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久しぶりに読み返したので記念にレビュー

上下巻合わせた感想です。
BL小説を読んだことがない方に「おすすめは?」と聞かれたら、この作品を挙げたいなと常日頃から思っています。
いつその時が来てもいいと思っているのに、残念ながら今まで聞かれることなく、Holly NOVELSは絶版となってしまったわけですが……

遡ること約1●年前(〜唐突に回想〜)
小説といえばまだハリー・ポッ〇ーくらいしか読んだことがなかった当時【ピーー】歳の私は、書店で平積みになっている今作の表紙の松岡(受)に一目惚れして、内容もろくに確かめずにお買い上げ。
(…今にして思えば、その時すでに発売から数年経っていたのに平積みしてあったのが凄い。)
木原先生推しの書店員さんがいたのかな。
ぜひ当時にタイムトラベルしてその方と抱擁を交わしつつ「FRAGILE」あたりも平積みにしたい(ゲスい)

木原先生の凄いところって、「え?BLってベーコンレタスのことですか?(ベタ)」くらいの認識だった私でも、すんなり「こんな世界もあるんだ〜」と抵抗なく物語に入り込める巧みな心理描写にあると思っています。
そして文章がとにかく読みやすい。
淀みなく理解しながら物語の世界に浸ることができる。
かと言って、文章にラノベっぽさ(台詞が多いとか、擬音中心の音声表現だとか、表現の幅が狭いとか)もなく……

ハッッ、作品の話が全くできていなかった……
えっと、あらすじとか内容について語るのはもう今更すぎるので、私がこの作品のどこが好きなのかというどうでもいい話をさせて頂くと、結局のところ「ノンケのクズ攻めが、受けを捨てたことをやっぱり後悔してみっともなく受けに縋る!!!!」
これに尽きる!!
このね、この一連の流れを萌えツボをしっかり突きつつ巧みに描写されているところ。
この展開、BL界隈では結構ありふれてる展開だと思うんですけど、なんでその心境に至ったのかが「どうしてそうなった?」みたいな作品が結構多くてですね…
いやいや、ノンケの攻めがそんなあっさりゲイになる??
とか
そんなクズな攻めにどうしてそんなに尽くすのか、受けの心境が理解できん…
みたいな納得のできないところがなかったというか…。
廣末の葛藤と松岡の苦悩が、それはそれはがっつりと描写されているので、廣末が腹を括るに至った過程や、松岡が廣末にこだわる理由もちゃんと納得できるし理解できるというか…。
とどの詰まり、BLの十八番である人間離れした健気受けもいいですが、松岡みたいに人間臭い健気受けもいいよね!!ってことで。

私が死ぬ時、棺に入れてもらう一冊(あ、二冊か)はこれって決めてるので、新装版出してくれませんかね…?

完成されたハイファンタジーBL小説 

この小説を読み終えた時の感動を、自分の語彙力でうまく表現できるとは思えない…そのことが悔しくてたまりません。
さて、この作品の記念すべき一人目のレビュアーになれることを嬉しく思います。
文句のつけようがないハイファンタジーBL作品でした。
元々ファンタジー小説が好きで、一般・BL問わず読んできましたが、読みながらこちら側の世界の事を忘れ「物語の世界」にどっぷり入り込むことのできる作品というのはなかなかありません。
よもやBL小説でここまで世界観を作り込んだ小説に出会えるなんて、思いもしませんでした。(決して他のBL小説を馬鹿にしているわけではないです)

物語の世界観・ストーリー・文章力・登場人物の心理描写・伏線・キャラ構成・もちろんBL展開。優劣をつけるつもりはありませんが、すべてにおいてここまで完成されたハイファンタジーBL小説を私は他に知りません…
いえ、ファンタジーというジャンルを超えて、まず間違いなく、私の中でベストBL小説3本の指に食い込む作品でした。

この作品を読まれる方には是非とも先入観なしに読んでいただきたいので、内容についてはあまり多く語りたくはないのです。
ただ、なんとなくですが…M/M小説や、一般小説だと十二国○がお好きな方はまず間違いなく楽しめるんじゃないかと思います。

