんったら矢島に目をキラキラさせるからひやひやしました。
もし斉藤さんの耳に入ったら、中村さんは無事でいられるのだろうか。
DOGS派なのでとても気になります。

冬融ける コミック

阿部あかね 

大人の恋がテーマの物語。

エロ少なめなので、そういう意味ではnotアダルトですが、大人ゆえのぐだぐだや脆さが上手く含まれている作品でした。

二組のストーリーが収録されています。
どちらの作品も「きゃーっ♡」と言いたくなる胸キュン場面は少なかったように感じますが、じんわり沁みる心情描写がたくさん。
タイトルからしてそうだけど、言葉選びが素敵です。
逃避したり嫉妬したり、身に覚えのある彼らの感情に頷きながら楽しく読ませていただきました。


◆『冬融ける』
元お笑いコンビの再会ラブ。
『春謳う』→『春踊る』とふたりの関係の変化に沿ったタイトルが付けられた続編を含め、全4話のストーリーです。

お笑いコンビの相方・新名への恋心を自覚し、逃げるようにコンビを解消した飯塚。
それ以来ずっと会っていなかったものの、便利屋の仕事で飯塚が勤める小学校の授業参観に来た新名と再会します。
13年ぶりの再会に浮き足立つ飯塚ですが、離れていた間に変わってしまった部分を見せられて戸惑います。
しかも新名の心に大きな穴を開け、彼を変えてしまったのは他でもない自分なのだと知って――…

もう一度新名との繋がろうとする飯塚だけど、
コンビ、パートナー、相棒、…?
どんな名前が相応しいのかと言い淀む飯塚が印象的でした。
たしかに、ふたりの関係にしっくりくる名前をつけるのは難しい。
だって飯塚はがっつり性的な目で見てるけど、新名は違う。
彼自身が「依存気質」だと言っているように、飯塚に想われることが心地よい新名。
新名から飯塚へ伸びたやじるしが恋なのかどうかは微妙なところです。
でも新名は、自分の相方ができるのは飯塚だけだと知っている。
『春謳う』最後のモノローグは、そんなふたりの関係にぴったりの名前がつけられていました。

現職は教師×便利屋で業界ものとはかけ離れた舞台ですが、元お笑いコンビという設定がちゃんと落とし込まれていてすごいなと思いました。


◆『夏の群れ』
こちらはがっつり業界もの。
敏腕マネージャー × 同期のピン芸人です。

日英ハーフで金髪碧眼という容姿ゆえ、アイドル扱いされるのが嫌になり、漫才師の道を諦めたノエル。
現在は芸能事務所の敏腕マネージャーをしています。
ひょんなことからずっと嫌いだった同期のピン芸人・和田と寝てしまいます。

なぜノエルは和田が嫌いなのか?
それは和田が才能のかたまりだから。
だけど彼は、売れっ子になろうとするつもりがないようで――…
と続いていきます。

前CPと比べると、こちらの方がやることはやってますが、さらに恋愛要素は薄めかな。
身体の関係から始まり、ビジネスとして向き合い、いよいよ恋愛スタート?というところで終わります。
恋愛モードは程々に、ちゃんとお仕事しているところが良かったです。
ちょろっと出てくるノエルの相方も性格がめちゃくちゃ男前でした。

お仕事ネタから一転、『夏の騒めき』はふたりの日常を描いたものです。
ノエルのマンションに住むことになった和田。
ノエル、さすがマネージャーやっているだけあってお世話上手!
だがしかし、何のために写真を撮っている?(笑)