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女性サンシロウさん

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詰め込みすぎ?

う~ん、ごめんなさい!
ストーリーとしては色々盛りだくさんだったんですけど、どうにも…晶と虎目の間に、いつ愛が芽生えたの?という感じで、お互いに惹かれ合うタイミングがよく分かりませんでした。
そもそも、虎目の体液を取り込めば好きになっちゃうという設定ですし、延々と陵辱されてて、それは本心からの気持ちなの?と頭の中が疑問符だらけで…

沙野先生の作品ですから陵辱展開はよくあるのですけど、それでも他作品はお互いに惹かれ合うのが判るんです。でもこれはページ数が足りないのかイマイチわからなくて…
虎目の体液の効果で好きになってるだけのようにしか見えなくて、虎目の晶に対する気持ちもかなり後の方になってからじゃないと出てこないし、今更晶に惹かれてたとか言われても、取ってつけたような感じがしてしまいました。

事件が起こってから少し展開が早すぎた感じもありますし、甦りの忍術が、亡骸はそのまま残るのに紙から出てくるということは、亡くなった者の遺体があるのに同じ人物がもう1人居る状態というのも微妙に本人という気がしなくて…
わざわざ亡骸を残す設定にする必要は無かったのでは…

受けがいたぶられる展開は沙野先生あるあるですが、晶の純真無垢すぎる設定と、虎目の体液効果で本人の意に反して好きになっていっただけのようで、なんか今回は只々晶がかわいそうでした。触手も仕掛けたのが気色悪い最悪な敵キャラのせいか気の毒感しかなく…(他作品の触手三部作は好きです)

奈良先生のイラストは素晴らしかったです。

少しもやもや…

双子でガチ兄弟物です。
執着攻めも兄弟物も嫌いではないのですが、最初の方は受けの理人の気持ちが恋愛感情が薄いというかほぼ無く、攻めである弟の類に対して強めの家族愛しか持っていないように感じます。
嫌と言えない、流されやすい受けなので、読んでて少しもやもや…
(最終的には理人は「嫌じゃなかった」と言うのですが)

自分が理人に執着するのは理人が病気で起きないからだと言う類…理人だって好きで病気になったわけじゃないと思うのですが…
理人本人が、類が自分に執着するのは自分の病気のせいだと思うのはともかく、類が言うのは違うような気がします。
まあ、この時はまだ類も子供だったから仕方ないとは思うんですが、ちょっと身勝手すぎる理由かなと。
と、ここまでは攻めの類に対してあまり良い印象が無く…

ところが、理人が再び病気を発症。5年間目覚めず、その間に類が大人になって好印象!
両親が事故で亡くなり、兄の理人は意識が戻らず、たった1人で頑張ってきた類。
起業も何もかも理人のため。苦労話は具体的には書かれませんが、類のセリフでじーんと来ました。

後半、目覚めた後の理人と世間や友人達とのギャップやら戸惑いやら、類の秘書から理人へのキツイ言葉とか、類の心の声が聞こえないとか、先が見えないストーリーに引き込まれました。

しかし、理人が祖父母を頼ってフランスに行くというのもどうなのか?この先、自分の病気が再発しないとも限らないのに、年老いた祖父母(しかも糖尿病の祖父と物忘れが多い祖母)と3人で暮らすというのも現実的じゃないのでは…?理人の精神年齢がまだ幼いから故の発想なんでしょうけど。

理人は相手に強く言われると断れなかったり、言い返せなかったり、という性格なのですが、類の秘書に言われっぱなしなのが残念でした。家族間のことに首を突っ込む秘書もどうかと思いますが…
個人的に流されやすい受けがあまり好みじゃないというか、強引な執着攻めには、多少気の強い跳ねっ返り受けの方が好みなので、他の方より少し評価低くてすみません。
少年神シリーズの樹里のような受けが好きなので、完全に好みの問題です。
普段気の強い受けが、第三者に何か言われて、色々考えてしょんぼりする展開はすんなり受け入れられるのですが、理人は最初から言い返せない性格なので、少しもやもやしてしまいました。

それからミコの正体は「えー!?」って感じでしたw
平然としすぎ…というか、近すぎてちょっと……理人は気にしないの??