吸血鬼×人狼もの。
中世ヨーロッパの雰囲気に神話伝説要素を足したハイファンタジー。
これだけ聞くととっつきにくいかもしれませんが……
とにかくハイファンタジーもののBL小説が好きな方には是非とも読んでいただきたい。
私に言えることは、是非時間のある時に読み始めてください。ということ。主人公二人が出会うシーンからは、もう止まらなくなりますから。

ちなみに私、この小説を読んでいる際、馬鹿なので「○○ってなんだっけ?」と忘れてしまった用語が出るたびに戻って最初から読み返していたのですが、巻末に作品中の用語集があることに読み終わった後に気づきました……最初に知りたかった!笑

ある種族が愛を知る物語


最初からネタバレがありますのでご注意下さい。

まず最初に、今作はNLの描写を受け入れる事ができる方でないと前半は読んでいて苦痛になると思います。
何故なら、序盤に登場するハル・エヴァンズは口調や思考こそ男性そのものであっても、肉体的には女性の身体だからです。
そして、⑴〜⑶巻までを読んでいれば分かると思いますが、ハイビルア(O)という種の「寄生する肉体の交換期限が三十年」という特性上、ハッピーエンドはないだろうな。とある程度覚悟してから読んだ方がダメージが少ないと思います。
自分は読む前からなんとなく嫌な予感がして覚悟して読んだのですが、それでもかなりのダメージを負いました…
木原作品の中でも、今作はかなり上位に食い込む痛さではないでしょうか。⑴〜⑶は読み返すことがあっても、このendless destinyを読み返すことは、よっぽどのことがない限りないと思います。
個人的には木原作品の中でも特に痛い(地雷)と言われている「WELL」「HOME」「FRAGILE」「MUNDANE HURT」「COLD」シリーズより断然痛かった……○ネタがダメな方は確実に地雷です。
基本的に、ハル(受)→アーノルド(攻)→ナイルズ→ヴィンセントというOの視点で語られるのですが、相手(ジェフリー)に受け入れてほしくて苦悩・画策する描写の長さに比べて、幸せな期間の描写がかなりあっさりしていて短い。
思いが通じあっても、それもすぐリセットされて、そして相手には気づいてもらえない…
BLを抜きにしたら単純に設定・ストーリー的にはおもしろく、「神」と迷いましたが、BL的萌えはあまりなかったので「中立」とさせて頂きました。
途中からは萌えとかBLとか、そんなことは忘れて、ただこの二人の行く末が一体どうなるのかだけを追うのに必死で、読み終えた後はしばらく呆然としてしまいました…

もうね、Oという存在の身勝手さが許せないんですよ。
例えば今作に、Oが寄生したせいで奪われてしまった"肉体の持ち主の二十五年"に対して「申し訳ない」と思う気持ちや、Oという存在自体への疑問や苦悩(これは多少描写がありましたが…)などがもっと掘り下げてあれば、まだ良かったのですが、Oはただ自分という魂(精神)が受け入れられず器が愛されることに苛立ってばかりで、肉体の本来の持ち主のことなんか何も考えちゃいないんですよね。
ナイルズになった時なんか"○んで精神だけの自分になれば、受け入れてもらえる"って本当に○○しちゃうし、これでは本当の肉体の持ち主があまりにかわいそう…
まあそこを掘り下げちゃうと、余計BLから遠のいてしまうので致し方ないのでしょうけど。

「永遠の命」と「忘れない」ということは、この苦悩が永遠に続くということ…ジェフリーがいなくなった後のOのその後も考えれば考えるほど恐ろしい。
旧版・新装版両方持っていて、旧版も新装版の⑴〜⑶も何度も読み返した大好きな作品だっただけに、ハイビルア編の救いのなさは残念でした…

おやじ受けが好き?よし、ならば読め

普通、年下攻め×おっさん又はオヤジ受けのお話しを描写する場合、どんなに攻めと受けの歳が離れていても、それ(年齢)がハンデにならないくらい"光る何かを持っている受け"という風に描写されることが多いと思います。
何故ならそういう設定がないとどう頑張っても、年若い男と中年男(いや、ここではあえて半世紀男と言わせていただきます)が恋愛に発展することなんて、あり得ないですから。

