王たちの蹶起~叛獄の王子3~

outachi no kekki

王たちの蹶起~叛獄の王子3~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
40
評価数
8
平均
5 / 5
神率
100%
著者
C.S.パキャット 

作家さんの新作発表
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イラスト
倉花千夏 
媒体
BL小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
シリーズ
叛獄の王子
発売日
価格
¥1,000(税抜)  ¥1,080(税込)
ISBN
9784403560361

あらすじ

「生きていた。王の御子が生きておられた。デイミアノス」正体が明らかになった今、デイメンはローレントに自分こそ彼の兄を殺した仇であるという真実を告げなければならない。だが約束の場所、シャルシーにローレントは現れなかった。その頃ローレントはグイオンの手に落ち、地下牢に囚われていたのだ。そして目の前には彼を憎むゴヴァートの姿が―。ヴェーレとアキエロスの戦力をたばね、王子たちは執政の企みから母国を守ることができるのか。そしてふたりの思いと運命の行方は―!?叛獄の王子三部作、ついに完結!

翻訳:冬斗亜紀

表題作王たちの蹶起~叛獄の王子3~

デイメン・アキエロス王の正嫡・26歳
ローレント・ヴェーレの王子・20歳

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レビュー投稿数3

三拍子揃っております!

世界観良し。
(どっしりと骨太です)
展開良し。
(物語として面白くて息つく暇がなく、
 この3日間、仕事とこの本で3時間しか寝れていません。
 寝不足なのに読むのをやめられなかった)
キャラ良し。
(デイメンはわかりやすくかっこいいのですが、
 よもやローレントにこんなに萌える日が来るとは…!健気だ〜〜〜)

敢えてひとつ難を言えば、
物語が壮大すぎて余分なページがなくなってしまったからか、余韻が足りない!
先の姐様も書かれておられますが、
どうやら『Captive Prince Short Stories Book』と銘打った
番外編SSがいくつか出ているようです。

皆さま、読みた過ぎじゃありませんか?!

評価は3冊通じて全てに神で。特に2巻の萌え度がすごいです。

0

王たちの帰還

王の星の下に生まれた王子たちの長い戦いの終結となる3巻。その世界に圧倒されるので神。番外編が複数あるらしくまとめると薄い本になるか?という状況のようです。皆様、どうか新書館さんに翻訳版出版のお願いをしていただけないでしょうか?私は猛烈に番外編を読みたいです(英語で読むのはツライ)。心臓バクバクすぎで、読むのがしんどかったのは久しぶりだった本編390Pほど。

今年度最もぞくぞくした終わり方だった2巻。ここで「我が名はデイミアノス」というセリフがあってもいいんじゃね?と感じた、1シーンがそっくりビジュアルで思い浮かぶあの場面の後。ラヴェネルの砦を抑え、執政との決戦となるかもしれないシャルシーに向かったが、北側から攻めてくるはずだったローレントは姿を見せず・・・と続きます。

攻め受け以外の3巻での登場人物も(だいぶん慣れましたが)相変わらず多い。
アキエロス側
ニカンドロス:黒髪王子の幼馴染、デルファの首長。
マケドン:ニカンドロス配下の将校。ローレントを毛嫌いしている。
カストール:アキエロスの王。黒髪王子の腹違いの兄。
ジョカステ:元黒髪王子の恋人。今はカストールの側についている。

ヴァーレ側
グイマール:ラヴェネルの砦の将官。
グイオン:ヴァーレの元老。2巻で哀しい思いをしたアイメリックの父。
ロイス:グイオンの妻。
アイメリック:グイオンの第4子。2巻で自死(涙)
ニケイス:執政の色子。2巻で死亡(涙)
パスカル:金髪王子に従っている医者。

その他、ありゃ↓ という人物が返咲きします。

**好きだったというかなんというか なところ

二国間の攻防戦、謀略渦まき、バカな私は当然金髪王子の行動など読める訳もなく、ずっと「え?」「まじ?」とびびりどおし。そのため猛烈に疲れました。甘いシーンでほわわんと癒されることも少なく(ありますよ!)最後まで走りどおし、ジェットコースター状態と感じました。
読むのを止められず一気に読んだものだから余計に疲れたのかも。でも止められないんです。だから皆様、気力体力と時間を十分整えてお読みいただいた方がよろしいかと。

私には手に負えない金髪王子で、ふふといった傍観者的ニマニマが無くて、黒髪王子と同じようにずっと「え、待って、それ無し!!」ですが、いざその場面になると金髪王子、めちゃくそ可愛いんで、キライにはなれなかったです。ただ、なんてめんどくさいんだろう、この金髪王子というのが実感。

そして黒髪王子は王たる器なんだけど、「もうちょっと先読み頑張れ」と思って、ぴったんこ大好き状態な方は居なかったというのが正直なところです。
でも。それらを全て超越してぐいぐい引き込まれるお話。それで神でした。

なんにせよ私には甘さが足りない!!!ゆったりくつろいでローレントがデイメンをいぢめている番外編とかないのかなあととても思うんです。そのような番外編かどうかは不明なのですが、とにかく読みたいので、皆様どうか新書館さんに番外編出して要望を送ってくださいませ(涙)何卒よろしくお願いいたします。あー番外編。

2

圧巻!