とはいえ、理人が類への恋心を自覚するまでは目が離せない展開で、さすがストーリーテラーの夜光花先生、最後まで一気読みしてしまうお話でした。

ウィーンでの誓いのその後

読むまでは時系列が現在の話かと思ってたのですが、「誓いはウィーンで」のすぐ後のお話です。
今作で2人の関係性に決着がつくかと思ってたのですが、過去の出来事なので、藤堂とウラジーミルの関係は本編のままです。

「龍の宿敵、華の嵐」は他2冊とも読了済みですが、内容を大雑把にしか覚えてない状態だったので、ウラジーミルの側近や親戚兄弟の名前や関係性を把握するのが少し厄介でしたが、概ね問題なく読めました。
「賭けはロシアで」と「誓いはウィーンで」を未読の方は先にそちらを読まれるのをお勧めします。

(今作では裏切り者が残酷な拷問にかけられる描写が出てきますので、苦手な方はご注意を)


イジオット幹部やウラジーミルの部下の裏切りでお話が進んで行きますが、藤堂は自分が自由になるチャンスがあってもウラジーミルを騙したり裏切るようなことは出来ません。
出会った頃はウラジーミルへの気持ちは同情だったのだろうと思いますが、今作では愛情も以前よりまた少し芽生えてる感じがします。本当に少しずつですが。

藤堂は、ウラジーミルとイジオットのボスが父子で殺しあうような状況にならないように、進言したり宥めたり…
本編では非道なやり方で金儲けしたり、卑怯な手口で清和を陥れようとしたりする藤堂でしたが、イジオットの面々と一緒にいると藤堂がすごくまともで情に厚い人物のように見えます。(いや、元々は虫も殺せない良家のお坊ちゃんだったのですけど…)
それくらいロシアンマフィアは非道で残虐、恐ろしいです…
本編での京子との対決や寒野組との抗争が生温く感じるくらい…

全体的にシリアスなんですが、所々に出てくる日本のアニメ漫画オタクのマクシムとニコライの言動が息抜きになっていて、相変わらずシュールな笑いもあります。

私は藤堂のお相手はどちらかというと桐嶋推しなのですが、今作を読むと桐嶋が藤堂とくっつくのは無理かなと思いました。(同人誌では桐嶋と怪しい感じでしたがw)
ウラジーミルが愛してると言えば「言うな」と言う藤堂ですけど、結局ウラジーミルを切り捨てるようなことはできないし、今後ものらりくらりと躱しながらも、拒めずにズルズルと流されていくのでしょう…

そして今回も藤堂は魔性の男でした。

本編がもっと続いてほしかった

恋愛からは程遠そうな那都巳と草太でのスピンオフということで、どんなお話になるんだろう?と思ってましたが、面白かったです!

色々と初々しい草太の仕事ぶりが微笑ましく、ほのぼのした感じですが、徐々にコメディ要素が強くなってくるというか、思わず笑ってしまう場面もw
2人の雰囲気としては、同じ夜光花先生の作品「眷愛隷属」の有生と慶次にちょっとだけ似てるような感じがしました。クールな攻めと元気いっぱいなアホの子受けですw

中盤以降に櫂と羅刹が出てくると途端に楽しくなってきます。やっぱり本編をもっと読みたかったですね。予定では羅刹が神様になるそうでしたが、そこまで書けなかったそうですので。
今作では唯一の櫂と羅刹の挿絵が、個人的にツボだったですw

後半には再び八尾比丘尼が登場で途端に緊張感が出てきますが、この人、本当に何考えてるんだか分かりませんね…
「私は住職様のお考えに従うのみです。この寺だけが私のよすがなのですから」と言うわりには、本編から随分と勝手なことばかりしてますが??
いや、あかねに憑いた悪霊退治もしてはくれますが(物のついででしょうけど)、草太の欲望を叶えようとするのはともかく、後ろの拡張とか(そこまでする!?と思ってしまいましたが、未遂でした。良かった。)余計なお世話すぎますからw
セックスしないと出られない部屋(結界)を作って草太を閉じ込めて高みの見物して、那都巳があっさり結界を解いたら「まあ……つまらない人」って…本当に見物する気満々だったのww
比丘尼はシリーズ通してよく分からないキャラでした。