でもですね、本作の受けはその"光る何か"が微塵もないんですよ。
もういっそ、別作品のオヤジ受けの爪の垢でも煎じて飲ませたいくらい、魅力がない。
仕事ができるとかこの上なく優しいとか、顔立ちが整ってるとか攻めに対して一途だとか、はたまた攻めとは幼少期からの繋がりがあるとか……
そういったものが、一ッッッッ切ない!!それどころかマイナス点ばかりである!どうやってもこの二人は恋愛に発展しようがない!!以上!!っていう、二人がですよ。木原マジックにかかると恋愛に、なるんですね〜…これが。
福山は、遊びで始めたはずの関係に知らず知らずのうちに本気になってるんですけど、その流れに不自然さもなく…
自分自身、いつのまにか、なんの魅力もない仁賀奈に、福山同様グイグイ惹きつけられてるんですよ。
ぶっちゃけ仁賀奈(受)なんて、道端の小花どころか、枯れ草ですよ枯れ草。他の人だったら目に留めるどころか踏んでることにも気付かないような枯れ草男に、夢中になって愛を捧げる福山(攻)が途中、滑稽で滑稽で………めちゃくちゃ美味しい展開でした。不憫攻めは良いなあと再認識。
そして、終盤になって完膚なきまでに叩きのめされる福山は哀れですらあります…ホロリ
序盤の福山は確かに嫌な奴だったのに、途中から福山を全力で応援したくなっているミラクル。
ほんと、自分は不憫攻めが好きなんだったんだな〜と思いました。

先の方もレビューで仰っているように、木原節が炸裂しています。
未だ嘗て、受けのことを
シーラカンス男
仏壇に飾られる落雁みたいに食欲をそそらない中年男
などと表現したり、攻めが受けを抱いた後に
「俺から半世紀の匂い、しない?」
などと言って馬鹿にするような作品があっただろうか。いや無い。

常人では思いつかないような表現の多様さ絶妙さに、自分は絶対、作家にはなれねえなあ。と唸った一作でもありました。

続きをください。

いやー、作者様が一般の方で活躍されている方なので、描写はあっさり目なんだろうな〜〜。と思ったら、割とがっつり濡場があって本当ありがとうございますって感じでした。
絵がとにかく綺麗ですが、お話自体はわりと上級者向けかもしれません。クズ攻め・流血・攻守逆転?・女装 要素があります。
短編が5話と、表題作のその後の話が1話。
全部続きが見たすぎる短編ばかりでした!!!
なんていうか、泣きましたね。えっ?えっ?ここでENDってそんな殺生な…っていう意味で。
登場人物の心理描写というか台詞回しや表情がすごくリアルで、短編なのに滅茶苦茶感情移入しました。
あらすじというより感想ですが、以下ネタバレです。

「MILK」
八尋(18)×宇津木(18)
ま〜〜、1ページ目から攻めのクズっぷりが半端ない(受けを抱きながら、攻め「こないだ紗奈ちゃんとヤろうよってなったんだけど勃たなくてさ〜」のシーンは初っ端から全力でクズってて、御馳走様ですって両手を合わせました)
ただ、攻めがこうなってしまったのには理由があって、両親が転勤族だから、なるべく人と関わらない、好きにならないようにっていう自衛からそうなってしまってるんですよね。
受けはそんな攻めにずっと片思いしていたのですが、いざ攻めが「付き合いたいんだけど」と言っても、信じられないんです。「パッと付き合って、はいさよなら、そうなったら後は俺ら、おしまいしか残ってねえけど」と言って拒否してしまう。ここら辺がね、表情とか台詞回しが、ほんとうまいんですよ。
受けの「もう 零れた」の切なさ!!!!
もちろん、クズ攻めの攻めザマァ展開もあります。攻めがかなりボコられて流血してるので要注意ですが。攻めザマァ展開好きな人は全力でおススメです。

「逃げなずむならよる」
睦(AV会社社長) ×蛍輝(SE)
中学時代、同じ野球部?に所属していた二人。寝ている攻めに触れたときの、攻めの「ん」という声に息子が反応してしまった受けが、攻めの後ろでオナってしまって、それ以来、受けは後ろめたくて攻めを避けてしまいます。その後受け→就職 攻め→進学で離れ離れに。
10年経って街で再会するのですが…