読み終わって心地の良い脱力感に浸っています。ああ、満足。
「あー?そう来るかい!」と叫んでしまった冒頭。
2巻『高貴なる賭け』に描かれた、あの甘く切なく美しい、2人の情交が覆されるんですよ。互いの(特にローレントの)心を覆う鎧を脱ぎ去って、その本質で愛し合ったと思ってたのにぃ!
おまけに(書いちゃうと皆さんが読んだ時に衝撃が薄れちゃうと思うので自重しますが)いくら自制心が強いと言っても「そりゃないでしょ?……デイメン可愛そう」と思う様な仕打ち。
鉄面皮ローレントの陰謀術作、恐るべきものです。

出来るだけ核心部分を明らかにしない様にご紹介しますね。
シャルシーがデイメン達によって落とされた後、デイメンとローレントは王子として同盟を結び、執政(ローレントの叔父ですね。モロ黒幕の人)とカストール(デイメンを奴隷とした兄で、アキエロスの現国王ですね)がいる王都イオスに向けて進軍します。
その途中で、出産の為に王都から住まいを移していたジョカステ(デイメンの恋人にしてカストールに寝返った現王妃ですね)を発見。その直後、ローレントに執政からの使者が訪れ「イオスに来て元老院の前で祖国を裏切った事に対する抗弁をせよ」との命令がされます。
ジョカステから「産んだ赤子は王の子」と聞かされ、デイメンの子かもしれない子どもをイオスに置いて進軍出来ない2人は身分を隠しながらイオスへと移動します。そして、争い事が禁じられている聖なる場所キングスミートで執政と対峙するのですが、摂政に挑発されたデイメンは彼に斬りかかってしまいます。
デイメンの命乞いの為、ローレントは執政に身を投げ出します。死を覚悟して元老院達の前に引き出されるのですが……

もう、ハラハラドキドキが続く400ページ弱ですよ。
心臓に悪いどんでん返しが何度あったことか!

最初『鉄面皮』と書きましたが、この巻はローレントの魅力で溢れています。
そもそも彼は『本の好きな優しい子』だったんですよね。
父と兄が死に、叔父に蹂躙された上に命まで狙われて、生き延びる為には自分を作り替えるしかなかった。だから心の琴線に触れる様なことがあって、無防備にその本質を晒してしまった彼を見てしまうと、もう愛おしくてたまらなくなるんです。
デイメンは前巻の後半から彼にベタ惚れですが、その気持ちよーく解ります。
ヴェーレ嫌いのアキエロスの軍人に理解してもらう為、無理な飲酒をして酔っ払った彼がデイメンに漏らした言葉の『いじらし可愛さ』に、私はキュン死するところだった……この巻から彼の属性に『健気』を付けてもらいたいと思いましたもん。

また、デイメンも『真っ直ぐ』なんですよ。
ローレントへの想いに悩まされながらも、自分の信じるものに向かっていく所がカッコイイ。
こんな人がちょっとした場面で弱さを見せたら、流石のローレントでもクラッと来るよねぇ。濡れ場に持ち込むエピソードの上手さに、ぐぅの音も出ない……

このシリーズ、3巻でトータル1,100ページを越えているんですよね。
で、大絵巻の最終巻ですから、これまでの伏線がメチャメチャ効いてきます。
あと、登場人物が多いので(それも横文字登場人物だしね)パッと見誰だか解らないという問題が生じたんですね、私の場合。
出版社さんが付けてくれた『登場人物名前入りしおり』が大変役に立ちました。
横文字登場人物がたくさん出てくるのが苦手な方には紙の本をお勧めします。

読み始め、2国間の地理・歴史的な部分が「めんどくさい」と感じたとしても、少し読み進めればあっという間にこの物語の虜になること請け合いです。
暗い陰謀、血なまぐさい争い、強いものが正しいものを踏みにじる社会の辛さが書かれ続けますが、物語の最後にたどり着くのは、2人の王としての矜恃や正義に対する誠実さです。
また、受け攻め両方を『対等な存在』として信頼関係を築かせる作者の視点にも唸らせられました。
ああ、既にもう一度、初めから読みたくなっちゃっている。ヤバイです。

3
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