今作では草太の感情がかなり人間寄りになっています。(本編の子供の姿の時は鬼の本能で少し怖い部分もありましたが) 実年齢3歳だし、まだ精神的に幼いせいもありますが、素直で心根の優しい良い子です。
むしろ、本当の人間の方が恐ろしいことを考えてたりするので、草太の方が人間味があります。

妖怪にも人間にもなれない半妖の草太が、自分が人間でいてほしいか鬼でいてほしいか那都巳に聞きますが「中途半端が君のいいところだよ」という言葉で、那都巳にとっては草太という存在は特別なんだなと感じました。
おそらく、那都巳は人間があまり好きじゃなさそう(普通の人と色々と違いすぎて心の交流は難しそう)ですし、妖怪が好きとは言っても、妖怪は退治したり使役するものであって所詮は家族や恋人にはなれない…と那都巳なら考えてそうです。
ある意味那都巳も草太と似た者同士だったのかもしれません。草太に惹かれたのも頷けました。
(鬼を恋人にしてしまった櫂が特別なのかも…)

このスピンオフ、続くかと思ってたら、あとがきで「ひとまずこのシリーズは終わり」と書いてあったので、これで終わりのようです。

お話は面白かったのですが、本当に個人的好みで、この2人のキャラがあまり萌えられないカップリングだったので(櫂と羅刹が好きすぎるのです)評価ひとつ下げました。すみません…

設定の荒さが…

ラノベですし、BLはファンタジーですし、古い作品ですから当時はこういう適当さがあっても気にならない風潮だったのかもしれませんが、色々と荒が目立ってしまった気がします。

FBIの交換留学が実際にあるのか知りませんし、まったくの素人の考えで書きますけど、アメリカと日本の警察は制度も組織も全く違うと思うのですが、交換留学というものがはたして成り立つのでしょうか?
しかも、それなりに力のある政治家や警察幹部の捜査と逮捕を外国人に任せる??
日本にとっての重要機密もあるだろうに、外国人の交換留学生が受け持つ??
流石にあり得ないんじゃないかなと…

ずいぶん前から警察は北原達の悪事を掴んでたとありますが、それなら国内で死んだことになって香港に連れ去られた真紀のことは??その時点で動かないのもおかしい気がするし…

他にも、田崎は拳銃をホルスターで身につけたまま警察署からタクシーで帰宅とか、田崎を拉致した際にいつもの料亭に連れ去るとかセキュリティガバガバで危機感無さすぎだし、肋骨が確実に折れたかヒビが入ってるはずの田崎がジェイクに抱かれても平気だし、エピローグの田崎の回想での高校時代のシーン、真紀と友紀の両親が亡くなったのは1巻では真紀が大学生のときのはずなのに、弟が帰ってくるから真紀がご飯を作るって、すでに両親がいない前提のように書かれてるし。
(「隷属の闇」でも真紀が高校生のときにすでに両親が亡くなっていることになってて疑問でしたが)


他にも細かい部分で突っ込みどころ色々ありますが…
(副島と北原が取り調べられたら、田崎を脅してたビデオが公にされて、ジェイクの指示で北原に近づいたという言い訳が苦しくなるような…)

あと、何かにつけセックスで相手の動きを封じるジェイクと早乙女が被ります。(そこでする!?みたいな…)

それはともかく、設定の雑さというか適当さが気になりすぎました。
評価は中立にするか迷いましたが、ジェイクと田崎が犬の散歩するシーンが好きだったので萌にしました。

エピローグが良かったです!

沙野先生の作品はあまりキャラ萌えとかは無いことが多く、只々ストーリーに圧倒されることが多いのですが、これもそういう作品でした。
(「兄弟の定理」は読みましたが、式見についてはあまり記憶に残っておらず…)

平たく言ってしまえば、壊れた男と悪趣味な男の歪んだ執着劇。
でも、見方を変えれば、究極に不器用な男達の純愛…とも言えるような気がします。

ユモレスクで始まり、ユモレスクで終わるのですが、場面によっては、あの哀愁漂う中盤以降のメロディが、物語のBGMとして頭の中に流れてくるように感じました。

殺すか殺されるか、命をかけた真剣勝負が繰り広げられ、2人とも普通じゃないので、何故そういう行動に出るのか凡人である私には理解は出来ない部分もあり…
それでもお互いが惹かれあってるのが見ていて分かります。
愛だとか恋だとか単純な表現で表すことは出来ないとは思いますが、弦宇が雑音だというもの、その原因は…もしかしたらそれって一目惚れなのでは…
だとしたら、弦宇はとてつもなく鈍感で不器用すぎて、精神的に幼いまま大人になってしまったのかもと思いました。

終始不穏な空気が流れるストーリーでありながら、エピローグからラストまではとても美しく、素晴らしかったです!!
プレイとかサブキャラの自慰とか、正直趣味じゃないとこもあるのですが(そこは沙野先生の作品なので承知で読んでますw)そういう気持ちというか、全てを浄化するような尊いエピローグでした!