関西弁!!!
台詞のセンスありすぎるでしょう。
お気に入りのセリフは「お前才能あるわ こないすぐ穴やわやわなって」
この話はねー…読み終わったあと叫びました。ENDの文字見て「嘘やろ…」って。泣きたい。続きが読みたい切実に…。
再会したとき、攻めは受けの名前忘れたフリしてましたけど、最後のこれね…表情やばない?上手すぎるでしょう…
話の組み立て上手い…上手すぎるよ。

「おとなりから笑い声」
荒井×坪内
お笑い大好き荒井がお笑いライブにくると、隣に座っている男が全っっく笑っていない(どころかムスっとしている)ことに気がつき、そのことが気になって集中できなくなってしまう。イライラしながら家に帰ると、隣に座っていた男はなんとお隣さん。

受け…笑い声が「あっ、あっ、」って喘ぎ声みたいで恥ずかしいから人前で笑えないって…………可愛すぎません?
っていう、話です。

この3編のお話が好きすぎてもう…
他、「レユニオン・ドラマの場合」、表題作「つらなるステラ」

続きが欲しすぎるので(特に「逃げなずむならよる」 )
1000通くらい出版社にメールしてしまいそう。

生まれ変わったらチコたんになりたい…

連載時からずーーーーっと、この1冊を心待ちに待ちすぎて、「どんなことがあっても、書き下ろしを読むまで絶対に死ねない!」と思ってました。ほんとに好きな作品です。書き下ろし彼シャツ制服えっち最高かよ…今見てるのは電子版ですが、ペーパー欲しさにコミックも買うと思います。
おっさん受けです。もうまごうことなきおっさん受けです。受けのおっさんは耳ホジしたりしてますし、すね毛もばっちりです。っが!凄くおっさんおっさんしている受けなのに、こんなに可愛くて良いの?って何度枕に顔を埋めたことか…バラ売りの電子版でさんざん読んだのに、またバカみたいに読み返してます。
多分おっさん受け描かせたらにやま先生の右に出るものはいないと思います。

チコたん(猫)になって、晋と誠治くんのあれやこれを近くで眺めながら果てたい人生だった…
もうこの作品のことが好きすぎて逆に辛い。続編があったら100巻くらい続いても絶対に買う。最終話が誠治くん100歳とかでも多分買う。

もともと、年下攻め・おっさん受け・執着わんこ攻めが好きだからというのもあるかもしれませんが、この作品はもう、自分の求めていたおっさん受けと、そのおっさんに夢中な年下攻めという、自分の愛する設定全てが詰まっていると言っても過言ではない。
たまに、おっさん(またはおじさん)受けと称しているのに、「こんな綺麗なおっさん、全然おっさん受けじゃない!ペペペッ(失礼)」と思う作品もあるのですが、
(※決して綺麗系おっさん(またはおじさん)受けを否定しているわけではなく、個人の趣向の話です。また、同著者による「無邪気なわんこと猫かぶり」は綺麗系おっさん受けです)
この作品のおっさんこと誠治くんはほんとリアルにおっさんです。あー…いるいるこういうおっさん!の、おっさんが受けです。
誠治くんが趣味の悪いTシャツ&ズボン履いてることも、ヒゲ面もすね毛ばっちりなことも、麦茶に砂糖入れてるとこも、エッチな雰囲気になると気まずくて茶化しちゃうところも、耳ホジも腹ぽよも全部全部まるっと愛しい。

まあ真面目な話、筋肉というか、身体の描写とかすごい上手だな〜と思いますが、絵柄がすこし古くさく感じる人はいるかな?という感じです。
作品のことが何も言えてないですが、あらすじは本に載っているあらすじの通りなので、これだけ。
おっさん受けと猫好きな方は絶対に買いです。

ちゃんとBLでした!

webコミック時代から作者様のファンなので評価が甘くならないように…と、何度も読み直しましたが、控えめに言って神でした。
今までのイイモ先生の作品と言えば、モブ攻めや触手攻めなど、どちらかと言うとblというより、男性向けエロ漫画のような雰囲気でしたが、今作は「これぞBL!」という作品ばかりが集まっているので、今までの作者様の作品が苦手という方でも安心して読めると思います。
しかも、どの作品も、型どおりのBLというわけじゃなく、一捻りのある漫画ばかりです。

