久しぶりに甘〰️いBLを読んだなぁって大満足しました。
間之先生なので当然と言えば当然なんですけど。
事情があって、変装して攻めに会う受け。
攻めに正体バレてるのは読者も知っている。
その攻めが受けの気持ちを優先して、気付かないふりで、急がず優しく受けを転がしているのがとても良かったです。
ただ、変装した状態で堂々と職場に顔を出してもバレないってちょっとどうかな?と思いました。
フィクションとはいえ仮にも有名人が一度に何週間も滞在するような高級ホテルで、ホテルマンたちが、毎日のように出入りする人をなんとなく髪型と雰囲気で判断してるなんてことはないです。
ホテルの人って2泊くらいすると割りと名前と顔を一致させてくるので、高いサービスを売りにしているホテルのさらに共に働く従業員が髪型とカラコンを変えたくらいで別人に…というのが同僚たち節穴すぎない?と思ってしまいました。
五巻まで見守ってきた読者様ならみんな思うんじゃなかろうか。
夏生可愛いがすぎる。
夏生のやきもちのやきかたがあまりに可愛い。そのかわいさにチカがフェンスの前で悶えてたとき、気持ちがわかりすぎて本を持つ手が震えました。
まさしく「だめだ……これ…かわいすぎて頭おかしくなる……」です!
もーほんとこのシーン大好き。
みなさんおっしゃってますが、夏生の繊細なところが危うくもあって魅力でもあるんですが、常にただただ夏生を大切に思う(キザなこと素でしちゃうくらい)チカが隣にいることで、夏生も安心してとことん悩めるし落ち込めるんですよね。
本当にいい二人です。
そしてさきほどの可愛さ悶えるフェンスのシーンに被せた特装版小冊子‼️
間に合う方はぜひ手に入れてください。
最高ですので!
このシリーズ、登場人物が本当に存在している人のこと書いてるんじゃないの?っていうくらいキャラクターそれぞれの持ち味とか距離感とかリアルですごい。
だからお仕事大変そうな描写は読んでる方も疲れるし、数日ぶりのゆっくり浴槽→ベッドにはこちらもため息でるような心地がする。
読み出すとあっという間なので購入しても数日温めてから開きたい。
内容はみなさん触れていただいているので一点だけ。
イラストもうちょっと欲しい。
表紙とカラーの口絵以外はほぼ挿し絵なしです。
抽象的なものがちょっとありますが。
シリーズ続いていて、各キャラクターに愛着もあるので文章だけじゃなくイラストで顔もみたいです。
同じレーベルでも本によってイラストの点数が違うのはなんなんでしょう?
そこだけがかなり残念です。
脇を固めるサブキャラに魅力があると、そのお話がものすごく面白く感じませんか。
今回なんというか初々しい、どちらかというと子どもっぽい恋をしているメイン二人に対して、レオと拓海という脇キャラがスパイス代わりになってくれていたと思います。
特に拓海は常に攻めの清光と共にいたので、二人の関係を二人以上に良く見ていた人物として重要なポジションにいます。
また挿し絵で見る拓海(レオもですが)、ものすごく格好良くありませんか?いいんですか?ありがとうございます。という感じです。
未読の方にはぜひ確かめていただきたい。
ストーリーは割愛しますが、悪人もいませんし、お仕事内容含めてたのしく読めました。
すごく良かったです。
初めから過酷な運命なのに、受けがメソメソうじうじしないで気高い王子なんです。
国のため、民のために命を落とすなら本望。それは決して死んでも良いという後ろ向きな理由ではなくて、みんなを助けるための手段で役に立ちたいという健やかな理由。
そのため、命を落とすことに意味がない従者は一人残らず逃がす。(どうしても言うことを聞かない一人を残して)
それでも怖い訳じゃない。でもそれは誰にも見せない。
本当に好感がもてる素敵な王子様です。
攻めもまた理由があって孤独でありながら人に慕われて、自分も周りを大切にしている。
二人が心を通わせていく場面は読者は応援団。
フレーフレーふたり!
すれ違う場面は胸が痛い。
心を揺さぶられました。
かなり切実に続編読みたいです。