弦宇がチェロを弾き始めると、まるで本当にユモレスクの冒頭の爽やかなメロディが聞こえてくるようで、ずっと怖くて痛々しい印象だった弦宇のイメージが、このシーンでガラッと変わりました。
今までの全てを塗り替え、幸せそうな穏やかな2人はキラキラした感じで、とても感動的な読後感でした!

面白かったです!

前巻で最終巻ということでしたが、読者の強い要望があったのか、再びこのシリーズが読めて嬉しかったです!

番外編的なオマケかな?と思ったら、ほとんど前巻からの続きでした!
最初から最後まで面白かったです!!
この巻で最終回を迎えてたら納得してたと思います。(前巻はちょっと打ち切り感漂ってたので…)

長江組とのいざこざは完全には解決してはいないのですが、新たな火種を経て、一応スッキリとして終わりますし、清和と氷川のイチャイチャもいつもより気持ち多めな気がしますw (ラブシーンほぼ朝チュンなのに不思議!)
ベトナムの民族衣装のアオザイを着た氷川に無言でデレる清和が良かったですw

前半はキャラ同士の会話がクスリと笑えるギャグ満載で、後半は緊張感漂う展開もあり、氷川核弾頭爆発でハラハラしつつも楽しく一気読みでした!

あらすじには「氷川視点の外伝」とありますが、いつも氷川視点ですし、いつもの通りですw
他に、極道界に病気が蔓延…とも書いてあるので、昨今の世の中を反映したのかなと一瞬思いましたが、全然そういう話ではなく…www

後半は長江組の件の他に、京介と実母との問題も出てきたり、「クララが立った」「未曾有のED禍」などのパワーワード(?)もあり、非常にテンポ良く楽しかったです!
それからベトナム料理が美味しそうw

今回も奈良千春先生のイラストが美しくて眼福でしたv
でも、今まで(多分)イラストで出てこなかったキャラが描かれていて、その場面には複数キャラが登場してるので、誰だか判断し難いイラストが。(バカラかもと思いましたが分かりませんでした…)
イワシやメヒカリのイラストも見れます。イワシがどこかの執事のような風貌でイケメンでしたw

欲を言えば、問題解決が多少あっさりかな?とも感じるのですが、全体的にギャグ要素が多く、これはこれで楽しかったので満足でした。
寒野組との争いのような緊迫する怒涛の展開もクライマックス感があり良いのですが、最終巻のラストが氷川の涙で終わるのはスッキリしなかったので、この巻が最後で良かったです。
……やっぱりこれで最後なんでしょうか?
個人的には、とても好きなシリーズなのでもっと読みたい気持ちがありますが、読者の中には「惜しまれつつ綺麗に終わった方がいい」と思う方もいると思いますけど…

それから、まだ解決してないというか、どうなるのか気になる関係が(藤堂とウラジーミルとか)ありますし、シャチは復帰するのかとか、眞鍋組と宗一族と楊一族の関係性とか、サメとダイアナの今後とか…
なんと言っても清和と氷川のイチャイチャをもっと読みたいです!
ラブシーンというよりも、氷川にデレる清和を見てるのが好きなので、もっとこの2人を見ていたいなぁと思います。

ところで…お話の時間の流れは、氷川と清和が再会して1年かそこらしか経ってないんですね!(シリーズ物あるあるかな?)
その事実にびっくりでしたw

とにかく楽しく読み終えましたし、これで最後かは分かりませんが、出来れば続いてほしい気持ちもあり、評価は気持ち甘めで神評価にしました。
作者様あとがきにもありましたが、再会できますように…