「添い寝ラヴァーズ」と「監禁25年生活」はすでに他の方があらすじを書いて下さっているので
残りの2作品について…

「アンチヒーローエゴイスト」
こじらせ金持ち×貧乏アルバイト
貧乏アルバイター・黒田のもとへ、中学生時代の金持ち同級生・泉原が現れる。
蒸発した父親の残した借金一千万を用立てるかわりに、泉原が黒田に出した条件は「一週間僕の"お願い"を聞く」こと。
楽して金が貰えるならと飲んだ条件だったが、次第に「どうして泉原はこんなバイトを持ちかけたんだ」と疑問に思うようになり…

「天国の特等席」
冷徹な同居人×恋人のクローン
どの作品も甲乙つけがたい作品ばかりでしたが、4作品の中で個人的に一番好きな作品です。
冷徹な同居人・仁。その恋人だったという瀬戸奈の「クローン」として生まれたセトナ。
恋人のクローンとして生まれたはずなのに乱暴ばかり働く仁に、次第に不信感が募っていったセトナは、「行ってはいけない」と言われていた海へ行き「もう消えてしまいたい」と願うが…

あまりあらすじを語るとネタバレになってしまうのでここまでで…

どの作品も、起承転結の「転」がはっきりしているというか、一捻りを加えてあるというか、ミステリ要素があって、先が気になって一気に読みました。
さらに、天国の特等席の「僕の席を使えばいい…」のシーンはちょっとホロリときました。

そういうことかー!と意味がわかった上で、もう一度伏線箇所を意識して読み直しても楽しいですし、更にエロを楽しむ為に読み直してもグッドです!
イイモ先生の描く濡れ場の受けの表情ほんと好き…

全ての作品が一冊ずつになってしまってもおかしくないくらいの内容なのに、ちゃんと一話(もしくは二話)に収まってて凄いです。
それでいて、どの話も説明不足になっているわけじゃなく読後はスッキリ。
おすすめです。

もうひと押し

表紙でパッと目を引かれて、試し読みで、何か秘密を抱えていそうな後ろ暗い雰囲気のあるおっさん受けと、そのおっさんに唆されておっさんを飼い始め、ずぶずぶ嵌っていってしまうチェリーボーイ攻めっていうシチュエーションが好物だったので購入しました。
うーーん。非常に惜しいな、という感想です。
あらすじ
仕事で上手くいかないことのあった飼野(攻)は、ある日、紐田(受)という男が無銭飲食で店の人から殴られている現場を目撃して「彼は私の友人です」と言って、紐田のぶんの飲食代も払って助け出します。
紐田を介抱するつもりが、滅多に飲まない酒を飲んだためか、歩いている途中で自分の方が気持ち悪くなってしまった飼野。
逆に紐田に介抱されながら自宅へ帰り着いて、紐田と話をしながら己の心の孤独を語るうちに、紐田から「俺を飼わないか。お前の心の支えになってやるよ。お前が金を、俺が愛を提供し合おう」と提案されます。
そんな提案に一も二もなくokする飼野。
かくしてヒモ男紐田との同居生活が始まり、過去を語ろうとしない紐田に一抹の不安を抱きながらも、いつしか飼野は、心も身体も紐田に依存するようになります。
ところが、盆のある日、仕事から帰るとそこに紐田の姿がなく……

ここからネタバレありです。
紐田の「俺を飼わないか」という話は、まあ唐突ですが理解できないわけでもなく、真面目な飼野が紐田にずぶずぶと依存して行く過程は好きな展開だったのですが、初エッチのときに飼野のモノローグ調の語りが入るのがいまいち萌えきれず…
その後の紐田の「秘密」が明かされる過程も、紐田の"独り言"と頭の中の回想で語られちゃうんですよね。それがなんだか違和感があって非常に惜しかった。
迎えにきた飼野と紐田の台詞回し、「おかえりなさい」「ただいま」も、感動というより非常に展開が唐突に感じてしまったし、全体通して紐田が飼野を好きになる心理描写が足りないせいか、置いてけぼり感を感じてしまってなんとなく萌えきれず…
紐田が飼野に「救われた」と感じた理由付けというか、"今までの人と飼野の違うところ"を感じさせる描写みたいなものが欲しかったですかね。
ですが、キャラ設定や途中までの展開は好きな感じだったので評価は「萌」です。