電子特典は京介と実母のお話でした。まさかあれを実行するとは…www

期待しすぎました

龍&Dr.シリーズは好きでした。
再び奈良先生とのタッグということで期待しすぎたのかもしれません。
表紙イラストも帯の煽りも素敵でしたし…

少し辛口に書きます。お許しください。
龍&Dr.もですが、ここ数年の樹生先生の作風は、わりと脱線や繰り返しが多くて話が進まない作風というか…
今作のストーリーを纏めると「輪廻転生する2人が現世を一緒に過ごすために閻魔大王からの任務を遂行するドタバタ」なのですが、今回の読み切りという形では説明の表現がくどい部分が裏目に出た印象でした。

後半からの戦国武将や歴史的人物の説明が多過ぎて、別の本を読んでいるような錯覚に。
肝心の主人公達や脇役の友人よりも、戦国武将や歴史解釈にスポットが当たってしまい、メインストーリーがぼやけて、BL的な恋愛要素がおざなりになってしまった感があります。
他の方も書いているように、戦国武将や歴史解釈に興味ある方なら楽しく読めるのかもしれませんが、私はまるで興味ないのでその部分は斜め読みでした…

傲慢俺様な執着攻めですが、結局なぜ受けに執着してるのか発端が曖昧なままですし(もちろん、受けの人柄が良いのは分かりますが)、受けの気持ちも今ひとつ伝わってこない。
元々の2人の出会いとかが書かれていればもっと納得できたかも…
作者様が何を書きたかったのか、イマイチ分かりづらいです。
ストーリー重視のBLは大好きですし、恋愛を前面に押し出さなくてもいいとは思いますが、やっぱりBLですから主人公達の気持ちをもう少し書いてほしかったです。
攻めの性格からして「言わせるな、分かれ」というスタンスならば、せめてもう少しラブ度を上げて欲しかった。
ちなみにラブシーンはほとんど朝チュンです。

ラストもストーリー自体が途中で終わってしまったような感じで、2人がこれからどうなるのか、ちゃんと心から結ばれたのか、このまま現世に居られるのか、ちょっと曖昧な感じがします。
もしかしたら本の売れ行きが良ければ続くのかもしれませんが、一応読み切りということなので、ストーリーにある程度の決着が欲しかったです。なんかグダグダしてるうちに終わってしまった感が…
これも作風と言えばそれまでですが…

出版社のTwitterで「龍&Dr.ワールドとニアミスしてる」とのことでしたが、天才外科医の速水俊英の名前と清水谷学園大学の名前が出てくるだけです。
ニアミスというのかよく分かりませんが、本当に会話の中に名前が出てきただけでした。

奈良千春先生のイラストと、あとがきの後の初回限定SSが良かったので評価は萌にしましたが、それが無かったら「中立」でした。

アニメイトは特典でイラストペーパー付きですが、文庫本サイズのペラペラな紙のカラーコピーのイラストペーパーでした。(イラストは表紙のものです)
発色もイマイチで…
せめて紙質をポスカ並みにするか、ペーパーのサイズがクリアファイルくらい大きければ良かったです。
電子の方も初回SSが入ってますし、タイトル文字なしの表紙イラストも入ってますので、イラストが高解像度で発色が良い電子の方がいい気がします。

鷲見が好きです

前作から続けて読みました。
オメガバは苦手なのですが、作家さん買いです。

オメガバは作品によって基本の設定が微妙に違いますので、今まで読んだオメガバで多かった設定とは違う部分が作中にあったりすると、あれ?と思うこともあります。
例えば、とある作品はβはΩのフェロモンを感じないですが、別の作品ではβもフェロモン感じたり。(そういう細かい違いがオメガバに戸惑う理由のひとつ)

この作品はそれほど特殊な設定はないのですけど、一般的にΩがαを産むという設定の細かい部分が書かれていないので、αが産まれる確率とか必ず産まれるのかとか、詳しいことは分かりません。
ですが、αを産むΩという設定には違いないので、前作の神代のように、αを産むΩを殺してβだけの世界にしようとする犯罪心理は理解できますが、今回はαだらけの全寮制の精神医学大学が舞台です。
当然エリートαやβが多く居て、寄ってたかってボトムのΩを蹂躙してストレス発散の玩具にするのですが、あれだけαがいたら自分の母親や身内がΩという人もいるのではと思うのですが…
前作の感想でも書きましたが、その辺の世間的な倫理観どうなってるのかなと…
特に、αには特性としてそういう倫理観が欠如した人間が大多数な裏設定があるのかなと思ってしまうほど…
瓜生の幼馴染も中学生で死に追いやられるほど、子供の頃からΩ迫害が当たり前の世の中なのかなと。(そのあたりの教育はどうなってるのか?)
警察も瓜生を殺して使い捨てようとしますし。
なんか、そういう世界にモヤモヤします。
Ωを家族に持つ人間はいるはずなのに、人として扱われなさすぎて。
特殊な事件を扱う警察の話なので、登場する悪人も特殊で事件も特殊なだけで、世間一般はもっと常識的なのかもしれませんが…書かれていないことは分かりません。

英はαですが、ネメシスと同じような思想でΩを毛嫌いしてますし、αが多いと思われる警察上層部もΩを使い捨てにしますが、Ωが居なくなればαも減るのでは?α優性思想なら、むしろΩをαの伴侶として保護した方が良いような気がしますが…

引っかかるのはそういう部分だけなので、今回もストーリーはとても面白かったです。
今回は潜入捜査なのでかなり緊張感があり、ドキドキして読みました。
司波との仲も特別(運命の相手?)な感じがより一層強まって良かったです!

鷲見は最初怖いキャラかと思いましたが、当て馬としてかなり魅力的に感じました。
最後はあんな終わり方なので続きがあると信じてますが、本編とは別に鷲見のスピンオフが読みたいです!
オメガバ苦手と言いつつ、魅力的なキャラが多くて面白いです。

今回は電子レーベルからの発売ですが、私は電子派なので紙書籍が無いとは知らずに2巻セットで買いました。
電子書籍は世間的にはどちらかというと紙書籍の副産物的な印象で、紙より誤植が多くても仕方ない気がしてましたが、電子レーベルなら電子がメイン媒体になるわけで、それなら校正もきちんとしてほしいです。
前作の電子版も目立つ誤植がありましたが、今作は誤植の数は前作よりもかなり多いです。
例えば、

寄るる(寄る)
セットしットし(セットし)
シャワーで紙の泡を流して(シャワーで髪の泡を流して)
使いた(使った)

など、かなり目に付きます。
他にも、最初の方は瓜生の名前にふりがなが付いてますが、「うりう」になってます。
後書きに、電子レーベルでワンコインなので、ページもイラストも少ない…とありましたが、代わりに(?)誤植が多いのはいただけないです。

キャラが好きです

オメガバは基本的に好きじゃないのですが、評価も高いし、作家さん買いで思い切って購入。

囮捜査官と上司という設定やストーリーはとても面白かったですし、キャラも立ってて良かったです。
ただ、2人が惹かれあう動機というか、説得力が薄かったという印象です。
オメガバにありがちですが、フェロモンで惹かれあう以外に、相手への特別感がもう少し描写されてたらなと。(特別感、無くは無いのですが、薄いので)

Ωが迫害されるというのはよくある設定ですが、さすがに赤達磨+屍姦はやる方が異常者すぎるかと…(汗)
ネメシス信奉者がどのくらいいるのか、社会的なΩ迫害がどれくらい酷い世界なのか、それほど具体的には書かれていないのですが、レイプ被害にあっても警察もろくに動かないらしいので、相当倫理観が薄いというか、Ωが人間扱いされてない世界なのだと思います。
オメガバとしての細かい設定(Ωが産まれるのはΩからだけなのか?全ての性別から産まれるのか?αはβからも産まれるのか?等)が不明なので、一般的にΩが家族にいる場合どう対応するのか?Ωがαを産むなら、母親がΩのαはそれなりにいるわけで…
だからこそ、βである神代がα撲滅のためにΩを殺そうとしたのでしょうし。

α優性思想が常識の社会というのはオメガバ設定ではよくあるとは思うのですが、Ωの数が少ないとはいえ、自分の母親や家族がΩなら、迫害しようという気持ちになるのか?
Ωが身内の人がどうしてるかが出てこないので、どうにもΩに対する社会的な風当たりが強すぎる気がしてしまいました。

色々書いてしまいましたが、警察物としてのお話はとても面白かったですし、司波も瓜生も良いキャラで、ラブシーンは濃厚で一気読みしました。

電子で購入しましたが、誤字が気になりました。焼却炉が橋脚露になってたり、司波が司馬になってたり…