ただ、読んでいる途中でモヤモヤするものがあり、なんだろう?と思って何度か読み返していると、某作家さんの某作品とコマ割りや表情の描き方、攻め(心配性わんこ)と受け(家事能力ゼロのヒモ・誘い)のキャラが似通っているなと思ってしまって、自分の中で新鮮味がなくて、それが気になって話の内容に入り込めなかったのもあるかもしれません。

もう一つのお話「龍喰いの獅子」は、ブラコン兄×強面弟のお話です。
強面の弟のほうが受けっていうのがポイント高いです。
ブラコンの兄から逃げるように家を出た弟・龍(めぐむ)、ひたすら兄から避け続ける龍ですが、実は……
これもちょっと、龍が獅(れお)を受け入れる展開が急だったような気もしなくないですが、表題作よりこっちの方が個人的には好きでした。

終わりが来るなら 、せめて最後に一度だけ ― ―

圧巻のラスト。
途中から予想はしていましたが、この悲しすぎる結末になんとも遣る瀬無い思いです。
2巻で佐季の魔性に私自身取り込まれ、肩入れしすぎてしまっていたため、タイトル「ラブレター」の意味がわかるシーンでは歯を食いしばりながら読みました。本当に悲しかった。
けれど、これ以上の結末はないと思います。

佐季と司の関係は、慧介の言うように端から見ればただの「執着」や「利用されているだけ」だったかもしれない。でも、佐季にとって司は「すべての心の支え」だったことも間違いなかったと思うんですよね…
佐季にとって、司のそばだけが心から安心できる場所で、言葉にはできなかったけど、ただ「そばにいてくれ」と願った唯一の相手。
そのたった一つの望みを、自分を食らう大人に阻まれ続けたために、罪を重ねる事しかできなかった佐季の悲しすぎる生き様が、言葉に言い表せないほど見ていて辛かった。悲しかった。

そして、正直2巻までは流の存在を疎ましく思っていたのですが、流もまた佐季を追い続ける中で「もっと早く捕まえてやれていれば」と常に苦しんでいて…その感情は執念や執着というよりも、一種の「愛情」でもあったのかな…
流が最期にこういう形で絡んできて、佐季が「悪くはない」と笑って思うことができたことがせめてもの救いです。
本当に、誰一人として無意味な登場人物がいなかった。
それぞれの視点で描かれているだけに、どの人物にも肩入れしてしまって、それに合わせて感情がジェットコースターのように振り回されて堪らなかったです…

この先も佐季は司の一部であり続けて、そこは誰にも触れる事のできない場所で、それを知りながら慧介はそばで支え続けるのかな。慧介にとっては苦しいかもしれないけど、慧介は太陽のような存在として、司の歩む先を照らし続けてあげてほしいと願います。

1巻はあくまで序章

自身が"答えて姐さん"でたてた「伏線の張り方、回収が上手い漫画・小説を教えて下さい」という質問で教えて頂きました。
以前にもこの小説は見かけていて、パッとあらすじを読んで「なんか難しそうだし、BLっぽくないなぁ」と敬遠していたのですが、今回勧めていただいて、よし!と気合を入れて読みました。

あらすじを読んで素通りしていた過去の自分を、助走つけて殴りたいほど強く心を動かされました…
というか、全3巻読み終えた後は、本当に助走つけて殴られたのではというほど衝撃を受けました。
内容を詳しく書くとネタバレになってしまうのが非常に口惜しいところ。
人によっては地雷要素があると思います。
いや、でもこの本に限っては、BLにおける誰が攻めで誰が間男でとかそういうの、全てぶっ飛ばして純粋に、作り込まれたストーリーを楽しんでほしいです。
登場人物のそれぞれの思いが複雑に絡まって、張り巡らされた伏線を綺麗に回収しながら、結末に向かって転がり落ちていくその文章の運びは鳥肌ものです。

自身は、BL小説だからこの本を読んだわけですが、こんなに心を揺さぶられたのに、BLというジャンルであるが故に滅多やたらに人に勧めることが出来ないということがジレンマです。
BLというジャンルに収まっていることが惜しくなる、そんな小説です。